廃強会の前に来て俺とソーナはマーキングだけして学校に戻った。
「それにしても、あの防衛は弱いな。」
「そうですね。大和君は良かったんですか?あの時に抑えておけば済んだのではわ?」
と聞いてきた。
「確かにあのまま抑えても良かったがそれではそれだけだ。目的を探らないとな。」
「なるほど。でも本来はリアスの役割では?」
「そうなんだけどな。今のあいつの立場は危うい。この土地の管理者としても悪魔としても。」
「ええ。それは理解しているわ。」
「こちらから1つ出ているのは今後、失敗が続くようなら殺処分するという意見だ。」
と俺が言うとソーナは立ち上がり
「なぜ!」
と言ってきた。
「俺の意見では無い。まずはこの地域の裏の治安が他の地区に比べて悪いという事だ。他の地区では死傷者は管理者の働きのおかげで出ていない。だがこの地区はリアス1人ではなく俺とソーナが動いているから、今の所死傷者が出ていない状況だ。」
「それは・・・その通りね。」
とソーナは答えて椅子に座り俺はまた話し始める。
「本来はそれではダメなんだ。リアスが管理者としている以上は眷属達と力を合わせてこの地を俺達に力を借りてでは無く眷属の姫島朱乃に木場祐斗そしてギャスパー・ヴラディのメンバーで解決しなければならない。だがリアスは管理者を名乗りながら見回りをせず、悪魔の大公や俺達からの依頼でしか悪なるはぐれ悪魔を討伐していない。そこが問題だな。そして俺が上に掛け合って抑えてはいるがそろそろ限界だ。だからリアスに実績を作らせる必要がある。」
と俺がソーナに言うとソーナは決意した目になり俺に返事をした。
「リアスの説得は私に任せて貰えますか?」
と聞いてきたので俺は
「頼めるか?」
と聞き返すとソーナは
「任せて下さい。」
と言って転移でリアスのいる所に飛んでいった。
sideソーナ
大和から話を聞いてすぐに私はリアスの所に転移しました。
突然現れた私にリアスは驚きながらもどうしたのかと聞き返して来た。
「リアスに話さなければならない事があります。」
と私がしっかりと言うとリアスも真剣に聞くようになった。
「大和から日本神話でのあなたの立ち位置を聞きました。とても危うい状況です。」
と伝えるとリアスが
「それはどういう意味なのかしら?」
と聞き返してきた。
「あなたの個人と眷属達での実績の悪さ。要するに対応の遅さに日本神話の方々はかなり我慢の限界まできているようです。他の地区では管理者とその眷属のみで安全を確保しているようですがここはあなたが私たちの力を借りてやっとという評価です。ちゃんも実績を残して下さい。大和も先程はっきりと言っておりました。上を抑えるのもかなり限界まできているからリアスに実績を作ってもらう必要があると。それも出来る限り早く。最悪の場合は貴方の死だそうです。地区の管理者をする物の日本神話との契約は実績を残せなかった者は日本神話の死神の方達に首を切り落とされる事になっております。」