理想の姉上を求めて三千里   作:仮面ライダーゲイツ

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今回は少し短めです。

後、大事なお知らせがあります。

作者である私は、恋姫シリーズを一つもプレイしたことがありません。

なので、ストーリーがうたわれるものに近くなってしまいますが御容赦下さい。


劉表軍編
ただ仕官するのはつまらないですよね?


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sideオウギ

 

「喰らいやがれ!」

 

野太い男性の切羽詰まった声と共にブンッ!と空気を割いて振るわれる大剣。

 

文字だけを見れば鋭い一撃を、熟練した武将が放ったかと見えるが、現実は違う。

 

大剣を振るった人物は標準的な身長に、どちらかといえば膨よかな体型で腹が出ているため、身体を動かすことに適しているとは思えない。

 

更に、大剣の大きさは刀身だけでも1.7メートル程。柄も含めれば2メートルを超える槍みたいな大剣だ。

 

大剣を振るった人物は1.6メートルから1.7メートル程の身長。

 

自分の身長より長く、片手剣より遥かに重い大剣を脂汗を流しながら僕に向かって必死に振ってくるが、腰が入っておらず、腕のみで振るわれ筋肉(よりも贅肉の方が多いようですが)任せの一撃は、遅く、鈍い一撃となって向かってくる。

 

刃物は別に当たっただけでは切れない。当ててから上から下に引くことで切ることができる。

 

この小太りの男はただ大剣を当てることだけを意識しているせいか、大剣を鈍器のようにふるっている。

 

そんな一撃を僕はかなり余裕を持って背後に後退することで回避する。

 

小太りの男が大剣を振るい、僕が回避する。この過程を数十程繰り返している。

 

回避できているから余裕なのですが、実のところやり難いです。

 

小太りの男の剣筋はブレにブレているため、真っ直ぐに飛んで来ず、振るった本人にすら分からない所に振るわれている。

 

その為、軌道を予測して楽に躱すという行為が出来ず、余裕を持って回避するしかない為、かなり厄介な相手だった。

 

もう少し、筋力があり、素早く大剣を振るうことができればもう少し苦戦したかもしれません。

 

まぁ、僕の得物である小太刀二本では大剣を受け止めることができないので回避するしか無いので厄介と感じてしまうだけなのですが、というか隙だらけなのでいつでも殺せ、、コホッ、コホ、、無力化できるのですが、ある理由から余裕を持って倒す必要があるのでもう少しだけ遊ぶことにします。

 

「クソッ!」ブルッ!ブン!

 

スタッ!と躱す僕。

 

「当たりやがれっ!」ブンッ!ブン!

 

スタッ!また躱す僕、ドン!おや?

 

背中に何か当たった音と感触がする。

 

どうやら壁に当たってしまった様ですね。

 

「はぁ!はぁ!はぁ!やっと、追い、詰めたぞ、狐野郎!」

 

「狐?ただ細目をしているだけですよ。見なくても余裕で躱せそうでしたので。」

 

壁を背にする僕に疲れた足取りでゆっくり近づいてくる小太りの男。

 

「テメェ!あぁ、もうどうでもいい!関係なくなるからな!狐野郎!これで終わりダァーー!」

 

これで決める!という感じのカッコイイ宣言をして、最後の力を振り絞って突撃を仕掛けてくる小太りの男。

 

大剣をピクピクと腕を震わせながら上段に構えて走って向かって来るが、あぁ、大剣が左右に揺れて危ない!といいますか大剣と一緒に身体もつられて左右に動きながら向かって来ている為、一直線に来れていないですね。

 

大剣がカッコイイからという理由だけで自分に選んだと眼に浮かぶ様に予想できる。

 

本来武器は自分の命を預ける唯一無比の相棒となる存在だが、自分に合わない武器は相棒では無く、敵になりゆる。

 

つまりは、自分の武器で死ぬことになる。

 

今まで、この男が生きて来れたのは戦場に立ったことがないか、自らが戦う必要がなかったからであろう。

 

つまり、コイツは、兵を率いて先頭に立つべき将であるのに、普段は権力を振りかざして威張り呆けているのに、戦場では安全な所にいたというのか?

 

そんなお前如きに、このオウギを打ち取れると思いやがるなよ?

 

「よっと」

 

「ふぇ?」

 

僕は大剣が当たる寸前に、男の脇をすり抜ける様に避け、ついでに足を掛けておくのを忘れない。

 

武士たる者、心はマグマの様に熱く、思考は絶対零度の様に冷静にが大切だ。

 

気持ちに振り回せるわけがないだろ?このオウギが。

 

「お、おっと、と、と!」

 

ドカン!と大剣が壁に突き刺さった。

 

「クソッ!この!この!このこのこのぉ!」

 

大剣は、その大きさと重さのせいか壁に深く突き刺さり、男の力だけでは抜けない様だ。

 

これ以上、戦う必要はない様ですし、これで決めます!

 

僕は、地面を蹴り跳び上がると、男の首筋に向かってかかと落としをした。勿論加減してだ。

 

オウギのスペックだと蹴り殺す可能背が高いので。

 

「ガッ!?」

 

首への強い衝撃に、意識を飛ばし倒れる男。

 

「劉琦兄上!?よくも!」

 

いや、よくもって、君。兄貴がやられそうなのに見て見ぬ振りしてましたよね。

 

証拠にやられてから飛び出してきてますし、凄い笑顔ですよ?

 

どうせ兄貴が倒せなかった僕を自分が倒したら後継者は自分で決まりだと思っている様ですが、貴方、得物が短剣って、女性の護身術ですか?見るからに素人丸出しですよね?

 

格好も動き辛そうな法衣を着てますし、貴方は文官ですよね?

 

文官で勝とうなんて、甘い。この時代にありませんがMAXコーヒーの様に甘い。

 

腰から小太刀を二振りとも抜き放ち、一撃目は下から上に上げる様に振り上げて短剣を天井に向かって弾く、そしてもう一振りの小太刀の峰で首トンを行う。

 

「かひゅう?」

 

と言い残し白目を向いて倒れる。

 

僕は辺りを見渡して、無事敵を無力化できたことを確認して玉座に座る人物に話し掛ける。

 

「これで仕官させもらっても大丈夫ですよね?劉表殿。」

 

「ニャムム。劉琦に劉琮、更には我が劉表軍の精鋭を無事無力化したニャムね。ニャムムム、いいぞ。劉岱、貴様を我が軍の将軍として歓迎するニャムよ。」

 

この特徴的な話し方をするのは劉表、最初に倒れた大剣の男は劉琦、短剣の男は劉琮。共に劉琮の息子である。

 

この二人の他に玉座の間には50人弱の兵士が倒れている。

 

全て僕が倒した奴らである。

 

何故、こんな状況になっているかというと、普通に仕官して一兵卒から成り上がるのは面倒なのと、賄賂がいるので、なら、忍び込んで劉表自身に力を見せつけて仕官しようと思ったからだ。

 

まぁ、処刑される可能性もあったが力を見せつければ、そんな恐れもないだろう。

 

さて、劉表軍に無事入ることができましたが、これからどうしましょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「劉岱、お前に兵を5千やるニャム。」

 

劉表がバカでよかった。といっても劉琦、劉琮は共に2万の軍を持っているので、比べるとかなり少ないですが、自分の兵があるのとないではかなり違う。

 

これからが楽しみです。

 

 

あと、劉表の見た目はデコポンポですよ。

 

 

オウギ陣営の文官又は軍師キャラ追加について。武力はオウギとクロウでどうにかなりますが、政治や軍略がわかるキャラがいません。何処から連れてくれば?

  • 朱里と雛里
  • 風と稟
  • 他の水鏡塾の生徒
  • うたわれるものキャラから
  • 他陣営の傘下に入る

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