五等分の花嫁:短編集   作:Rufaly_2

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今回は三玖編です。



妻は喫茶店オーナー、娘は甘えん坊

「ただいま」

住んでいるマンション6階の玄関のドアをガチャと開ける。

ドタドタと奥から足音が聞こえる。

「「お帰りなさい!」」

妻と娘が玄関に来て俺を出迎えに来てくれる。

娘は俺に抱きついてきた。

「はは。ただいま三緒、三玖」

抱きついてきた三緒をよっと抱っこする。

後ろから三玖がムスッとした顔で俺を見てきた。後でしてやろう...

「そんな顔するなよ三玖後でしてあげるから」

「ホントに?」

三玖が上目使いで見てくる。なにこの生き物。天使かよ。

「あ、ああ」

三玖はくるりと回って...

「楽しみにしてるね」と笑顔で言ってリビングに戻っていった。これは夫婦の営みをするという意味だ。大抵こうなると三玖の機嫌を取るためにはこれしかなかった。以前にも戦国武将とかやってみたが効果はなかった。今日は長い夜になりそうだな。

抱っこしていた三緒を下ろしてリビングに入る。そこで目にしたのは...

「フータローご飯出来てるから」

三玖は腰ちょっと上まで伸びた髪をポニーテールにして言った。料理をするときはいつもポニーテールだ。しかし料理を止めると同時にポニーテールを止める。

机の上に広げられた料理だった。時間は既に7時を回っていた。

どの料理も三玖が全て作った手作り料理だ。こう見えても三玖は今、昔お袋がやっていた上杉家の喫茶店の2代目オーナーをやっている。

俺は一旦寝室に入ってスーツから私服に着替える。

着替え終わると既に席に着いている三玖と三緒が俺を待っていた。料理は家族全員で食べた方が美味しいからな。

いただきますをして料理を口に運ぶ。

うん。美味い。

当時のダークマターとは言えないが石コロッケを作ったやつとは思えない。

 

____________________

 

 

その後お風呂の時間がやってきた。

「三緒。ママと入りましょうね」

「やだ。パパと入る」

「フータローお願いできる?」

「ああ」

俺は二言で了承したあと寝室からパジャマを取ってきた。

風呂の湯船に浸かるとたちまち三緒が俺に抱きついてきた。

「三緒は甘えん坊だな」

「......」

三緒は黙りを決め込んだ。

こう見えて三緒は引っ込み思案で、自信がない。しかし俺に似て頭がよい。

「三緒ね。大きくなったらパパと結婚するの!」

娘には一回は言われたい言葉が出てきた。

「はは。それは楽しみだ」

「ダメ。パパは私のもの」

三玖が風呂のドアを開けて入ってきた。バスタオルを巻いてって入る気満々かよ。

その後三玖と三緒の親子喧嘩をしばらく見させられたフータローであった。

まぁ、幸せならなんでもいい。

 

 

 




次回は四葉編です
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