えー、前回あとがきで玲奈ちゃんの戦闘を書きたいとか言いましたけど、そこまで行きませんでした!(笑)
相変わらず場面の進みが遅くてすみません!
その代わりでは無いですが主人公、水谷玲奈ちゃんの「戦闘服」姿の挿絵を掲載させて頂きましたので「目次」か「個性紹介」の所で見られますので見て頂けると有難いです!
それでは本編へどうぞ!
「敵ンン!?バカだろ!? ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ!?」
中央広場の噴水に出現した黒い渦から続々と現れる「敵」を目にして思わずクラスメイトの何人かが声を上げた。
「先生!侵入者用のセンサーは!」
「もちろんありますが…!」
動揺しつつも百が13号先生に話しかけた。
「現れたのはここだけか学校全体か…何にせよセンサーが反応しねぇなら向こうにそういうことが出来る『個性』がいるってことだな。校舎と離れた隔離空間、そこに少人数が入る時間割、バカだがアホじゃねぇ、これは『何らかの目的』があって用意周到に画策された『奇襲』だ。」
轟君が冷静に状況を判断した。氷の個性の如く慌てずクールに振る舞えるのは凄いと思った。私は何故「敵」が入り込めたのかばかりに思考を巡らせていたのでそこまで考えが及んでいなかった。
「13号避難開始!学校に連絡を試せ!センサーの対策も頭にある『敵』だ、電波系の『個性』が妨害している可能性もある! 上鳴、お前も『個性』で連絡を試せ!」
既に臨戦態勢に移った相澤先生が周りに指示を飛ばした。
「せ、先生は!?1人で戦うんですか!?あの数じゃいくら『個性』を消すっていっても!!イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の『個性』を消してからの捕縛だ、正面戦闘は…」
緑谷くんが悲痛な声を上げ、相澤先生に詰め寄った。彼のヒーローに対するリサーチはとても細かいため間違ったことは言っていないと思う。いくらプロのヒーローといっても1人であれほどの「敵」を相手するのは無謀としか言いようがない。
「一芸だけじゃヒーローは務まらん……13号!任せたぞ!!」
そう叫ぶと相澤先生、プロヒーロー「イレイザーヘッド」は私たちの元から大量の「敵」が蔓延る中央広場へと飛び込んで行った。
そこからのイレイザーヘッドは凄かった。敵の個性を自らの『個性』で消し、動揺させた後、首に巻いていた捕縛布を器用に相手に巻き付け動きを封じる。そして縛り上げた敵同士を持ち上げると空中で激突させる。
そして異形型個性の大男相手にも正面からの肉弾戦で怯ませた後に捕縛布で吹き飛ばすなど、気だるげな普段の様子からは考えられないような機敏かつ力強い動きだった。
「くそっ!!コイツ強えぞ!!」
「なにやってんだ!俺たちの方が数は上だろ!囲んでやっちまえ!!」
「てめぇ!!何様だ!俺に命令すんな!」
現れた「敵」たちは統制が取れていないのかお互いに協力せず自分勝手に向かっていくため、イレイザーヘッドに敵わず1人、また1人と無力化されていった。
「肉弾戦も強く…その上ゴーグルで目線を隠されていては『誰を消しているのか』分からない…集団戦に於いてはそのせいで連携が遅れをとるな…。なるほど嫌だなプロヒーロー。『有象無象』じゃ歯が立たない」
渦から出てきた「敵」の中央、人の手のようなものを身体中に付けている男が呟いた。
「…これがプロヒーローの戦闘」
私は思わずイレイザーヘッドの戦闘に見入ってしまった。
「凄い…多対一こそが先生の得意分野だったんだ…」
緑谷君も私と同じで先生の戦闘に見入っている1人だった。
「緑谷君!水谷くん!何をしてるんだ!分析している場合じゃない!早く避難を!!」
飯田くんが私たちに声をかけて避難誘導をする。
「うん、分かったすぐいk『させませんよ』」
私の返事を遮るように避難する私たちの前に黒い靄が広がった。そしてその靄が礼儀正しい口調で話し出した。
「初めまして、我々は
今この敵は何と言ったのだ? オールマイトを殺、す?
あのNo.1、最強のヒーローであるオールマイトを殺す?そんなこと出来るわけない。だがさっき轟くんが言ったように、これは綿密に計画された『奇襲』だったってことは曲りなりにも
「本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるハズ…ですが何か変更があったのでしょうか?まぁ…それとは関係なく私の役目はこれ…」
黒い靄の「敵」がそう言い終わる前に13号先生が『個性』を使うため指先のカバーを開けた瞬間、2つの影が「敵」の前に躍り出た。
BOOOOOM!!!
「その前に俺らにやられることは考えてなかったか!?」
爆豪くんと切島くんだ。2人は爆破と硬化の『個性』を使って「敵」に肉薄した。普通の人間だったらこの一撃で少なくともダメージを受けるはずだが…
「危ない危ない……そう…生徒といえど優秀な金の卵」
「敵」は無傷だった。僅かに黒い靄が霧散したと思いきや、また集まり人型を成した。
「ダメだ!どきなさい2人とも!!!」
目の前に現れた2人のせいで13号先生の『個性』が発動できず隙が生まれてしまった。狡猾な「敵」がその隙を見逃すはずもなく、「敵」が『個性』を発動させた。
『散らして 嬲り 殺す!!』
「不味い!!みんな私の後ろに!!!」
私は近くにいたクラスメイトを後ろに庇うと腰のポーチに取り付けてある竹筒の口を開けた。
『ウォーターシェルター!!!!』
私は周囲に円形の水のドームを形成し、その中に数人のクラスメイトを入れて防御に徹した。
私は周りにある水や自分の身体を構成している水を使って技を使うのだが、周りに水がない所では自分の体積分しか水が使用できないためどうしても水の総量に制限がかかってしまう。
そのためにこの竹筒を作って貰った。見た目はただの竹筒だが、この中には水を高圧縮して詰めてあるため、水の無い所でもある程度の技は使えるようになる。
(水は圧縮出来ないはずだけどお母さんみたいな『個性』もいるしね…)
玲奈はヒーロー社会の謎技術に感服しながらドームの維持に意識を集中させた。
霧が晴れると数人のクラスメイトが周りから消えていた。自分の周りには13号先生、飯田くん、障子くん、砂藤くん、瀬呂くん、お茶子、三奈。
そして私の作り出したドーム内にいた常闇くん、口田くん、尾白くんだ。
「ふぅむ… 思ったより散らし損ねましたね…」
黒い靄の「敵」が悔しそうに唸った。
「みんなは!? いるか!?確認できるか!?」
飯田くんが声を上げる
すかさず私は水の揺らめきで探知を試みたが…ダメだ。人が多すぎてクラスメイトなのか敵なのか判断がつかない…。
「散り散りにはなっているがこの施設内にいる」
障子くんが複製した耳を使ってサーチしてくれた。良かった、暗黒空間に閉じ込められたとかそういうのでは無いみたい。
「物理攻撃無効でワープって最悪の『個性』だぞおい!!」
確かに2人の攻撃を無力化したのを見ると物理攻撃は無効みたいだ。実は私も物理無効なのは黙っておこう。
「…委員長、君に託します。学校まで駆けてこのことを伝えてください。警報が鳴らず、そして電話も圏外になっていました。警報機は赤外線式。先輩が下で『個性』を消して回っているにも拘わらず無作動なのは…恐らくそれらを妨害可能な『個性』がいて、即座に隠したのでしょう。とするとそれを見つけ出すより君が駆けた方が早い!」
13号先生が「敵」を警戒しながら飯田くんに指示を出した。
「しかしクラスを置いてくなど委員長の風上にも…しかもここには俺より50m走が早かった水谷くんが居ます!」
飯田くんが答えた。委員長として自分だけが離脱することを良しとしない。彼の責任感故の言葉だろう。そして代替案も出したが…
「ごめん飯田くん…私の『個性』は短距離は早くても長距離は苦手なの。50m走は、あれは走ったというより飛んだだけだし、現に持久走は普通に走るしかなかった。…ここは君の『個性』が最適だと思う」
私は『走る』ことには向いていないのだ、申し訳ないがここは飯田くんに行ってもらうしかない。
「そうだ!いいから行けって非常口!!外に出れば警報がある!だからこいつらはこん中だけで事をおこしてるんだろう!?」
「外にさえ出られりゃ追っては来られねぇよ!お前の脚で靄を振り切れ!!」
佐藤くんと瀬呂くんも後押しした。
「救う為に『個性』を使って下さい!!」
13号先生の言葉に飯田くんは覚悟を決めたようだ。
「全く…他に手段がないとはいえ敵前で策を語る阿呆がいますか…」
「敵」が嘲るように声を上げると再びこちらに向かってきた。
「バレても問題がないから 語ったんでしょうが!!」
13号先生も『個性』を使って応戦を始めた。
「私たちも援護するよ!!みんなで切り抜けるよ!!!」
「「「「「「「おう!!!!」」」」」」」
私もクラスメイトに檄を飛ばした。
ここから雄英高校ヒーロー科A組と「敵連合」の戦闘が幕を開けた。
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