評価欄に評価1がついて傷心の作者ですが前回から3000件以上のUAと、新たに70件のお気に入り登録があるので、もう少し頑張ってみようと思います。
後書きの所に評価と感想に関する作者からの小さなお願いがありますのであとがきの方もご覧いただけると幸いです。
では本編へどうぞ!!(今回本編がちょっと長めです!)
side 中央広場
「〜〜〜〜〜!?!?」
目の前の人間を殴った途端、顔の周りを水に覆われたことに理解が及ばない脳無が驚愕の叫びを上げた。
水から逃れようと暴れたことにより、顔の周りから徐々に上半身も呑み込まれつつあった。
「…間に合って良かった、緑谷」
玲奈は緑谷を救えたことに安堵し、笑顔を浮かべながら振り返る。
「み、水谷さん!? そ、その姿は!?『水人間』ってどういうこと!?」
緑谷は、玲奈が生きていることに安堵したが、それよりも驚きの方が勝っていた。
「『水人間』は私の本当の個性、ちょっとトラウマがあって、みんなには嘘ついてたんだけどね、…けど私が目指す『本当のヒーロー』になるにはそんなトラウマなんてちっぽけな事だって気づいたんだ。ここからは出し惜しみしないよ!!…そろそろこいつも動き出す!緑谷は下がってて!!」
玲奈は緑谷にそう告げると脳無の方へ向き直った。
「!!!!!!!」
脳無は無事だった下半身の力を使い飛び退くことで玲奈を振り払った。そして目の前の玲奈を敵と見定めて突撃してきた。
「…くそっ!液体のやつには恐らく物理攻撃の効果は薄いぞ…相性最悪だ…」
と死柄木は歯噛みする。
「水谷さん!! その手の付いた敵が恐らく首謀者だよ!さっきそこのワープゲートの敵に指令を出したり、撤退の決定もしてたし間違いない!!」
緑谷が玲奈に向かって叫んだ。
「了解! 『ウォーターバインド』!!」
玲奈は両手を水に変化させ、死柄木に向かって伸ばして捕縛する態勢をつくる。
「くっ!脳無!!」
死柄木も脳無に指示をして玲奈の腕を弾き飛ばさせた。弾かれた腕は制御を失いその場で落下し地面に染み込む。
「全然効かないよ! 緑谷!今のうちに相澤先生を連れて早く安全な所へ!」
玲奈は緑谷に向けて檄を飛ばすと、敵を引き付けるために自ら脳無に攻撃をする。
「うん!! あ、梅雨ちゃん!峰田くん!いくよ! 相澤先生は頭を強く打ってるからできるだけ激しく動かさないように!けど速やかに危険地帯から抜け出すよ!」
「ケロッ、分かったわ緑谷ちゃん。けど玲奈ちゃんも無理しちゃダメよ」
「お、俺は逃げられるなら何でもいいよォ!!」
約1名は逃げ腰なだけかもしれないが、緑谷たちは意識を失ったイレイザーヘッドを持ち上げ、撤退を始めた。
「さあ!お前たちの相手はこの私だ!! 」
玲奈は水難ゾーンに片足を入れると、先程作ったよりも更に大きな水流を生み出し、敵目掛けて叩きつけた。
『ハイドロウィップ!!!』
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side 出口付近
「緑谷たちが助かったぞ!!!あれは誰だ!?プロヒーローが応援にきたのか!?」
「まだ応援が来るには早すぎるよ!」
「じゃあ緑谷たちを助けたのは一体誰なんだ?あんな『個性』知らないぞ!?」
緑谷たちが助かったことに喜ぶ一同だが、助けた人物が誰か分からなかった。
玲奈の叫びもこの出口付近までは届いていなかったようだ。
「あれ多分玲奈ちゃんじゃない!?あのポニーテール!」
三奈が緑谷を助けた人物の正体に気がついた。確かに腰まで伸びる長い水色のポニーテールは中々居るものでは無い。
「ホントや!玲奈ちゃんがおらへん! けど玲奈ちゃんの個性って『水流操作』やなかったの!? どう見ても『水』になっとるけど…」
お茶子が玲奈の『個性』に疑問を持ったが、
「今はそんなことを気にしている場合ではない、早く助けに行くぞ。水谷が間に入ったとはいえ、先生と緑谷たちが危機を脱した訳では無い。」
障子が冷静にクラスメイトに指示をした。
「おう!そうだな、13号先生の手当に数人を残して援護に行くぞ!」
「「「「「「おう!!」」」」」」
続く砂藤の声にA組一同が同意して動き出した。
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side 中央広場 死柄木弔
「ちぃ!! なんだアイツ!直接攻撃しても全くダメージがない!このまま水流を避け続けてもキリがない! 黒霧!何かいい案はないか!」
自身を捕まえようと、怒涛の如く襲い来る水流を避けながら、黒霧へ叫ぶ。
「…1つだけあります。準備に時間がかかる上、確実性もありませんが…それでも実行しますか?」
黒霧は短い感覚でワープを繰り返しながら攻撃を掻い潜っていた。
「それしかないなら仕方がない…やれ!!」
確実性がないのは不安だが、何かしなければ状況が好転することはないため渋々了承する。
「了解しました…では小娘の動きを止めましょう、『脳無』」
黒霧が脳無に指示をすると、脳無が玲奈に向かって突進した。
「 無駄よ!私に物理攻撃は効かない! 溺れさせてあげる『ハイドロプリズン』」
玲奈は、戦闘訓練で上鳴を包み込んだ時とは比べ物にならないサイズで、脳無の巨体を完全に飲み込んで尚、あまりが出来る程の巨大な水球を作り出した。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
為す術もなく捕らわれた脳無だったがそれが黒霧の狙いだった。
「今です!!!」
巨大なワープゲートが玲奈と脳無を包み込んだ、そしてワープゲートが閉じた瞬間。
BOOOOOOOOOOOOOM!!!!!
鼓膜が破れるかと思うほどのとてつもない爆発音と地響きがUSJ中を襲った。
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side 中央広場~出口付近へ 緑谷、蛙水、峰田
広場で相澤を担ぎ、出口付近へと撤退中の緑谷たちの前に、突然爆発音と地響きと共に、赤黒い肉片と玲奈のコスチュームだったものと思われる布や竹筒が降ってきた。
「一体何が起きたんだ…? …もしかして」
緑谷は何が起きたのかと一瞬考えたが、このUSJのある施設と玲奈の個性を考察し、気がついた。
気がついた。
「水蒸気爆発…………」
その答えに辿り着いてしまった緑谷は、今度こそ玲奈の命が失われてしまったのではないかと、その場で膝を折ってしまった。
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side 中央広場 死柄木
黒霧が静かに声を出した。
「……あらゆる事故や災害を想定して作られた演習場、その中にはもちろん『火災』もある。エリア丸ごとを覆い尽くすほどの『火災』を起こし続けることによりあのエリアの上空一体は非常に高温になっている。そこに大量の水を出せば…」
「…水蒸気爆発が起こる、と。考えたな、黒霧」
死柄木は、黒霧の考えた作戦に感心した。
「そして脳無は『超再生』だ、少し時間があれば復活する。」
黒霧が再び呟くと肉片が徐々に再生を始めた。
「おいおいおい嘘だろ!?どんな化け物なんだよ!!」
峰田は再生をし始めた肉片に怯える峰田。
「……さっきは帰ろうって言ったけどここまでコケにされて逃げ帰るのはね。予定変更だ、皆殺しにしていこう。」
死柄木の双眸から伝わる殺意を前に緑谷たちは震えが止まらなかった。
しかしその時出口付近から轟音が聞こえた。
「もう大丈夫」
僕らが恐怖に押しつぶされそうになったその時、文字通り壁をぶち破って『
「私が来た」
「「「「「「「「オールマイトォォォォォォ」」」」」」」」
待ちに待った平和の象徴の登場だった。
「待ったよヒーロー、社会のゴミめ」
しかし待ってたのは敵側もそうだったと、死柄木は不敵に笑った。
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side 出口付近~中央広場 オールマイト
「嫌な予感がしてね、校長の話を振り切ってやってきたよ、来る途中で飯田少年とすれ違って、何が起きているかあらましを聞いた。」
…怖かったろう、痛かったろう、この場に始めから居られなかった自分に腹が立つ、しかしだからこそ言わなければならない!!
「もう大丈夫!私が来た!!」
そう叫ぶと私は一直線に中央広場へ跳んだ。
タダでは帰さないぞ、覚悟しろ敵よ。
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side 中央広場 死柄木
ちっ!奴を待っていたとはいえタイミングは最悪だ!
まだ脳無は再生中…時間を稼がないとさすがに脳無無しでは太刀打ち出来ない!
「黒霧ィ!!」
「…分かってます、お前たち、少しは時間稼ぎになってくださいね」
黒霧はワープゲートを開くとどこからともなく敵が現れた USJ中に散らばっていた味方を広場へと強制転移させたのだ。
「…ワープゲートとはまた厄介な『個性』を!」
オールマイトは突然現れた敵にも怯むことなく、次々と意識を刈り取っていく。
「ちっ!やはり数合わせのチンピラじゃ歯が立たないか…でも時間が稼げれば。」
死柄木がそう呟くと、ほぼ再生を終えた脳無が立ち上がった。
「いけ!脳無!!」
死柄木の号令で脳無がオールマイトに飛びかかった。
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side 中央広場 緑谷
そこからの戦闘は壮絶としか言えないものだった。
『ショック吸収』と『超再生』の個性で耐える脳無と、それを上から潰そうとするオールマイトの怒涛の攻撃が続いていた。
途中黒霧のワープゲートによる援護で、オールマイトが窮地に立たされたこともあったけど、かっちゃんや轟くんの援護で窮地を抜け出したオールマイトが、脳無を1発で殴り飛ばし勝利を収めた。
脳無というオールマイトの対抗手段を失った敵は
「次はこうはいかない…首を洗って待ってろ…」
と言い残すと消えていった。
しばらくすると飯田くんが他の先生達を伴って、応援に駆けつけてきたが敵は既に立ち去った後だった。
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side 出口付近 緑谷
「まずは安否確認だ!! 怪我をした生徒は居ないか! 各エリアにまだ転移させられた敵や生徒たちががいるかもしれない! プロヒーローは速やかに敵の捕獲、生徒の保護を行うように!!」
校長先生の一声で他の先生達がUSJ中を回って捜索と敵の駆逐をしていった。
数十分後、中央広場にA組のみんなが揃った。ある1人を除いて…
「………水谷少女、私は、間に合わなかったのか。」
未だマッスルフォームのオールマイトが、千切れた水谷さんのマフラーとボロボロになった竹筒の前で膝から崩れ落ちた。
「水谷さんは1人で脳無を抑えて僕達を守ってくれてたんだ…」
「せっかく仲良くなれたのに、こんなのってないよぉ…」
「僕が…僕がもっと早く助けを呼びに行けていたらこんなことには…」
「水谷…」「水谷さん…」「玲奈ちゃん…」
駆けつけてきた先生達、A組一同が水谷さんの死を悼んでいたが、僕は微かに「竹筒」が動いたのに気づいた。
「…今、竹筒が動かなかったかな?」
思わず僕がそう話した瞬間に竹筒が爆発した。
また敵の襲来かと身構える先生達と僕らだったがそこに居たのは、
「あーーーー!やばかった!死ぬかと思った!!!!」
何故か『幼女』になっている水谷さんだった。それもサラシにふんどし姿という、かなり衝撃的な格好で…
「「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」」」」」」
「えっ?何事?」
USJ中に響き渡る今日一番の叫び声と、何が起きているのかさっぱり飲み込めていない水谷さんの、いつもより高く、呆けた声のギャップが印象的だった。
ここまで、読んで頂きありがとうございました!
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前書きでも述べさせて頂いた評価の事ですが、低評価も拙作に対する評価としてありがたいのですが、低評価をくださる方は感想欄へ「どこがどうダメだったか」を書いて頂けると今後の改善に繋がりますので出来れば感想欄への批評の方もお待ちしております。
もちろん高評価やお褒めの言葉を頂けると作者は狂喜乱舞しますのでそちらの方の感想もお待ちしております(笑)
誤字報告の方もいつも助かっていますので今後ともよろしくお願いします!
(特に金木犀様いつも誤字報告感謝です!)
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