水人間のヒーローアカデミア   作:まーしー34

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もうすぐ通算UAが1万に届きそうでガクブルの作者です、まさか初めての小説でここまで見て頂けると思っておりませんでした!

これからも更新頑張りますので感想や評価をどしどしお願い致します!




第6話 「戦闘訓練」前半の巻

 

 

 

 

~雄英高校 グラウンドβ

 

「さぁ!始めようか有精卵共!! 戦闘訓練のお時間だ!!」

グラウンド全体にオールマイトの声が響き渡った、グラウンドには各々特徴的な意匠が施された戦闘服に身を包んだクラスメイト達が集合していた。

 

顔すら見えないフルフェイスヘルメットを被った生徒、排気口などの意匠が見えるのでおそらく飯田くんだろう。 他にもプロレスラーのようなマスクマン、一見すると私服のような姿など思い思いの姿をしている、私の忍び装束も周りと比べて浮かないほど様々な種類に富んでいる。

 

「先生!ここは入試の演習場ですがまた市街地演習を行うのでしょうか!?」

ガションという音を鳴らしながら飯田くんが先生に質問をした。

 

「いいや!もう2歩先に踏み込む! 屋内での対人戦闘訓練さ!!」

 

え? 今対人戦闘とか言った? てことはクラスメイトと戦うってこと!?

と私が脳中で考えを巡らせていると、先生は続けて話し出した。

 

「敵退治は主に屋外で見られるが統計で言えば屋内の方が凶悪敵出現率は高いんだ、監禁、軟禁、裏商売、このヒーロー飽和社会、真に賢しい敵は屋内に潜む!! 君らにはこれから「敵組」と「ヒーロー組」に分かれて2対2の屋内戦を行ってもらう!!!」

先生は声高々に宣言した。

 

クラスメイトの中にざわめきが生じた。

「基礎訓練もなしに?」と梅雨ちゃんが首を傾げた。

 

「その基礎を知るための実践さ! ただし今度はぶっ壊せばOKなロボじゃないのがミソだ」

オールマイトがガッツポーズをしながら梅雨ちゃんの質問に答えた。

 

 

「勝敗のシステムはどうなりますの?」

「ぶっ飛ばしてもいいんスか?」

「また相澤先生みたいに除籍とかあるんですか……?」

「分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいですか?」

「ピチピチスーツ…くノ一、谷間…ヒーロー科最高!!」

 

クラスメイトが堰を切ったように次々と質問を投げかけだした…てか最後のやつなんて言ってた?

 

「んんん〜〜聖徳太子ィィ!!!」

先生は1度にたくさんの質問を投げかけられて焦っていた。

 

「いいかい!状況設定は「敵」がアジトに「核兵器」を隠していて「ヒーロー」はそれを処理しようとしている! 「ヒーロー」は制限時間内に「敵」を捕まえるか「核兵器」を回収する事、「敵」は制限時間まで「核兵器」を守り抜くか「ヒーロー」を捕まえることが勝利条件だ!」

先生は手元のメモを見ながら訓練の説明を始めた。

 

(((((((((設定がアメリカンだな!!))))))))))

やけに凝った訓練内容にクラスメイト全員が心の中でツッコミを入れた。

 

「ちなみにコンビ及び対戦相手は「くじ」だ!」

どこからともなく取り出した箱を手にして先生が言った。

 

「適当なのですか!?」

飯田くんが盛大にツッコミを入れた。

 

「プロは他事務所のヒーローと急造チームアップすることが多いしそういう事じゃないかな……?」

「そうか…!先を見据えた計らい…失礼致しました!!」

頭に2本のとさかが生えたようなコスチュームに身を包んだ生徒が飯田くんに説明をしていた。

顔が見えてなかったから誰か分からなかったけど「あれ」緑谷くんだったんだ、髪の毛が隠されてるとわかんないや…

 

「いいよ!!早くやろ!!!」

話しが続くと時間が無くなると判断したのか先生が半ば強引に話しを切った。

 

 

~くじ引き結果

Aチーム 緑谷 麗日、Bチーム 障子 轟

Cチーム 八百万 峰田、Dチーム 飯田 爆豪

Eチーム 芦戸 水谷、Fチーム 砂藤 口田

Gチーム 上鳴 耳郎、Hチーム 蛙吹 常闇

Iチーム 尾白 葉隠、Jチーム 切島 瀬呂

 

厳正なくじ引きを経てチームはこうなった、私はEチームでペアは三奈だ。

 

「玲奈ちゃんよろしくね! 絶対勝つよ!」

三奈が笑顔を振り撒きながら私の隣りにやって来た。

 

「もちろん 「ヒーロー」側でも、例え「敵」側でも負ける気は無いよ」

私は三奈の顔を見て真剣に答えた。

 

「おぉ〜気合い入ってんね〜」

三奈はニコニコしながら拳を私に向けてきた、おそらくグータッチだろう。

私も三奈に拳を突き出した。

 

 

「さぁ!!チーム分けも済んだところで早速訓練に入るぞ!! 最初の対戦相手は!! Aコンビが「ヒーロー」! Dコンビが「敵」だ!!」

先生が2つの箱からアルファベットの書かれた玉を取り出した。

 

呼ばれたチームの緑谷くんと爆豪くんの顔つきが変わった気がする、微妙な空気感もあるし…彼らには何かしらの関係性があるのかな?

 

「「敵」チームは先に入ってセッティングを! 5分後に「ヒーロー」チームが潜入でスタートする、他のみんなはモニターで観察するから地下に向かうぞ!!」

先生がクラスメイトたちを誘導し始めた。

 

「飯田少年と爆豪少年は「敵」の思考をよく学ぶように! これはぼぼ実戦!ケガを恐れずに思いっきりな!度が過ぎたら中断するけど… これは全員共通だからね!」

先生がそう言うとDチームの2人はビルの中へと入っていった。

 

「さあ!他のみんなは地下室だ!私に着いてきなさい! 」

先生に先導されてAチーム以外の生徒は地下室へ繋がる階段へ向かった。

 

 

 

 

 

~同ビル 地下室 モニタールーム

 

「地上5階建て+地下…改めて雄英の設備の凄さを感じるね…」

私は思わずそう呟かずにはいられなかった。

「さぁ!みんなもよく考えて見るんだぞ!」

オールマイトがそういうと訓練が開始された。

 

戦闘はビルのあちこちに設置されたカメラを通してモニターで確認することが出来た。

敵チームはビルの最上階に核を置き、それを飯田くんが守る。

そして爆豪くんはヒーローを積極的に叩きに行くという布陣のようだ。

だが飯田くんの慌て方を見ると爆豪くんが勝手に飛び出して行ってしまったというのが近そうだ…

 

一方ヒーローチームは1階の窓から侵入して階段を目指すというオーソドックスな物だった。

 

途中曲がり角の死角から爆豪くんが緑谷くんに向かって攻撃を仕掛けた、右手の一振で簡単にコンクリート製の壁が砕け、その揺れは地下室まで届いた。

あれはクラスメイトに向かってやる威力か?と私は疑問に思った

 

「奇襲とかズルいぞ!」「今のよく避けれたね!」

と他のクラスメイトも思い思いの感想を述べていた。

 

その後も何故か爆豪くんはお茶子に見向きもせず緑谷くんにのみ攻撃を仕掛けていた、やはり2人の間にはなにか因縁のようなものがあるかもしれない。

その隙をついてお茶子が上の階へ上がって行った。

 

 

その後は5階で飯田くんVSお茶子 1階で爆豪くんVS緑谷くんの戦いが続いていた、飯田くんは部屋を片付けることでお茶子の個性を封じて有利に立ち回っていた。

 

膠着状態かと思われた時に爆豪くんが右手を掲げて何かをする動作が見えた、次の瞬間今までとは比べ物にならないほどの大爆発が起きた。

ビル全体が大きく揺れて、カメラも何台かが壊れたのかモニターの一部が黒くなった。

その後も飯田くんの敵っぷりと爆豪くんの猛攻に絶体絶命かと思われたAチームだったが緑谷くんの捨て身のアッパーカットで5階まで天井をぶち抜き、お茶子がその瓦礫に紛れて核を回収した。

 

結果はAチームの勝利だが1試合目からとんでもないことになったと思った。

 

ビルを変えて第2戦目は Bチーム対Iチーム

どんな勝負になるかと思ったが勝負は一瞬だった。

なぜなら轟くんがビル全体を一瞬で凍らせてIチームを行動不能にしたのだ。

 

「仲間を巻き込まず 核兵器にもダメージを与えず 尚且つ敵も弱体化…」

「「「「「「最強じゃねぇか!!」」」」」」

「さ、寒い…ケロッ…」

「梅雨ちゃんが寒さのあまり冬眠しそうになってる!!!」

 

その後も3戦目、4戦目と続きついに私たちの出番となった。

 

 

「最終戦! Eチームが「敵」!Gチームが「ヒーロー」だ!それでは敵チームはセッティングを!!」

先生に呼ばれて私たちはとりあえずビルの最上階へと上がった。

 

 

 

 

 

~5階 大広間

 

「さあ敵チームになったわけだけどどうする?とりあえず個性の確認だね」

三奈が話しを切り出した。

「そだね…私の個性は……「水流操作」周りの水を自在に操ることができる個性よ 三奈は?」

私はいつものように個性を偽って伝えた。

 

「私の個性は「酸」物を溶かす溶解液を分泌出来るの 鉄とかコンクリートもお手の物よ!」

三奈も個性を教えてくれた、容姿からてっきり異形系かな?と思っていたがそうではなかった。

 

「「酸」かぁ… てことは……………よし! ちょっと三奈、耳貸して」

私の脳中に1ついい作戦が浮かんだ。

 

「え?なになに?………………なるほどね!」

三奈も作戦を聞くといけると思ったのか同意してくれた。

 

「さぁ!この作戦ならきっと勝てるね!!頑張ろうね玲奈ちゃん!」

と意気込む三奈に同意して私はセッティングを始めた。

 

「さて…ヒーローのお手並み拝見と行きますか…」

玲奈の顔には不敵な笑みが浮かび上がっていた…




ここまで、読んで頂きありがとうございました!
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筆者は単純ですので高評価して下さるとめちゃくちゃ喜んで次の更新も頑張るようになります!(笑)

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長くなりそうなので前後半に分けさせていただきます!!
全然話進んでなくてすいません!!出来るだけ早く後編も投稿しますのでよろしくお願いします!!

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