水人間のヒーローアカデミア   作:まーしー34

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仕事で忙しく更新が遅れたことをお詫び申し上げます!
見ていない間に通算UA16000突破 感想 評価も頂いたようでありがとうございます!
評価バーの色がオレンジになってたのが少々ショックではありますが更新頑張っていきます!!
そして毎度誤字報告の方もありがとうございます!スマホ投稿なので結構打ち間違いが多いので非常に助かっています!!


第8話 「戦闘訓練」講評と学校っぽいのキター!の巻

 

 

 

 

玲奈達の訓練中

~訓練ビル 地下室 モニタールーム

 

 

「なんかこれまでの中で1番「敵」チームの動きがないね…」

「ここまで何も無いと不気味だな…」

「むむむ…しかし水谷くんや芦戸くんが何もしていないわけはない…これはどういう事なんだ…?」

 

グロッキー状態から復活したお茶子や飯田達が「ヒーロー」チームの進む姿をモニターで見ながら呟いていた。

 

(…どこに罠が仕掛けられているか、そしていつ奇襲を掛けてくるかが分からない、この状況はプロでもかなり神経をすり減らす… そして水谷少女の個性は水、芦戸少女は酸と言う比較的応用の利く個性というのもあって「ヒーロー」チームの足をさらに鈍らせているかもしれないな…)

オールマイトはジッとモニターを見ながら玲奈と三奈の作戦を評価していた。

 

(さあここからどう動くのか見ものだな「敵」チーム!)

オールマイトはそう思うとニッと笑みを浮かべた。

 

 

そしてこの何も起きない状況はいきなり動き出した。

「ヒーロー」チームが4階に足を踏み入れた途端に玲奈の水が襲いかかり瞬く間に上鳴を拘束したのだ。

 

「うおおぉ!? いきなりか!?」

「あんなん避けようがないじゃん!?」

「えげつねぇ!」

「てか水谷の顔めっちゃ怖くね!!?」

 

いきなりの攻撃にクラスメイトが口々に反応をしていた、中には普段の玲奈の顔からは想像できない怪しい笑みに驚く者もいた。

 

そして上から降ってきた三奈によって響香も拘束されてしまい、これまでの膠着状態は嘘のように勝負は一瞬で決着がついた。

 

「やべぇ水谷と芦戸めっちゃ強かったな…」

「てかw あれ見てみw」

「なになに?………ブハッ」

「上鳴の奴w 水谷にお姫様抱っこされてるwww」

「あちゃーあれは情けねぇなぁ…」

ちゃんと上鳴の醜態もクラスメイトに見られてしまっていた…哀れ上鳴

 

(………うらやましいぞぉ!上鳴ィ! そこおいらと代われ!!)

約1名は羨ましさのあまりに血の涙を流していたが…

 

 

 

 

~訓練終了後 グラウンドβ出口付近

 

「お疲れさん!!緑谷少年以外は大きな怪我もなし!しかし真摯に取り組んだ!初めての訓練にしちゃ皆上出来だったぜ!特に水谷少女と芦戸少女!見事な作戦勝ちだな! 何も無いというのも「ヒーロー」チームに取っては大きなプレッシャーになる!それを踏まえた素晴らしい作戦だった!」

 

「「ありがとうございます!」」

急に褒められた2人は少し慌てながらもオールマイトに頭をさげた。

 

「では私は緑谷少年に講評を聞かせねば! 着替えて教室にお戻り!!」

そう言うとオールマイトは砂煙を上げてグラウンドから去っていった。

 

「なあなあ?今日放課後にさ、訓練の反省会しないか?」

「いいねぇ!私、玲奈ちゃんとと三奈ちゃんにも話ききたーい!2人ともチョーかっこよかったから!」

赤髪のツンツンヘアーの男子の言葉に透が乗っかった。

「うん 私も皆と話したいし構わないよ。三奈もいいよね?」

「もっちろん! てかほとんど玲奈ちゃんが考えたしね」

「そうなの!?水谷すげぇ!」

三奈の言葉にクラスメイトの1部が反応した。

あまり人に囲まれて褒められた経験がない玲奈は少し照れながらも楽しそうな笑顔を見せていた。

 

玲奈の笑顔は先程見せた「敵」としての怪しい笑みではなく、まるで「華」が開いたかのような可愛らしい笑みだった。その笑みに釣られA組も全体も笑顔に包まれた。

 

「…うぇぇい」(女子にお姫様抱っこって…)

先程の醜態を知った上鳴を除いて…

 

 

 

 

 

~翌日

 

 

玲奈がいつもの様にバスを降りると、浮かぶ制服とカエル少女に出会った。

 

「おはよ透、梅雨ちゃん」

「ケロッ おはよう水谷ちゃん」「おっはー!」

挨拶を交わすと3人でおしゃべりをしながら雄英へと向かった。

しかし雄英高校は昨日までと少し様子が違った。

 

「……なにこれ?」「たぶん、マスコミかなぁ?」

「…もしかして昨日の新聞のせいかも知れないわね」

昨日の新聞の一面にはオールマイトのヒーロー活動休止と雄英高校に教師として務めることが大きく載っていたからだ。そのためか雄英高校に多くの報道陣が詰めかけ、生徒に手当り次第にインタビューをしていた。

 

そして当然のように私たちの方にもやってきた。

「オールマイトの授業はどんな感じです!?」

「教師オールマイトについてどう思ってます!?」

「てか君たち可愛いね!ちょっとあっちで話聞きたいなぁ!」

捲し立てるかのような勢いに思わず少し押され気味になってしまった。

 

「すみません私たち急いでるので…2人とも行くよ」

何か危険なにおいを感じた玲奈は2人を連れてさっさと校門をくぐり抜けた。

「えー?インタビュー受けないのー?ニュースに映れたかも知れないのに?」

「ごめんね。けどなんか嫌な感じがしたから…」

「ケロッ 確かにマスコミは怖いところもあるからね…」

文句を言う透を梅雨ちゃんと2人で宥めながら教室に向かった。

 

 

 

~雄英高校 A組教室

 

「昨日の戦闘訓練お疲れ Vと成績を見せてもらった。言いたいことは色々とあるが、まあいい。今日のHRの本題は…急で悪いが…」

相澤先生のこの話し方…もしかしてまた臨時テストか!?

とA組全体が思わず静かになった…が

 

『今日は君らに学級委員長を決めてもらう』

「「「「「「「「「「学校ぽいの来たーーーー!!!!」」」」」」」」」」

 

「委員長!!やりたいですソレ俺!!」

「ウチもやりたい!」

「オイラのマニュフェストは女子全員膝上30cm!!」

さっきまで静まり返っていたのが嘘のように全員が手を挙げだした。

てか膝上30cmってなんだ!?ぱ、パンツ見えちゃうじゃん!あいつ何考えてんの!?玲奈は峰田の言葉に思わず顔を赤くした。

 

「静粛にしたまえ!! 」と、いきなり飯田が声を上げた。これは多数決で決めるべき議案だと言っているが、なぜか彼の右腕は真っ直ぐにそびえ立っていた…

 

結局多数決で決めることになったが、

緑谷 3票 八百万 2票 水谷 2票そして芦戸 飯田 麗日 轟が0票で他が1票になっていた。

「僕が3票!!!???」と驚く緑谷

(あれ?私にもう1票入ってる 誰だろ? もしかして三奈?)

玲奈は自分の票はもちろん自分に入れたが他に入れてくれた人がいて驚いた。

 

「これでは委員長1人と副委員長が2人になってしまいますわね…」

百がうーんと唸った。

「まあいいよ、2人でやれば。決め直すのはそれこそ時間の無駄だ」

相澤先生の一言で委員長が緑谷くん 副委員長が私と百になった。

 

 

~昼休み

 

「あれ?今日は弁当なんだ?奇遇だね、私達もだよ」

「うんお母さんが持たせてくれたの」

授業が終わると響香と三奈、そして百が声を掛けてきた。

今日は4人で机を引っつけて教室でご飯を食べることにした。

 

「玲奈さん、2人で力を合わせで副委員長を務めましょうね!」

「ん。まぁ何をするかはまだわかんないけどね。ていうか私にもう1票入ってたのは驚きだよ」私がそう言うと

「ふっふっふっ…実はその1票はあたしが入れたんだよー!」

と三奈が答えた。 ごめん何となく想像がついてた…

 

「でもなんで?なんとなくだけど三奈はこういうのやりたそうに見えたけど」

「だって昨日の「戦闘訓練」で私に指示をして見事に「ヒーロー」チームを確保出来たじゃん?それってリーダーシップだと思うよ?だからあたしは玲奈ちゃんに投票したの」

「確かに納得。ウチら完全にしてやられたからね」

三奈がそういう風に思ってくれていたのを知って嬉しくなった。

と楽しくおしゃべりをしていると

 

 

ウウウゥゥゥゥゥーーーーーー!!!

とけたたましいサイレンと避難を促すアナウンスが学校内に響きわたった。

 

 

「えぇ!?なになになにこれ!?」

「け、警報ですわね…何が起こったのでしょう…」

急なサイレンで慌てる2人

私は外の状況を確認しようと窓を覗いた。そこには朝の報道陣が校舎内に詰めかけている様子が見えた。

「ねえねえ なんかマスコミっぽいよ、これってホントに避難がいるのかな?」

「え?マジ? じゃあマスコミの不法侵入じゃん。これって警察に通報した方がいいかな?」 「たぶん…?」

響香が持っていた携帯で緊急通報をした。

 

程なくして駆けつけた警察によってマスコミは撤退し事態は収束した。

 

 

そして帰りのHRで緑谷くんが飯田くんを委員長に推薦した。なんでも食堂で他の生徒たちを相手に大立ち回りをしたそうだ。私はその場に居合わせなかったから詳しくは分からなかったけど、見ていた切島くん立ちによれば、

「まるで非常口みたいだった」らしい…一体どんなことをしたんだろう?

相澤先生も許可(というか興味無さそうな感じ)した事でA組の学級委員長は飯田くんになった。

 

自分が感じてた嫌な感じはこれだったのかな? とホッとした玲奈だったが本当の恐怖はこれからだということを、今はまだ知る由もなかった…




ここまで、読んで頂きありがとうございました!
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筆者は単純ですので高評価して下さるとめちゃくちゃ喜んで次の更新も頑張るようになります!(笑)

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どうしても日常会話を入れると進みが遅くなりますね…ですが日常会話を大事にしたいので拙作はこのようにゆっくり進んでいきます、申し訳ないですが読者の皆様もゆっくりお付き合い下さいますようお願い致します。

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