覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

10 / 170
ポピパです!


ポピパとの対面

 ハロハピのライブから一週間経った。

 俺は今、学校にいる。

 

「__ねぇ、聞いた?」

「うん、聞いた聞いた!」

 

 クラスは異様な雰囲気だ。

 

「なんだこれ?」

「あれ?知らないの?」

「何のことだ、リサ。」

「今日、このクラスに転校生が来るらしいんだよ。」

「転校生?俺も来たばっかなのに?」

「うん。」

「でも、なぜここまで噂になるの?」

「そうだな。」

「なんか、すっごいイケメンらしいよー」

「なるほどな。」

「蓮は人気がとられるんじゃない~?」

 

 リサはニヤニヤしながらそう言った。

 

「人気?あったか?」

「え?いやいや、この前も放課後に呼ばれてたじゃん?」

「そうだっけ?」

「いや!私たち見てたよ!ね、友希那!」

「そうね。」

「んー。まぁ、いいだろ。別に。」

「もう、蓮は...」

 

 しばらくすると、担任が入ってきた。

 

「__じゃあ、転校生の紹介をします。

 入ってきて!」

「はい。」

 

「__あれは。」

「え?蓮、知ってるの?」

「いや、記憶が間違ってなければ。」

 

 そうしてるうちに自己紹介が始まった。

 

「久城成海です。よろしくお願いします。」

「...?」

 

 こっちを見て微笑んできた。

 

「えっと、じゃあ質問のある人は__」

 

 担任が言いきる前に、手が上がった。

 

「じゃあ、○○から。」

「久城君はどこの学校から来たんですか?」

「○○学園です。」

「○○学園?!」

「うっそ!超名門じゃん!」

「なんでうちに?」

 

 そんなこんなで質問は進んでいった。

 

「__じゃあ、最後!

 なんで、この学校に来たの?」

「...そうですね。まぁ、色々な事情がありまして。」

 

 またこっちを見た。

 

「(なんだ?)」

「__じゃあ。席は神谷君の隣が空いてるからそこで。」

「はい。」

 

 席に着いた。

 

「やぁ、蓮。」

「やっぱり、間違ってなかったか。

 成海、だったか。」

「あぁ、よろしく、蓮。」

「おう。」

「ねぇねぇ、蓮?」

「なんだ、リサ。」

「久城君と知り合いなの?」

「この前、ハロハピのライブを手伝ったときにな。」

「孤児院でしたんだったかしら?」

「そうだ。」

「その節はありがとう。皆、喜んでたよ。」

「そうか、こころ達に伝えておこう。」

 

 そうして、時間は過ぎていった。

________________________

 

 放課後だ。

 

「__終わったねー!」

「ふぁ~おはよう...」

「勉強には興味ないわ...」

「ははは、蓮は相変わらずだな。」

「相変わらず?」

「...いや、悪い。間違えた。」

「まぁ、そういう事もあるか。」

「でさ!蓮!」

「なんだ?」

「聞いてなかったの?」

「あぁ。」

「一か月後に合同ライブがあるんだよ!」

「合同ライブ?」

「そうそう!私達ロゼリア、アフターグロウ、パスパレ、ハロハピ、そしてポピパが参加バンドだよ!」

「ポピパ?」

「あ、そー言えば蓮は会ったことないんだよね?」

「あぁ。」

「それは問題ね。」

「問題?」

「今回の合同ライブは蓮にも協力してもらいたいの。」

「え?俺が?」

「えぇ。」

「...まぁ、いいんだが。」

「それじゃあ、行きましょうか。」

「え?どこに?」

「ポピパの所よ。」

「いいのか?急に行っても?」

「大丈夫らしいよ~」

「え?」

「さっき連絡したら、大丈夫だって~!」

「そうか、じゃあ、行こうか。」

「じゃあ、僕は帰るかな。

 先生の手伝いをしないとだし。」

「おう、じゃあな、成海。」

「あぁ。」

 

 そう言って俺たちは学校を出た。

________________________

 

「__ここだよ!」

「流星堂?」

「じゃ、入ろっか!」

 

 俺たちは敷地内の蔵に入った。

________________________

 

「__おじゃましまーす!」

「あ!リサ先輩!」

「お!香澄じゃ~ん!」

「こんにちは、二人とも!」

「こ、こんにちは!」

「ど、どうも。」

「えっと、これがポピパか?」

「そうだよ~後は__」

「ねぇ、あなたは誰?」

「!?」

 

 いつの間にか後ろに誰かがいた。

 

「あ、ごめん。」

「...いや、いい。

 それで、誰かだったか。

 俺は神谷蓮、そこの二人に協力を頼まれてな。」

「じゃあ、先輩なんだ。

 あ、私はたえ、花園たえ。

 よろしくね、蓮先輩。」

「あぁ、よろしく、たえ。」

「うん。」

「あなたがリサ先輩から聞いてた人ですか!」

「!あ、あぁ。」

「私は戸山香澄です!よろしくおねがいします!蓮先輩!」

「私は山吹沙綾です!ドラム担当です!よろしく、神谷先輩!」

「わ、私は牛込りみです。よろしくお願いします、神谷先輩。」

「私は市ヶ谷有咲です。よろしくお願いします。神谷先輩。」

「あぁ、よろしく。」

 

 俺たちは自己紹介を終えた。

 

「__それで、俺は何をするんだ?」

「あなたには今回のライブの計画などをお願いしたいの。」

「計画?」

「えぇ。出来るかしら?」

「分からん。あっちの俺の時に聞け。」

「まぁ、そうね。」

「あの、何の話ですか?」

「色々だ。あ、折角来たから演奏を聞かせてくれないか?」

「え?」

「計画するなら力量を知ってる必要があるからな。」

「そういう事なら!皆!準備しよ!」

 

 ポピパは演奏の用意をした。

 

「__それじゃあ!行きます!」

「__。あぁ。」

 

 演奏が始まった。

 

「(__ふむ。発展途上って感じだな。

だが、たえのギターは頭一つ抜けてる。

まとまりもあるし、多少のミスをカバーする技術もある。)」

「(また成長したわね。いい音だわ。)」

「(いいね~!)」

 

 演奏が終わった。

 

「__うん、良いな。これなら問題はない。」

「そうね、でも、まだ伸ばせるわ。」

「そうだな。それも俺の仕事だろ?」

「お願いするわ。」

「分かった。」

 

 俺はポピパに近づいた。

 

「お疲れ様。よかったぞ。」

「ありがとうございます!」

「じゃあ、ここからはレベルアップのためのアドバイスだ。」

「え?出来るんですか?」

「あぁ。歴は短いがな。

 まずは、香澄からだな。ギターちょっと貸してみ。」

「は、はい?」

「よし。じゃあ、しっかり見てろよ。」

 

 俺はギターを弾き始めた。

 

「(相変わらず、上手いわね。

 紗夜以上と言えるわ。)」

「__まぁ、こんな感じだ。」

「...」×5

「?」

「え?なんで一回しか聞いたことがない曲を弾けるんですか?」

「見たからだ。」

「いやいや!流石に...」

「まぁ、それはいいだろ。

 それで、分かったか、香澄?」

「はい!ありがとうございました!」

「おう。...あとは、りみ。」

「は、はい!」

「りみは早かったからもう少しゆっくりでいい。

 若干だがずれてたからな。」

「分かりました!」

「よし。まぁ、後の三人は特にミスもなかったし。

 沙綾とたえに至ってはミスのカバーもしてたな。」

「すごい、良く気付きましたね。」

「普通だ。」

「ねぇ、蓮先輩。」

「ん?なんだ、たえ?」

「私とギター弾こうよ。」

「え?なんで?」

「先輩とならいい演奏が出来そうだから。」

「うーん。また今度ならいいぞ。

 俺はギターを持ってないからな。」

「やった。ありがと。」

「おたえが認めるなんて、この人ほんとにすごかったんだ。」

「有咲、疑ってたのか?」

「い、いや!そうじゃなくて__!」

「ちょ!」

 

 慌てた有咲はコードに引っかかった。

 

「__全く、危ないだろ。」

「は、はい。すみませ__!///」

「?」

 

 俺は間一髪で有咲を抱きとめた。

 

「足元はしっかり見ろよ?

 女の怪我は一生ものになるからな。」

「は、はい...///

(や、やべぇ///めっちゃかっこいいじゃん///)」

「有咲?どうしたの?顔赤いよ?」

「!あ、赤くねーよ!何言ってんだ、沙綾!///」

「え、でも__」

「違う!///」

「そ、そう?」

「...あ!もしかして、有咲!」

 

 香澄が何か思いついたらしい。

 

「神谷先輩に惚れ__」

「だぁー!香澄黙れ!!///」

「むぐー!!!」

「あ、有咲ちゃん。」

「ありさーチョロいねー」

「おたえ!」

「(...何やってんだ?まぁ、仲が良いのは良い事だな)」

 

 俺は友希那とリサの所に戻った。

 

「こんな感じでよかったか?」

「...蓮。」

「?」

「あなた、タラシなの?」

「は?」

「いやー、あれを見ると、ね?」

「...俺が何をしたんだ。」

「まぁいいわ。相変わらず演奏は素晴らしかったわ。」

「そうか?」

「うんうん!紗夜にも負けてないよ!」

「紗夜のがいいと思うがな。」

「いえ、技術だけ見れば、紗夜以上だわ。」

「...え?」

「あなたの演奏はプロ級。

 高校生で出せる音じゃないわ。」

「そうか?自分じゃわからん。」

「頼りにしてるわ。」

「はいはい。」

 

 その頃、ポピパは

 

「__は、離れろー!お前らー!」

「白状してもらうよ!有咲!」

「なんなら、蓮先輩に__」

「そ、それだけはやめろー!///」

 

 有咲は今日何度目か分からない叫びをあげた。




感想などお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。