覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

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難義なやつ

 今日、俺はリサと一緒に大学に来てる

 

 ああいう悩みがあると言ってもまだ学生

 

 やることはやらないといけない

 

 単位を落とすなんて以ての外だ

 

『__きゃー!神谷くーん!!///』

蓮「はぁ......」

 

 だが、大学に来るのは好きじゃない

 

 騒がれるの好きじゃないし

 

リサ「いやー、今日も大人気だねー。」

蓮「勘弁してほしい。歩いてるだけ疲れる。」

リサ「あはは!」

雄馬「__よぉ、神谷、今井。」

蓮「あ、太田。」

リサ「おはよ、太田君!」

 

 憂鬱な気持ちで廊下を歩いてると後ろから太田が声をかけて来た

 

 いつも通りイケメンオーラ全開

 

 後ろには大量の女子がついて来てる

 

 まるで夏に街灯に集まってる虫みたいだ

 

雄馬「今日も疲れた顔をしてるな。」

蓮「もう理由は言わなくてもわかるだろ?」

雄馬「あぁ。」

リサ(なんか、すごい分かりあってる。)

雄馬「お前らも今から抗議だろ?だったら、勇人たちも来てるぞ。」

蓮「だから女が多かったのか......」

リサ「ま、まぁ、教室行こ!」

蓮「まぁ、そうだな。」

 

 リサにそう言われ

 

 俺は重い足で歩き、教室に向かった

__________________

 

 教室に来ると、俺はいつも通りの席に座り

 

 リサも俺の隣に座った

 

 そして、前後ろにはイケメンズがいる

 

 完璧な布陣だ

 

一誠「やっほー!蓮ちゃん!」

蓮「お前は相変わらず元気そうで羨ましいな。」

一誠「それは褒めてる?」

蓮「貶してる。」

昴「あはは!かみやんがいっちゃんに厳しいなー!」

勇人「まぁ、仕方ないさ。」

一誠「誰か1人くらい俺の味方して?」

 

 チャラ男はそう言いながらも笑ってる

 

 もうこいつはこういうキャラなんだな

 

 まぁ、いいや、チャラ男だし

 

一誠「まぁいいや!」

リサ(あ、いいんだ。)

一誠「もうすぐ5月だよ!5月!」

雄馬「何回も言うな。」

蓮「5月なんて毎年来るだろ。」

一誠「君たち、そんな考え方で生きてて楽しい?」

蓮、雄馬「......」

 

 こいつ、殴っていいか?

 

 ただただ言い方がむかつくんだが

 

 太田もすっごい圧放ってるし

 

一誠「5月と言えばなんだい!」

昴「ゴールデンウィーク?」

リサ「うーん、あたしもそうかな?」

勇人「普通はそれくらいじゃないか?」

雄馬「まぁ、俺は仕事だがな。」

蓮「花音、ますき、沙綾の誕生日。」

一誠「取り合えず、蓮ちゃんが彼女大好きなのは分かったよ。」

 

 チャラ男は苦笑意を浮かべながらそう言ってきた

 

 こいつ、何を当たり前のことを言ってるんだ?

 

一誠「まぁ、それはそれとしてさ、折角のゴールデンウィークだし合コンでもやろうよ!」

蓮「仕事。なくても行かないけど。」

勇人「俺も仕事かな。」

雄馬「さっき言った通りだ。」

一誠「君たち、学生で仕事してて楽しい?」

昴「まぁまぁ、ワイは付き合うよ?」

 

 高尾は苦労人だな

 

 チャラ男に付き合ってる割合が多いし

 

 イケメンズの調停役みたいなところある

 

リサ「蓮、仕事するの?」

蓮「まぁ。」

リサ「出かけないの?」

蓮「え?」

リサ「デート、しないの?」

昴(おぉ~!)

勇人(これはこれは。)

雄馬(ほう。)

一誠(さぁ、蓮ちゃんはどう返す!!)

 

 やばい、リサ可愛い

 

 若干拗ねた表情とか声とか

 

 もう、全てが可愛い、天使

 

蓮「よし、今晩中に仕事を終わらせよう。」

勇人「神谷、それは死ぬよ?」

蓮「問題ない。死ぬのはともかく、死にかけるのは慣れてる。」

昴「どんな人生送って来たん!?」

 

 おぉ、流石関西人

 

 中々にいいリアクションだ

 

 悪くない

 

一誠「今晩中に仕事終わらせるなら、合コンに__」

蓮「あ?お前ごときがリサと同列だと思ってるのか?殺すぞ。」

一誠「とうとう包み隠さなくなったね!?」

リサ「蓮ー?あんまり無茶しないでね......?」

蓮「しないしない。」

 

 俺は手を振りながらそう言った

 

 リサがいると癒されるな

 

 もうリサいないときは大学サボろうかな

 

雄馬「そろそろ講義が始まるぞ。」

蓮「あ、いつの間に来てたんだ?まぁ、いいや。」

 

 俺はそう言いながら華南から枕を出し

 

 その枕を机の上に置いた

 

昴(とうとう枕!?)

リサ「珍しくカバン持ってると思ったら、それだったんだ......」

蓮「まぁなー。じゃあ、終わったら起こしてくれー。」

勇人(睡眠に余念がないな。)

雄馬(ふっ、悪くない。)

一誠(いや、あれっていいの?)

 

 俺は講義が始まると同時に眠りについた

 

 少しばかり疲れてたのか

 

 思いのほか深い眠りについてしまった

__________________

 

リサ「__蓮ー?講義終わったよー?」

蓮「んあ......?あー......リサかー。」

リサ「ひゃっ!///」

蓮「......ん?」

 

 なんだか遠くからリサの声が聞こえ

 

 何となくそっちに手を伸ばすと、何かに触れた

 

 なんだろ、柔らかいな、これ......

 

リサ「れーんー!!///」

蓮「いたたたっ!!!」

 

 寝ぼけた状態から一転

 

 俺はリサに頬を抓られて目を覚ました

 

 爪が抉り込んでくる

 

 すごい痛い、痛すぎる

 

蓮「な、なんだ!?」

リサ「なんだはあたしのセリフだよ!///急に......///」

蓮「ん?」

 

 俺は自分の手の位置を見ると

 

 俺の手は真っ直ぐリサの胸に伸びていた

 

 あー、これはヤバい

 

蓮「ごめん、マジで寝ぼけてた。」

リサ「別に、いいんだけどさ?///もうちょっと、その、心の準備とか......///」

蓮「ごちそうさま。」

 

 寝起きから可愛いリサを見れて幸せだなー

 

 目もいい感じに覚めて来たし

 

 今日はもう帰るかねー

 

リサ「もうっ、反省してる......?///」

蓮「してるしてる。してるけど美味しいと思ってる。」

リサ「もー!///」

蓮「まぁまぁ、お詫びにコンビニの新作スイーツ奢るからさ。」

 

 俺はそう言いながら席を立った

 

 これ、家帰ったら仕事の前にリサのご機嫌取りだな

 

 まぁ、俺には得しかないんだが

 

リサ「......蓮がこの後一緒にいてくれるなら許す///」

蓮「分かった。じゃあ、帰りになんか買っていくか。」

リサ「うん!」

 

 そうして、俺とリサは教室を出て

 

 そこらにいる女どもを上手ーく避けつつ

 

 なんとか大学から脱出した

__________________

 

 大学の帰り、俺とリサはコンビニで買い物をし

 

 今は歩いて家に帰ってる

 

 新作のコンビニスイーツ、なんであんなに高いんだ

 

 庶民感覚の俺にはよくわからん

 

蓮「__ん?」

リサ「蓮?どうしたの?」

蓮「いや、あそこにいるのチャラ男じゃないか?」

リサ「え?......あ、ほんとだ。」

 

 とある公園辺りに来ると

 

 中のベンチでチャラ男が座ってるのが見えた

 

 その横には茶髪の同年代位の女が座ってる

 

リサ「あの人、彼女かな?」

蓮「いや、そんな雰囲気じゃないな。(ちょっと盗み聞きしてみるか。)」

 

 俺はそう思い近くの木の陰に身を隠し、能力を発動させた

 

 この状態なら耳も良くなるし

 

 多分、少し遠いくらいなら聞こえる

 

『__私、堂本先輩のこと、ずっと好きでした......///』

一誠『......そっか。』

 

蓮「おぉ。」

リサ「ねぇ、なんて?」

蓮「どうやら、告白みたいだ。あの女はチャラ男の後輩らしい。」

リサ「じゃ、じゃあ、わざわざ離れた先輩に会いに来たんだ。」

 

 健気なことだ

 

 あの女、見た目は別に悪くないし

 

 チャラ男なら喜んで付き合うんじゃないか?

 

 度々、彼女ほしいって言ってたし

 

『良ければ、私と__』

一誠『ふっ......あははは!!』

 

蓮、リサ「!?」

 

 茶髪女が喋ってる途中、チャラ男はいきなり笑い始めた

 

 けど、それは嬉しいとかそんな可愛い感じじゃない

 

 もっと、ドス黒い、悪趣味な笑顔だ

 

一誠『身の程をわきまえてよ。』

『え......?』

一誠『なんで俺が君みたいなブスを相手にしないといけないんだか......あーあ、時間損した。』

 

リサ「な、なんて言ってるの?」

蓮「簡単に言えば、ブスの相手して時間損したって言ってる。」

リサ「え?」

 

 リサは目に見えて困惑してる

 

 俺とてそうだ

 

 今までのチャラ男とは雰囲気が違う

 

 いつもの軽い感じは鳴りを潜め、どこか冷たい

 

一誠『用が終わりなら帰るよ。もう2度と連絡よこさないでね?ドブス。」

 

 チャラ男はそう言ってこっちに歩いてくる

 

 俺とリサは取り合えずは身を隠し

 

 奴が通り過ぎるのを待った

 

『え、え......?な、なんで......?』

 

リサ「......ね、ねぇ、どうなってるの?」

蓮「俺もよく分からない。」

 

 チャラ男の女好きはあの3人も認めてる

 

 そんな奴があんなぞんざいな扱いをするは考えずらい

 

 可能性としては色々あるが

 

 咎使ってても情報が少なすぎて絞れない

 

蓮「だがまぁ、本人たちの事だ。俺達がどうするとでもない。」

リサ「そうだけど、あんな振り方......」

蓮「今日の所は帰ろう。リサが気になるなら、また俺が聞いてやるよ。」

リサ「うん......」

 

 リサが頷いた後

 

 俺はリサを連れて公園を出た

 

 その時、ベンチに座ってる茶髪女が何かブツブツ呟いてたが

 

 流石に遠すぎて俺でもその声は聞こえなかった

 

 さて、あのチャラ男

 

 これはまた、難義な奴が出て来たな

 

 

 

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