覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

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告白

 日本で正座をする機会というのは意外に多い

 

 俺は特に多い方だと思う

 

 それは主に何かをやらかした時で、俺が悪いんだけどな

 

 だが......

 

蓮「__俺はなぜ、正座させられてるのでしょうか......?」

 

 今回のは分からない

 

 散歩から帰ってきたら、いきなりさせられた

 

 なんでだ......

 

友希那「なぜだか分からないの?」

蓮「は、はい.....」

有咲「全く。これだから蓮さんは......」

 

 やばい、マジで何やらかした?

 

 マジで分からないぞ

 

 てか、有咲、すごい呆れてる......

 

チュチュ「蓮は相変わらず節操なしね。」

麻弥「ま、まぁまぁ......」

 

つくし「なんで裁判してるの?」

瑠唯「神谷さんの女性関係が原因、らしいわ。」

七深「どういうこと~?」

ましろ「あっ(察し)」

透子「あぁー......(そういうこと。)」

 

 これ、分かるまで解放されないかも

 

 だが、今のところ、思い当たる節はない

 

 ど、どうしよう

 

リサ「蓮って、ほんとに蓮だよねー。」

蓮「なぁ、ほんとになんなんだ?何も思い当たることがないんだが。」

リサ「ヒントは、香澄かな?」

蓮「香澄?」

 

 香澄......最近、なにかしたっけ?

 

 プリンを食べたことはもう断罪されたし

 

 それ以外は......

 

蓮「......明日香、か?」

香澄「!」

リサ「め、珍しい。」

蓮「合ってたか。」

 

 でも、明日香がどうしたんだ?

 

 何か、体に異常が起きた?

 

 いや、それはない

 

 咎の観察眼で見たけど、異常はなかった

 

 じゃあ......なんだ?(バカ)

 

蓮「それで、明日香に何かあったのか?」

リサ「いや、逆に何があったのか聞きたいんだけど。」

蓮「さっき、散歩行ってたらナンパされてるとこに出くわして、助けて、少しだけ喋って、アイス奢って、家まで送った。」

レイ(いつものパターンだ。)

六花(明日香ちゃんもかぁ......)

モカ(多分、『将来の親族だから助けないと。』って思ったんだろうなー。)

 

 うん、それだけだ

 

 何も変なところはない

 

蓮「???」

香澄「あの、蓮先輩。」

蓮「な、なんだ?」

香澄「お願いがあるんです。」

蓮「?」

 

 香澄は神妙な顔でそう言ってきた

 

 これは、ただ事じゃないかもしれない

 

 そう思い、俺は香澄のお願いを真剣に聞いた

____________________

 

 “明日香”

 

 今日も私は夏期講習だった

 

 昨日は色々あったけど、お姉ちゃんは怒らなかった

 

 でも、最後に何か思いついたような声がして

 

 それが少し怖いけど......

 

明日香(......わっ。)

 

 今日は調子が良かった

 

 内容が頭に入ってきて、問題がスラスラ解けた

 

 なんだか、力が湧いてくる気がする

 

「__ねぇ、あの人、かっこよくあい?」

「え?マジじゃん。芸能人?なんかのロケ?」

「声掛けたらダメかな?」

明日香(ん?)

 

 外から、他の女子生徒の声が聞こえてくる

 

 しかも、どこかで聞いたことがあるような内容で

 

 ......まさか

 

明日香(いや、いるわけないでしょ。昨日は偶然だったわけだし__)

蓮「おっ!明日香!」

明日香「」

 

 そのまさかだった

 

 いや、なんでここにいるの?

 

 ていうか、なんで、この塾ってわかったの?

 

 ツッコミどころが多すぎるんだけど

 

明日香「な、なんで、ここに......?」

蓮「香澄に頼まれたんだ。また、ナンパされたら大変だし、迎えに行ってあげてくださいって。」

明日香(そういうことね......)

 

 お姉ちゃん、これを思いついてたんだ

 

 いや、嬉しいんだけどさ

 

 もう少し場所考えて......

 

明日香「ナンパなんて、ある方が珍しいですよ......」

蓮「そうか?明日香って可愛いし、目付けられやすいと思うけど。」

明日香「......!///」

 

「可愛いだって......!」

「言われてみたい......」

「てか、戸山さんの知り合いなんだ......」

 

 この人、無自覚なんだよね?

 

 多分、事実を言ってるだけと思ってる

 

 別に私は自分のこと可愛いと思わないけど

 

蓮「じゃあ、行くか。」

明日香「は、はい///」

 

 神谷さんにそう言われ、私は歩き出した

 

 これ、どうしよう

 

 家まで心臓もつかな......?

____________________

 

 何度も行き来した、塾と家の間の道

 

 今日はそれが異様に長く感じる

 

 まぁ、理由は明白なんだけど

 

明日香(なんか、妙に意識しちゃう......///今までは普通だったのに///)

蓮「どうかしたか?」

明日香「あ、いえ///なんでも、ないです///」

蓮「そうか?」

 

 人を好きなるって、不思議だ

 

 今までもこの人はかっこいいと思ってたけど、今はその比じゃない

 

 ていうか、かっこよすぎて、心臓破裂しそう

 

蓮「何かあったら遠慮なく言ってくれよー。」

明日香「は、はい///」

 

 高校にいるときから、この人はモテた

 

 学校中の女子の憧れ、学園の王子様

 

 そんな、漫画に出てきそうな人だった

 

 そんな人を私が好きになって、隣を歩くなんて、誰が想像したかな

 

 私本人ですら、想像できなかったのに

 

蓮「明日香って休みないのか?」

明日香「えっと、お盆はお休みです///」

蓮「そうかー。ちゃんと休めよー?何事もまず、体が元気じゃないといけないし。(俺、人のこと言えないけど。)」

 

 私の体を気遣ってくれてる......

 

 やっぱり、この人は優しいんだ

 

 イケメンなだけじゃないとは思ってたけど

 

 性格もこれだったら、誰でも好きになるでしょ

 

明日香(ど、どうしよう......///)

 

 1日経って落ち着いたのに、気持ちが大きくなる

 

 今まで以上にかっこよく見えちゃう

 

 ドキドキしすぎて、おかしくなりそう......

 

明日香(どうしよう///このままじゃ__)

蓮「明日香!」

明日香「ひゃ!?///」

 

 頭の中で色んなものがグルグルしてると

 

 いきなり、神谷さんに抱き寄せられた

 

 逞しい体と柔軟剤の匂いに包まれて、頭がクラクラする

 

蓮「す、すいません。大丈夫ですか?」

「あ、あぁ、大丈夫ですよ。そちらの女の子は......」

蓮「明日香もいきなりごめんな。大丈夫か?」

明日香「え、あ、は、ひゃい.......///」

 

 これ、ダメだ

 

 頭の中が、神谷さんでいっぱいになる

 

 気持ちが抑えられない

 

明日香「す......///」

蓮「ん?」

明日香「好き......///」

蓮「え?」

 

 気づけば、私はそう言っていた

 

 もう遠慮するとか、考えられない

 

 私も、お姉ちゃんたちみたいに......

 

明日香「私も、神谷さんの彼女にしてください///」

蓮「えぇぇぇぇ!?」

 

 私はそう、神谷さんに告白した

 

 神谷さんはすごく驚いた顔をして、大声を上げた

 

 お姉ちゃん、私、告白したよ

 

 神谷さんは受け入れてくれるかな?

 

 私の初恋を......

 

 

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