覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

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合同ライブ3です!


合同ライブ3

 ライブ前日だ。

 

 コンコン

 

「__蓮、入るわよ!」

「こころか。どうした?」

 

 俺が最終確認をしてると、

 こころが入ってきた。

 

「?用なんてないわよ?」

「ないのか。じゃあ、俺は仕事をつづけるぞ。」

「えぇ!」

 

 俺は仕事に戻った。

 

「...ねぇ、蓮?」

「ん、なんだ。」

「少しこっちを見てくれないかしら?」

「はいはい。」

 

 俺はこころの方を向いた。

 

「何をするんだ__!?」

「...」

 

 俺が振り向くと。

 こころの顔が目の前にあった。

 

「おい、何して__」

「少し、静かにして。」

「?あぁ。」

 

 俺はこころと見つめあう形になった。

 

「(...蓮には何かあるわ。私なら分かるかも。)」

「(何してるんだ?)」

「(何か、何か__)

 !?」

 

 こころの身体がはねた。

 

「(み、見えてるのに、暗すぎて何も見えないわ...!

 蓮は一体、何を抱えてると言うの?!)」

「...」

 

 こころの反応がおかしい

 

「(でも、なんで蓮はこんなものを抱えて、

 こんなに頑張るの...?)」

「こころ?」

「(...支えたいわ。こんなものを抱えて皆のために頑張ってる蓮を支えたいわ。///)」

「こころー?どうした?」

「蓮!」

「!!ど、どうした?」

「私、蓮のために頑張るわ!」

「お、おう。そうか。」

「えぇ!楽しみにしておいて!」

 

 そう言ってこころは部屋を出ていった。

 

「なんだったんだ?まぁ、やる気あるみたいだしいっか。」

 

 俺は仕事に戻った。

 

 ”こころ”

 

「__あれ?こころん?」

「あら!はぐみじゃない!」

「どうしたの?こんなところで?」

「蓮の所に行っていたの!」

「蓮君先輩の所に?なんで?」

「色々よ!」

「んー。」

「どうしたの?」

「なんだか、こころん、いつもと違うね!」

「え?そうかしら?」

「うん!なんだか可愛くなった!」

「そうなの?ありがとう!はぐみ!」

「ううん!じゃあ!お休み!」

「えぇ!」

 

 はぐみは部屋に戻って行った。

 

「(確かに私は変わったかもしれないわ。

 だって、今こんなにドキドキしてるんだもの!///)」

 

 こころは部屋に戻った。

 

 ”元の視点”

 

「...ぐっ!あぁぁあ!

(な、なんだ!これは!)」

 

 俺は頭痛でのたうち回っていた。

 

「(なんだ、なんだ!)」

 

__『孤児が!拾ってもらっただけ感謝しろ!!』

 

「だ、誰だ...?」

 

__『拾ったのは俺だ!殺されても文句言うな!』

 

「な、何なんだ!お前は!___」

 

 俺の意識はそこで途絶えた。

________________________

 

 

「__ん。」

「(ん?誰だ?)」

「__蓮!」

「!な、なんだ!?」

「朝よ、蓮。」

「え?」

 

 俺は窓の外を見た。

 

「...まじだ。」

「大丈夫?床で寝てるなんて。」

「...寝落ちしただけだ。」

「そう?じゃあ、行きましょう。

 皆集まってるわ。」

「了解。」

 

 俺は身だしなみを整え皆のもとに向かった。

________________________

 

「__悪い。待たせた。」

「おはよう!蓮!」

「うお!」

 

 こころが飛びついてきた。

 

「全く、犬みたいだぞ。」

「♪」

 

 俺はそう言いながら、こころの頭を撫でてやった。

 

__そして、最終ミーティングを始めた。

 

「__それじゃあ、まぁ。

 ライブ当日だな。」

 

 俺は話し始めた。

 

「今日まで各バンド練習をしただろう。

 俺は今日のライブに失敗するビジョンなんかない。」

「お!言うじゃねぇか蓮さん!」

「あぁ、断言してやる。 

 そして、最後のアドバイスをやる。」

「アドバイス?」

「堂々と前を向いてらしい演奏をしろ。

 見つめる先はお前たちの未来だ。」

「つまり、どういう事ですか?」

「客と未来に向けて演奏しろって事だ。

 言っておくが俺は期待しかしないぞ!」

「はい!(えぇ!)」

「じゃあ、行くぞ!」

 

 俺たちはライブ会場に向かった。

________________________

 

 ライブ会場に着いた。

 

「__わぁ!おっきい!」

「まぁ、これでも足りるか分からんがな。

 ガールズバンドは流行ってるからな。」

「私たちはあの時以来だわ。」

「そうですね。」

 

 俺たちは会場に入った。

________________________

 

「__じゃあ、俺はやることがあるから行くぞ。

 困ったことがあったら連絡してくれ。」

「あ!蓮!」

「ん?」

「皆から言いたいことがあるの!」

「なんだ?」

「ライブの準備とか練習とか他にも色々、

 してくれてありがと!蓮君先輩!」

「あなたがいたから私たちはレベルアップ出来たわ。」

「だから、私たちは蓮の期待に答える演奏をするから。」

「あとで感想を聞かせてほしいわ!」

「期待しててね!神谷君!」

 

 他にも各々、俺に声をかけてくれる。

 

「...感想な。Ok。

 きっちり用意しておいてやるよ。

 ...頑張れよ。」

 

 俺は笑顔でそう言った。

 

「~!///」×25

 

 この時、全員、落ちた。

________________________

 

 俺は人気のない場所に来た。

 

「__ぐっ!がっ!」

 

 俺は壁にもたれかかった。

 

 

「はぁはぁ...。やっべ。」

 

 視界が揺らぐ。

 頭も痛い。

 体の感覚もなくなってきた。

 

「...もう少し、もう少しなんだ。」

 

 俺は立ち上がった。

 

「...行くか。」

 

 俺は歩きだした。

________________________

 

 ”ガールズバンド”

 

「__ねぇ、リサ。」

「友希那?」

「蓮って、あんなにかっこよかったかしら。」

「わかんない///」

「私、蓮のために歌いたいわ。」

「私もだよ。」

 

「香澄。」

「おたえ?」

「私、蓮先輩好き。

 この一か月でいろんなこと話したりして、

 さっきの笑顔でおちた///」

「私もだよ、おたえ///」

「がんばろ、蓮先輩のために。」

「うん!」

 

「なぁ、蘭。」

「...何。」

「蓮さんって、いいよな。」

「...うん。」

「私も女として見てくれると思うか?」

「巴...?」

「そういうことだ///」

「私も、蓮と...///」

 

「か、薫君?///」

「どうしたんだい?はぐみ?」

「蓮君先輩の笑顔みたらさ、胸がきゅーってするの///」

「それは、恋さ。」

「恋?」

「あぁ。はぐみは蓮の虜みたいだね。」

「あれ?薫君も...」

「儚い...///」

 

「それじゃ!行こ!私たちからだよ!」

「頑張りなさい、戸山さん。」

「はい!神谷先輩に褒められるように頑張ります!」

 

 ポピパがステージに向かった。

________________________

 

 俺は今、確認を済ませてステージを見ている。

 

「__やぁ、蓮。」

「成海?来てたのか?」

「あぁ。蓮が関わってると言ってたからね、

 興味があって来たのさ。」

「そうか。」

「どうだい?彼女たちは?」

「成長した。今日はいい演奏が見れるぞ。」

「期待できるね。じゃあ、僕もここで見ようかな。」

「まぁ、いいぞ。」

 

 俺たちが話してるうちにポピパが出てきた。

 

『__一曲目!いっきまーす!』

 

 ライブが始まった。

 

「__す、すごい。」

「そうだろ。」

「君が育てたのかい?蓮?」

「...いや、アドバイスだけだ。」

「それで、何を書いてるんだい?」

「...気にするな。」

 

 そうして、ライブは進んでいった。

 

 ハロハピもパスパレもアフターグロウもロゼリアも、

 それぞれがいい演奏をしてる。

 

「__いいぞ。もっと、輝け。」

「蓮?」

「なぁ、成海...」

「なんだ?__蓮!!!

 目から血が!!!」

「...これ、あいつらに渡しといてくれないか?」

「何を言ってる!それは君が!」

「悪い...俺は限界みたいだ。」

「!!_蓮!」

 

 蓮は倒れた。

________________________

 

 ライブが終わり、ガールズバンドの皆は盛り上がっていた。

 

「__今日は最高だったね!」

「えぇ!完璧な演奏だったわ!リサ!」

「いつも通り...超えたかもね。」

「そうだね!蘭ちゃん!」

「すっごいキラキラした!」

「うん!すっごく良かった!」

「素晴らしい演奏だったわ!花音も本当に良かったわ!」

「うん...!ありがとう!

 ...神谷君も褒めてくれるかな...///」

「完璧でした!」

「はい!皆さんとてもブシドーでした!」

「蓮、早く来ないかしら?」

「そう言えば、まだ来ませんね?」

「はい...いつもなら...このあたりで待ってるんですが...」

 

「__通してくれ!!!」

「ここは立ち入り禁止だ!」

 

 横でもめる声が上がっていた。

 

「どうしました...って!久城君?」

「今井さん!話がある!

 ガールズバンドのみんなを集めてくれ!」

「何?どうしたの?」

「蓮が!倒れた!」

「...え?...」

「さっき救急車で運ばれた!」

「ちょ!待って!どういう...」

「とりあえず皆を集めてくれ!」

「わ、わかったよ。」

________________________

 

 全員が集合した。

 

「__なんで集めたの?」

「それに、レンさんもいませんし?」

 

 不穏な空気だ。

 

「言いずらいが、蓮が倒れた。」

「!?」×25

「そして、もう病院に運ばれている。」

「待って!どういう事ですか?!なんで神谷先輩が?!」

「...心当たりはないか?」

「心当たり...あ...」

「何かあるのか?」

「みんな知ってる、蓮の能力。」

「蓮の能力だって...?」

「痛みを感じると、あらゆるスペックが上がる

 のはずよ。」

「なんだそれは?昔の蓮にそんなものは無かった。」

「昔?」

「さっきから蓮さんを知ってる風だがあんたは何もんだ?」

「...僕は久城成海。蓮の親友だ、孤児院時代からの。」

「孤児院?」

「待ってくれ、それだと蓮が孤児だったようじゃないか。」

「その通り、蓮は孤児だった。」

「!!!」×25

 

________________________

 

 皆は病院に来た。

 

「__ここか。」

「この先に蓮が...」

「...入るぞ。」

 

 病室に入った。

 

「!」

「そ、そんな...」

 

 目に入ったのは無数の管につながれた、蓮だった。

 

「彼の友達ですか?」

「!はい。」

 

 医師が入ってきた。

 

「はっきり言います。

 彼は危険な状態です。」

「...症状はなんですか?」

「脳出血、です。」

「脳、出血...?」

「その他にも体各所に傷がありました。

 かなり古いものです。」

「傷...」

「そっちの子は何か知ってるのかい?」

「はい。一回見たことがあります。

 背中に傷があって、でも本人は気づいてなかったと言うか...」

「気付いてない?あの傷に?」

「えぇ。」

「ない、そんな風にも見えたわ。」

「そうだね。」

「...どういう事だ?」

「...神谷の家は所謂、資産家です。」

「?久城君?」

「ただ、良い噂を聞かなかった。」

「どういうこと?」

「ある日から子供が犬小屋に入ってるところを見る、という人がいたんだ。

 その子供の状態はひどかったとか。」

「待って、それってまさか...!」

「...あぁ、その子供が蓮だ。」

「じゃあ、あの傷は...」

「恐らく、虐待だろう。」

「!」

「だが、10年前、神谷の家は消えた。」

「消えた?」

「先生は知ってるんじゃないですか?」

「...まさか!」

「あったでしょう。強盗がとある家を襲ったとされた事件が。」

「ねぇ、どういう事?話が見えないんだけど?」

「あの事件には不可解な点があった。」

「不可解な点?」

「あぁ。あの事件で見つかった死体は4人分だったんだ。

 だが、あの家にいた人は5人なんだ。

 そして、あの時、近くに強盗なんていなかった。」

「!」

「そして、その残った一人と大量の資産が事件の日、消えてるんだ。」

「まさか...!」

「断言はできない。だが、可能性はある。」

「待ってよ、蓮はそんなことしないよ!」

「あぁ、分からない。

 蓮は記憶を失ってる。

 だが、可能性として考えた方がいい。」

「そ、そんな...蓮...」

 

________________________

 

 蓮の病室にいる

 

「...」×25

 

 場を沈黙が支配してる。

 

「蓮、なんであんなになるまで...」

「神谷さん...」

「...君たちに渡しておくものがある。」

「何、かしら?」

「これだ。」

「手帳...?」

「君たちがライブをしてる間、蓮が書いてたものだ。」

「!蓮が?」

「さっきはああ言ったが、あの蓮も本物だ。

 君たちのために命を張っていた。」

「...」

「見る見ないは君たちが決めるといい。」

 

 成海は病室を出た。

 

「__蓮、君はあんまりにも、残し過ぎだ。」

 

 




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