堂本さんと共闘宣言をして、とりあえずウォータースライダーで滑ってきた
あんまりこういう遊びをすることないし、結構楽しかった
まぁ、それはいいんだけど
「ねぇ、あんた、神谷連じゃない。」
「一緒に遊びましょうよー。」
「うちらと来た方がいいですよー?」
明日香、未玲「......」
なんか、神谷さんがナンパされてるんだよね
結構チャラい感じで、堂本さんほどじゃないけど可愛い
おまけに水着も結構派手な感じだし、これは神谷さんも......
蓮(め、面倒臭い......)
明日香「......」
鼻の下伸ばしてるかと思ったけど、そんなことはなかった
流石としか言いようがないよね
マジでお姉ちゃんとかじゃないとあんな感じなんだろうなぁ
明日香「助けに行こうか。」
未玲「そ、そうだね。」
私たちは神谷さんの方に歩いて行った
あの人たち、面倒くさそうだなぁ
簡単に諦めてくれるかな
明日香「神谷さん、お待たせしました。」
蓮「あ、帰ってきたか。」
「なにあんたらー?」
案の定、注意がこっちに向いた
最近、男の人にナンパされたし、あんまり怖くない
それに、もしもの時は神谷さんいるし
「って、あんた、未玲じゃね?」
未玲「っ!」
明日香「?」
蓮(こいつら、未玲を知ってる?それに、この表情は。)
ナンパ女の1人が堂本さんの名前を呼んだ
まさか、知り合い?
「なんだ、目、覚めてたんだ。」
蓮、明日香「!」
未玲「......」
「そう言えばいたね。堂本先輩の妹。」
「あー!調子乗ってるからシメたやつね!」
未玲「......!」
堂本さんの顔が青ざめてる
この人たちとどういう関係なの?
見た感じ、友達って感じでもないけど
蓮「......そうか。そういうことか。」
明日香「神谷さん__っ!?」
神谷さんを見て、ゾっとした
確実に、怒ってるってわかったから
いつもやさしい、あの神谷さんが
それに......
明日香(目が、赤い......?)
これは、まさか、神谷さんの不思議な力?
話はお姉ちゃんから聞いてたけど、実際に見るとビックリする
あれ、本当だったんだ
蓮「お前らか。未玲を虐めてたやつらは。」
「はぁ?」
「だったらなんだって話~。」
「ちょーしのってる方が悪くね~?」
蓮「ただの逆恨みだろうが。未玲の兄に近づけなかったことからの。」
口調が荒々しくなってる
こんな姿、初めて見た
未玲「か、神谷さん......」
蓮「......俺は全部、知ってる。」
未玲「!」
神谷さんは堂本さんの肩に手を置き、自分の方へ引き寄せた
まるで、お姫様を守る王子様みたい
こんな状況だけど、絵になるなぁと思った
蓮「俺が、お前らに教えてやる。未玲が受けた仕打ちを。」
「なんだy__っ!?」
「はっ__!」
「なん__っ......!?」
俺は一瞬で3人の頭に触れた
これは、今までの脳への介入の応用だ
こっちが持ってるビジョンを相手の脳に流し込む
そうすることで、まるで自分が体験したように感じさせることが出来る
「え、あ......」
「あああああああ!!!」
「やめてぇ!!!」
明日香、未玲「!?」
これは、未玲の記憶を体験させてる
自分のしたことがそのまま帰ってきてるだけのことだ
こういう奴らって、自分がその立場にならないと、学習できないだろ
蓮「どうだ?未玲に与えた苦しみがそのまま帰ってくる気分は。」
「な、なに、したの......?」
蓮「お前らに教える義理はない。」
「あ、あたしら、ここまでしてない......」
「ちょっと、教育してやっただけ......」
蓮「あ?」
明日香「!」
普段、うざいと思えど、憎いと思ったことはなかった
けど、こういう人間もいるんだな
中々すごいと思うぞ?俺をここまで怒らせられるのは
蓮「だったら、何度でも見せてやる。その心が折れるまで。」
未玲「も、もう、いいです。」
蓮「未玲?」
俺が右手を出すと、それを未玲は止めた
その手は少し震えてる
蓮「それは、なんでだ?」
未玲「いじめられた相手とは言え、私と同じ苦しみは味わってほしくないから、です......」
蓮「......」
未玲はそう言いながら、手を放そうとしない
別に振り払おうと思えば振り払える
けど、そうしようと思わない
蓮「未玲は優しいな。」
未玲「え__!///」
俺はそう言って、未玲の頭を撫でた
結構濡れてる
まぁ、プール入ってたし、当たり前か
蓮「未玲がもういいって言ってるし、俺が手を出すのはお門違いだな。」
未玲「あ、あの///」
蓮「......あー。悪い。」
いつものクセで撫でちまった
何かあったら撫でてるんだよなー
彼女相手はいいけど、気を付けないとな
蓮「今日のところは未玲に免じて許してやる。ただ......」
女3人「!!」
明日香、未玲「!?」
俺は再度、3人の頭に触れた
これは保険だ
蓮「お前たちはこの先、未玲に危害を加えられない。」
未玲「!」
蓮「これでいいだろ。」
正直、未玲の安全を確保できればいいだろ
これはあのバカに貸しにしとこ
次会ったらなんか強請るか
蓮「行こうか、2人とも。まだまだ遊ぶ場所はあるし。」
未玲、明日香「は、はい!///」
蓮「!?」
俺がそう言うと、未玲と明日香は俺の両腕に抱き着いた
水着だから、感触が......
やばい、心頭滅却しないと
未玲(神谷さん、私の為に怒ってくれた......///)
明日香(誰かの為にあんなに起こるなんて、ほんとにお人よし......でも、かっこいい///)
蓮(無心)
今日は、絶好のプール日和だ(今さら)
周りにはほかの客がたくさんいる
そんな人たちに今の俺はどう映ってるんだろうか
......いや、考えるのはやめておこう