明日香「__お待たせしました。」
2人の様子を見て、私は飲み物を手に戻った
ここに来た時とは雰囲気が違う
これだけで、2人の関係が進展したのが分かる
蓮「お、おぉ、戻ってきたか。」
明日香「はい。これ、どうぞ。」
蓮「あ、ありがとう、明日香。」
未玲「あ、ありがとー......///」
わ、わかりやすい
もうちょっと隠す努力しない?
一応、ここにも同じ立場の人間いるんですけど
未玲「あ、明日香ちゃん、ちょっと///」
明日香「う、うん。」
蓮「どうした?」
未玲「ちょっと、女の子同士のお話です///」
蓮「そうか。」
未玲「行こ///」
私は真っ赤な顔をした堂本さんに腕を引かれた
そんな私たちを神谷さんは不思議そうに見ていた
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神谷さんから少し離れた場所に来た
堂本さんは歩いてる間に落ちつたみたいで、元通りになってる
そして、一度、深呼吸をして話し始めた
未玲「私、ちゃんと話せた。それに、ちゃんと気持ちに答えてもらえた。明日香ちゃんのお陰だよ。」
明日香「それは、よかったね。」
未玲「次は、明日香ちゃんを応援したい。きっと、明日香ちゃんは私より、大丈夫だよ。」
堂本さんは真剣な顔でそう言った
それを聞いて、私の心臓は飛び跳ねた
次は、私
怖くて仕方ない
こんな経験、中々できないよ
未玲「私、応援してる!一緒に神谷さんと一緒にいよ!」
明日香「......うん。」
未玲「じゃあ、行っておいで!」
私は堂本さんに背中を押された
堂本さんは頑張ったんだから、私もそうしなきゃ
何をすればいいか分からないけど、とにかくぶつかって行こう
私はそう意気込んだ
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“蓮”
蓮(さーて、どうするか。)
未玲との話がまとまって、色々と考え始めた
取り合えず、帰ったらまた土下座かなー
最近、土下座に妙になれてきた気がする
まぁ、いいんだけど
蓮(帰ったら、とりあえず、リサと千聖様に話すか。)
明日香「か、神谷さん。」
蓮「おっ、戻ったか。って、未玲はどうした?」
明日香「堂本さんはお手洗いに。」
蓮「そうか。」
明日香「......///」
神谷さんは穏やかに笑った
やっぱり、美人だ
かっこいいけど、それよりもそれが前に来る
この顔、ほんとにずるいと思う
蓮「じゃあ、とりあえず待つか。一緒にのんびりしよう。」
明日香「そ、そうですね///」
神谷さんにそう言われ、私は隣に座った。
けど、何を話していいか分からない
堂本さん、よく普通に話せるよね......
蓮「なぁ、明日香。」
明日香「?」
蓮「未玲と話す時間くれて、ありがとうな。」
明日香「!」
神谷さんはふっと笑いながらそう言った
私がわざと離れたの、気づいてたんだ
お姉ちゃんからよく神谷さんの話を聞いてただけに、驚いた
明日香「超がつく鈍感って聞いてたんですけど。」
蓮「うっ......ま、まぁ、そういう説もあったりなかったりするな。」
すごい冷や汗かいてる
やっぱり、そうなんだ
蓮「......あいつらの気持ち、気づいてないとか言えないからな。」
明日香「っ!///」
蓮「命より大切なあいつらのために、成長しなきゃいけないからな。ちょっとくらい努力しないと、ダメだろ?」
ほんとにこの人......
元からすごいかっこいいくせに、ギャップもあるとか
しかも、それを素でしてるとか
何枚女の子落とす手札持ってるの?
蓮「まぁ、それでもまだ鈍感って言われるけどな。」
明日香「知ってます。」
蓮「だよなぁ......」
神谷さんががっくりしてる
この人おもしろいなぁ
蓮「って、俺のことは良いんだ。それより、明日香のことだ。」
神谷さんは気を取り直して、私のほうを見た
正直、高校にいた時のイメージと少し違う
まぁ、別次元の存在すぎて気づかなかっただけかもしれないけど
蓮「今日はありがとうな。」
明日香「いえ。私が、堂本さんと2人で神谷さんと一緒にいたいと思ってしたことなので。」
蓮「!」
私は神谷さんの目を真っ直ぐ見ながらそう言った
あれ、これ、実質的には告白だよね?
やばい、行って後で恥ずかしくなってきた
蓮「あー、うん。そうだよなぁ。」
すると、神谷さんは軽く頬をかいた
その顔は苦笑いを浮かべている
蓮「俺、さっき未玲のこと受け入れるようなこと言ったんだ。」
明日香「はい。知ってます。(見てたし、聞いたし。)」
蓮「未玲は折れずに何回もアプローチして、俺も押し切られた。真っ直ぐに気持ちぶつけられると、流石に揺れるよな。」
やっぱり、堂本さんってすごい
あの神谷さんを力技で押し切っちゃうなんて
私は同じように出来る気がしない
蓮「で、明日香のことなんだけど。」
明日香「!」
神谷さんはそう言うと、一つ息をついた
その呼吸の音で、私の心臓は飛び跳ねる
ど、どうなるんだろう
私、お姉ちゃん含めた3人で出かけることはあったけど、堂本さんに比べればインパクトないし
正直、厳しいんじゃ......
蓮「明日香は、いつくらいに夏期講習終わる?」
明日香「え?えっと、8月中旬くらいですけど。」
蓮「そうか......」
私が答えると、神谷さんは考え込むそぶりを見せた
ていうか、なんで夏期講習が終わる時期なんて?
蓮「じゃあ、それまでに準備するよ。」
明日香「えっと、どういう?」
蓮「!」
独り言を言う神谷さんにそう尋ねた
すると神谷さんはハっとした顔をして
私の目を真っ直ぐ見据えた
蓮「俺と一緒にいないか?明日香。」
明日香「!///」
その言葉を聞いて、私の顔は真っ赤になった
一緒にいないかって、そういうことだよね?
明日香「......私、多分、重いですよ?///」
蓮「あぁ、大丈夫。てか、俺も人のこと言えない。」
明日香「じゃあ、その......よろしくお願いします///」
蓮「あぁ。」
未玲「__明日香ちゃーん!」
明日香「堂本さん!?」
蓮「未玲!?」
私たちの方に駆け寄ってくる堂本さん
その様子はこの上なく嬉しそうで、私たちのことを見てたのがよくわかった
それを少しだけ恥ずかしいと思いつつも、今の私はすごく嬉しくて
私は駆け寄ってきた堂本さんとギュッと抱き合った