覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

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交代

明日香「__お待たせしました。」

 

 2人の様子を見て、私は飲み物を手に戻った

 

 ここに来た時とは雰囲気が違う

 

 これだけで、2人の関係が進展したのが分かる

 

蓮「お、おぉ、戻ってきたか。」

明日香「はい。これ、どうぞ。」

蓮「あ、ありがとう、明日香。」

未玲「あ、ありがとー......///」

 

 わ、わかりやすい

 

 もうちょっと隠す努力しない?

 

 一応、ここにも同じ立場の人間いるんですけど

 

未玲「あ、明日香ちゃん、ちょっと///」

明日香「う、うん。」

蓮「どうした?」

未玲「ちょっと、女の子同士のお話です///」

蓮「そうか。」

未玲「行こ///」

 

 私は真っ赤な顔をした堂本さんに腕を引かれた

 

 そんな私たちを神谷さんは不思議そうに見ていた

__________________

 

 神谷さんから少し離れた場所に来た

 

 堂本さんは歩いてる間に落ちつたみたいで、元通りになってる

 

 そして、一度、深呼吸をして話し始めた

 

未玲「私、ちゃんと話せた。それに、ちゃんと気持ちに答えてもらえた。明日香ちゃんのお陰だよ。」

明日香「それは、よかったね。」

未玲「次は、明日香ちゃんを応援したい。きっと、明日香ちゃんは私より、大丈夫だよ。」

 

 堂本さんは真剣な顔でそう言った

 

 それを聞いて、私の心臓は飛び跳ねた

 

 次は、私

 

 怖くて仕方ない

 

 こんな経験、中々できないよ

 

未玲「私、応援してる!一緒に神谷さんと一緒にいよ!」

明日香「......うん。」

未玲「じゃあ、行っておいで!」

 

 私は堂本さんに背中を押された

 

 堂本さんは頑張ったんだから、私もそうしなきゃ

 

 何をすればいいか分からないけど、とにかくぶつかって行こう

 

 私はそう意気込んだ

__________________

 

 “蓮”

 

蓮(さーて、どうするか。)

 

 未玲との話がまとまって、色々と考え始めた

 

 取り合えず、帰ったらまた土下座かなー

 

 最近、土下座に妙になれてきた気がする

 

 まぁ、いいんだけど

 

蓮(帰ったら、とりあえず、リサと千聖様に話すか。)

明日香「か、神谷さん。」

蓮「おっ、戻ったか。って、未玲はどうした?」

明日香「堂本さんはお手洗いに。」

蓮「そうか。」

明日香「......///」

 

 神谷さんは穏やかに笑った

 

 やっぱり、美人だ

 

 かっこいいけど、それよりもそれが前に来る

 

 この顔、ほんとにずるいと思う

 

蓮「じゃあ、とりあえず待つか。一緒にのんびりしよう。」

明日香「そ、そうですね///」

 

 神谷さんにそう言われ、私は隣に座った。

 

 けど、何を話していいか分からない

 

 堂本さん、よく普通に話せるよね......

 

蓮「なぁ、明日香。」

明日香「?」

蓮「未玲と話す時間くれて、ありがとうな。」

明日香「!」

 

 神谷さんはふっと笑いながらそう言った

 

 私がわざと離れたの、気づいてたんだ

 

 お姉ちゃんからよく神谷さんの話を聞いてただけに、驚いた

 

明日香「超がつく鈍感って聞いてたんですけど。」

蓮「うっ......ま、まぁ、そういう説もあったりなかったりするな。」

 

 すごい冷や汗かいてる

 

 やっぱり、そうなんだ

 

蓮「......あいつらの気持ち、気づいてないとか言えないからな。」

明日香「っ!///」

蓮「命より大切なあいつらのために、成長しなきゃいけないからな。ちょっとくらい努力しないと、ダメだろ?」

 

 ほんとにこの人......

 

 元からすごいかっこいいくせに、ギャップもあるとか

 

 しかも、それを素でしてるとか

 

 何枚女の子落とす手札持ってるの?

 

蓮「まぁ、それでもまだ鈍感って言われるけどな。」

明日香「知ってます。」

蓮「だよなぁ......」

 

 神谷さんががっくりしてる

 

 この人おもしろいなぁ

 

蓮「って、俺のことは良いんだ。それより、明日香のことだ。」

 

 神谷さんは気を取り直して、私のほうを見た

 

 正直、高校にいた時のイメージと少し違う

 

 まぁ、別次元の存在すぎて気づかなかっただけかもしれないけど

 

蓮「今日はありがとうな。」

明日香「いえ。私が、堂本さんと2人で神谷さんと一緒にいたいと思ってしたことなので。」

蓮「!」

 

 私は神谷さんの目を真っ直ぐ見ながらそう言った

 

 あれ、これ、実質的には告白だよね?

 

 やばい、行って後で恥ずかしくなってきた

 

蓮「あー、うん。そうだよなぁ。」

 

 すると、神谷さんは軽く頬をかいた

 

 その顔は苦笑いを浮かべている

 

蓮「俺、さっき未玲のこと受け入れるようなこと言ったんだ。」

明日香「はい。知ってます。(見てたし、聞いたし。)」

蓮「未玲は折れずに何回もアプローチして、俺も押し切られた。真っ直ぐに気持ちぶつけられると、流石に揺れるよな。」

 

 やっぱり、堂本さんってすごい

 

 あの神谷さんを力技で押し切っちゃうなんて

 

 私は同じように出来る気がしない

 

蓮「で、明日香のことなんだけど。」

明日香「!」

 

 神谷さんはそう言うと、一つ息をついた

 

 その呼吸の音で、私の心臓は飛び跳ねる

 

 ど、どうなるんだろう

 

 私、お姉ちゃん含めた3人で出かけることはあったけど、堂本さんに比べればインパクトないし

 

 正直、厳しいんじゃ......

 

蓮「明日香は、いつくらいに夏期講習終わる?」

明日香「え?えっと、8月中旬くらいですけど。」

蓮「そうか......」

 

 私が答えると、神谷さんは考え込むそぶりを見せた

 

 ていうか、なんで夏期講習が終わる時期なんて?

 

蓮「じゃあ、それまでに準備するよ。」

明日香「えっと、どういう?」

蓮「!」

 

 独り言を言う神谷さんにそう尋ねた

 

 すると神谷さんはハっとした顔をして

 

 私の目を真っ直ぐ見据えた

 

蓮「俺と一緒にいないか?明日香。」

明日香「!///」

 

 その言葉を聞いて、私の顔は真っ赤になった

 

 一緒にいないかって、そういうことだよね?

 

明日香「......私、多分、重いですよ?///」

蓮「あぁ、大丈夫。てか、俺も人のこと言えない。」

明日香「じゃあ、その......よろしくお願いします///」

蓮「あぁ。」

 

未玲「__明日香ちゃーん!」

明日香「堂本さん!?」

蓮「未玲!?」

 

 私たちの方に駆け寄ってくる堂本さん

 

 その様子はこの上なく嬉しそうで、私たちのことを見てたのがよくわかった

 

 それを少しだけ恥ずかしいと思いつつも、今の私はすごく嬉しくて

 

 私は駆け寄ってきた堂本さんとギュッと抱き合った

 

 

 

 

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