あの日から一週間ほどが経った
あれから、俺は全員に未玲と明日香の話をして、受け入れることを承認してもらった
それで今はあの2人の部屋を用意してるところなんだが......
蓮「さて、と。」
俺は一通りの仕事を終え、背筋を伸ばした
しばらく、自由に遊んでたからな
まぁ、それでも全然なかったんだけど
蓮(そろそろ休憩するかー。)
そんなことを思いながら、軽く背伸びをする
全身の筋という筋が伸びてるのを感じる
蓮(午後はさすがに休むかー。)
メイド「ご苦労様です。」
蓮「あ、メイドさん。」
メイド「お茶をお持ちしました。」
蓮「ありがとうございます。」
俺は紅茶を口に運んだ
なんか、疲れが取れていく気がする
美味しいものってそれだけで元気出るからな
蓮「今日も美味しいですね。」
メイド「ありがとうございます。」
蓮(さーて。)
おいしい紅茶もそこそこに
これから何をするのか考える
って言っても、俺って趣味ないから何も思いつかないんだけどな!
蓮「メイドさんって趣味とかあるんですか?」
メイド「ご主人様にハプニングを提供することです。」
蓮「とんでもないこと趣味にしないで?」
こういうとこあるよな、この人
これさえなきゃ完璧なメイドなのに
メイド「実は、今日も仕込みをしているんですよ。」
蓮「!?」
メイド「そろそろ効果が出ますよ。」
蓮「っ!」
メイドさんがそう言った瞬間、体の奥が熱くなった
まるで、エンジンが限界まで回ってるみたいだ
なんだ、これ?
そんなことを考えてるうちに、熱が収まっていく
蓮「な、なんだ?」
熱が引いてすぐ、違和感を感じた
なんか、いつもより視線が高い気がする
それに、感覚がいつもと少し違うな
蓮「な、なにしたんですか?」
メイド「それは、こちらを見た方が早いかと。」
蓮「鏡?そんなの見て何が__!?」
俺はそう言いながら、出された鏡を見た
その瞬間、俺は硬直した
なんか、鏡にいつもと違う自分が写ってる
顔つきもなんか違うような......っていうか
蓮「まさか、年取ったのか。」
メイド「その通りです。」
蓮「またとんでもないもの作りましたね!?」
まさか、こんなのまで作ってたなんて
てか、どうやって作ったんだよ
肉体操作しちまってるじゃねぇか!?
蓮「まぁ、いいや。それで、これの効果時間は?」
メイド「3時間ほどでしょうか。」
蓮「なるほど。」
まぁ、そんなもんか
なら、問題ないか
別にみられて困るもんでもないし
蓮「とりあえず、風呂にでも浸かってきます。大浴場、誰も入ってませんよね?」
メイド「はい。(なんだか、おじさんみたくなりましたね。)」
蓮「じゃあ、行ってきます。」
俺はそう言って、部屋から出た
全く、メイドさんには困ったもんだ
ま、このくらいなら生活に問題ないし
とりあえず、仕事疲れをいやしに行くかー
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“アリス”
今日は会社経営についてのお勉強をしていました
今は、蓮さんが読んでる書籍を読み漁っています
でも、やはり難しいです......
アリス(はやく、お父さんの会社を私が継いで、蓮さんの負担を減らさないと。)
今の蓮さんは働きすぎです
弦巻財団、お父さんの会社、パスパレのお仕事、バンドと私のマネージャーなど
どう考えてもキャパオーバーです
アリス「まぁ、その蓮さんに分からないことを聞かないといけない辺り、まだまだなんですけどね......」
私は蓮さんのお部屋について歩いています
蓮さんは今、何をしてるのでしょか?
今日もお仕事だっただろうし、疲れて寝てるでしょうか
アリス(一応、甘いお菓子を持ってきましたが、寝てたらどうしましょう?)
蓮「__おぉ、アリス。」
アリス「え?」
大浴場の前を通り過ぎた時、蓮さんの声が聞こえました
でも、少しだけいつもと違います
トーンが少し低くて、なんだか少しだけ遠くから聞こえる感じがします
蓮「どうした?ボーっとして?」
アリス「え、あ、その......///」
蓮さんが私の目の前に来ます
それで、その姿を視認できました
アリス(な、なんで!?///)
やはり、蓮さんはいつもと違いました
身長がいつもより高くて、顔がいつもより凛々しくなっています
そのことで、大人っぽい雰囲気が漂っていて、いつもと違った風にドキドキします
アリス「れ、蓮さん、その姿は......?///」
蓮「あぁ、そう言えばそうだった。これはメイドさんの仕業だ。大人になる薬......らしい。」
アリス「そ、そんなものが......///(うぅ......///)」
経緯はともかくとして、あまりに顔がよすぎます
最近、ますますかっこよくなっていたのに
急にこんな風に大人の雰囲気を出されると......
アリス(か、かっこいい......///)
蓮「どうした?」
アリス「い、いえ、なんだか、いつもより大人っぽくて、かっこいいなって......///」
蓮「あはは。アリスに言われると嬉しいな。年とって、こうなれるようにしないとな。」
アリス「......///」
なんでしょうか、この感覚は
まるで、女性としての本能をノックされているみたいな
いつもの蓮さんには慣れているので何とかなってるものですが
いつもと違うとなってくると、話が違ってきます
蓮「それで、アリスは何してたんだ?」
アリス「あ、経営についてのことで分からないことがあったので、蓮さんに聞こうと。」
蓮「そうか。ちょうど俺も仕事終わったとこだし、いいぞ。部屋来るか?」
アリス「え!?///」
蓮「!?(ど、どうした!?)」
って、それはそうなんです
お勉強するために蓮さんのお部屋に行く
これはいたって普通のことなんです
決していかがわしいことではないんです
つい、大袈裟に驚いてしまいいました
アリス「い、行きましょう......///」
蓮「そ、そうだな?」
私と蓮さんは、蓮さんのお部屋に向かって歩きました
取り合えず、落ち着かないといけません
蓮さんは蓮さんなんですから
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あれから蓮さんの部屋に行き、お勉強を始めました
蓮さんはお疲れだったので、くつろぎながら分からないところを教えてもらっています
こうしていれば、いつも通りです
アリス「あの、蓮さん。」
蓮「どうしたー?」
アリス「私、このままでいいのでしょうか。」
蓮「どういう意味だ?」
蓮さんは体を起こし、不思議そうな顔をしました
私は言葉足らずだったと思いながら、口を開きました
アリス「会社経営について書籍を読んだりして学んでいますが、実戦の経験が全く詰めていません。それどころか、私はバイトもしたことがありません。そんな私が、社長なんてできるのでしょうか......」
蓮「んー。まぁ、まだ無理だろうな。」
アリス「!」
蓮さんはハッキリそう言いました
でも、まだ、とも言いました
それって、つまり......
蓮「てか、俺もまだ正式に継いだわけじゃないしな。俺もアリスも似たようなもんだよ。」
アリス「でも、蓮さんはもう、立派に働いてます......」
蓮「まぁ、俺はいきなり押し付けられたし、それに、早く認められないといけないからな。」
アリス「私も、早く認めてもらいたいです。」
出来るだけ早く、社長として認められないと
そうしないと、蓮さんの負担は大きいままです
だから、一刻も早く......
蓮「そのための、今だよ。」
アリス「え?」
蓮「アリスは俺が出来なかった準備をしてるんだ。」
アリス「!」
蓮「今のうちに知識詰め込んで、会社に入って活躍して、社長になる。アリスはそれができる環境があるんだ。」
蓮さんは私の目を見据え、そう言いました
きっと、これは自身の体験から来るお話です
蓮「何より、アリスはいい子だし、可愛いからな。絶対に認められる!」
アリス「!///」
蓮「だから、まぁ、そんなに焦るな。心配しなくても、社長の座は俺が守っててやるからさ。」
......それが嫌だから、焦ってたんですけど
でも、きっと、焦って私が失敗する方が、蓮さんは嫌なんですよね
だって、私のこと、大好きなんですもん
ちょっと怖いくらい
だから、好きなんです
“蓮”
蓮「お勉強はこの辺にして、今日のところは甘えとくか?」
アリス「!///」
俺は時計を見ながらそう言った
アリスはちょっと頑張りすぎだ
いい感じに休ませないと
蓮「ほら、頑張ってる頭も休ませないと。」
アリス「......っ///」
アリスの頭に手を乗せる
サラサラの髪が心地いい
ちゃんと手入れしててえらいなー
蓮「今なら抱っこでも膝枕でも、何でもしてやるぞー?」
アリス「っ///」
蓮「?(ん?)」
なんか、アリスの様子がおかしいぞ
いつもなら、このくらいで恥ずかしがりながら近づいてくるのに
まさか、反抗期か!?
いいや、アリスに反抗期なんてないんだよ!(面倒くさい男)
アリス「......パ///」
蓮「ん?(パ?)」
アリス「パパ......///」
蓮「なに!?」
アリスの言動に、飛び跳ねるくらい驚いた
え、パパって言ったよね!?
こんな呼ばれ方初めてだぞ!?
てか、なんで急に!?
蓮(あ、そう言えば今、年取った姿なんだ。)
なんか、妙に冷静にその答えに行きついた
いつもに比べて大人だから、こういう反応になるんだな
いやー、あの薬も役に立つもんだなー
アリス「どうしたの......?///」
蓮「な、なんでもないぞー!アリスは俺に何してほしい?何でもしてやるぞ?(敬語もなくなってるー!)」
てか、娘モードのアリス、天使すぎだろ
敬語もいいけど、こっちの方が距離近く感じるし
アリス「あのね、お願いがあって......///」
蓮「なんだ?」
アリス「......その///」
アリスはモジモジしながら、上目遣いでこっちを見てる
その視線は妙に色っぽい
......あれ?
アリス「パパに、私のお腹の奥、ナデナデしてほしいな......?♡」
蓮「......ん?」
アリス「えいっ♡」
蓮「んん!?」
俺が困惑してると、アリスが俺に抱き着いて来た
柔らかくて、良い匂いがする
......おっと、これはマズい流れなのでは?
蓮「あ、アリス?流石に今の状態は__」
アリス「ダメ、なの......?」
蓮「駄目じゃない駄目じゃない!ちゃんとしてあげるから!」
アリス「やった!♡早く早く、パパ♡」
蓮「お、おう。」
俺は完全に娘化したアリスを抱え、ベッドの方に歩いた
それからのことはここでは伏せておくが
俺はアリスにパパと呼ばれながら致すという特殊なプレイを経験してしまい
全てが終わった後、アリスの顔は火が吹き出てきそうなほど真っ赤になってた
けど、まぁ、パパって呼ばれるの、悪くなかったな