「__ん?ここは?」
目覚めると、ある場所にいた。
「__この子が蓮かい?」
「(ん?)」
目の前に知らないおじさんがいる。
「いいだろう。この子は私がもらう。」
「はい、ありがとうございます!
蓮君!引き取り手が見つかったよ!」
「...引き取り?」
「そうだ!この人だよ!」
「神谷だ。」
「神谷...?(あれ?俺の名字?)」
「私のもとに来てもらう。」
「はい...?」
俺はある場所に連れていかれた。
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「__ここが君の家だ。」
「家...?(犬小屋じゃないか?)」
「今日から神谷の名字を名乗ることは許そう。
だが、思いあがるな。お前は拾われたんだ。」
「...はい。」
それから数日経った。
分かったことは、ここでは
俺はペット兼サンドバックらしい。
ストレスが溜まれば殴られ、
娯楽感覚で拷問される。
機嫌が悪ければ食事も用意されない。
家に入れるのは二週間に一回。
「...なんだ、これは?」
「__おい。」
「はい...?」
「家に入れ。」
俺は家に入った。
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家に入ると、この家の人に囲まれた。
「...なんですか、これは。」
「これからお前にこれを試す。」
そう言って瓶を出した。
「これは皮膚を溶かす薬だ。」
「!!」
「さぁ、大人しくしろ!」
俺は三人に抑えられた。
「どんな顔をするか楽しみだ。」
そう言って背中に薬をこぼしてきた。
「がぁぁぁぁ!!!」
「あはは!すっごい声!!」
「無様な奴だ!」
「もっとかけようよ!」
「(なんだ!何なんだよ!!
何でこんな目に合う!!)」
『__覚えてないのか?』
「(は、だ、誰だ?)」
『俺は記憶。お前が封印した記憶だ。』
「(記憶?)』
『疑問に思った事はないか?
お前はいつからの記憶がある?』
「(そんなの......あれ?
どこからだ...?)」
『お前は中学1年より前の記憶が欠如してる。』
「(そ、そう言えば...)」
『それはなぜか、お前が封印したからだ。』
「(封印?)」
『これはお前の過去だ。』
「(これが、俺の...?)」
『そして、返してやるよ、お前の記憶。』
「(記憶を、返す...?)」
『さぁ、受け取れ神谷蓮。』
「____!!!」
「が、がぁぁぁぁ!!!!」
「うるさいぞ!!」
おじさんに蹴られた。
だが、そんな事は気にもならない。
「...」
「死んだか?」
「なーんだ、呆気ないの。」
「まだ背中だけだったのにー」
「ふん、がらくたが。」
「__ろせ。」
「!!??」×4
立ち上がった。
「...殺せ。」
「な、なんだ?!」
「...殺さなきゃ、殺さなきゃ...」
「ち、近づくな!!!」
長男が蹴ってきた、が。
「__!な、なんで?!」
「...確か、これはこう使う。」
「!ぎゃぁぁぁ!」
「...ナイフで刺される痛みが分かったか?
いいけど。」
俺は心臓を指した。
俺は次に次男とおばさんに近づいた。
「...」
「く、来るな!」
「来ないで!」
「...殺せ。」
「____」×2
俺は二人を刺し殺した。
「き、貴様ー!!!」
「...どんな気分なんだろう。」
「何...?」
「家族が目の前で死んで、一人残って、
どんな気分なんだろう?
悲しい?悔しい?憎い?楽しい?幸福?」
「な、何を言ってる...?」
「分からないんだ。あんたの気持ちが。」
ゆっくり近づく。
「怖いのか...?」
「く、来るな...」
瓶を落とした。
「...これは...」
「!しまった!」
「...これ、痛かったな。
切られたのか、焼かれたのか分からない痛みだった。」
「か、返せ!」
「...これを人に使ったら、楽しいのか?」
「は...?」
「なぁ、試していい?」
「ま、待て!」
「...」
近づく。
「お、おい!拾ってもらった恩を忘れたのか!__むぐ!」
「...はい、ドーゾ。」
「_____」
しばらくして動かなくなった。
「...は、はは。」
俺は周りを見た。
「あははははははは!!!」
俺はしばらく笑った。
「...あれ?」
景色が変わった。
さっきまでの優越感、達成感が消え、
疑問が浮かんできた。
「俺は、何をしたんだ...?」
『お前は繰り返す。』
「!?」
『あれが本当のお前だ。
己の能力を行使し、殺すだけ。』
「お、俺は...」
『そうやってお前は、
あの女子たちも殺す。』
「!!!」
『楽しかっただろ。
だが終わりだ。
お前は戻ることはない。』
「お、俺は...」
『誰も、お前なんて求めない。
求めるのはお前の能力だけだ。』
「そんな事は...」
『...お前は誰の元にも向かえないんだ。』
「俺は...俺は...!」
視界が真っ暗になった...
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