覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

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過去編です!


過去

「__ん?ここは?」

 

 目覚めると、ある場所にいた。

 

「__この子が蓮かい?」

「(ん?)」

 

 目の前に知らないおじさんがいる。

 

「いいだろう。この子は私がもらう。」

「はい、ありがとうございます!

 蓮君!引き取り手が見つかったよ!」

「...引き取り?」

「そうだ!この人だよ!」

「神谷だ。」

「神谷...?(あれ?俺の名字?)」

「私のもとに来てもらう。」

「はい...?」

 

 俺はある場所に連れていかれた。

________________________

 

「__ここが君の家だ。」

「家...?(犬小屋じゃないか?)」

「今日から神谷の名字を名乗ることは許そう。

 だが、思いあがるな。お前は拾われたんだ。」

「...はい。」

 

 それから数日経った。

 分かったことは、ここでは

 俺はペット兼サンドバックらしい。

 ストレスが溜まれば殴られ、

 娯楽感覚で拷問される。

 機嫌が悪ければ食事も用意されない。

 家に入れるのは二週間に一回。

 

「...なんだ、これは?」

「__おい。」

「はい...?」

「家に入れ。」

 

 俺は家に入った。

________________________

 

 家に入ると、この家の人に囲まれた。

 

「...なんですか、これは。」

「これからお前にこれを試す。」

 

 そう言って瓶を出した。

 

「これは皮膚を溶かす薬だ。」

「!!」

「さぁ、大人しくしろ!」

 

 俺は三人に抑えられた。

 

「どんな顔をするか楽しみだ。」

 

 そう言って背中に薬をこぼしてきた。

 

「がぁぁぁぁ!!!」

「あはは!すっごい声!!」

「無様な奴だ!」

「もっとかけようよ!」

「(なんだ!何なんだよ!!

 何でこんな目に合う!!)」

 

『__覚えてないのか?』

「(は、だ、誰だ?)」

『俺は記憶。お前が封印した記憶だ。』

「(記憶?)』

『疑問に思った事はないか?

 お前はいつからの記憶がある?』

「(そんなの......あれ?

 どこからだ...?)」

『お前は中学1年より前の記憶が欠如してる。』

「(そ、そう言えば...)」

『それはなぜか、お前が封印したからだ。』

「(封印?)」

『これはお前の過去だ。』

「(これが、俺の...?)」

『そして、返してやるよ、お前の記憶。』

「(記憶を、返す...?)」

『さぁ、受け取れ神谷蓮。』

「____!!!」

 

「が、がぁぁぁぁ!!!!」

「うるさいぞ!!」

 

 おじさんに蹴られた。

 だが、そんな事は気にもならない。

 

「...」

「死んだか?」

「なーんだ、呆気ないの。」

「まだ背中だけだったのにー」

「ふん、がらくたが。」

「__ろせ。」

「!!??」×4

 

 立ち上がった。

 

「...殺せ。」

「な、なんだ?!」

「...殺さなきゃ、殺さなきゃ...」

「ち、近づくな!!!」

 

 長男が蹴ってきた、が。

 

「__!な、なんで?!」

「...確か、これはこう使う。」

「!ぎゃぁぁぁ!」

「...ナイフで刺される痛みが分かったか?

 いいけど。」

 

 俺は心臓を指した。

 俺は次に次男とおばさんに近づいた。

 

「...」

「く、来るな!」

「来ないで!」

「...殺せ。」

「____」×2

 

 俺は二人を刺し殺した。

 

「き、貴様ー!!!」

「...どんな気分なんだろう。」

「何...?」

「家族が目の前で死んで、一人残って、

 どんな気分なんだろう?

 悲しい?悔しい?憎い?楽しい?幸福?」

「な、何を言ってる...?」

「分からないんだ。あんたの気持ちが。」

 

 ゆっくり近づく。

 

「怖いのか...?」

「く、来るな...」

 

 瓶を落とした。

 

「...これは...」

「!しまった!」

「...これ、痛かったな。

 切られたのか、焼かれたのか分からない痛みだった。」

「か、返せ!」

「...これを人に使ったら、楽しいのか?」

「は...?」

「なぁ、試していい?」

「ま、待て!」

「...」

 

 近づく。

 

「お、おい!拾ってもらった恩を忘れたのか!__むぐ!」

「...はい、ドーゾ。」

「_____」

 

 しばらくして動かなくなった。

 

「...は、はは。」

 

 俺は周りを見た。

 

「あははははははは!!!」

 

 俺はしばらく笑った。

 

「...あれ?」

 

 景色が変わった。

 さっきまでの優越感、達成感が消え、

 疑問が浮かんできた。

 

「俺は、何をしたんだ...?」

『お前は繰り返す。』

「!?」

『あれが本当のお前だ。

 己の能力を行使し、殺すだけ。』

「お、俺は...」

『そうやってお前は、

 あの女子たちも殺す。』

「!!!」

『楽しかっただろ。

 だが終わりだ。

 お前は戻ることはない。』

「お、俺は...」

『誰も、お前なんて求めない。

求めるのはお前の能力だけだ。』

「そんな事は...」

『...お前は誰の元にも向かえないんだ。』

「俺は...俺は...!」

 

 

 視界が真っ暗になった...

 

 




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