蓮に招待状を送ってから、一週間ほど経った
ここにいた皆からはもう、1人を除いて出席の連絡を貰ってる
楽しい同窓会になりそうだ
先生「どうですか?みんなは集まってくれますか?」
成海「はい。快く出席の返事をくれましたよ。」
先生「それはそれは。楽しみですね。」
成海「ですが、1人から連絡がないですね。」
先生「おや、蓮君ですか?」
成海「いえ、違います。(蓮のイメージ.....)」
確かに蓮は偶にしか連絡してこないけど
まぁ、いいや
今はそんなことより、後1人だ
恐らく、もうすぐ......
メイド「__失礼します。」
先生「!」
成海「来たね。」
部屋のドアを開けて入ってきたのは、蓮のメイドさんだ
まぁ、彼女とは旧知の仲ではある
僕のことは気に入らないみたいだけど
先生「君は......」
メイド「お久しぶりです。先生。」
先生「眞君か。大きくなってぇ......」
眞「先生もお元気そうで何よりです。」
彼女は氷見眞
ここのOBで、僕たちの一つ年上
昔は男の子みたいだったけど、今は何ともおしとやかになった
人とは変わるものだね
成海「ただ、先生に挨拶しに来たわけじゃないんだろう?」
メイド「もちろん。本日は、例の会の出席について話に来ました。」
成海「では、お返事は?」
眞「......参加いたします。」
成海「まぁ、だよね。」
彼女の中では、色々な理由があるだろう
全員が揃わないと、先生が少し残念がるし
それに、彼女にとっては、ある意味チャンスかもしれないし
メイド「ですが、同窓会の場ではあくまで氷見眞。ご主人様が気付くまでは、私の正体は内密にお願いします。万が一にもあり得ませんが。」
成海「分かったよ。当日、僕からは何も言わない。」
先生「それにしても、眞君が蓮君のメイドさんですか。昔から、よく面倒を見てくれてましたもんね。」
メイド「それは......そうですね。」
彼女は蓮がここを出て行ってから、1年後に出て行った
引き取り先の詳細は僕は知らないけど、彼女は今、蓮のメイド
偶然?そう考えることも出来なくはないけど......
些か不自然だな
メイド「それでは、私はこれで。」
成海「あぁ、また同窓会で。」
先生「元気でね。」
メイド「はい。先生。」
眞は軽く頭を下げ、部屋から出て行った
さて、この同窓会
主人公はどんな動きを見せてくれるのか
すごく楽しみだ
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“蓮”
蓮「ふぁぁ~ぁぁ。」
千聖「大きなあくびね。」
彩「ま、まぁ、蓮君、あんまり寝てないと思うし。」
俺は大きなあくびをしながら、キャンパス内を歩いてる
彩の言うように、色々あってまともに寝てないからな
今日の俺はいつもの倍は眠い
蓮「さっさと教室行って寝ようぜ.......」
彩「もう寝る気満々!?」
千聖「いつものことでしょ。」
日菜「__れーんくーん!」
蓮「ん?日菜__ぐほぉ!!」
日菜「大学で会うの久しぶりだねー!」
ダラダラ歩いてると、どこかからか元気な声が聞こえ
次の瞬間、腹部にものすごい勢いがある物体がぶつかった
うーん、寝不足の体にこれは効く
日菜「なんだか元気ないね?どうしたのー?」
蓮「寝不足なんだ......」
日菜「あ、そーなんだ。」
流石に日菜は元気だな
暗い場所からいきなり明るい場所に来た気分だ
日菜「膝枕でもしてあげよっか?」
蓮「帰ったら頼む。」
日菜「やった!」
千聖「あら、そう言うのは私の役目だと思ってたのだけれど。」
彩「私もやってみたいなー。」
まぁ、日菜のことだし半分冗談だろ
取り合えず、講義中寝て、それから考えよ
千聖様の膝枕うんぬんも
蓮「さて、そろそろ教室行くか―。」
日菜「あたしは先に帰ってるねー!またねー!」
千聖「えぇ、またあとで。」
彩「またね!」
蓮「気をつけて帰れよー。」
日菜はそう言って、帰って行った
俺にあの元気を分けてほしいな
特に今の状態だと
蓮「行くか―。」
千聖「えぇ。」
彩「うん!」
俺たちはダラダラと会話をしながら教室に向かった
そして、いつものベストポジションを確保して
俺は枕を用意し、速攻で眠りについた
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あれから2時間後、俺は家に帰ってきた
今日は非常に眠気の強い日らしい
まぁ、同窓会のために仕事を片付けてるし
仕方ないところはあるか
メイド「__おかえりなさいませ、ご主人様。」
蓮「あ、メイドさん。ただいま帰りました。」
家の中を歩いてると、メイドさんと出くわした
なんか、最近、ちょっと距離を感じるんだよなー
軽口くらい言いあえたのに
俺、なんかマズいことしたかな?
蓮(し、してそう。)
メイド「唐突で申し訳ないのですが、少しお暇をいただきたい日がありまして。」
蓮「休みですか?全然いいですよ。ていうか、わざわざ俺なんて通さなくても。」
メイド「他のメイドとは違い、私の雇用主はご主人様になっているので。」
蓮(そうなの?)
他の人にメイド長って言われてるから同じと思ってた
じゃあ、他の人はこころが雇用主になってるのか
初めて知ったな
蓮「まぁ、休み位いつでも取ってくれていいですよ。」
メイド「かしこまりました。当日は他の者に私の代理を任せますので。」
蓮「あ、はい。(別に大丈夫だけどなー)」
別に少しの休み位なら1人でもいいんだけど
元は一人暮らしだったわけだし
メイド「それでは、私は仕事に戻ります。何かあればお申し付けください。」
蓮「はい。じゃあ、俺は部屋に戻りますね。」
メイド「かしこまりました。」
俺はそう言い、部屋の方に歩き出した
さて、取り合えずこの後は寝よう
やっぱ、ベッドで寝るのが一番気持ちいからな
蓮(っと、着いた。やっと寝れる__)
日菜「あ、おかえりなさい!蓮君!」
蓮「日菜?」
部屋に入ると、日菜がベッドの上に座ってた
あれ、なんでいるんだ?
別に俺の部屋なんか勝手に入ってもいいんだけどね?
蓮「どうしたんだ?」
日菜「大学で言ったじゃん。膝枕してあげるって。」
蓮「あー。(あれ、本気だったのか。)」
忘れてると思ってた
ていうか、いつから待ってたんだ?
帰ってくるまで自分の部屋でゆっくりしてればよかったのに
折角のオフだし
日菜「でも、よくよく考えたら、膝枕って寝ずらいよねー。」
蓮「別にそうでもないけど。」
日菜「でも、疲れてるときは普通に寝た方がいいよ!」
まぁ、確かに
あんまり長い時間寝ようもんなら、膝枕してる方の脚は大変なことになるな
日菜「だから!膝枕は今度にして、添い寝しようと思って!」
蓮「おー、なるほど。」
日菜「だから、ね?///一緒に寝よ?///」
蓮「!」
日菜は両手を広げ、いつもとは違う、少し落ち着いた声でそう言った
その表情は少し恥ずかしそうで、顔は真っ赤だ
可愛すぎる
蓮「そうだな。日菜と添い寝できるなんて、最高の贅沢だ。」
日菜「わーい!///」
蓮「じゃあ、準備するからちょっと待ってな。」
俺はそう言って昼寝をする準備をした
眠りにつくまで、日菜はいじらしく俺に抱き着いたり、額をこすりつけたりしていて
あまりにも可愛かった
やっぱり、日菜は天使だな