覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

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 メイドさんが眠って、1時間ほどが経った

 

 思ったよりも盛り上がってしまって、無理をさせてしまった

 

 これは多分、しばらく起きないな

 

蓮(向こうの様子を見て、先に帰るか。)

 

 そう考え、一度、向こうの様子を見ることにした

 

 成海に声かけとけばいいだろ

 

 なんて考えながら、ドアを開けた

 

成海「__やっ、蓮。」

蓮「いたのか。」

 

 部屋を出てすぐの所に成海はいた

 

 なんでこんなベストタイミングにいるんだよ

 

 こえーよ

 

成海「いやー、軽い休憩のつもりが違う意味の休憩になってしまうなんてね。」

蓮「聞いてたのかよ。」

成海「まぁ、防音って訳じゃないからね。あ、向こうには聞こえてないよ。」

蓮「それならいいや。」

 

 まぁ、成海くらいならいいだろ

 

 こいつはなんか大丈夫って安心感あるし

 

成海「で、蓮はそろそろ様子を見て帰ろうとしてるね?」

蓮「なんで分かるんだよ。」

成海「蓮ならそう言うと思って。彼女も疲れてるだろうしちょうどいいんじゃないかな。」

蓮「あぁ。」

 

 結果的にはちょうどよかったな

 

 言うこと言った......と言うか察しられたし

 

 ありがたく帰るとするか

 

蓮「じゃ、俺らは帰るわ。」

成海「あ、蓮。」

蓮「なんだ?」

成海「彼女のこと、ちゃんと愛してあげるんだよ。」

蓮「分かってるよ。」

 

 こいつ、嫌われてるくせに優しいな

 

 なんで嫌われてるかはわかんねーけど

 

成海「彼女の蓮への思いは本物......というか、狂気そのものだからね。」

蓮「変な言い方するな。」

成海「はは、自分の人生を犠牲にして人一人追いかけるなんて、そう言う以外になんて言えば良いんだい?」

蓮「......まっ。」

 

 記憶の中のメイドさんは確かに狂気が宿ってた

 

 どんなに傷ついても、辛くても、修行を休んだ日はなかった

 

 感情に奇跡的に体が追い付いた......と言えるかもしれない

 

蓮「それ含めて全部愛するよ。それがメイドさん......眞を構成するものなら。」

成海「うわ、イケメン発言。」

蓮「うわってなんだよ。」

成海「僕、正義の味方よりも悪役の方が好きなんだ。」

蓮「お前、そんなに擦れたやつだっけ?」

成海「蓮と再会してからそうなった。味覚も苦い方がよくなった。」

 

 どんな影響出てるんだよ

 

 もはやこえーよ

 

成海「まぁ、連れて帰って彼女を寝かせてあげなよ。」

蓮「あぁ、そうする。またな、成海。」

成海「またいつでもおいで。みんな、待ってるからさ。」

 

 成海とそんな会話をした後、俺はメイドさんを抱き上げ

 

 そのまま、孤児院を出た

 

 さて、取り合えず、メイドさんを部屋まで届けて、いつもの4人に報告行くか

__________________

 

 メイドさんを抱えたまま、俺は家に帰って来た

 

 他のメイドさんたちは今の状態を見て驚いてたけど

 

 事情を説明して、メイドさんの部屋を聞いて、今はそこに向かってる

 

眞「__んっ......」

蓮「あ、起きました?」

眞「!」

 

 部屋の前に着くと、メイドさんが目を覚ました

 

 状況を理解できないのか、周りをキョロキョロしてる

 

蓮「ここは家ですよ。俺達だけ、先に帰らせてもらいました。」

眞「......!///」

蓮(あっ。)

 

 酔っていた時の記憶を取り戻したのか、途端に顔を真っ赤にした

 

 無表情にしようとしてるけど、分かりやすい

 

 関係が進んだから、抑制が上手く行ってないのか?

 

眞「......わ、忘れてください///」

蓮「うーん、それは難しいですね。すごく可愛かったですから。」

眞「~!///」

 

 少し笑いながらそう言うと、メイドさんは両手で顔を覆った

 

 うーむ、可愛い

 

 酔ってる時の甘々な感じもよかったけど、クールな時に照れてるのもいいな

 

蓮「取り合えず、このままベッドに行きましょう。まだ、酔いも完全には抜けてないでしょう。」

眞「え?」

蓮「もう、部屋の前まで来てますから。」

眞「ご、ご主人様、私は、ここまででも......」

蓮「ここまで連れて来たんですし、ベッドまでは連れていきますよ。」

眞「あ__」

 

 俺は部屋の扉を開けた

 

 そう言えば、メイドさんってまだ謎が多いんだよな

 

 記憶を見た時もそこまでは見てないし

 

 部屋とかどんな感じなんだろ__

 

蓮「__え?」

眞「......」

 

 部屋に入ると、俺は間の抜けた声を出してしまった

 

 だが、それも仕方ないことだと思う

 

 だって、壁と天井には俺の写真がびっしり張られていて

 

 机の上にも俺の写真があって

 

 ベッドの上には写真がプリントアウトされた抱き枕があるんだから

 

 そりゃ、驚きなんて通り越すだろう

 

蓮「えーっと。」

眞「......幻滅しましたか?」

蓮「え?」

眞「そうですよね。こんな部屋中にご主人様の写真を張り付けて、夜は洗濯前のシャツなどと一緒に抱き枕を抱き、加工音声を聞きながら眠りにつく......そんなメイドなんて.......」

 

 そ、そんな聞いてないことまで

 

 ていうか、洗濯前のシャツって......

 

 普通に洗濯後のでいいのでは?

 

 汗かいてるし(そこ?)

 

蓮「いや、まぁ、良いじゃないんですか?」

眞「え......?」

蓮「俺はメイドさんの全部を受け入れますよ。可愛い彼女のことですから。」

眞「っ///」

 

 可愛いものじゃないか

 

 良いとらえ方をすれば、それだけ好かれてるってことだし

 

 メイドって言う立場で我慢してたんだから、多少(?)は仕方ない

 

 うん、仕方ない

 

蓮「折角だし、添い寝でもしてみます?」

眞「......毎日でも///」

蓮「うーん、それは他の彼女との兼ね合いで。」

 

 俺はとりあえず、メイドさんをベッドに座らせた

 

 なんか、色々あった気がするが

 

 一度区切りがつくと落ち着くな

 

蓮「じゃあ、俺はメイドさんのことを報告してきます。」

眞「私は行かなくてもいいのでしょうか......?」

蓮「あぁ、大丈夫ですよ。ゆっくり休んでいてください。」

 

 俺はそう言って、扉の方に向かい

 

 部屋を出る直前、メイドさんの方に振り向いた

 

蓮「また、何かあれば俺の部屋に来てください。添い寝でも何でもしますから。」

眞「......はい///」

 

 俺はコクンと頷くメイドさんを見て、部屋を出た

 

 さて、ご報告に行くとするか

 

 今回は何て言われるかな

__________________

 

 あれから30分後、俺は4人の前で正座していた

 

 まるで切腹前の武士になった気分だぜ

 

 まぁ、もう慣れたけどな

 

千聖「__まさかだったわね。」

 

 事情を説明すると、4人は驚いた顔をした

 

 まぁ、だよね?

 

 皆も結構一緒にいたんだもん

 

リサ「年上幼馴染って、そんな逸材が近くに潜んでたなんて.....,」

友希那「ていうより、ずっと気づかなかったの?」

蓮「記憶喪失の後遺症と言いますか、俺の記憶力が悪いと言いますか......」

千聖「覚えてなかったのね。」

 

 まぁ、そうだね

 

 でも、昔の俺ってマジで人の顔覚えられなかったんだよ

 

 名前も成海で辛うじて位だぞ?

 

こころ「メイドさんならあたし達も大歓迎よ!」

リサ「まっ、そうだね!」

友希那「私もね。」

千聖「彼女とはもっとお話ししてみたかったのよ。」

 

 な、なんとなったか

 

 いやー、メイドさん万歳!

 

 流石!

 

リサ「ちゃんとあたし達も構ってよー?」

蓮「そりゃもちろん。」

友希那「曇りのない目ね。」

千聖「まぁ、構ってくれなくても私たちから行くもの。」

こころ「そうね!蓮は平等に愛してくれるわ!」

蓮「あぁ、任せろ。自慢じゃないが、お前らのことは死ぬほど好きだ。」

 

 俺はそう言ってから、椅子に座る許可を得た

 

 それからしばらくはお茶を飲みながら談笑し

 

 メイドさんとのことについて話した

__________________

 

 なんだかんだあって、翌日

 

 俺は大学に行く用意をし、いつも通り朝食を食べに来てる

 

 全員そろって朝食を食べる光景は、何度見ても壮観だ

 

眞「お待たせいたしました。本日の朝食でございます。」

蓮「お、おぉ。」

はぐみ「すごーい!」

あこ「おっきなハートだー!」

 

 俺の目の前に置かれる、イチゴジャムが塗られたトースト

 

 それは器用なことにジャムでハートマークが書かれていて

 

 サラダやスープにも細かくハートマークが入ってる

 

たえ「ラブラブラブだー。」

レイ「メイドさんも彼女になったって聞いてたけど、こんなに変わると驚くね。」

パレオ「可愛いですねー!」

 

 すごい変わりようだな

 

 あれか、酔ってる方がメイドさんの素だったか

 

 それはそれで可愛いんだが

 

未玲「これは、新加入彼女として負けられない!ね!明日香ちゃん!」

明日香「う、うん。そうだね。(か、勝てる気しない。)」

薫「ふふっ、儚い朝にスパイス......と言ったところかな。儚い。」

ひまり「蓮さーん!写真撮ってもいいー?」

蓮「あぁ、いいぞ。」

 

 今日の朝はいつにもまして賑やかだ

 

 まぁ、メイドさんがこうなったからだけど

 

 皆楽しそうでよかった

 

メイド「私の秘めて来た思いはこの程度ではありませんよ。ご主人様。」

蓮「ははっ、それは楽しみだ。」

 

 こうしてまた、いつも通りの日常が始まった

 

 メイドさんも加わって、これからも楽しくなりそうだ

 

 

 

 

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