覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

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過保護

 メイドさんが彼女に加わり、うちも新たな風が入った

 

 未玲と明日香が加わってまだそこまで日は経ってないから、風通りがいいと思うかもしれないが

 

 それはもう、仕方ないとしよう

 

蓮「さて、そろそろ行くか。」

未玲「はい!」

 

 月曜日の朝、新しい制服に身を包んだ未玲にそう言った

 

 今日は未玲が初めて羽丘に登校する日

 

 流石に前の学校なんて行かせられないからな

 

 だから、転校してもらうことにした

 

 羽丘なら明日香もいるし、安心だろ

 

 え、なんで俺がいるかって?

 

 心配だからついていくんだよ

 

未玲「どうですか?新しい制服!」

蓮「似合ってるよ。未玲はなに着ても可愛いな。」

未玲「っ!///」

 

 未玲はすごい美人だ

 

 どんな服を着ても他とは違う

 

 何というか、華がある

 

未玲「か、神谷さんに褒められるの、慣れません///」

蓮「え、そうか?」

未玲「この間まで、あれでしたから......」

蓮「それは本当に申し訳ないと思ってる。」

 

 彼女以外にはあんな感じなんだ

 

 あんまり変に優しくすると面倒だし

 

蓮「取り合えず、学校行くか。」

未玲「はい!」

 

 そんな会話の後、俺たちは家を出た

 

 羽丘なんて久しぶりに行くな

 

 あんまり気は乗らないが、未玲が心配だから致し方ない

__________________

 

 懐かしい通学路を歩き、羽丘に着いた

 

 ほんとに久しぶりに感じるな

 

 卒業からまだ一年も経ってないんだが

 

「__きゃー!神谷先輩ー!」

未玲「!?」

蓮「げっ。」

 

 後者を見て感傷に浸っていると、突如響くそんな声

 

 聞くだけで身震いするようなその声は、俺のトラウマを呼び起こしてくる

 

 こ、これは......

 

「神谷先輩よー!」

「あの伝説の卒業生の!?」

「これは一目見ないとー!」

 

蓮「に、逃げるぞ未玲!」

未玲「は、はい!」

 

 俺は未玲の手を引き、逃げた

 

 今の時間なら、あの場所に行けば隠れられるはずだ

 

 他の生徒がいないことを祈ろう

__________________

 

 ダッシュで走って、俺たちは生徒会室に来た

 

 ここには俺たちを匿ってくれる子がいる

 

 そう......

 

つぐみ「ど、どうしたんですか!?」

 

 大天使つぐみだ

 

 日菜の後を継いで生徒会長になって、立派に頑張ってる

 

 いつも早めに学校に行って仕事をして、その上勉強も頑張ってる

 

 こんなに頑張り屋で可愛い子はそういない

 

蓮「女子生徒に追いかけられてな。」

つぐみ「あっ(察し)」

 

 そう言うと、つぐみは何かを察したような声を出した

 

 いやー、察しが良くて助かる

 

未玲「つぐみさんって生徒会長だったんだ!」

蓮「あぁ。羽丘が誇る最高に可愛い生徒会長だぞ。」

つぐみ「そ、そんな風には言われてませんけど///」

蓮「え?」

つぐみ「そんな、「え、言われてないの?」みたいな顔されても///」

 

 つぐみが生徒会長の学校なんて俺が通いたいくらいなんだが

 

 いや、つぐみがモテすぎると心配だからいいのか?

 

 うーん......

 

未玲「神谷さんって、彼女のことになるとちょっとおかしくなるんですね。」

つぐみ「うん。でも、それだけ愛されてるってことだから。」

未玲「いいなー。私ももっとバカになって欲しいです。」

つぐみ「うーん、多分すぐに実感できるよ。蓮さん、本当に私たちのこと大好きだから。」

未玲「はい!」

 

 おぉ、もうつぐみと仲良くなってるのか

 

 まぁ、うちに引っ越してきてもう1週間は経つもんな

 

 それに、みんな優しいし

 

つぐみ「未玲ちゃんが今日から転入してくるのは知ってましたけど、どうして蓮さんが?」

蓮「心配だからついて来た。」

つぐみ「あ、はい。(蓮さん、もう十分バカになってるんじゃ......)」

蓮「つぐみ達も未玲のこと気にかけてやってくれ。出来るだけ、未玲には楽しい学校生活を送って欲しいからな。」

つぐみ「もちろんです!」

未玲「神谷さん......///(そこまで私のことを心配してくれるなんて......幸せ......///)」

 

 羽丘には年上にはAfterglow

 

 同級生には明日香に六花にあこがいる

 

 これだけいれば大丈夫だろ

 

 巴とかはすごい強そうだし

 

 実際は死ぬほどかわいいけど

 

未玲「ありがとうございます///私、頑張ります///」

蓮「頑張るのもいいけど、未玲はもっと楽しんでいいんだよ。」

未玲「!///」

蓮「残り少ない時間だけど、楽しい学校生活ってのを味わって、最後によかったって思いながら卒業してほしい。そのためのサポートはするし、勉強も教える。」

 

 俺は未玲の頭を撫でながらそう言った

 

 記憶を見てるからか、つい甘やかしたくなるんだよな

 

 さっきも言ったみたいに、面倒な部分は俺が手伝えるし

 

 勉強は最悪ズル出来るしな

 

つぐみ(本当に蓮さんってなんていうか......甘いよね。私も甘やかされる側なんだけど......)

蓮「羽丘の文化祭は楽しいぞ?花咲川と合同だし、熱気もすごいしな。」

つぐみ「あ、そう言えな。」

蓮「ん?」

つぐみ「文化祭のことで、蓮さんに手伝ってほしいことがあったんですよ!」

蓮「つぐみの頼みならなんでも聞くぞ。」

つぐみ「なら、後ほど企画の説明をするので、待っててくださいね!」

蓮「おう、任せろ。」

 

 ここに来ると十中十一くらい女子生徒に囲まれるが、つぐみの頼みだ

 

 俺が断れるわけない

 

 1日か2日くらいは何とかしよう

 

 予定もあけとかないと

 

蓮「よし。そろそろ......」

未玲「もう帰るんですか?」

蓮「いや?野暮用を済ませてこようと思ってな。」

つぐみ、未玲「野暮用?」

 

 俺が来た目的はどっちかと言うとこっちだ

 

 未玲を送り届けるのも重要だけど

 

 これをしておかないと安心できない

 

蓮「ちょっとこの学校の教師に未玲をちゃんと守るようにガッといっとこうかなって。」

つぐみ「それはダメです!」

蓮「え?」

未玲「流石にそれは、大丈夫だと思います。」

蓮「そう?」

 

 必要ないか......

 

 未玲がそう言うなら仕方ない

 

 自分からちゃんと頑張ろうとするなんて、なんて偉いんだ!(バカ)

 

蓮「未玲の意思を尊重しよう。自分で頑張るなんて、偉いぞ!」

未玲(さ、流石に過保護だよね~......)

つぐみ(蓮さん、本当に彼女のことになると見境なくなるよね......)

 

 とりあえず、未玲がクラスに行くまではここにいるか

 

 それまでは未玲とつぐみと楽しく喋ってるとしよう

 

 彼女とこういう時間を過ごすのは、俺にとってこの上ない幸せだしな

 

 

 

 

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