高校には文化祭と言う行事がある
学校によるだろうけど、この辺りの学校じゃ盛り上がる行事だ
地元の住人も来るし、姉妹校で合同開催だし
で、だ、その行事に俺の協力が欲しいとつぐみが言ってきたわけだ
それで、今は高校生組の皆と話してるわけだ
つぐみ「まず、この企画を考えた理由を説明しますね!」
蓮「おう。」
つぐみはまさかのパワポを作って来た
え、そんなガチな感じなの?
別に軽く口頭で説明位でよかったんだけど......
つぐみ「まず、今の羽丘における蓮さんの人気についてアンケートを取りました。」
蓮「ん?」
つぐみがそう言うと、スクリーンにグラフが映し出される
ていうか、アンケートって何?
つぐみ「ご覧の通り、女子の「好き」の項目が100%、男子からの「嫌い」の項目が100%となってます。」
蓮「え、それって1年生含めて?」
つぐみ「はい。蓮さんはSNSでも大人気で、今年の羽丘の志望理由に蓮さんがいるからと言う人もいました。」
蓮「んなことで高校選ぶな!?」
有咲「なんていうか、流石だな。」
別に高校で人生全部が決まるとは言わないけどさ、もうちょっと真面目に選べよ
人一人追いかけるために3年間を犠牲にするって......
しかも俺、3年だったし......
つぐみ「それで、羽丘学園としては、そう言った生徒たちの要望に応えてあげたい。と言うことで、蓮さんに出演依頼を出そうかと会議で決定しました!」
巴「ほんとに蓮さん人気はすごいからなー。」
ひまり「この前来た時もすごい大騒ぎだったもん!ほら見て!『神谷蓮!羽丘に来訪!』って裏サイトに出てるよ!」
蓮「え、こわ。」
そんなことある?
なんか、芸能人の隠し撮りみたいになってるし
でも、未玲の顔は隠されてるから、まぁ、多少許せる余地はある
蓮「それで、俺は何をすればいいんだ?」
つぐみ「色々と案はあったんですけど、会議の結果、これにきまりました!」
蓮「!?」
つぐみの元気な声と同時に映し出される、ピンクでデフォルメっぽい文字
えっと、これは......?
つぐみ「ミス羽丘コンテストです!」
蓮「なにぃ!?」
つぐみ「最初はどうかと思ったんですけど企画の説明をされると面白そうで、やってみようということになりました!」
蓮「そ、そうか。」
でも、人数集まるのか?
人前に出て色々するのって緊張するし
ましてやミスコンだろ?
流石にそう都合よく人を集めるのは難しいんじゃないか?
つぐみ「それで募集をかけてみたんですけど、『審査員に特別ゲスト!』って書くとなんと女子生徒の90%が応募してくれました!」
蓮「なに!?」
蘭「あたしも応募した。」
モカ「あたしも~。」
ひまり「私も~!」
巴「あたしも審査員側だ!」
蓮「え、そうなの?」
普段の様子を見れば、3人の出場は妥当だな
ていうか、巴は審査員か
出場してもおかしくないが、それはそれで面白いし、いいか
つぐみ「巴ちゃんと私以外の羽丘にいる蓮さんの彼女は全員応募してくれてますよ?」
蓮「ほへぇ。」
つぐみ「本当は花咲川の皆もと思ったんですけど、流石に人数の関係で。」
蓮「まぁ、多すぎるよな。」
危ない危ない
アリスが出ようものなら俺は100点しか出せなくなるところだった
つぐみ「そんな感じで進めていくので、蓮さん!当日はよろしくお願いします!」
蓮「まぁ、うん。みんなの思い出になるなら協力する。審査員位ならなにも怒らないだろうしな。」
蘭(あっ。)
モカ(これはまたご丁寧に~。)
ひまり(フラグ立ててる......)
ん?なんか変な視線を感じるぞ?
気のせいか?
まぁ、いいや
つぐみ「審査員だけじゃなくて、文化祭も楽しんでくださいね!皆、頑張ってますから!」
蓮「あぁ、そうするよ。」
そんなこんなで話が終わり、その場は解散となった
元々、文化祭には行く予定だったし、ちょうどいいだろう
後は......どうやって女子生徒から逃げるか、だな.......
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何かを楽しむためには、その分なにかを頑張らないといけない
俺の場合は仕事だ
これでも、あいつらに楽しく生活してもらうために頑張ってるからな
これに関して、手を抜くわけにもいかないからな
蓮「ふぅ......」
眞「お疲れ様です。ご主人様。」
蓮「あっ、ありがとうございます。」
メイドさんはいつも通りだ
仕事が一段落したタイミングで紅茶をくれる
温度も香りも完璧
うん、最高の仕事だ
メイド(ソワッ)
蓮「......?(ん?)」
なんか、背後から変な気配を感じる
ソワソワしてるというか
なんか、犬っぽいというか.......
眞(甘えたい甘えたい甘えたい。思い切り抱き着いて胸板に頭こすりつけたい。肺いっぱいになるまで匂い嗅ぎたい。)
蓮(甘えたいなぁとか考えてそう。)
基本的に仕事中は我慢してるからな
まぁ、最近は段々と我慢できるキャパが少なくなってるんだけど
俺的にはそんなに我慢しなくてもいいんだけど
蓮「メイドさん。」
眞「はい。」
蓮「お茶で休憩するのもいいけど、可愛いものを愛でるのも休憩に良いと思いませんか?」
眞「!」
俺はメイドさんに目で合図を送った
さて、どう動くかな?
蓮「__おっと。」
眞「......///」
メイドさんの方を向くと
ほぼノータイムで俺に抱き着いて来た
ていうか、飛びついて来た
俺の膝の上に跨って、すごい力で抱きしめて来てる
蓮「今日もタイムが縮みましたね。」
眞「......あんなの、ズルです///」
蓮「ははは、偉いですよ。仕事中は我慢出来て。」
眞「......っ///」
軽くメイドさんの頭を撫でる
なんか、ブンブン振られてる尻尾が見える
こういうとこ、ほんとに可愛いよなー
眞(好き好き好き♡いい匂いする♡蓮蓮蓮蓮蓮♡)
蓮(仕事は、もうちょっとメイドさんを愛でた後にしよ。てか、こんなかわいいメイドさんを手放せねぇ。)
なんてことを思いながら、俺はメイドさんを愛で続けた
仕事中だけじゃなくて、プライベートでも一緒に何かしないとな
喜びそうなデート先、リサーチしとくか