覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

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片鱗

 アリスのクラスを出た後、俺たちは香澄たちの出し物を見に来てる

 

 あいつらにとっては最後の文化祭

 

 最後はお世話になった学校で最高のライブを......らしい

 

蓮「おぉ、集まってるな。」

未玲「バンドってあんまり分からなかったんですけど、すごい人気ですね!」

明日香「これも神谷さんパワーだよ。去年から、ライブに来る人すごい増えてたし。」

蓮「そんなことはないぞ?あいつらの努力の成果だよ。」

 

 俺のしたことなんて些細なものだ

 

 練習は熱心だったし

 

 きちんと自分たちで課題や体調管理を考えてた

 

 俺がしたことなんて、ちょっと効率的になるように考えた内容を伝えただけで

 

 ほんと、大したことない

 

眞「ご主人様も何冊も本を読んでいらっしゃったではないですか。それぞれの楽器の専門書に発声トレーニング、健康や栄養の管理についても。」

未玲「わぁ、愛情感じますね!」

明日香「そんな風に愛されているのは、羨ましです、」

眞「お二人についても色々と考えていました。未玲様はメンタルケアや法律関係、明日香様は大学受験をご希望とのことでしたのでそれ関係を。」

蓮「俺のことよく見すぎじゃないですか?」

 

 まぁ、立場的に近くにいるから仕方ないか

 

 聞いてる話し的にそれこそ四六時中俺のこと見てたらしいし

 

明日香「なんていうか、神谷さんが愛情深すぎて、顔が熱いです......///」

未玲「私は神谷さんといられるだけで、幸せなんですけど///」

蓮「まぁ、自己満足みたいなものだよ。全員、俺が幸せにしたいからな。」

明日香、未玲、眞「///」

 

 俺この3人は最近、彼女になった

 

 これから、変わっていかないといけない

 

 まだまだ足りないことの方が多いし

 

蓮「まっ、今は香澄たちを見よう。」

明日香「そ、そうですね///そろそろですし///」

 

 俺は舞台の方に目を移した

 

 さて、あいつらがどんなものを表現してくれるのか

 

 楽しみだな

__________________

 

 “未玲”

 

香澄『__3年間の感謝を込めます!聴いてください!』

 

 少し経って、香澄さん達が舞台に上がった

 

 その時点で盛り上がりがすごくて、香澄さんが話し出すと、さらに盛り上がってた

 

 そして、話しが終わると、観客の歓声と共に色んな楽器の音が流れて来た

 

ポピパ『~♪~♪』

 

未玲「すごい。」

蓮「そうか、未玲は見るの初めてだったな。」

未玲「はい。引っ越してから、中々見る機会がなくて。」

蓮「新鮮な反応は参考になるよ。」

 

 なんていうか、普段はすごく可愛らしい先輩たちって感じなのに

 

 ライブをしているときはかっこいい

 

 みんな、すごくいい笑顔をしてて、青春を形にしたような感じがする

 

明日香「お姉ちゃんたちはずっとバンドを続けてて、頑張ってたから。普段はまぁあれだけど、そう言う所が尊敬してる。」

未玲「うん、なんとなくわかる。なんていうか、バンドは全然詳しくないけど、感じる。」

蓮(普段はあれって、ひどい言われようだな、香澄......)

 

 話しながらも、舞台から目が離せない

 

 演奏の節々から感じる、強さ

 

 努力を重ねて、友情を育んで出来上がった強さがある

 

未玲「......私も、あんな風に。」

蓮、明日香、眞「!」

 

 ふと、そんな言葉が零れた

 

 私も香澄さんみたいに何かを持っていたら

 

 どんな状況の中でも、友達を作れたのかな......

 

蓮「......」

未玲「!(神谷さん......?)」

 

 その時、私の頭に神谷さんの手が置かれた

 

 大きくて、優しい手

 

 あの日、私を助けてくれた

 

蓮「もう、未玲を傷つける人間はいない。」

未玲「!」

蓮「今、未玲の近くにいるのはあいつらみたいな優しい人間たちだ。それに、俺もいる。」

未玲「神谷さん......」

蓮「もし、未玲を傷つけようとするやつがいれば、俺が守るよ。未玲は、大切な彼女だからな。」

未玲「......!///」

明日香(覚悟が重いと思うけど、だからこそ、私たちの為に頑張ってくれるんだよね......///)

 

 胸が熱くなる

 

 神谷さんが言うなら、大丈夫って思える

 

 この人が彼氏で、よかった......

 

蓮「まっ、あいつらのライブ見ようぜ。楽しんでやってくれ。」

未玲「はいっ!///」

蓮「......」

眞「っ!」

 

 私は、香澄さん達のライブを楽しむことにした

 

 少ししんみりしちゃった分、思い切り楽しもう

 

 横を見ると明日香ちゃんもそう思ってたみたいで

 

 私と一緒に手を振ったりして楽しんだ

 

蓮(......許せないな。未玲を傷つけた奴らには、報いを受けてもらう。)

眞(蓮......大切な人には優しい表情を見せて、静かに怒りを燃やす姿、素敵......っ///)

__________________

 

 “蓮”

 

香澄『ありがとうございましたー!』

 

 香澄のそんな声と共にライブが終わった

 

 いいライブだったと思う

 

 実際、あいつらが積み上げてきたものを感じてる子もいた

 

 あいつらが見せたかったものも見せられただろう

 

蓮「いやぁ、いいライブだったなー。」

未玲「そうですね!」

明日香「お姉ちゃんが立派になってて、嬉しかったです。」

蓮「そんな親みたいに。」

 

 明日香はしっかりしてるからな

 

 香澄も最近は成長してきてるけど

 

 まぁ、まだ明日香の方がしっかりしてる

 

蓮「後はこころと美咲、はぐみクラスにイヴも__」

美咲「あ、いたいた。蓮さん。」

蓮「お、噂をすれば。」

 

 しばらく歩いてると、美咲と出くわした

 

 ちょうど美咲たちのクラス行こうと思ってたんだけど

 

 こんなところで何してるんだ?

 

蓮「ちょうど美咲たちのクラス行こうと思ってたんだけど、こんなとこで何してるんだ?」

美咲「あたしとこころとはぐみはもう店番終わっちゃったよ?」

蓮「マジで!?」

美咲「なんなら、これからあたし達とイヴで回ろうって話になってた。」

蓮「って、ことは。」

こころ「れーん!」

イヴ「れんさーん!」

はぐみ「れんくんせんぱーい!」

蓮「おっと!?」

 

 俺は突撃してきた3人を受け止めた

 

 鍛えててよかった

 

 去年までの俺ならぶっ飛ばされてた

 

明日香(3人とも受け止めてる。神谷さん、すごくない......?)

蓮「うーん。もうみんな終わったのかー。じゃ、全員で回るか。」

こころ「それはいいわね!」

はぐみ「はぐみ!メイドさんとお話ししたーい!」

眞「かしこまりました。なんでもお申し付けください。」

美咲「同じ彼女なんですから、そんなにかしこまらなくても。」

イヴ「ミレイさんも行きましょう!」

未玲「はい!」

 

 いやぁ、みんな仲良くていいな

 

 明日香は面識があったからいいとして

 

 メイドさんと未玲もみんなと馴染んでる

 

 全体的にもう仲良くなったと考えていいだろう

 

明日香「行きましょう、神谷さん。」

美咲「もう、4人が行っちゃうよ?」

蓮「あぁ、そうだな。行こうか。」

 

 そう言われ、俺は歩き出した

 

 高校の時は色々あって、ケガしてたりしたけど

 

 こんな風にゆっくり回れるって言うのも、いいもんだな

 

 “美咲”

 

明日香「あの、奥沢さん。」

美咲「ん?どうしたの?」

明日香「聞きたいことがあって。」

 

 蓮さん達について行こうとすると、明日香に声をかけられた

 

 どうしたんだろう?

 

美咲「いいよ。あたしに答えられることなら。」

明日香「神谷さんが本気で怒る事って、あるんですか?」

美咲「蓮さんを怒らせるようなことでもしたの?」

明日香「いや、さっき、堂本さんを励ました後、見たことないほど恐ろしい顔をしてて。」

美咲「なるほどね。(そう言えば、未玲は過去に.......)」

 

 蓮さんが本気で怒るか

 

 そう言えば、しばらく見てないな

 

 あたし達には甘すぎるくらい優しいし

 

 滅多に起こることなんてないからね

 

美咲「あたし達と出会ってから、蓮さんが本気で怒ったのは2回かな。」

明日香「それは、どんな時ですか?」

美咲「一度目はアリスの父親に。二度目はとある犯罪者に対してだね。どっちも、すごい目をしてた。」

明日香「なるほど......」

 

 彼女の目の前で表情に出すなんて珍しい

 

 よっぽど未玲のことを好きになったみたいだね

 

美咲「何かやる気だね。蓮さん。」

明日香「!」

美咲「まっ、心配ないよ。蓮さんだから。」

蓮「おーい。2人も来いよー。」

美咲「うん。すぐ行く。行こっか。」

明日香「は、はい。(神谷さん、一体......)」

 

 あたし達は蓮さんに呼ばれ、歩き出した

 

 さてさて、蓮さんは今度は何をする気かな

 

 予想がつくようなつかないような

 

 でも、一つ確かに言えるのは

 

 終わった後、「俺の自己満足だ。」って言う事かな

 

 そう言う人だから

 

 

 

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