覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

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ミスコン②

つぐみ『それではプログラム2番!「特技で戦え!ストロングポイント対決~!」』

 

 あ、そう言う感じなんだ

 

 よかったー、まともそうで

 

つぐみ『皆さんにはこれから、各々得意なことを披露してもらいます!審査員の皆さんにはいいと思った人を3人選んでいただいて、それによって点数が決まります!1位10点、2位5点、3位3点、4位からは一律1点になります!』

 

 なるほど、一人一人に点数をつけるのは最初だけなのか

 

 いやー、よかった

 

 ほぼ全員に10点入れることになってただろうからな

 

つぐみ『それでは、エントリーナンバー1番!美竹蘭さん!』

蘭「はい。あたしは、華道をするよ。」

蓮「おぉ。」

 

 結構ガチで来てるぞ

 

 あんまり蘭が華道してるところ見ないんだよな

 

 そんなことを考えてるうちに蘭は花と花器を準備して

 

 花を生けていく

 

蘭「......」

 

蓮(流石、蘭だ。)

成海「ほう。(普段の奇行からは考えられない。)」

巴(流石だなー。)

 

 真剣に花を生ける蘭は綺麗だ

 

 何というか、すごく重みがある

 

 会場にいる観客も、静かに蘭を見守ってる

 

蘭「__うん。持ち時間的に、こんなものかな。」

 

 そう呟いて、蘭の緊張が解けた

 

 会場中もそれにつられたかのように息をついた

 

 いやー、すごかったな

 

蘭「この作品は、高校最後の文化祭を考えながら生けてみた。色とりどりで、ちょっと切なさも表現できたらなって。」

蓮「すごい。」

成海「素晴らしいね。」

巴「なんか、蘭ってこういうのだったって思えたな。」

 

 なんか、みんな感動してるな

 

 まぁ、いい作品だからな

 

 蘭のらしさが出ていて、いい時間だった

 

蘭「じゃ、あたしは下がるね。あたしのこと選んでね、蓮。」

蓮(俺限定!?)

 

 そう言って、蘭は下がっていった

 

 いやぁ、なんか、いい感じになったな

 

 やっぱ、こういうのだよな

 

つぐみ『ありがとうございました!素晴らしい特技でしたね!続いて、青葉モカさん!』

モカ「いっくよ~。」

 

 次はモカか

 

 ていうか、モカはここで何を披露するんだろう

 

 得意なことなんていくらでもあるだろうし

 

モカ「モカちゃんは~、いつでもどこでもすぐ寝られるんだ~。」

蓮「え、それ?」

モカ「じゃあ、ここにマットがありますね~。」

 

 なんか、いつの間にかマットが敷かれてる

 

 え、いつの間に敷いたの?

 

 いや、それはいいか

 

モカ「じゃあ、おやすみ~......」

蓮「え?」

成海「え?」

巴「え?」

 

 モカはマットに寝転ぶと、すぐに寝息を立てた

 

 え、マジで寝たの?

 

 そんなことある?

 

つぐみ『えーっと、寝てますね。』

蓮「マジで!?」

成海「す、すごいな。こんな風に寝られる人間がいるのか。」

巴「モカはブレないな。」

 

「マジか......」

「すげぇ......」

「もうなんか可愛いからいいんじゃないかな。」

 

 ていうか、寝てるモカは可愛いな

 

 羊衣装も相まって癒しだ

 

 なんか、抱きしめたい可愛さだな

 

つぐみ『えっと、す、すごく早く寝れましたね!で、では、次に行きましょう!』

 

 つぐみは苦笑いを浮かべつつ、進行していく

 

 蘭とは結構雰囲気は違うけど、ちゃんと自分を表現してたな

 

 いいことだ

 

つぐみ『それでは!上原ひまりさん!お願いします!』

ひまり「は~い!」

 

 次はひまりか

 

 どういう感じで来るんだ?

 

 ひまりが好きなことと言えば......

 

ひまり「私は目隠しして、どこのコンビニのスイーツか当てます!」

蓮(おぉ、なるほど。)

 

 何というか、個性が出て面白いな

 

 ひまりはスイーツとか好きだし

 

 そんなことを見ながらひまりの方を眺めてると着々と準備を進めていく

 

ひまり「じゃあ、つぐ!食べさせて!」

つぐみ『それでは!食べさせていきたいと思います!』

 

 つぐみはそう言うと、ひまりの口にスイーツを運んだ

 

 ひまりはそれを食べて

 

 少し考えるような仕草を見せた

 

ひまり「__〇〇のショートケーキ!」

ツグミ『正解!それでは、次!』

ひまり「シュークリーム!これは○ー〇〇!」

 

 つぐみが食べさせ、ひまりが答えていく

 

 これが大体5回繰り返されたことだろうか

 

 会場がどよめいて来た

 

 え、マジで?

 

つぐみ『__ぜ、全問正解です!』

蓮「すげぇ。」

成海「すごい。」

巴「すげぇ。」

 

 なんか、すごいって感想しか出てこない

 

 こんなことあるんだな

 

 ひまりの新たな一面を知れたな

 

ひまり「ありがとうございましたー!」

つぐみ『すごい特技でしたね!それでは、次の出場者!宇田川あこさん!』

あこ「はーい!」

 

 次はあこか

 

 相変わらず、巴の顔は複雑そうだが

 

 まぁ、一旦、目を逸らしておくか

 

あこ「あこはダンスをするよー!」

 

 そうか、あこってダンスも出来るのか

 

 今までが大人しい感じだったし、雰囲気が変わるな

 

あこ「じゃあ!ミュージック、スタート!」

 

 あこがそう言うと、音楽が流れ始めた

 

 かっこいい感じの曲調だ

 

 何というか、あこが好きそうなのが分かる

 

あこ「~♪」

 

 その曲に合わせて踊るあこはかっこよかった

 

 いつもの可愛い雰囲気とはガラッと変わっていて

 

 動きのキレ、表情、ここまで高いパフォーマンスを披露できるなんて

 

 流石はあこだ

 

 才能に溢れてる

 

 でもな......

 

蓮(危ない危ない!)

巴「あ、あこ!気をつけろ!?」

成海(目を逸らす。)

 

 動きが激しいからか、スカートがめくれそうになる

 

 ダンスはかっこいいし、いい感じだ

 

 でも、俺と巴は内心ひやひやしてる

 

あこ「__ありがとうございました~!(あれ?なんで蓮君とおねえちゃん、あんなに汗かいてるんだろう?盛り上がってくれたのかな?)」

 

 な、なんとか大丈夫だった

 

 変な汗かいた

 

 あこの無邪気な所は可愛いが、もうちょっと気を付けた貰わないと

 

つぐみ『素晴らしいダンスでしたね!それでは、お次は堂本未玲さん!』

未玲「はい!(ここは、気合い入れていかないと!)」

 

 次は未玲だ

 

 未玲の得意なことか

 

 これは確か......

 

未玲「私、字が得意で、書道とかも結構してたんです!なので、ここで一つ披露してみたいと思います!」

 

 未玲はそう言うと、筆と書初め用の半紙を用意した

 

 書道なんて久しぶりに見たな

 

 ギリ中学生くらいか

 

未玲「では......」

 

 未玲は呼吸を整えると、紙に筆を走らせた

 

 この感じ、蘭の時と似てる

 

 所作が綺麗で、静かに見守ってしまう感じ

 

 これで、思う事と言えば

 

蓮「......綺麗だ。」

 

 真剣な表情の未玲は綺麗だ

 

 少し細めてる目は刃物のような切れ味があって、放つ雰囲気もいつもの明るい感じではなく、落ち着いてる

 

 未玲の新たな一面をしれた喜びが感じられる

 

未玲「__できました!」

 

 未玲はそう言ってバッと顔を上げた

 

 そして、少し墨が渇くのを待って

 

 自身が書いた紙を掲げた

 

未玲「私が書いた言葉は、相思相愛、です!好きな人と結ばれる喜びを私は最近知りました。毎日が楽しくて、ドキドキして、世界が輝いて見えるんです!そんな喜びを、この高校生活の中で一人でも多く味わってほしいって思ってます!」

 

蓮(いい子......!)

成海(蓮を陥落させただけはあるね。とても、素敵な子だ。)

巴(一人でも多く......か。あんな経験をしてもそう言えるなら、生粋の優しい子なんだな。)

 

 これは、困ったな

 

 こんなの未玲のこと意地でも幸せにしないといけないじゃないか

 

 こんないい子を幸せに出来なかったら、地獄行きじゃすまなそうだ

 

つぐみ『すごく素敵な言葉ですね!文字も綺麗で、堂本さんの心を表しているようですね!ではでは!続いては、若宮イヴさんです!』

イヴ「はい!」

 

 次はイヴか

 

 イヴは相当、多才だからな

 

 さてさて、どんな感じで来るかな?

 

 剣道、茶道、華道もやってるし

 

 やれることはいっぱいあるぞ

 

イヴ「私はさくらんぼの茎を口の中で結びます!」

 

蓮「へ?」

成海「ん?(流れ変わったな。)」

巴(おっと?)

 

 いやー、イヴってそんなことも出来たのかー

 

 いやー、すごいなー

 

 あはは......って

 

蓮(それは色々と不味くね!?)

 

イヴ「いざ!」

つぐみ『ちょ、イヴちゃ__』

 

 つぐみの司会者モードが解けたぞ

 

 いや、これは不味いぞ

 

 この公衆の面前で__

 

イヴ「__ろーれすか?」

蓮「っ......!?」

成海(目を逸らす)

巴「///(目を逸らす)」

『うぉぉぉぉぉぉおお!!!』

 

 イヴは舌をベッと出した

 

 茎は確かに結ばれてる

 

 でも、これ、よくない

 

 良すぎて良くない

 

つぐみ『い、イヴちゃん!それしまって!??って、あ!わ、若宮さんありがとうございました!すごい特技でしたねー!』

イヴ「わ!茎、飲み込んじゃいました!」

 

 つぐみは辛うじて司会者モードに戻りつつ、イヴを出番を終わらせた

 

 まぁ、うん、あれはよくない

 

 俺と2人の時は全然見せて欲しいけど

 

つぐみ『そ、それでは最後!愛染アリスさん!お願いします!』

アリス「はい。」

 

 最後はアリスだ

 

 アリスの特技と言えば歌だな

 

 これはもう疑いようがないだろう

 

アリス「私の特技は歌......そう思ってる人が多いと思います。でも、それでは意外性がありません。なので、今回は初お披露目のものを披露したいと思います!」

 

蓮「!」

成海「これは。」

巴「マジか。」

 

 アリスが持ち出したのはギターだ

 

 会場中が驚いてるのが分かる

 

 俺だって驚いてる

 

 まさか、そう来るとは

 

アリス「今回は、いつも私と仲良くしてくれる人たちの曲を私なりにアレンジしていきます!みなさん!楽しんでくださいね!」

 

 アリスはそう言うと、ギターを弾き始めた

 

 最初はポピパの曲だ

 

 アレンジされてても分かる

 

 今まで、何百回も聴いてるからな

 

アリス「......!」

 

蓮(これは。)

成海(上手いな。)

巴(これ......)

 

 アリスのこの弾き方には覚えがある

 

 ていうか、まぁ、なんていうか

 

巴「まるで、蓮さんみたいだな。」

蓮「!」

成海(なるほど。)

 

 あの感じ、俺の弾き方と同じだ

 

 色んなパフォーマンスを混ぜたりしてみたんだ

 

 それを真似してるんだな

 

蓮(音楽じゃ、どうやってもアリスには勝てないな。能力があっても。)

 

 アリスの演奏は激しさを増していく

 

 会場のボルテージも上がっていき

 

 RASの曲が終わると同時にギターも鳴りやんだ

 

アリス「どうでしたか......?ずっと見て、練習してたんです。気に入ってくれると、すごく嬉しいです。」

 

 アリスは少し息を切らしながらそう言った

 

 ほんと、見えないところで成長していくな

 

 強くなってて、嬉しいよ

 

つぐみ『ありあとうございました!素晴らしい演奏でしたね!それでは、審査員の皆さん!それぞれの順位を決めてください!』

 

 あ、忘れてた

 

 んー、どうするか

 

 全員1位にしたいところだが......

 

つぐみ『準備が整ったようです!それでは、発表してください!』

蓮(1位 堂本未玲、2位 美竹蘭、3位 愛染アリス)

成海(1位 上原ひまり 2位 青葉モカ 3位 若宮イヴ)

巴(1位 宇田川あこ、2位 愛染アリス、3位 上原ひまり)

 

 それぞれ、結構好みが出たな

 

 結構意外なところもあるけど

 

成海「僕は普通に面白い、すごいと思った人に投票させてもらったよ。」

巴「あたしは何となくだ!みんなすごかったぞ!」

蓮「まぁ、2人と似た感じだ。」

 

未玲(神谷さんに選ばれた......!)

蘭(蓮......///)

アリス(一番にはなれませんでしたか。もっと、練習しないとですね。)

 

 こうして、プログラム2番が終わった

 

 次が最後のプログラムのはずだ

 

 さぁ、どういうので来るかな

 

 

 

 

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