ミスコンが終わってからも、文化祭は大いに盛り上がっていた
俺はまぁ、男子生徒からの怨念のこもった視線を受けつつ、楽しんだ
それで、今は日が落ちて始まった後夜祭を生徒会室から眺めてる
蓮「......いい文化祭だったな。」
羽丘も花咲川も賑わってたし
色んな舞台もあったりして
日菜が生徒会長の時にも負けない、楽しい文化祭だったと思う
つぐみ「蓮さん?」
蓮「つぐみ?どうしたんだ?後夜祭、行かなくていいのか?」
つぐみ「行きますよ。でも、その前にお礼を言おうと思って。」
蓮「別にいいよ。俺もなんだかんだ楽しかったし。」
つぐみ「そう言ってくれると嬉しいです。」
つぐみそう言いながらニコっと笑った
ほんと、成長したよなー
優しいだけじゃなくて、力強い感じで
蓮「良い文化祭だった。お疲れ様、つぐみ。」
つぐみ「ありがとうございます!」
蓮「何かご褒美を挙げよう。」
つぐみ「え?じゃあ......」
俺がそう言うと、つぐみはこっちに歩み寄って来た
さて、何を言われるかな
大体なんでも出来るけど
つぐみ「キス、してほしいです......///」
蓮「そんなことでいいなら、喜んで。」
つぐみ「!///」
つぐみの頬に手を添える
繊細なガラス細工に触れるように
そして、ゆっくり顔を近づけて......
つぐみ「んっ......///」
唇が重なると、つぐみの体が強張った
そして、俺の服をギュッと掴んでる
その行動が可愛くて、この女の子がどうしようもなく愛おしくなる
つぐみ(好き、好き、好き......!///)
極上の数秒間
この時間が永遠に続けばいい
よく聞くセリフだけど、マジでそう思うから
これは名セリフだな
つぐみ「はぁ......///」
蓮「いかがでしょうか?」
つぐみ「なんですか、その口調///」
つぐみは顔を真っ赤にしながら笑った
可愛いなー
無限に撫でたい
蓮「気分だよ気分。」
つぐみ「お姫様扱いみたいで、落ち着きません......///」
蓮「ははは、可愛いよ、つぐみ。」
そう言うと、つぐみはコホンと咳ばらいをし
真っ赤な顔のまま、少し離れた
どうやら、満足したらしい
つぐみ「で、では、私は後夜祭に参加してきます!///蓮さんは、ここにいてください!」
蓮「分かってるよ。後夜祭は俺が出るものでもないし。」
つぐみ「いえ、ここに来る子がいるので。」
蓮「?」
つぐみ「では!」
つぐみはそう言うと、生徒会室から出て行った
ここに来る子?
誰だ?
未玲「か、神谷さん。」
蓮「なるほど。そういうことか。」
未玲「え?」
蓮「なんでもないよ。」
納得した
ミスコンから2人になる時間も無かったもんな
蓮「今日はおめでとう、未玲。」
未玲「ありがとうございます!」
いい笑顔だ
あんなすごいメンバーの中で一番なんだ
喜びも大きいだろう
未玲「神谷さんは、私が一番で嬉しいですか?ほかの人が一番のほうが.....とか。」
蓮「嬉しいに決まってるだろ。全員一番にしたかった所はあったけど、俺なりに真剣に考えた。その結果、今日は未玲が一番輝いてた。」
未玲「そう.....ですか?///」
未玲は嬉しそうにしてる
うん、可愛いな
まだ少し申し訳なさとか感じてるのかな
ひかえめに喜んでる姿はいじらしくてかわいい
蓮「あぁ。」
未玲「!///」
俺は軽く頷き、未玲を抱き寄せた
こんな風にするのは初めてかもしれない
未玲の体温は高くて、花のような香りがする
蓮「それで、だ。今日の未玲の姿を見て、思ったことがあってな。」
未玲「え......?///」
蓮「改めて、未玲のことを幸せにしたいと思った。」
そう心から思った
こんなに優しくて、良い子が幸せにならないなんて嘘だと思った
いや、俺が嘘にしてやると
未玲「私はまだ、神谷さんの彼女としての自信がありません......そんな私が、こんなに幸せでいいのかって、思います......」
蓮「いいに決まってる。未玲がそう思ってなくても、俺は勝手にさせてもらうぞ?俺は未玲の恋人だからな。」
未玲「......うぅ、やっぱり慣れません///」
蓮「ははっ、いつか慣れるよ。あいつらも最初はそんな感じだった。」
未玲は顔を真っ赤にして俺の胸に顔を埋めた
初々しい反応も可愛いな
なんか新鮮な感じがする
蓮「あ、それともう一つあった。」
未玲「なんですか?///」
蓮「今日の未玲を見てて思ったことの2つ目なんだけど。」
未玲が顔を上げて、目が合う
ちゃんと言っておかないとな
本音を言いあってこそいい関係だからな
蓮「未玲のことが欲しいと思った。心の底から。」
未玲「ふぇ......?///」
蓮「この後、未玲のことを待ってるよ。」
未玲「ひゃ、ひゃい......///(えぇぇぇぇえ!?///)」
よし、これで言いたいことは言えたな
俺はあたふたしてる未玲から一度離れ
落ち着くように言った
未玲(か、神谷さんに求められた///嬉しい、てゆうかどうしよう!?///どんな感じで行けばいいの!?///)
蓮「俺はそろそろ帰るけど、未玲はどうする?」
未玲「か、かえるます......///」
蓮「だ、大丈夫か?」
未玲「だ、だいじょうびゅでしゅ!///」
蓮「そ、そうか?」
そうして、俺と未玲は一緒に家に帰った
帰り道、ずっと未玲は落ち着かない様子だった
うーん、もう少し後で言えばよかったか?
でも、別に嫌そうにはしてなかったし
よかったのか?
どっちか分からないが、まぁ、未玲が良いなら良いだろう
__________________
夜の10時頃
飯を食って、風呂に入って、ボーっとしてるこの時間
こういう時間は嫌いじゃない
心が穏やかになるからな
蓮「メイドさ__って、いないんだった。」
俺はそう言いながら、椅子から立ち上がる
そして、備え付けてる紅茶を淹れた
俺をメイドさんに頼りきりだと思ってたか?
一応、自分でも出来るんだぞ
......メイドさんのと比べると微妙だけど
蓮(うーん、どういう違いがあるんだ?)
全く分からん
まぁ、自分で飲む分には良いんだけどな
(コンコン)
蓮「!(お、来たか。)」
しばらく一人で考えこんでると、部屋の扉が叩かれた
なんとなく、誰が来てるかは想像できる
俺は扉の向こうに「どうぞー」と声をかけた
未玲「__し、失礼します///」
明日香「こんばんは......///」
眞「お待たせいたしました。」
蓮「そこまで待ってないよ。」
俺もゆっくりしてたしな
明日は休みだし、別にいつでもよかった
それよりも3人がちゃんと準備出来る方がいいからな
蓮「準備はどうだ?」
未玲「か、覚悟はでいました!///」
明日香「し、心臓口から出そうです......///」
眞「抜かりありません。」
蓮「メイドさんとは初めてですね。シラフでするの。」
眞「っ......!///」
そう言うと、メイドさんの顔が赤くなった
いつも通りの表情だったから、ちょっとしてやった感ある
少し気分がよくなりつつ、俺はカップを置いた
蓮「さて、始めるか。」
俺はそう言いながら、3人の方に歩み寄った
今日はどんな表情を見せてくれるかな
楽しみだ