覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

161 / 170
所望

 ミスコンが終わってからも、文化祭は大いに盛り上がっていた

 

 俺はまぁ、男子生徒からの怨念のこもった視線を受けつつ、楽しんだ

 

 それで、今は日が落ちて始まった後夜祭を生徒会室から眺めてる

 

蓮「......いい文化祭だったな。」

 

 羽丘も花咲川も賑わってたし

 

 色んな舞台もあったりして

 

 日菜が生徒会長の時にも負けない、楽しい文化祭だったと思う

 

つぐみ「蓮さん?」

蓮「つぐみ?どうしたんだ?後夜祭、行かなくていいのか?」

つぐみ「行きますよ。でも、その前にお礼を言おうと思って。」

蓮「別にいいよ。俺もなんだかんだ楽しかったし。」

つぐみ「そう言ってくれると嬉しいです。」

 

 つぐみそう言いながらニコっと笑った

 

 ほんと、成長したよなー

 

 優しいだけじゃなくて、力強い感じで

 

蓮「良い文化祭だった。お疲れ様、つぐみ。」

つぐみ「ありがとうございます!」

蓮「何かご褒美を挙げよう。」

つぐみ「え?じゃあ......」

 

 俺がそう言うと、つぐみはこっちに歩み寄って来た

 

 さて、何を言われるかな

 

 大体なんでも出来るけど

 

つぐみ「キス、してほしいです......///」

蓮「そんなことでいいなら、喜んで。」

つぐみ「!///」

 

 つぐみの頬に手を添える

 

 繊細なガラス細工に触れるように

 

 そして、ゆっくり顔を近づけて......

 

つぐみ「んっ......///」

 

 唇が重なると、つぐみの体が強張った

 

 そして、俺の服をギュッと掴んでる

 

 その行動が可愛くて、この女の子がどうしようもなく愛おしくなる

 

つぐみ(好き、好き、好き......!///)

 

 極上の数秒間

 

 この時間が永遠に続けばいい

 

 よく聞くセリフだけど、マジでそう思うから

 

 これは名セリフだな

 

つぐみ「はぁ......///」

蓮「いかがでしょうか?」

つぐみ「なんですか、その口調///」

 

 つぐみは顔を真っ赤にしながら笑った

 

 可愛いなー

 

 無限に撫でたい

 

蓮「気分だよ気分。」

つぐみ「お姫様扱いみたいで、落ち着きません......///」

蓮「ははは、可愛いよ、つぐみ。」

 

 そう言うと、つぐみはコホンと咳ばらいをし

 

 真っ赤な顔のまま、少し離れた

 

 どうやら、満足したらしい

 

つぐみ「で、では、私は後夜祭に参加してきます!///蓮さんは、ここにいてください!」

蓮「分かってるよ。後夜祭は俺が出るものでもないし。」

つぐみ「いえ、ここに来る子がいるので。」

蓮「?」

つぐみ「では!」

 

 つぐみはそう言うと、生徒会室から出て行った

 

 ここに来る子?

 

 誰だ?

 

未玲「か、神谷さん。」

蓮「なるほど。そういうことか。」

未玲「え?」

蓮「なんでもないよ。」

 

 納得した

 

 ミスコンから2人になる時間も無かったもんな

 

蓮「今日はおめでとう、未玲。」

未玲「ありがとうございます!」

 

 いい笑顔だ

 

 あんなすごいメンバーの中で一番なんだ

 

 喜びも大きいだろう

 

未玲「神谷さんは、私が一番で嬉しいですか?ほかの人が一番のほうが.....とか。」

蓮「嬉しいに決まってるだろ。全員一番にしたかった所はあったけど、俺なりに真剣に考えた。その結果、今日は未玲が一番輝いてた。」

未玲「そう.....ですか?///」

 

 未玲は嬉しそうにしてる

 

 うん、可愛いな

 

 まだ少し申し訳なさとか感じてるのかな

 

 ひかえめに喜んでる姿はいじらしくてかわいい

 

蓮「あぁ。」

未玲「!///」

 

 俺は軽く頷き、未玲を抱き寄せた

 

 こんな風にするのは初めてかもしれない

 

 未玲の体温は高くて、花のような香りがする

 

蓮「それで、だ。今日の未玲の姿を見て、思ったことがあってな。」

未玲「え......?///」

蓮「改めて、未玲のことを幸せにしたいと思った。」

 

 そう心から思った

 

 こんなに優しくて、良い子が幸せにならないなんて嘘だと思った

 

 いや、俺が嘘にしてやると

 

未玲「私はまだ、神谷さんの彼女としての自信がありません......そんな私が、こんなに幸せでいいのかって、思います......」

蓮「いいに決まってる。未玲がそう思ってなくても、俺は勝手にさせてもらうぞ?俺は未玲の恋人だからな。」

未玲「......うぅ、やっぱり慣れません///」

蓮「ははっ、いつか慣れるよ。あいつらも最初はそんな感じだった。」

 

 未玲は顔を真っ赤にして俺の胸に顔を埋めた

 

 初々しい反応も可愛いな

 

 なんか新鮮な感じがする

 

蓮「あ、それともう一つあった。」

未玲「なんですか?///」

蓮「今日の未玲を見てて思ったことの2つ目なんだけど。」

 

 未玲が顔を上げて、目が合う

 

 ちゃんと言っておかないとな

 

 本音を言いあってこそいい関係だからな

 

蓮「未玲のことが欲しいと思った。心の底から。」

未玲「ふぇ......?///」

蓮「この後、未玲のことを待ってるよ。」

未玲「ひゃ、ひゃい......///(えぇぇぇぇえ!?///)」

 

 よし、これで言いたいことは言えたな

 

 俺はあたふたしてる未玲から一度離れ

 

 落ち着くように言った

 

未玲(か、神谷さんに求められた///嬉しい、てゆうかどうしよう!?///どんな感じで行けばいいの!?///)

蓮「俺はそろそろ帰るけど、未玲はどうする?」

未玲「か、かえるます......///」

蓮「だ、大丈夫か?」

未玲「だ、だいじょうびゅでしゅ!///」

蓮「そ、そうか?」

 

 そうして、俺と未玲は一緒に家に帰った

 

 帰り道、ずっと未玲は落ち着かない様子だった

 

 うーん、もう少し後で言えばよかったか?

 

 でも、別に嫌そうにはしてなかったし

 

 よかったのか?

 

 どっちか分からないが、まぁ、未玲が良いなら良いだろう

__________________

 

 夜の10時頃

 

 飯を食って、風呂に入って、ボーっとしてるこの時間

 

 こういう時間は嫌いじゃない

 

 心が穏やかになるからな

 

蓮「メイドさ__って、いないんだった。」

 

 俺はそう言いながら、椅子から立ち上がる

 

 そして、備え付けてる紅茶を淹れた

 

 俺をメイドさんに頼りきりだと思ってたか?

 

 一応、自分でも出来るんだぞ

 

 ......メイドさんのと比べると微妙だけど

 

蓮(うーん、どういう違いがあるんだ?)

 

 全く分からん

 

 まぁ、自分で飲む分には良いんだけどな

 

(コンコン)

蓮「!(お、来たか。)」

 

 しばらく一人で考えこんでると、部屋の扉が叩かれた

 

 なんとなく、誰が来てるかは想像できる

 

 俺は扉の向こうに「どうぞー」と声をかけた

 

未玲「__し、失礼します///」

明日香「こんばんは......///」

眞「お待たせいたしました。」

蓮「そこまで待ってないよ。」

 

 俺もゆっくりしてたしな

 

 明日は休みだし、別にいつでもよかった

 

 それよりも3人がちゃんと準備出来る方がいいからな

 

蓮「準備はどうだ?」

未玲「か、覚悟はでいました!///」

明日香「し、心臓口から出そうです......///」

眞「抜かりありません。」

蓮「メイドさんとは初めてですね。シラフでするの。」

眞「っ......!///」

 

 そう言うと、メイドさんの顔が赤くなった

 

 いつも通りの表情だったから、ちょっとしてやった感ある

 

 少し気分がよくなりつつ、俺はカップを置いた

 

蓮「さて、始めるか。」

 

 俺はそう言いながら、3人の方に歩み寄った

 

 今日はどんな表情を見せてくれるかな

 

 楽しみだ

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。