目を覚ますと、何とも良い匂いがした
そして横を見ると、穏やかな表情で寝てる3人の彼女
うん、可愛いな
世界一可愛い
眞「......」
明日香「すぅ......ん......」
未玲「すぅ、すぅ......」
蓮(取り合えず、抜けるか。)
俺は3人を起こさないようにベッドから抜け出した
少し前までは3人相手した後は体動かなかったのに、今となっては平気だ
慣れたのか体力が増えたのか
まぁ、みんなにとってマイナスじゃないならいいだろ
蓮「......さて。」
朝は洗面をしながら、これからすることを考える
仕事とか学校とかデートの予定とか
このゆったりした時間の間に整理してる
蓮(今日は大学行って、ちょっと仕事して、それと......)
土日を超えた後の月曜日
俺にとって重要なのはここだ
このための準備は最大限整えてる
この3日間で、もう少し詰めておかないとな
蓮(未玲はもういいって言うだろうけど......ちょっと自己満足させてもらうぞ。)
俺は眠気を覚ますために、顔に水を被った
先を見すぎるのはよくない
落ち着いて、慎重に進めよう
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車に乗って30分ほどの場所にある、小綺麗な学校
校舎が綺麗な方っていうこと以外、目立った特徴はない
と言うのが俺の感想だ
眞「ご主人様、配置はすでに完了しております。あとは予定通り。」
蓮「ありがとうございます。」
眞「では__」
蓮「メイドさんは車で待っててください。」
眞「え?」
俺がそう言うと、メイドさんは首を傾げた
当然のように一緒に来ようとしてるのは大変うれしいが
今回は俺一人で行くべきだ
蓮「万が一にも顔を見られたくないので。」
眞「ご心配なさらずとも、一般人位......」
蓮「ダメダメ。いくらメイドさんでも万が一があるし、何より、あいつら以外にメイドさんに触れさせたくない。」
眞「!///」
蓮「だから、メイドさんは待機で。」
眞「......かしこまりました///」
メイドさんは軽く頭を下げ、車に戻って行った
変な奴に付きまとわれると面倒だからな
俺はどうせ顔なんて知れ渡ってる
今さら何も変わらない
蓮「行くか。」
俺はそう呟いて、講堂の方に歩いて行った
帰ったら大学に行かないといけない
手早く終わらせよう
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俺はゆっくり歩いて講堂に入った
入り口では校長と教頭がいる
2人は俺を見つけると、こっちに近づいて来た
校長「これはこれは神谷様......」
教頭「本日はお日柄もよく......」
蓮「どうも。」
俺は軽く挨拶をした
観察すると、2人に見えるのは焦りと不安
まぁ、そうだろうな
蓮「今日はこのような場を設けていただき感謝します。ただ......これからお二人に降りかかる不幸について、俺が手助けすることはないと思っていただきたい。」
校長、教頭「......!!!」
蓮「さぁ......罪を償ってもらうぞ。」
俺は絶望する2人を無視して、舞台の方に歩いた
広い行動に集まる多くの生徒が目に入ってくる
さて、別にこんなに集まる必要ないんだけど
見せしめにはちょうどいいだろ
蓮『どうも、おはようございます。神谷蓮です。』
「神谷蓮!?」
「あの!?」
「なんでこの学校に?母校とかじゃないよね?」
「ていうかちょーイケメン!」
もうこの反応は飽きたよ
別に心から自分でそう思うかと言われると一生ないんだけど
でも、客観的な意見はそれはそれとして聞くとしておこう
蓮『今日は皆さんにお話したいことが合って、お時間を作っていただきました。内容としては、弱いものいじめと罰についてです。』
「え?」
俺がそう言うと、ドタドタと足音が鳴り
出入り口が閉鎖され、カーテンが閉められた
講堂の中は少し薄暗くなり、性との不安な様子が伝わってくる
蓮『俺は回りくどいのが好きではないのでハッキリ言います。堂本未玲の名前......ご存じですよね?』
『~!!!』
何人かの様子がおかしくなった
それが結構いることに怒りを感じるけど
まぁ、今は良い
蓮『じゃあ、ここからは言葉を選ばずに言うぞ。』
舞台から降りて、一番近くにいる反応した奴の前に行く
派手な格好の女
こいつも多分、あのバカを狙ってたんだろう
「ひっ......!!!」
蓮「罪を償え。ゴミ共が。」
多分、この時の俺は大層、恐ろしい顔をしてたんだろう
目の前の女の表情は恐怖に染まって
他の奴らもまるで処刑を待つ罪人のように膝から崩れ落ちた
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一連のことを済ませ、その後は大学に行った
リサは後から来た俺を見て心配そうにしてたが
そこは誤魔化しておいた
バレてそうなもんだが
蓮「っと。」
大学から帰ってきた俺はそんなことを考えつつ歩いて、ある部屋の前で足を止めた
一応、時間的には帰ってきてることのはず
俺はその部屋の扉をノックした
未玲「はーい!あ、蓮さん!」
蓮「よっ、今、時間あるか?」
未玲「はい!」
蓮「じゃあ、少し入るぞ。」
俺はそう言って、未玲の部屋に入った
未玲の部屋は意外なことに落ち着いた感じだ
イメージではザ・女の子みたいなのを想像してた
未玲「それで、今日はどんなご用ですか?」
蓮「未玲にこれを渡そうと思ってな。」
未玲「これは......通帳ですか?」
蓮「あぁ。3000万くらい入ってる。」
未玲「3000万!?」
値段を言うと、未玲は目を真ん丸にした
気持ちは大いにわかる
未玲「え、えっと、それは、なんですか?」
蓮「今日、未玲の前に学校に行ってきた。」
未玲「え!?」
蓮「未玲はもういいって思ってそうだけど、未玲にあんなことをした奴らが何の責任も取らずにいることが納得できなかった。だから、取立に行ってきた。」
未玲の記憶見て、加害者は全員覚えてたからな
そいつら全員と隠ぺいしようとした学校に圧力をかけて
いたって公平な話し合いをしてきた
蓮「これは、未玲が受け取るべきものだ。使い方は任せるよ。」
未玲なら、良い使い方をするだろう
何なら、少しくらい遊んでいいんだけど
でも、きっと......
未玲「では、これは親に渡そうと思います。苦労を掛けちゃったので、少しでも恩返し出来れば。」
蓮「そうか。」
迷いなくこう言えるから、良い子なんだよな
別に自分で使っても文句なんて言われないのに
蓮「良い使い方と思う。流石、俺の可愛い未玲だ。」
未玲「っ!///」
蓮「自分で渡せばいい。」
未玲「は、はい......///」
俺は通帳とカードを未玲に渡した
お金貰うより、俺の言葉の方が喜んでるの、冷静におかしいよな
今に始まったことじゃないけど
蓮「さて、用は済んだし、俺は部屋に戻るよ。」
未玲「え?あ、そ、そうですよね......」
蓮「!」
そう言うと、未玲は途端に寂しそうな顔をした
その様子はまるで仕事に行く前、玄関に見送りに来る子犬のようだ
うーん、これは......
蓮「......やっぱ、もう少しいてもいいか?」
未玲「!」
蓮「折角2人だしな。」
未玲「じ、じゃあ、その、甘えていいですか......?///」
蓮「あぁ。」
俺が頷くと、未玲はギュッと抱き着いて来た
腰に脚を回して、むしろ、しがみついてる状態に近い
お気に入りのおもちゃを放したくない子供みたいだ
未玲「ん~!♡」
蓮(......絶対、幸せにするからな。未玲。)
俺は抱き着いてきてる未玲を抱きながら、そう思った
問題はこれで解決できた
後は、俺がどう未玲を幸せにしていくか
この上なく、難しい問題だ