アリス編 始まり
蓮「__今日は買うものが多かったなー。」
俺は食材の買い出しに来ていた。
蓮「最近はあいつらが飯つくりに来るからな、食材くらい買わねぇとな。__」
???「__きゃ!」
蓮「!わ、悪い!」
???「だ、大丈夫です...」
蓮「立てるか?」
俺は手を差し出した。
???「あ、ありがとうございます。」
蓮「悪いな、考え事をしてた。」
???「いえ、私こそ走っていたので...」
蓮「そう言えば、なんで走ってたんだ?」
???「__見つけたぞ!アリス!」
アリス「!!」
???「もう逃がさないぞ!」
アリス「わ、私なんて捕まえても何もないです...」
???「は?お前の歌に一体どれほどの価値があると思っている!」
アリス「私はそんな事のために歌いたくありません...」
???「うるさい!早く来い!」
男がアリスと呼ばれた少女の腕を掴もうとした。
アリス「!や、やめてください!」
蓮「__あのー。」
???「あ?」
蓮「その子嫌がってるし、放したらどうだ?」
???「部外者には関係ない!さっさと失せろ!」
アリス「...」
蓮「...あっそ。」
俺は少女の方を見た。
蓮「はぁ...咎。」
アリス「!!め、目が!」
???「な、なんだ!?」
蓮「...俺の友達が言ってたんだがな。」
???「あ?」
蓮「女の子には優しくするもの、らしい。」
???「それがどうし___!!??」
蓮「はい、猫だまし。」
男は困惑してる。
???「な、なんで動かない!?」
蓮「そうだなー、不思議だなー」
アリス「な、なんで...?」
蓮「さて、逃げるか!」
アリス「え?__」
???「おい!待て!」
俺たちは逃げた。
________________________
公園に来た。
蓮「__ふぅ、ま、動けるようになる時間から考えてこの辺かな。」
アリス「あの、ありがとうございました。」
蓮「ん?別にいいぞ。言っただろ?女の子には優しくするもんって。」
俺は買い物袋から飲み物を出した。
蓮「ほれ、水。走って疲れただろ。」
アリス「え?でも...」
蓮「別にいいって、飲んどけ。」
アリス「じゃ、じゃあ、いただきます。」
蓮「おう。」
俺たちは近くにベンチに座った。
蓮「それで、何なんだ、あいつは?追われたみたいだが。」
アリス「あの人は父の追手だと、思います...」
蓮「父親の?なんでまた?」
アリス「それは...」
表情が曇る。
蓮「話ずらいなら無理に話さなくていい。
...あ、そろそろ動き出す時間だ。」
アリス「?」
蓮「どこか安全な場所はあるか?」
アリス「えっと、今寝泊まりをさせていただいてる場所なら。」
蓮「じゃ、行くか。送るぞ。」
アリス「大丈夫なんですか...?」
蓮「あぁ、時間はあるからな。」
俺たちは公園を出た。
________________________
アリス「ここです。」
蓮「おー、中々に古き良きアパートだな。」
アリス「私の持っていたお金じゃここが限界で...」
蓮「ま、安全ならいいだろ。」
俺は振り向いた。
蓮「じゃ、俺はこの辺で。じゃあな。」
アリス「あ、あの。」
蓮「?」
アリス「お名前を教えていただけないでしょうか...?」
蓮「名前?俺は神谷蓮だが。」
アリス「神谷蓮...神谷さんですね。」
蓮「あぁ、それでいいぞ、えっと。」
アリス「申し遅れました。私はアリス、愛染アリスと申します。」
蓮「アリスか。」
アリス「はい!」
蓮「まぁ、気を付けろよ。」
アリス「はい、ありがとうございました。
このご恩はいつか。」
蓮「気にしなくてもいいって。俺は逃げただけだし。」
俺は手を振った。
蓮「じゃあな。」
アリス「はい。」
________________________
俺は家に帰ってきた。
蓮「ただいまー...って、流石に今日はいな__」
美咲「あ、おかえり。」
蓮「いや、いるのかよ。」
美咲「?何言ってるの?」
蓮「いや、なんでもない。」
美咲「そう?あ、ご飯できてるよ。」
蓮「ありがと。」
俺はリビングに行った。
蓮「あれ?今日は美咲一人なのか?」
美咲「うん。皆用事あったから。」
蓮「なるほどな。ま、食べるか。」
美咲「うん。」
俺たちは飯を食べ始めた。
蓮「__美咲は作るたびにうまくなってる気がする。」
美咲「気のせいだよ。」
蓮「そうか?」
美咲「そうだよ。」
蓮「うーん、美味くなってると思うんだけどな。」
俺はご飯を食べ進めた。
美咲「そう言えば、帰ってきた時かなり汗かいてたけど、何してたの?」
蓮「んー、人助け?」
美咲「なにそれ?」
蓮「困ってる子がいてな。」
美咲「ふーん。」
蓮「あ、ごちそうさま。美味しかったぞ。」
美咲「お粗末様、蓮さん。」
蓮「美咲はこの後どうするんだ?」
美咲「今日は帰るよ。妹もいるし。」
蓮「そうか。」
しばらくして、美咲は帰って行った。
そして、俺は部屋にいる。
蓮「(__今日のあれはなんだったんだ?謎の黒服の追手にアリス。)」
俺はベッドに転がった。
蓮「わっかんね。」
ピロリン
携帯が鳴った。
蓮「ん?誰だ?...って、美咲?」
『明日、花咲川に来て。こころ達が来てほしいって。』
蓮「ははっ、嬉しいな。」
俺は『了解。』っと返信した。
蓮「考えすぎも良くないな、取り合えず、今日は風呂入って寝よ。」
________________________
”???”
???「__申し訳ありません。アリスを逃がしました。」
???「...そうか。」
薄暗い部屋で二人の男が話している。
???「あの邪魔者が入らなければ...」
???「邪魔者?そんなやつが?」
???「はい。そいつは目が赤くなったと思ったら、急に動けなくされました。」
???「そんな人類がいるわけないだろう。夢でも見ていたんだ。」
???「しかし...」
???「そんな事より、一刻も早くアリスを捕まえろ。
あいつは私の利益になりうる。」
???「はい。」
一人の男は部屋を出ていった。
???「...アリス、なぜ拒む。私はお前の___」
________________________
俺は花咲川にいる。
蓮「__美咲に来いと言われたが、どこに行けばいいんだ?」
女子「あの、神谷蓮さんですか?」
蓮「あぁ、そうだが。」
女子「やっぱり!奥沢さんからこれを預かってて。」
紙を手渡された。
蓮「これは?...校内の地図か?」
女子「はい!この場所に行ってくださいね!」
そう言って女子は去って行った。
蓮「ま、行くか。」
俺は校内に入った。
________________________
蓮「__迷った。」
俺は校内で迷っていた。
『~~~♪』
蓮「?(何だこの声?)」
俺は声の聞こえるほうに歩いて行った。
蓮「(すっごい歌声だ。友希那のクオリティを超えてるぞ。)」
音楽室の前に来た。
そして、俺はドアを開けた。
蓮「__!」
音楽室に入ると、
まるで別世界に来たような、
そんな錯覚に陥った。
蓮「(どんな奴が歌ってるんだ?))」
アリス「~~~♪」
蓮「(ア、アリス!?てか、こっちに気付いてない?)」
俺は歌を聞いていた。
アリスの歌は俺を世界に引き込んだ。
感想などお願いします!