覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

27 / 170
アリス編最終話です!



アリス編 救い

 あの出来事から少し経った。

 今は8月序盤だ。

 

蓮「...アリス。」

アリス「!」

蓮「元気か?」

アリス「!」

 

 アリスは頷いている。

 あの出来事からアリスは声を発せなくなった。

 

蓮「...」

アリス「?」

蓮「いや、なんでもない。あ、こころ達が来てたのか。」

アリス「!」

蓮「じゃあ、俺は行くな。また来るよ。」

アリス「!」

 

 アリスは頷いた。

________________________

 

 俺は外を歩いている。

 

蓮「(俺の責任だ。俺がもっと考えていれば、もっと...)」

 

 俺は歯を食いしばった。

 

蓮「...そう言えば。」

 

 俺はアリス父の言葉を思い出した。

 

蓮「机の、3番目...」

 

 俺は決めた。

 

蓮「...行ってみるしかない。」

 

________________________

 

蓮「__ここが、アリス父の会社。」

?「あなたは...」

蓮「?」

?「私は愛染様のお付きです。」

蓮「そういえばいたな。」

お付き「はい。今日お越しになったという事は...」

蓮「あぁ、見つけに来たんだ。」

?「左様ですか。なら、お入りください。」

蓮「あぁ。」

 

 俺は会社に入った。

________________________

 

お付き「__ここが愛染様のお部屋になります。」

 

 俺は部屋に入った。

 

蓮「ここが、アリス父の。」

 

 俺は部屋を見回した。

 そして、机に近づいた。

 

蓮「三番目...これか。」

 

 俺は引き出しを開けた。

 入っていたのは、仕事用の書類、印鑑が入っていた。

 

蓮「これだけ?どういうことだ?」

 

 俺は引き出しを漁った。

 

蓮「!これは?」

 

 引き出しの底が浮いた。

 出てきたのは...

 

蓮「...ノート、いや、日記か?

でもなんで、こんなものが?」

 

 俺は日記を開いた。

________________________

 

 8月16日

 

 今日はアリスの誕生日だ。

 今日で10歳、私もアリスのために頑張らないといけないな。

 

蓮「これは...。?少し飛んだ?」

 

 10月29日

 

 アリスが歌を歌いたいと言った。

 アリスの歌声は異常だ。

 あの年で出せる歌声じゃない。

 

 11月29日

 

 アリスがコンクールに出た。

 結果は圧倒的に最優秀だった。

 アリスはどこに向かっているんだ...?

 

蓮「...アリスの歌声はこんな時からか。

今度は3年飛んだ?」

 

 8月16日

 

 久しぶりに日記をつける。

 アリスの歌声は本物だ。

 そして、私は直感した、私の力でアリスの価値を証明しないといけない。

 あんなに努力をしていたんだ、絶対に...。

 

蓮「(ここから...。ん?これは最近?)」

 

 7月20日

 

 アリスが戻ってこない。

 恐らく、私は間違えているのだろう。

 だが、私には時間がないのだ。

 私の命はもう消えようとしている。

 だから、一刻も早く...

 

蓮「...これで終わりか。」

 

 俺は日記を閉じた。

 すると、一枚の写真が落ちた。

 かなり古いものだが、厳重に管理されている。

 

蓮「これは__!」

 

 その写真には幼いアリスとアリス父、母らしき人物が写っている。

 裏には...

 

『Ti voglio bene』

 

蓮「...俺には意味は分からない。だが...」

 

 俺は拳を握った。

 

蓮「馬鹿野郎、こんなに家族写真を大切にするなら、もっと...!」

 

 俺は涙を流した。

 

蓮「...俺は、この家族すら、守れなかったのかよ...!」

 

 俺は力なく崩れ落ちた。

 

蓮「すまない...本当にすまない...アリス...」

________________________

 

蓮「......」

 

 俺はアリスの病室の前にいる。

 

蓮「(俺はこれをどうする気なんだ?

アリスに見せる?そんな事したら...)」

 

 俺が考えてると、病室の扉が開いた。

 

蓮「!ア、アリス。」

アリス「?」

蓮「な、なんでもない。入っても良いか?」

アリス「!」

蓮「そ、そうか。失礼する。」

 

 俺は病室に入った。

________________________

 

アリス「?」

蓮「...」

 

 俺は迷っている。

 

蓮「(俺はどうすればいい?これを見せたとして、アリスはどうなる?さらに症状が悪化する可能性だってある。)」

アリス「...?」

蓮「?どうした?」

 

 アリスはノートと鉛筆を取り出した。

 

アリス『どうしたんですか?先ほどから難しい表情をしていますが?』

蓮「い、いや、なんでもないぞ。」

アリス「『嘘ですね?』」

蓮「...」

アリス「『多分、なのですが。私に関係する事、なのでしょうか?』」

蓮「!」

アリス「『教えてください、何があったのか。』」

蓮「...後悔しないか?」

アリス「!」

 

 アリスは頷いた。

 

蓮「...これだ。」

 

 俺はアリスに日記を手渡した。

 

アリス「?......!」

 

 アリスは日記をめくっていった。

 

アリス「あ...う...」

蓮「!!」

アリス「か、みやさん...」

蓮「なんだ!?」

アリス「お、とうさま、は...。」

蓮「...これを。」

 

 俺はアリスに写真を手渡した。

 

アリス「!こ、れは...!」

蓮「裏の言葉の意味を調べてみたんだ。」

アリス「...」

蓮「その言葉の意味は...『愛してる』。」

アリス「お、とうさま...!」

 

 アリスは涙を流した。

 

アリス「お父様...お父様...!」

蓮「...」

 

 俺はその姿を見届ける事しか出来なかった。

 

蓮「(資格がない。俺には今のアリスを憐れむ資格も慰める資格もない。)」

 

 しばらく時間が経った。

 

アリス「__神谷さん。」

蓮「...なんだ、アリス。」

アリス「ありがとうございました。」

蓮「!」

アリス「神谷さんはお父様を、優しい思い出を運んできてくれました。」

蓮「...俺は失敗したんだ。感謝されることはしてない。」

アリス「いえ、神谷さんは私を救ってくれました。

皆でお祭りに行って、ライブをさせていただいて、

なにより、たくさん素敵なお友達と出会わせてくれました。」

蓮「...」

アリス「だから、神谷さん、いえ、蓮さんは私の心を救ってくれました。」

蓮「アリス...」

アリス「だから、そんなに悲しそうな顔をしないでください!」

蓮「...そうか。」

アリス「だから...」

 

 アリスの顔が近づいてきた

 

アリス「んっ...///」

蓮「!?」

 

 アリスは俺の頬にキスをした。

 

アリス「cheers(ありがとう)。蓮さん!///」

蓮「ア、アリス、今のは__」

アリス「え、えっと、私はこれで!」

 

 アリスは布団にもぐった。

 

蓮「...ありがとな、アリス。」

 

 俺はそう言って、病室を出た。

 

アリス「Ti amo(愛してます)。蓮さん...///」

 

 

 こうして、全てが終わった。

 そして、始まりもまた...

 

 

 




感想などお願いします!

何故か気付いたらアリスがヒロインに...これって大丈夫なのでしょうか?
オリキャラの案をいただいた方が大丈夫なら教えていただけると嬉しいです。
駄目なら書き直します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。