覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

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個人回のリサです。
今はいろいろ勉強中なので、かなり微妙です。


それぞれとの日常
リサハプニング


 今日は8月9日、夏休み真っ盛りだ。

 外ではセミが大音量で鳴き、太陽はいつも通り、ご機嫌に地上を照らしている。

 そんな中俺は......

 

蓮「__あー、涼しー。」

 

 案の定、エアコンが効いた部屋でダラダラしていた。

 普通の高校生なら皆でプールや海に遊びに行ったり、レジャー施設に行ったり、はたまた夏期講習に行ったりと、各々、夏休みをエンジョイしているのだろう。

 

蓮「咎も使って課題は初日で消化したし、今日は珍しくあいつらも来てないし。てか、久し振りに一人だな。」

 

 ここ最近は誰かしらが家に来て飯を作ってくれたり、掃除をしていってくれたりして、誰かしらが家にいるのが当たり前になっていたから、今のこの状況は結構寂しかったりする。

 

蓮「あー、誰か来てくれたりしないかなー。」

 

 ピンポーン♪

 しばらく、お仕事がなくて空気と化していたインターフォンが鳴った。

 

蓮「......タイミングが良すぎる。いや、これはあいつらじゃないな。

何でわかるかって?あいつらは、インターフォンなんか押さない!」

 

 俺はそんな事を言いつつ、対応しに玄関に向かった。

________________________

 

 玄関はエアコンが届きづらいのか部屋に比べ、かなり暑い。

 

蓮「うわ、あっつ......。さっさと対応してエアコンの部屋に飛び込もう。」

 

 俺は扉を開けた。

 

蓮「__はーい、どちらさまですかー?」

リサ「おはよ!来ちゃった☆」

蓮「」

 

 バンッ!

 俺は勢いよくドアを閉めた。

 

リサ『ちょ!何で閉めるのー!?』

蓮「わ、悪い。驚いてつい。」

 

 俺はゆっくりと扉を開けた。

 そこには、少しむくれた表情のリサが立っていた。

 

蓮「お前らって、インターフォンを押すっていう習慣があったのか......」

リサ「それくらいあるし!」

蓮「いやいや、いっつも鍵使って入ってきてるじゃねぇか。」

リサ「あれは蓮シフトの日だけだし!」

蓮「え?何それ怖い。なんだよ蓮シフトって。」

リサ「あれ?言ってなかった?」

蓮「あぁ、初耳も初耳だ。」

リサ「じゃあさ、上がってもいい?外、暑いんだよね~。」

蓮「......仕方ないな。上がれ。」

 

 俺はリサを家に上げた。

________________________

 

リサ「__うわ、あっつ......」

蓮「仕方ないだろ。さっきまで部屋にいたんだ。」

 

 リビングはまさに野外の猛暑の影響で、ものの見事にサウナ状態だ。

 俺はたまらずにエアコンをつけた......のだが。

 

蓮「......あれ?」

リサ「どーしたのー?早くエアコンつけてよー。」

蓮「......ない。」

リサ「んー?」

蓮「......かないんだ。」

リサ「えっと、どうしたの?」

蓮「......エアコンが、動かないんだ。」

リサ「えぇ!?」

蓮「なんで、このタイミングで壊れるんだ?」

リサ「やばいじゃん!もー、ここ来るまでにも汗かいたのにー......」

蓮「な!?」

リサ「どうしたの?」

 

 俺はとんでもない事に気が付いてしまった。

 それは......

 

蓮(やばいやばい!リサの服、汗でピッチリくっ付いてるじゃねぇか!)

 

 俺は言葉を失った。

 この事実は馬鹿正直に伝えるには、あんまりにも難易度が高すぎる。

 

蓮(落ち着け、クールダウンだ。こういう時はとりあえず目線を外してダメージを少なくする事が__)

リサ「きゃー!///」

蓮(__遅かったか......)

リサ「見た......?///」

蓮「......少し。」

リサ「うぅ......///」

蓮「すまない。」

リサ「もう、お嫁にいけない......」

蓮「そ、そんな事はないと思うぞ?リサが嫁にほしい奴なんてこの世にいくらでもいるからな!」

リサ「え?そ、それって、蓮もそうだったり......?///」

蓮「俺?まぁ、リサは家庭的だし気遣いも出来るし、悪くないとは思うな。」

リサ「そう///」

蓮(どうしたんだ?)

リサ(こ、これって、結構脈ありって事!?///)

蓮(今思うと、リサは嫁って言うか、母親だな。特に友希那辺りの。)

 

 俺はそんな事を考えた。

 それと同時に何故か寒気を感じた気がしたが、気のせいだろう、多分。

 

蓮「あー、リサ?取り合えずシャワーでも浴びてきたらどうだ?」

リサ「え?」

蓮「わざわざ、ここまで来て汗もかいてるし、服もベタついてるだろ?」

リサ「でも、着替えとか持ってきてないよ?」

蓮「それくらい貸す、リサならちょっと小さ目くらいの服でちょうどいいだろう。」

リサ「えぇ!?れ、蓮の服!?///」

蓮「......不服か?」

リサ「い、いや!お願いしますっ!///」

蓮「お、おう。」

 

 かなり食い気味で来たので、たじろいでしまった。

 

蓮「ま、まぁ、風呂場行っとけ。服は持っていくから。」

リサ「はい///」

 

 俺は自分の部屋に服を取りに行った。

 部屋を出る直前、リサの顔が赤かった気もするが多分、部屋が暑かったからだろう。

 

蓮「__えーっと......あった、これくらいならちょうど着れそうだな。

さっさと持っていくかー、リサも待ってると思うし。」

 

 俺は風呂場に向かった。

________________________

 

 俺は蒸し暑い廊下を歩いて、風呂場の前に来た。

 

蓮「__おーい、リサー。入るぞー。」

リサ『え!?ちょ、ま__』

 

 俺は風呂場の扉を開けた。

 

蓮「着替え用の服を持ってきた......ぞ!?」

リサ「あっ///」

 

 扉を開けると、そこにいたのは一糸まとわぬ姿のリサだった。

 

蓮「失礼しましたっ!!」

 

 俺は慌てて扉を閉めた。

 

リサ『......蓮?』

蓮「わ、悪い!もう脱いでると思わなかったんだ!」

リサ『服、持ってきたんでしょ?そこに置いといて?』

蓮「は、はい。じゃあ、俺は部屋にいるからな!」

 

 俺はそう言って、急ぎ足で自室に戻った。

________________________

 

 ”リサ”

 

リサ「も、もう行ったよね?」

 

 扉の外を覗いてみる。

 

リサ「いないよね?」

 

 あたしは蓮が置いて行ってくれた服を拾った。

 そして、すぐに扉を閉めた。

 

リサ「......れ、蓮に裸、見られちゃった///」

 

 あたしは今までにない感覚に襲われていた。

 見られたことに対して嫌悪感がない、むしろ、ちょっと嬉しいとさえ思ってしまってるあたしもいる。

 

リサ(こ、これって、あたしが変なのかな!?い、いや、あたしだって蓮が好きだし、だから不思議じゃな......って、不思議だよ!///)

 

 あたしの頭の中は所謂、パニック状態。

 もう、何が何だか分からない。

 

リサ「し、しかも......///」

 

 手に持ってる服を見る。

 それは間違いなく蓮の服。

 あたしよりも大きいサイズで、蓮の匂いがする。

 

リサ(いい匂いだなぁ......安心する匂いだよぉ......///)

 

 あたしは少し、すこーしだけ、服に顔をうずめてみた。

 そこから先はあんまり覚えてない、でも、とっても幸せな夢を見てた気がする......

________________________

 

蓮「__リサ、遅いな。」

 

 リサが風呂に入ってから一時間ほど経った。

 未だにリサがくる気配がない。

 

蓮(世の女子はみんなこんなもんなのか?)

リサ『蓮ー?』

蓮「あ、来たか。」

リサ『入ってもいいー?』

蓮「どうぞー。」

リサ『じゃあ、お邪魔しまーす。」

 

 リサが扉を開け、部屋に入ってきた。

 そこで、俺の目に映ったものは......

 

リサ「ど、どうかな?///」

 

 少し大きめのTシャツに身を包み、ズボンは元からはいてた短めのものだ。

 大きめのシャツに綺麗にズボンが隠れ、一見するとそっち系の服装にしか見えないと言う、奇跡の組み合わせになってしまった。

 

蓮(あ、あっぶねぇぇよ!)

リサ(こ、これって、彼シャツってやつだよね!?で、でも、まだ付き合ってないし彼氏じゃないから彼シャツじゃないかも?でも、それを認めるのはそれはそれでショックが......)

 

 部屋は恐ろしいほどシンとしてる。

 気まずい、というのは恐らくこういう事を言うんだろう。

 俺は静寂を打ち破るため、口を開いた。

 

蓮「り、リサ?」

リサ「ど、どうしたの?」

蓮「その服、な、中々似合うじゃないか?」

リサ「えぇ!?///」

蓮(あっ、やっべ。)

リサ(え?え?蓮にとって、あたしってこういうイメージなのー!?///)

蓮(完全に愚策じゃねぇか!これじゃ誤解を招くわ!)

リサ「こ、この服、着心地良いなー、あたしも買おっかなー!」

蓮「あ、あぁ!いいと思うぞぉ!」

 

 会話がどこかぎこちない。

 会話が途切れるとさらにひどい静寂が場支配する。

 

蓮、リサ「......」

 

 無言のまま時間が過ぎる。

 時刻はもう午後3時、無言になって1時間が経過する。

 

リサ「し、しりとりでもする?」

蓮「ま、待てリサ!それはもう会話の墓場、慣れの果てだ!」

リサ「そ、そうだよね!」

蓮「てか、リサがしりとりか。」

リサ「どうしたの?」

蓮「いや、なんかおかしくってな。」

リサ「えー!?どういう意味ー!?」

蓮「いやー、悪い悪い。リサの見た目は完全な今どきギャルだからな。しりとりって単語が出てくるのが面白くてな。」

リサ「あたしだってしりとり位するよー!」

蓮「あはは!」

 

 一つの話が盛り上がると、滝のような勢いで会話が出来た。

 ロゼリアの話や友希那の話、次のライブの話と、

 ふたを開ければ話すことなんていくらでもあった。

 

蓮(全く、何をあんなに意識してたんだか。結構話せるじゃねぇか。)

リサ「ねぇ、蓮?」

蓮「ん?なんだ?」

リサ「蓮って万年筆とかコレクションする趣味あるの?」

蓮「万年筆?いや、ないが。」

リサ「じゃあ、なんであれ、飾ってるの?」

 

 リサは少し低めのタンスに飾ってある万年筆を指さした。

 

蓮「あー、あれはだな。」

リサ「あれ、かなり高いやつじゃないの?なんか、こう、高級感出てるし!」

蓮「あれは、アリス父のものだ。高いと思うぞ。」

リサ「え?アリスのお父さんの?なんで?」

蓮「それはだな。」

 

 俺は立ち上がり、万年筆を手に取った。

 

蓮「これはアリス父のお付きから『アリス様をよろしくお願いします。』って言われてな。」

リサ「でも、なんで万年筆なの?」

蓮「......これは、アリスが子供の時、あの親父に選んだものらしい。」

リサ「え?」

 

 俺は手元にある万年筆を見た。

 

蓮「これにはアリス父のアリスへの愛と責任が乗ってる。」

リサ「責任?」

蓮「俺は俺のせいで死なせてしまったアリス父の意思を継承しなければならない。それが、今できるたった一つの罪滅ぼしなんだ。」

リサ「......蓮は悪くないよ。」

蓮「リサ?」

リサ「蓮はアリスを救うために最善を尽くしてたし、間違いなくアリスを救ってるよ!確かにお父さんの事は残念だったけど、アリスも前に進んでるよ、きっとね!」

蓮「分かってるよ。」

リサ「蓮?」

蓮「分かってる、だからこそ、アリスが前に進めるように。それが責任だ。」

リサ「蓮は意外と義理堅いよね。」

蓮「普通だ。」

リサ「でもね、蓮?」

蓮「なんだ?__って、おい。」

リサ「蓮......」

 

 リサは後ろから優しく、包み込むように抱き着いてきた。

 

リサ「あたし達も頼ってね。蓮は今は一人じゃないんだから。」

蓮「......」

リサ「あたし達にも、蓮に恩返ししなきゃって責任、あるんだよ?」

蓮「......俺の事はいいんだがな。」

リサ「もう、いっつも自分をないがしろにして。」

蓮「そんなもんじゃねーよ。俺は__」

あこ「二人ともーいるー!?」

蓮、リサ「!?」

 

 突然、あこが部屋に入ってきた。

 突然来たわけだから、もちろんリサは俺の服を着たままだし、俺を抱きしめたままである。

 

あこ「え?」

蓮「お、おちつけ!あこ!」

リサ「こ、これには事情があって!」

あこ「皆ー!二人が部屋でイチャイチャしてるー!」

蓮「おい、ちょっとまって!?誤解が生まれる!」

リサ「そんなんじゃないよー!///」

 

 俺たちがそんなやり取りをしてると、

 勢いよく階段を上ってくる音が聞こえてきた。

 

友希那「__どういう事、二人とも!?」

紗夜「風紀の乱れは見過ごせませんっ!」

燐子「何を......してるんですか......!」

蓮「完璧な誤解だよ!」

紗夜「今井さん!何ですかその服は!」

リサ「こ、これはー、蓮に借りて......」

紗夜「な!なんて羨まし......じゃなくて、不健全です!」

リサ「えぇ!?」

燐子「悪い事は......めっ!......です。」

あこ「二人ともおっとなー!」

リサ「もー!そんなのじゃないんだってばー!///」

 

 俺が部屋の外に逃げようとすると......

 

友希那「__あら、ちょっと待ちなさい、蓮。」

蓮「な、なんでしょうか?」

友希那「今日、私に関して何か失礼なことを考えなかったかしら?」

蓮「い、いやー、覚えがないなー。」

友希那「へぇ。」

 

 友希那の視線が痛い。

 まるで鋭利な刃物でも突きつけられてるみたいだ。

 

友希那「あら?さっきから汗が酷いわよ、蓮?」

蓮「な、夏だからな、汗くらいかくよなー。あはは。」

友希那「とぼけても無駄よ?私は蓮の考えてることが分かるもの。」

蓮「え?何それ怖い。」

友希那「それでね、蓮?」

蓮「は、はい。何でございましょうか、友希那様。」

友希那「謝罪には誠意が必要だと思うの。どう?」

蓮「ご、ごもっともだと思います。」

友希那「それじゃあ、誠意って何かわかる?」

 

 友希那の圧が強い。

 俺の周りだけ重力が10倍くらいになってるんじゃ?

 

蓮「た、大変申し上げずらいのですが、分かりかねてると言いますか......」

友希那「そう?残念だわ。」

 

 友希那は頭を抱え、残念がるようなしぐさを取っている。

 

友希那「仕方ないから、誠意の表し方を教えてあげるわ。」

蓮「え?いや、あの__」

友希那「文句ある?」

蓮「ないです!」

友希那「ならいいわ。それじゃあ、私の、いや、私たちの要求は__」

リサ(ご、ごめんね、蓮!)

 

 後ろでリサが両手を合わせてるのが見えた。

 この後、友希那の要求により、俺の服が5着ロゼリアの手に渡った。

 

 こうして、俺とリサのハプニングに始めりハプニングに終わる一日が幕をと知るのだった。

 

リサ(今日はとーっても楽しかったよ!蓮!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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