覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

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ごめんなさい。
ハロハピとアリスの話が思いつかなかったんです。
なので今回は紗夜です。

案の定、まだお勉強不足なので上手くなれるように頑張ります。


誇れるもの

蓮「夜は暑いは暑いが昼よりはましだな。」

 

 俺は家の冷蔵庫に飲み物がないことに気付き俺は外に出ていた。

 この辺りは少し賑やかな場所からは離れており、時間が止まってるみたいに音がしない。

 

蓮「この辺りを足音を鳴らして歩くのは、何と言うか、背徳感があるな。何と言うか、この空間は乱しちゃいけない気がするし。」

 

 俺は少しの背徳感と共に、歩を進めていった。

 

 しばらく歩くと、商店街近くに来た。

 

蓮「__ん?この音は?」

 

 商店街近くに来ると、何やら賑やかそうな音が聞こえる。

 笛や太鼓、何より人の声が多く聞こえる。

 俺は不思議に思い、声と音がする方向に近づいてみた。

________________________

 

?「ソイヤー!」

蓮「知ってる声が聞こえたような?まぁ、いいや。」

 

 声と音がする方に近づいて行くと、そこはお祭りの真っ最中だった。

 しかもこの間の祭りより賑わっている。

 友達、恋人同士で盛り上がる学生、親に物をねだる子供、客寄せをする出店のおじさんの声。

 それに加え、太鼓などの打楽器、笛、などの音も合わさり波のようにこちらに襲い掛かってくる。

 

蓮「すっごいな、こんな祭りもするんだなー。」

 

 俺は少し出店を回ってみることにした。

 

成海「あ、蓮じゃないか!」

蓮「成海?何やってんだ?」

成海「今日は先生と子供たちを連れて遊んでるのさ。君も昔に来ただろう?」

蓮「あー、そう言えばそんな事もあったなー。」

子供「おにーちゃん!早く行こうよー!」

成海「はいはい、わかったよ。......じゃあ、僕たちは行くよ。」

蓮「あ、ちょっと待て。」

成海「どうしたんだい?」

 

 俺は財布を出し、成海に5000円ほど渡した。

 それを見ると成海は目を丸くしていた。

 

成海「どうしたんだい?お金なんか差し出して?」

蓮「俺から、子供達への小遣いだ。俺も昔貰ったからな。」

子供「わーい!お兄ちゃんありがとー!」

蓮「おうおう、成海にいっぱい遊んでもらうんだぞ。」

成海「全く、君は......」

蓮「あれだ、先生には育ててもらったお礼、とでも言っとけ。」

成海「分かったよ。じゃあ、ありがとな、蓮。」

蓮「おーう、じゃあなー。」

 

 俺は手をひらひら振りながら歩いて行った。

 横目で成海の方を見てみると、子どもに引っ張られて行ってるのが見えた、苦労してるんだな。

 

蓮「__さて、大体見て回ったし、そろそろ__」

?「__そこの人!」

 

 俺がコンビニに向かおうとすると、誰かの怒ったような声が聞こえてきた。

 しかも、その声はどこかで聞いたことがある声だった。

________________________

 

紗夜「あなた達、今お金を払わずに逃げましたね!早くお店に戻りなさい!」

男「んだよ、るせーな。......って、鬼風紀委員じゃねぇか。」

紗夜「まさか、あなた、うちの生徒ですか!」

男2「だからなんだ?」

紗夜「食い逃げどころか、校則を破って髪を染めるなんて!このことは学校に報告します!」

男「ちょーっと待った。」

男2「それをされると困っちゃうなー。俺たちにも人生あんだよ。」

紗夜「だ、だったら最初から校則を破らなければいいじゃないですか!」

男「あーうっせ。マジお前みたいな奴いると萎えるわー。」

男2「マジでそれな、こいつが良いの顔だけじゃねぇの?」

紗夜「それが何だと言うのですか?私は間違ったことは言っていません。」

男「別にーバレなきゃ違反じゃないんだっつーの。」

男2「そうそう、ちょーっとあんたが見逃してくれれば済むわけ。」

紗夜「そんな事、私がするとでも?」

男「だよなー。だったら、黙らせるだけだよ......な!」

 

 その男子は私に向かって拳を出してきました。

 私の横を通り過ぎていきましたがあんなのが当たったら......。

 

紗夜「きゃ!」

男「きゃ!だってよー。」

男2「かーわいいー。鬼風紀でも女の子ってか?」

男「あはは!脅せばみんな一緒だよなー!」

紗夜「こ、この__」

男「うるせぇんだよ。」

男2「女は女らしく黙ってろや。」

 

 男子二人がこちらに詰め寄ってきました。

 怖い、いや、こっちに来ないで......。

 

男「まぁ、謝って黙ってるって誓うならやめてやってもいいがー?」

男2「いやいや、ここは徹底的に行かねぇとチクるぞ、こいつは。」

男「それもそうか。じゃあ、徹底的にやってやるかぁ!」

紗夜「や、やめて!」

男「もうおせぇよ!こんなところ誰も来ないからな!」

男2「後悔しながら受け入れるんだなぁ!」

 

 衣服に手をかけてきました。

 二人の顔には笑みが浮かんでいます、私は圧倒的な力の差に抗う事すら許されません。

 

紗夜(私はなんでこんなに無力なのでしょうか?正しい行いをするのにも力がいるのですか?弱きものは何をしてもダメなのですか?)

 

 私はたまらずに目を閉じました。

 少しでも恐怖が薄れてくれるなら、なんて期待をしましたが、時間が止まるわけでも、やめてくれるわけでもなく、私の衣服は段々脱がされていく。

 

紗夜(こんな時、神谷さんや日菜なら、完璧な策を用意して、この程度の人たちには打ち勝ってたでしょうね......)

男「目つぶちゃって、もうあきらめるのかなー?」

男2「どうせなら可愛く『助けてー!』とか言ってみればー?誰か来るかもよー?」

紗夜「......助けて、神谷さん。」

男「声が小さいなー!そんなのじゃ誰にも聞こえやしねぇぜー!」

蓮「__さー、それはどうだかな?」

男1,2「!?」

紗夜「か、神谷さん......?」

蓮「いやー、紗夜の声がしたと思ったら中々見つからなくてなー。」

 

 私は自分の目を疑いました。

 先ほどまで考えていた神谷さんが今、目の前にいるのですから。

________________________

 

蓮「えーっと、それで、そこの二人は紗夜に何してるんだ?」

紗夜「こ、これは......」

男「んだよ、ヒーロー気取りが出しゃばりやがって。」

男2「女にいいとこアピールってか?」

蓮「何を言ってるが分からんが、ヒーローじゃないぞ。そこの紗夜の友人だ。」

 

 俺は紗夜に近づいて行った。

 紗夜は恐怖心からか、かすかに震えている。

 衣服を乱れており、何をされていたかは容易に想像ができる。

 

蓮「......どいてくれないか?」

男「あぁ?」

蓮「お前らがそこにいたんじゃ紗夜の近くに行けないんだ。」

男2「あ?馬鹿かお前?誰が素直に通すか。」

蓮「いや、通してくれないと困るんだが。紗夜を傷つけられると困る。」

紗夜「え!?///」

蓮(紗夜がケガしたりすると後で友希那にぶっ殺される。)

 

 俺はおおきく息を吸った。

 使うのは夏休み課題以来になるな。

 

蓮「咎、出番だぞ。」

紗夜「神谷さん、それは......!」

男「なんだ?」

男2「はぁ!?お、おい!あいつの目を見ろ!」

男「目?そんなもん__何!?」

蓮「驚いたか?まぁ驚くか。」

 

 前に確認したんだが、咎使用時の俺の目の色は血の色に似てる。

 赤、というよりは赤黒い、血の色がそのまま目に行ったみたいな色をしてるのが分かった。

 

蓮「ま、ここから起きることは、ただのマジックだからなー。」

男「は?」

男2「何言ってるんだ?」

 

 俺は男二人の肩に手を置いた。

 

男「なんだお前__!?」

男2「ふざけるのも__!?」

紗夜「なんで!」

 

 俺は男二人の筋肉の動きを予測してそこに合わせて力を入れた。

 その結果、相手は足に力が入らず、尻もちをついた。

 

蓮「いやー、漫画の技って頑張れば使えるんだなー。」

男「な、何だ今の!?」

男2「きゅ、急に足の力が抜けた!?」

蓮「いやー、絵に描いたような反応をしてくれるな。嬉しいよ。」

 

 俺はしゃがんで男二人に目線を合わせた。

 

蓮「__紗夜に手を出すとかさ、つけあがってるんじゃねぇぞ?」

男1,2「ひ、ひぃ!」

蓮「次やったら、お前ら、分かるよな?」

男「は、はいぃ!」

男2「に、逃げろ!こいつやばいぞ!」

 

 男二人は蜘蛛の子散らすように逃げていった。

 俺は紗夜の方を向いた。

 まだ少し震えてる、そして、俺と目を合わせない。

 

蓮「どうした、紗夜?助けは不要だったか?」

紗夜「い、いえ、ありがとうございました。」

 

 紗夜はどこかぎこちない。

 なにか俺に隠してる事があるみたいな、負い目があるような。

 

蓮「あー、紗夜?」

紗夜「はい?」

蓮「後で謝るから、今は許せ。」

紗夜「一体どういう__!?」

蓮「......紗夜は偉いな。」

紗夜「え?」

 

 俺は紗夜を抱きしめた。

 腕の中での紗夜はどこか小さく感じて、力を入れれば折れてしまうんじゃないかと思うほど華奢で、いつも厳しい紗夜も一人の女の子なんだと感じる。

 

蓮「紗夜は間違ってないよ。紗夜は正しい。」

紗夜「神谷さん......?」

蓮「何を悩んでるかまでは分からないが、そんな悩むことはないぞ?」

紗夜「......私には力が足りません。」

蓮「力?」

紗夜「正しいことを正しいとする力が私にはないんです。

私は男子の前では所詮無力です。何もできません。

神谷さんや日菜のような圧倒的な才能もありません。」

蓮「才能、ね。」

 

 俺は紗夜の言葉に引っかかった。

 なんたって、俺の能力は......

 

蓮「俺のこれは、才能なんかじゃない。」

紗夜「え?」

蓮「これはある種の業。紗夜の才能という認識も正しいが、俺にとっては永遠の枷だよ。」

紗夜「枷、ですか?」

蓮「そうだ。何たってこの能力は俺の恐怖心と殺意から生まれたんだから。」

紗夜「恐怖心と殺意......?」

蓮「そう。まぁ、そんな事はいいんだ。何が言いたいかって言うと、俺の紗夜で言う才能は決して誇れるものじゃないって事だ。」

紗夜「そう、なのでしょうか......?」

 

 紗夜は困惑した表情をしてる。

 おおよそ、返し方に迷ってるんだろう。

 

蓮「まぁ、俺からすれば紗夜の努力の方が誇れるものだと思うぞってこと、だ!」

 

 俺は勢いをつけて立ち上がった。

 そして、座ってる紗夜に手を差し出した。

 紗夜は『?』が見えてきそうな顔をしてる。

 

蓮「確か、この祭り花火やるらしいんだ。」

紗夜「え、えぇ、それは聞きました。」

蓮「良ければ俺と見ていかないか?紗夜?」

紗夜「え!?///それは、わ、私と神谷さんの二人で、でしょうか?」

蓮「他に誰かいるか?それで、一緒に見てくれるか?」

紗夜「もちろん、よろこんで!///」

 

 俺たちは一緒に花火を見た。

 花火はこの上なく綺麗で見入ってしまうほどだった、が、その時の俺には花火よりも紗夜の嬉しそうな顔の方が綺麗で見入ってしまった。

 




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