夏休みが終わり、今日は始業式だ。
夏休みが終わったと言っても気温が下がるわけでもなく、まだ暑い。
リサ「__おはよー!蓮!」
友希那「おはよう。」
蓮「おはよ。」
教室に行くとリサと友希那がいた。
まぁ、ぎりぎりに来てるから当然なんだが。
リサ「蓮は来るの遅かったね?寝坊した?」
蓮「まぁ、そんなもんだ。」
友希那「やっぱり私たちが起こしに行った方がいいかしら?」
蓮「......それはやめろ。」
俺はため息をつきながら席に着いた。
リサ「どうしたの?夏休みの最後の方も悩んでそうだったよ?」
友希那「そうね。どうしたのかしら?」
蓮「......色々あるんだよ。」
リサ「色々?」
蓮「そう、色々だ。」
友希那「意味深ね。」
こんな感じで始業式まで話してた。
しばらくすると俺たちは教師に先導され体育館に行った。
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始業式というのは暇なもの......などではない。
何故かって?うちの生徒会長を誰だと思ってる、日菜だ。
始業式中に俺の事を呼んだり話したり、壇上から飛び降りてこっちに来たり、周りの視線が痛くなることをしてた。
まぁ、そんなこんなで始業式が終わった。
蓮「__あー、疲れた。」
リサ「お、お疲れー。」
友希那「災難だったわね。」
蓮「ほんとにだよ。」
リサ(まぁ、あれが......)
友希那(日菜なりのアピールなのよね。)
蓮「なんだ?」
リサ「え?いや、なんでもないよ!」
友希那「えぇ。」
蓮「?」
リサと友希那の様子がおかしかったが気にしないことにした。
その後、課題を提出したり色々して解散となった。
蓮「__じゃあな。」
リサ「えー?一緒に帰らないのー?」
友希那「そうよ。」
蓮「今日は悪いけど一人で行く。」
俺は急ぎ足で教室を出た。
リサ「ちょ、蓮!__行っちゃった。」
友希那「......何か、思い悩んでるみたいだったわね。」
リサ「うん。でも、何が原因なんだろ?」
友希那「わからないわ。」
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わからない。
千聖の言葉の意味もなんで俺なんかを好きなのかも、
なにもかも。
蓮「__くそっ!」
それが悔しい。
あいつらの言葉と思いを理解してやれない事が。
燐子「__あ、あの、神谷君......?」
蓮「燐子?なんでここに?」
燐子「えっと......帰ってる途中に神谷君を見かけて......」
蓮「追いかけて来たって事か。」
燐子「えっと、はい......ごめんなさい......」
蓮「いや、別に謝らなくてもいいぞ?」
燐子があんまりにも申し訳なくするのでこっちも申し訳くなる。
別に俺はあいつらにはそこまで怒らない、と思う。
だから、そこまで気にしなくてもいいんだがな。
燐子「えっと、あの......神谷君......?」
蓮「どうした?」
燐子「あの......何か悩んでますか......?」
蓮「そう見えるか?」
燐子「はい。」
燐子はいつもの態度とは打って変わってハッキリと答えた。
燐子の目はまっすぐこっちを見据えてる。
蓮「まぁ、正解と言っておこうか。」
燐子「!」
蓮「まぁ、話すことじゃないから俺は行く。」
燐子「か、神谷君......!」
蓮「ん?」
燐子「あ、あの......私とデートに......行きませんか......?」
蓮「え?」
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蓮、燐子「......」
俺たちは今、二人並んで公園のベンチに座ってる。
こうして燐子と二人でいるのは初めてかもしれない。
いつもはロゼリアかあこと一緒にいるし、二人になることがなかったからか?
蓮「えっと、燐子?デートってこういうものなのか?」
燐子「え、えっと......聞いた話だと......」
蓮「そ、そうか。」
燐子(ど、どうしよう。神谷君の悩みを楽にしようと思ったけど、で、デートなんて......///)
蓮(こういう時は男から動くべきだってリサが言ってたな。)
確かリサは、好きな物とかそう言うのを聞けばいいと言ってたな。
よし、これで行こう。
蓮「燐子。」
燐子「は、はい。」
蓮「燐子の好きなものは何だ?」
燐子「好きな物......ですか?えっと、ホットミルク......です。」
蓮「そうか。」
ホットミルクだと!?
確かリサは好きなものにまつわる場所に行けばいいと言ってたが、ホットミルクにまつわる場所ってなんだよ!
燐子「あ、あと。」
蓮「?」
燐子「オンラインゲームが......好きです。」
蓮「オンラインゲーム?いつもあことしてるって言う?」
燐子「はい......NFOというゲームで......」
蓮「へぇ、NFOか。(ん?NFO?)」
思い当たることがある。
確か......
蓮「......いい場所があった。」
燐子「?」
蓮「燐子、良い場所がある、行こう。」
燐子「え?は、はい。」
燐子は困惑した様子だったがついて来てくれた。
この場所には絶対の自信がある、なんたって情報源は、あこだからな。
俺たちはある場所に向かった。
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燐子「__こ、ここは......!」
俺たちが来たのは近くのゲームセンターだ。
ただ、燐子の性格的にゲームセンターはミスマッチだ......普通ならな。
蓮「えっと......あった。」
燐子「あの......それは?」
蓮「見てみろ。」
燐子「......これは......!」
そう、このゲームセンターでは今、NFOとのコラボイベント中なんだ。
この前あこが行きたいと言ってたのを思い出して、ここなら大丈夫と自信があった。
蓮「なんか、ゲームをクリアすると限定アイテムを貰えるらしい。」
燐子「ずっと、来ようと思っていました......!」
蓮「そうなのか?よかった。」
燐子は口調とは裏腹にとてもうれしそうな表情だ。
蓮「それで、何をすればいいんだ?」
燐子「えっと......これです。」
蓮「どれどれ?」
コラボアイテムを手に入れるミッションはこうだ。
・二人で挑戦しよう。
・コラボシューティンゲームを一定スコア以上でクリア。
・NFOクイズをクリア。
・パートナーとの友情を確かめよう。
蓮「__いや、最後のは何だ。」
燐子「分かりませんね......?」
蓮「まぁ、取り合えず上二つは出来そうだな。」
燐子「そうですね。」
蓮「じゃ、行くか。」
俺たちはそのゲームがある場所に向かった。
ゲームセンター内は平日なだけであって割と人が少ない。
蓮「えっと、これだな。」
燐子「どの程度の難易度......何でしょうか......?」
蓮「分からんが、ともかく一回やってみるか。」
俺は一プレイ分の金を入れた。
すると、すぐにゲームが始まった。
蓮「さて、やるか__って、何!?」
ゲームを始めるとすぐに大量の敵が押し寄せて来た。
どう考えても普通の難易度じゃない。
蓮「待て待て!何だこれ!?」
燐子「え__え?」
困惑してるうちにゲームオーバーになった。
なんだこれ?
燐子「こ、これは......無理なんじゃ......?」
蓮「バカにしやがって。燐子。」
燐子「はい?」
蓮「燐子の銃も貸してくれ。」
燐子「はい......?」
俺は燐子から銃を受け取った。
蓮「さーて、舐めたことをした罰だ、覚悟しろよ。......咎。」
燐子「そ、それは......!」
蓮「よし、やってやるか。」
俺は一プレイ分の金を入れた。
すると案の定、大量の敵が押し寄せて来た。
蓮「馬鹿の一つ覚えが。お前らの動きなんか止まって見える!」
こいつらには一匹一匹、一発で倒せるポイントが違う。
しかもそのポイントが出るのが一定距離に近づいてきたときだけ。
だが、咎を使えばそんなの関係ない。
蓮「これで......最後だ!」
ゲームクリア。
フルスコアだ。
燐子「す、すごい......!」
蓮「えっと、これの証明ってどうやるんだ?」
燐子「確か、写真を撮れば......」
蓮「よし。じゃあ、撮るか。」
俺はスコア画面の写真を撮り、次の場所に行った。
蓮「次はクイズゲームか。」
燐子「はい。」
蓮「まぁ、取り合えずやってみるか。」
俺は一プレイ分金を入れた。
『問題!ウィザードの攻撃バフは何パーセント?』
蓮「は?何パーセント?」
燐子「あ、50%です......」
蓮「え?」
『正解!』
蓮「......マジ?」
燐子「ここは......任せてください......!」
それから燐子は飛んでくる質問に次々答えていった。
咎を使ってるにも関わらず俺は何を言ってるのか理解出来なかった。
そして......
『全問せいかーい!』
燐子「やった......!」
蓮「うっそん。」
俺は唖然としながらも写真を撮った。
蓮「す、すごいな。」
燐子「あ......恥ずかしいところを......見せました///」
蓮「いや、すごいと思うぞ。俺は全く分からなかったし。」
燐子「そ、そうですか......?」
蓮「あぁ。」
その会話後、俺たちはある事を考えていた。
蓮「......最後のはなんなんだ?」
燐子「こればかりは......なんでしょう?」
店員「あのー。」
蓮、燐子「?」
店員「NFOコラボの最後のミッションですか?」
蓮「はい、そうですが。」
店員「なら、あちらの台にどうぞー!」
蓮、燐子「あちら?」
俺たちが指さされた方を見ると......
蓮「えっと、あれで本当に間違いないんですよね?」
店員「はい!」
燐子「た、確かに連動って書いてます......」
プリクラがあった。
よく見るとNFOコラボ連動と書いてる。
仮にもオンラインゲームのコラボだろ?絶対に適してない。
蓮「......燐子、無理しなくてもいいぞ?」
燐子「え、えっと......」
燐子は少し迷い、こう言った。
燐子「か、神谷君と......撮りたいです......///」
蓮「え?」
店員「おー!彼女さん積極的ですねー!」
意外だった。
まさか燐子がこんなことを言うなんて思わなかった。
蓮「そうか。なら、行くか。」
燐子「は、はい......///」
俺たちはプリクラの台に入った。
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蓮「__初めて入った。」
燐子「私も......です///」
蓮「まぁ、取り合えず、撮るか。」
燐子(......ここしかない......神谷君に///)
俺は台に金を入れた。
すると、台はすぐに話し出した。
『撮影まで20秒!ポーズを決めてね!』
蓮「いや、長いな__」
燐子「神谷君......?」
蓮「?」
燐子が急に話しかけてきた。
燐子「あ、あの、今日は楽しかった......ですか?///」
蓮「ん?あぁ、楽しかったぞ。燐子はどうだった?」
燐子「私も......とっても楽しかったです///」
蓮「よかった。」
燐子「あ、あの......神谷君......じゃなくて、蓮君!///」
蓮「な、なんだ?」
『撮影5秒前!』
燐子「わ、私は......蓮君の事が合同ライブの時から......好きです!///」
蓮「え__」
チュ......
唇に柔らかい感触、目の前には燐子が写ってる。
燐子「ん///」
蓮「!」
『はい!チーズ!』
パシャ!
プリクラの台のシャッターが切られた__
__________________
あれから俺たちは限定アイテムのコードを貰い、ゲームセンターを出た。
俺たちの間には重苦しい空気が流れてる。
燐子「__えっと、ここが私の家です。」
蓮「そ、そうか。」
燐子「えっと、き、今日は......ごめんなさい......」
蓮「い、いや、謝らなくていい。」
空気がさらに重くなる。
蓮「じゃ、じゃあ、帰るよ。」
俺はそう言って去ろうとすると......
燐子「ち、ちょっと......待ってください......!」
蓮「!」
燐子「あの、その、えっと......」
燐子は何かを言おうとしてる。
燐子「今日の私の言葉......覚えててくれますか......?」
蓮「......あぁ。」
燐子「私の気持ちに......一切嘘はありません!///」
蓮「燐子......」
燐子「だから......その、あのキスは......私の気持ちです///」
燐子は恥ずかしそうにしてる。
夕焼けも相まって真っ赤に見える。
燐子「だから、その......。大好きです、蓮君!///」
燐子は真っ赤な顔で綺麗な笑顔を浮かべていた。
それは、とても綺麗でつい見入ってしまう。
燐子「じゃ、じゃあ、これで......!///」
燐子は小走りで家に入って行った。
蓮「......燐子。」
俺は何も分からないまま家に帰った。
俺の足はとても重く感じた。
__________________
”燐子”
私は家に入ると、すぐに自分の部屋に入りました......
燐子「わ、私は......なんて事を......///」
自分の行動を思い出すだけで顔から火が出そうになります。
燐子(れ、蓮君に告白して......キスまでして///)
私は今日撮ったプリクラを撮りだしました。
そこには、蓮君と私がキスしてるのが写ってます......
燐子「......後悔はないです。」
私は顔をあげました。
燐子「私は......蓮君が大好きですから///」
私は写真を眺めていました。
そして、その後、気付いた時にはかなり時間が経っていたことは別のお話です。
感想などお願いします。