覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

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つぐみと言えばつぐみです。


始まり。

蓮「__あー、体痛い。」

 

 朝、俺はリビングで目覚めた。

 それでなんでこうなるかって?

 変な体制で寝てたからだ。

 

リサ「今日も哀愁漂わせてるねー。」

友希那「大丈夫?」

蓮「まぁ、別に大丈夫だぞ。」

 

 俺は肩を回した。

 割とえぐい音なるな。

 

日菜「うわー、すごい音なってるねー!」

蓮「日菜か。」

日菜「おはよー!」

リサ「おはよ!日菜!」

友希那「おはよう。」

日菜「それで、蓮君はなんでそんな音出してるの?」

蓮「......リビングで寝てた。」

リサ、友希那、日菜「なんで?」

 

 3人は驚きの声を上げた。

 

蓮「いやー、寝落ちしてな。」

リサ「もー、気をつけなよー?」

友希那「そうよ。あれもある事だし。」

蓮「あれ?」

 

 俺はあれ、というものが何か分からなかった。

 

日菜「体育祭だよ!」

蓮「体育祭?」

リサ「そう!花咲川と合同でね!」

友希那「そうよ。」

蓮「へぇ。」

日菜「興味なさそうだね?」

蓮「別に運動が特別出来るわけじゃないからな。」

 

 俺は顔を伏せた。

 

日菜「あっ」

リサ「どーしたの?」

日菜「そう言えば、準備の人出が足りないんだよねー。」

リサ「そうなの?」

日菜「うんー。もう少し欲しいんだよねー。」

友希那「日菜が募集すればいくらでも集まるんじゃないの?」

日菜「それも考えたけど、るんってこない人がくるからねー。」

蓮「__じゃ、俺が手伝ってやるよ。」

友希那「蓮?」

蓮「暇だからな。時間はある。」

日菜「ほんとにいいの?」

蓮「あぁ。」

 

 俺は顔をあげて頷いた。

 日菜はありがとうと言って教室を出て行った。

 俺は疲れたから寝た。

__________________

 

 

 俺は道路の横の歩道にいる。

 陽は真っ赤な夕焼けでとても綺麗だ。

 

『__今日はありがとうございました!』

蓮(......誰だ?)

 

 横には俺に話しかけてくる人がいる。

 俺が話さなくても会話が成立してる、この時点で現実でないことが分かる。

 

『__蓮さん、あの子......』

蓮(なっ!)

 

 道路の真ん中に向かって歩いて行ってる子供がいる。

 

蓮(な、なんで、そっちに歩いて行く!戻れ!)

 

 声を出そうとしても声が出ない。

 

蓮(くそ!)

『蓮さん!』

 

 体が勝手に動く、まだ間に合う、まだ歩道に引っ張れる。

 もう、絶対に俺の目の前で人を死なせたくない!

 

蓮(間に合え__)

子供『__助けて__』

 

 俺の目の前が真っ赤になった。

 生暖かい液体がかかる。

 

蓮(あ、あ、ああ......)

 

 目の先には流れる血が涙のようになった、子供の死体がある。

 その目は見開いてて俺を見てるようだ。

 

蓮(うわぁぁぁ!!!)

__________________

 

リサ「__蓮!」

蓮「___っは!」

 

 俺が目を覚ますと、友希那とリサが目に前にいた。

 

蓮(ゆ、夢か。)

リサ「どうしたの?すっごい汗かいてるよ?」

友希那「うなされていたわ。何の夢を見ていたの?」

蓮「......ただの悪夢だよ。」

 

 俺は時間を確認した。

 どうやらもう放課後らしい。

 

リサ「それにしても、ずっと寝てたね?」

蓮「あぁ。ぐっすりだったよ。」

日菜「__蓮くーん!」

 

 俺たちが話してると日菜が入ってきた。

 

蓮「どうした?」

日菜「この後、体育祭の準備あるんだけど来れるかな?」

蓮「あぁ、大丈夫だ。」

 

 俺はそう言って席を立った。

 

蓮「それじゃ、俺は手伝い行ってくる。」

友希那「私達は練習に行くわ。」

リサ「うん!じゃあね、蓮!」

 

 俺たちはそうして別れた。

__________________

 

 俺と日菜は生徒会室に来た。

 

日菜「__お待たせー!」

つぐみ「あ、日菜先輩!」

蓮「よう、つぐみ。」

つぐみ「蓮さん!」

 

 生徒会室に行くと中にはつぐみがいた。

 

日菜「他の子たちは?」

つぐみ「もう各自持ち場に向かいました!」

日菜「じゃあ、あたしたちも始めよっか!」

蓮「何をするんだ?」

日菜「あたし達はね、書類の確認なんだよ。」

つぐみ「それで、数も多くて......」

蓮「なるほどな。どの位だ?」

日菜「これだよー。」

 

 そう言って日菜は書類を出した。

 数的にはパスパレの事務所の仕事より少ないな。

 

蓮「このくらいならすぐに終わるな。」

日菜「おー、流石ー!」

蓮「慣れてるからな。お前らの関係で。」

つぐみ「じゃあ、始めましょう!」

 

 そうして、俺たちは仕事を始めた。

 俺は咎を発動させて、仕事を進めた。

 これくらいなら、30分あれば終わる。

 

蓮「__はい、終わりー!」

日菜「え!?はやっ!」

蓮「ははは!」

つぐみ「私達はかなり少なめに配分したはずなんですが......」

日菜「あたし達も早く終わらせよっか!」

つぐみ「はい!」

 

 そう言うと、二人は真剣な顔で書類に向かった。

 15分ほど経つと二人も終わった。

 そして俺たちは三人で帰ろうとして、生徒会室を出た。

 

役員「__生徒会長!」

日菜「んー?」

 

 俺たちが生徒会室を出ると役員が走ってきた。

 

役員「先生が呼んでましたよ?」

日菜「えー!?」

役員「早く来てください。」

日菜「むぅ......。」

 

 日菜は不服そうな表情で役員について行った。

 

つぐみ「いっちゃった。」

蓮「二人で帰るか。」

つぐみ「は、はい。そうですね。」

 

 そうして俺たちは学校を出た。

__________________

 

 学校を出ると、赤い夕焼けが地上を照らしていた。

 周りには下校中の学生や買い物帰りの主婦、色々いる。

 

蓮「__いやー、生徒会は大変だなー。」

つぐみ「はい......。でも、やりがいはありますよ!」

 

 つぐみはいい笑顔でそう言った。

 つぐみはほんとにいい子だ。

 

 俺たちはそこからいろいろな話をしながら歩いた。

 

つぐみ「もう少しで家に着きます!」

蓮「そうか。(.....あれ?)」

つぐみ(ど、どうしよ、もう着いちゃった。でも、長引かせても告白なんて......///)

 

 俺は違和感を覚えた。

 この光景を俺は知ってる。

 

蓮(夕焼け、そして、この道路......)

つぐみ「今日はありがとうございました!」

蓮「なっ!」

つぐみ「蓮さん?」

 

 知ってる。

 これはあの夢の......

 俺は慌てて周りを見回した。

 

蓮(待て、もし、本当にいたら__)

つぐみ「蓮さん、あの子......」

蓮「__!」

つぐみ「蓮さん!?」

 

 俺は走り出した。

 考える前に体が動いてた。

 

蓮「__おい!そこの子供!止まれ!」

子供「......!」

 

 子供は一瞬こちらに気付いた様子を見せたが、また歩きだした。

 

蓮「くそ!咎!!」

 

 駄目だ、絶対に繰り返さない。

 未来を変えてやる!

 

蓮(一番早く走れる形、最短であの子のもとに!)

 

 ブブーッ!!!

 

蓮「おい!」

子供「!!」

蓮(間に合わねぇ!もうやけだ!)

 

 俺は子供を突き飛ばした。

 

つぐみ「__蓮さん!!!」

 

 ズドン!!!

 

 俺は車に吹き飛ばされた。

 目の前は真っ赤になり、俺の意識プツンと途切れた。

__________________

 

 ”つぐみ”

 

 私は目の前の光景が理解できなかった。

 目の前で大好きな先輩が車に引かれた。

 

つぐみ「蓮さん!!!」

 

 私は慌てて駆け寄った。

 

つぐみ「目を開けてください!!!」

 

 ダメ。

 血がすごく出てる、ど、どうしたら。

 

つぐみ「誰か、誰か救急車を呼んでください!!!」

 

 私は叫ぶ事しか出来ない。

 

つぐみ「蓮さん!!!蓮さん!!!」

 

 私はもう、何もわかりませんでした。

 そして、後悔しました。

 そこからの記憶はありません......




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