覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

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”次回、出番の子達”

香澄「頑張りますよ!」

たえ「ついに、蓮先輩と......///」

りみ「先輩......楽しみ......///」

沙綾「あはは、私はちょーっとフライングしてるかなー?」

有咲「あ、あたしは別に......///」


記憶がある僕なら

 記憶がなくなってから、少し経って今日はお休みの日。

 

チュチュ「うーん。」

蓮「どうしたんですか?」

チュチュ「次のライブの企画をもうすぐまとめないといけないの。」

蓮「大変そうですね?」

チュチュ「そうね、前のライブは蓮に頼りっきりだったから、それの付けが回って来たわ。」

パレオ「そうですねー。」

 

 今日、僕の家にはRASの佐藤さんを除く4人が来てくれてる。

 佐藤さんはどうやら用事があるらしい。

 

蓮「そんなにお忙しいのになんでわざわざ僕の所なんかに?」

チュチュ「それは、蓮が心配だったから......って、そうじゃないわ!}

蓮「!?」

レイ「でも、確かにこのままじゃ間に合わないんじゃないの?」

六花「はい。もう、期限が迫っていますし。」

パレオ「もう、後3日でしたよねー?」

チュチュ「そうなのよ......」

 

 チュチュさんはすごく疲れたように肩を落としてる。

 どう考えても僕が迷惑になってる......

 

レイ「......チュチュ、戻って作業してきなよ。」

チュチュ「でも、それじゃ蓮が。」

六花「私達が付いてますから!」

レイ「そうだよ。ライブがしたくないなら話は別だけど。」

チュチュ「うっ......」

パレオ「チュチュ様、今回はレイヤさんたちに従いましょう?」

チュチュ「......仕方ないわね。」

 

 チュチュさんは立ち上がった。

 

チュチュ「私はライブの用意のために戻るけれど、蓮!」

蓮「は、はい!」

チュチュ「賢くしておくのよ?」

蓮「はい!」

チュチュ「ならいいわ。じゃあ、また。」

パレオ「私も......蓮さん、また会いましょうね♪」

蓮「はい!」

 

 二人は家を出て行った。

 これからどんなに作業があるんだろう?

 想像するだけで大変そう。

 

レイ「行ったね。どうしよっか?」

蓮「あ、あの。」

六花「はい?」

蓮「あの、お願いがあるんですが。」

レイ「お願い?どうしたの?」

六花「?」

蓮「僕を外に連れて行ってください。」

レイ、六花「!?」

 

 退院してから、僕は家から出てない。

 家の中にはこれ以上、記憶に関する手掛かりはなさそうだし、そろそろ外に出て行かないといけない。そう思っての提案だ。

 

レイ「でも、車は大丈夫なの?」

六花「確か、怖いんじゃ?」

蓮「大丈夫です。」

レイ「その根拠は?」

蓮「青葉さんに教えてもらった動画サイトで車の音を聞いて慣れました!」

レイ「それでいいの!?」

六花「す、すごい荒治療......」

蓮「なので、外に連れて行ってもらいたいんですが、いいですか?」

レイ「うーん。私はいいと思うけど。」

六花「私も神谷先輩に何もないなら他の皆さんも大丈夫と思います。」

レイ「じゃ、行こっか。」

蓮、六花「はい!」

 

 僕たちは外に出ることにした。

__________________

 

 外に出ると、季節を感じさせる少しだけ肌寒い風が通り過ぎていった。

 

蓮「わぁ!」

 

 前外に出たときは余裕がなくてあまり見れなかったけど、改めて見るといろんなものがある。

 前は怖くてどうしようもなかった車も今はそんなに怖くない。

 

レイ「今の蓮にはどんな風に世界が写ってるんだろうね。」

六花「新しいものがたくさんある、そういう風かなって思いますね。」

レイ(すごいキラキラしてる。可愛い。)

六花(年上なのに可愛いって思っちゃった。)

蓮「二人とも?どうしたんですか?」

レイ「いや、なんでもないよ。」

六花「神谷先輩は何か見つかりそうですか?」

蓮「うーん......」

 

 正直、あんまりピンってこない。

 一体、何が足りないんだろう......?

 

レイ「やっぱり、何か足りないかー。

蓮「はい......」

六花「行ったことのある場所に行ってみるのはどうでしょうか?」

レイ「行ったことがある場所かー。」

蓮「どこなんでしょうか......」

 

 僕は一体、この辺りでどこに行ったことがあるんだろう。

 皆目見当がつかない。

 

レイ「あっ。」

蓮、六花「?」

レイ「多分、あそこなら行ったことあるんじゃないかな?」

六花「どこですか?」

レイ「ライブハウス。」

六花「あ!」

蓮「どこなんですか?」

レイ「ついて来て。」

 

 僕はレイさんたちについて行った。

__________________

 

レイ「__着いたよ。」

蓮「ここは?」

 

 ライブハウスサークル?という場所に来た。

 

「__あれ?」

蓮「?」

 

 建物の前にいると、お姉さんがこっちに近づいてきた。

 

まりな「君、確かロゼリアの子たちと一緒にいたよね?」

蓮「えっと......」

まりな「?」

レイ「えっと、実はですね__」

 

 和奏さんはまりなさんに僕の事情を説明してくれた。

 

まりな「そんなことが?」

六花「はい......」

まりな「うーん。ここには彼の記憶に関するものはないかなー。」

レイ「そうですか......」

まりな「ごめんね?」

六花「い、いえ!こちらこそすみません!}

蓮「ここ。」

レイ、六花、まりな「?」

蓮「来た事、ある気がします。」

レイ「本当に!?」

蓮「はい。何となくなんですが。」

 

 遠い昔に来たことがあるような、どこかで見たことがあるだけのような。そんな感覚。

 

まりな「君はここで、色んなバンドの練習を手伝ったりしてたんだよ。」

蓮「!」

まりな「偶に練習終わりにそこのカフェでお茶していったり、皆で笑いあってたよ。」

蓮「僕が?」

 

 景色を眺めてみる。

 

蓮(皆......)

レイ「蓮?」

男「__いたぞ!」

蓮、六花、レイ、まりな「!?」

 

 男が大きな声を出しながらこっちに走ってきた。

 誰かに用があるのかな?

 

 そう思っていると、和奏さんの携帯が鳴った。

 

チュチュ『レイヤ!ロック!大丈夫!?』

レイ「大丈夫だよ。」

チュチュ『気を付けて!さっき私たちの所に脅迫文が届いたの!ボーカルとギターを殺すって!』

レイ「......接触しちゃったみたい。」

チュチュ『Why!?』

レイ「蓮のお願いで外に出てたの。」

チュチュ『早く逃げなさい!』

レイ「ごめん、無理かも。」

チュチュ「ちょっと、レイヤ!」

 

 和奏さんは電話を切った。

 

男「お前らのバンドだよな、俺らの仲間にけがさせたのは?」

レイ「怪我?......あぁ、前のライブの。」

男2「ガールズバンドのニューリーダーだか知らねぇが!落とし前は付けるべきだよな?」

レイ「知らないよ。そっちが先に絡んできたんでしょ?」

男3「うるさい!女が男に口答えすんな!」

六花「そ、そんないいかたないです......!」

男「あぁ!?」

六花「ひっ!」

男「まぁ、おまえらが大人しく体を差し出せば許してやるよ。」

レイ「だ、誰がそんな事!」

六花「きゃあ!」

男2「俺この子な!」

六花「は、放してください!」

レイ「六花!」

男「他を気にしてる場合かよ?」

レイ「っ!」

まりな「二人とも!け、警察に__」

男3「おっと!」

まりな「あ!」

 

 まりなさんの携帯が投げ捨てられた。

 和奏さんと朝日さんも捕まってる。

 

蓮「和奏さん!朝日さん!」

男「あ?なんだお前?」

男2「確か、こいつらの仲間じゃねぇっけ?」

レイ「れ、蓮!逃げて!」

男3「あいつ、確かやられたのは男にって言ってたよな?」

男「じゃあ、こいつが?」

蓮「!」

 

 三人が僕に目を向けて来た。

 

蓮「記憶がないから分からないけど、多分、あなた達の仲間にけがをさせたのは僕だ。」

男「ほーん。」

男2「まぁ、今更だな。」

蓮「!」

男3「女が手に入ればもう満足だしな!」

蓮「!」

 

 どうしよう、僕に意識が向かなかった。

 どうしたら、どうしたらいいんだ......!

 

 そう思ってる間にも和奏さんと朝日さんが引っ張られて行ってる。

 

レイ(蓮が傷つくよりマシかな......。でも、今になって思うけど、私、蓮の事好きだったなー。まぁ、今更だけど。)

六花(私、まだ神谷先輩にお礼を言えてない。前のライブの日の事もそれまでお世話になったことにも!)

 

 朝日さんが抵抗してる。

 助けないと、でも、どうすれば。

 

蓮(皆、言ってた。記憶がある僕はどんな時でも助けてくれたって。)

 

男「この!__」

六花「!」

 

 男が朝日さんに向かって手を振り上げた。

 

蓮「朝日さん!」

 

 バチン!!!

 

蓮「いっつつ......」

六花「神谷先輩!?」

レイ「蓮!」

 

 頬が痛い。

 本気で叩こうとしてた。

 女の人に対して......

 

蓮「や、めろ......」

男1,2,3「あぁ?」

蓮「その人たちを連れていくな......!」

 

 生暖かい感覚、多分、どこかから血が出てる。

 

蓮「その人たちには手出しさせない......!絶対に......!」

男「あぁ?なんだって?」

男2「ひーろ気取りかよー。」

男3「かーっこいい。ひゅー。」

蓮「僕はヒーローなんかじゃないよ。」

レイ「蓮!逃げて!」

六花「今の神谷先輩じゃ怪我しちゃいます!」

 

 二人はそう言ってる、けど、ここで二人を見捨てたらダメだって、どこかからそんな声が聞こえてくる。

 

蓮「僕はヒーローじゃない。でも、ここで二人を見逃したら、お前たちと同じクズだ......!」

男「んだと、おい!」

男3「元はと言えば悪いのはお前らだろうが!」

男2「そうだ!」

蓮「違う!」

レイ、六花「!」

蓮「お前たちの仲間を怪我させたのは僕だ。気に入らないなら僕を好きなようにすればいい!」

レイ「蓮!やめなさい!」

六花「そうです!早く逃げてください!

蓮(駄目だ。絶対に二人を逃がさないと。)

 

 僕は目をつぶった。

 

男「よーし、良い度胸だ。(こいつをボコるだけボコって。)」

男2「病院送りにしてやるよ(動けなくしてからこの二人を連れていくか。)」

男3「ボコボコにしてやるよ(美味しくいただくぜぇ!)」

 

 三人がこっちに近づいて来てる。

 

 正直、怖い。

 でも、逃げたらダメだ。

 二人が逃げる時間を稼がないと......

 

男「おらっ!」

蓮「っつ!」

男2「うっわ!よっわ!」

蓮「!」

男3「もっと殴れもっとー!」

レイ「蓮!!!」

六花「神谷さん!」

 

蓮「に、げて。」

 

レイ、六花「!?」

 

蓮「逃げて、二人とも......」

男「うるせぇ!」

 

 ドン!

 

蓮「ぐっ!」

 

 やばい。意識が遠くなってきた。

 

蓮「はや、く......サークル......」

レイ「もう、やめて!」

六花「やめて!神谷先輩は何も悪くないんです!」

 

 二人は涙を流してる。

 

男「まぁ、こんなもんだろ。」

 

レイ「蓮!蓮!!」

六花「神谷先輩!目を開けてください!」

 

 蓮は動かない。

 

男「あれは、死んだかもなー。」

レイ「!」

男2「まぁ、しかたないよなー。」

男3「あいつが悪いし。」

レイ「この!」

六花「こんなひどい事、どうやったらできるんですか!?」

男「うるせぇっての__」

 

警察「警察だ!」

男「何!?」

蓮「ま、間に合ってくれた......」

レイ「蓮!」

 

 ずっと狙ってた。

 まりなさんの携帯が投げ捨てられた方にワザと倒れて殴られながらなんとか警察に電話を掛けられた。

 

男「この野郎!」

警察「お前たちを暴行罪で逮捕する!」

警察2「大人しくしろ!」

男2「は、放せ!」

男3「触んなぁ!」

警察3「大人しくお縄に着け!」

男たち「くそぉぉぉ!!!」

 

 男たちは警察に連れていかれた。

 

蓮(あ、危なかった。)

レイ「蓮!大丈夫!?」

蓮「和奏さん......」

レイ「もう、バカ、バカぁ!」

 

 和奏さんは泣きながら僕を抱きしめてる。

 

蓮「大丈夫ですか?和奏さん、朝日さん?」

レイ「大丈夫、大丈夫だよ......」

六花「神谷先輩は......」

蓮「大丈夫ですよ。」

 

 僕は笑顔を見せた。

 

レイ「なんで、こんなことしたの......?」

蓮「だって、記憶がある僕ならこんな風に助けると思って......」

レイ、六花「!」

 

 僕がそう言うと、和奏さんの腕に力が入った。

 

レイ「蓮はどんな蓮でもいいの......」

蓮「和奏、さん......?」

レイ(分かった、分かったよ。私は......)

 

 和奏さんはおおきく息をするとこう言った。

 

レイ「私はそんな蓮でも、好きだから......///」

蓮「!」

六花「ふぇ!?」

レイ「自分を犠牲にしないで。お願い......」

蓮「で、でも......」

レイ「静かに__」

 

 チュ......

 唇に柔らかい感触。これって__

 

レイ「約束、だよ......?///」

蓮「は、はい......///」

レイ「よし!怪我しちゃったね?大丈夫?」

蓮「だ、大丈夫です......って、っつ......」

レイ「もう、無理しないの。家に帰って手当しよ?」

蓮「は、はい。」

六花(え?え?レイさんが神谷先輩にき、き、キスした!?///)

 

 僕はレイヤさんに手を引かれて立ち上がった。

 

レイ「帰ろ。六花も。」

六花「は、はい!///」

蓮「......朝日さん。」

六花「?」

蓮「泣かせちゃって、ごめんなさい。」

六花「え?」

蓮「朝日さんを守れて、よかった、です......」

六花「~!///」

 

 僕はそこで意識を失った。

 

レイ(あ、またフラグ立った......)

 

六花(な、なんだろう......顔とお腹の奥が熱くなった気が///)

 

 この後、蓮の怪我でガールズバンドメンバーが発狂したのは、、別の話だ。

 

 

 




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わざわざ、自分の事を心配してくださった方ありがとうございました。
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