覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

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パスパレがチョロインになる...




救済準備

 休日。

 それは、俺が最も好きな日だ。

 

「__はぁ、幸せだ。」

 

 俺は休日を謳歌していた。

 

「さて、今日は何を__」

 

 ピロリン。

 誰かから、メッセージが来た。

 

「...」

 

 俺は渋々、携帯を確認した。

 

『おはよ!蓮君!お願い、ここに来て!』

 

 と、言う文と、地図があった。

 

「...仕方ないか...。」

 

 俺は着替えをして、家を出た。

________________________

 

「__えーっと...ここか?」

 

 俺が着いたのは芸能事務所だった。

 

「なんで芸能事務所?」

「あ!蓮君!」

「日菜。なんで俺をここに呼んだ?」

「蓮君にお願いがあるの。」

 

 日菜は突然、真面目な顔になった。

 

「...なんだ?」

「中に入って。」

 

 俺は事務所に入った。

________________________

 

「__来てくれたよ、皆!」

「日菜ちゃん...って、そこの人は?」

「蓮君だよ!千聖ちゃん!」

「蓮?」

「えっと、どういう状況だ?」

「この子たちは私のバンド仲間だよ!」

「バンド?」

「うん!テレビとかで見たことない?」

「テレビはあまり見なくてな。」

 

 俺たちが話してると

 

「__ただいま戻りました...。」

「あ!イヴちゃん!」

「ヒナさん、こんにちは!

 ...あの、そちらの方は?」

「蓮君だよ!」

「レンさんですか?」

 

 そして、また入ってきた。

 

「お待たせー。」

「お待たせしました。」

「全員揃ったね!」

「えっと、さっき言ってた丸山彩と大和麻弥か。」

「えっと、誰?」

「俺は神谷蓮だ。日菜に呼ばれてな。」

「日菜さんが?」

「あぁ。それで、日菜。俺はなぜ呼ばれた。」

「蓮君なら、私たちを助けてくれると思って。」

「まさか...日菜ちゃん。」

「助ける?」

「うん。話、聞いてくれる?」

「...まぁ、いいだろう。」

 

 俺は話しを聞くことにした。

 

 まとめると。

 セクハラ好きの無能が担当になり、

 たびたびセクハラされ、事務所に訴えたが話が通らなかった。

 らしい。

 

「__なるほどな。」

「だから__」

「やめなさい、日菜ちゃん。」

「千聖ちゃん?」

「彼にはどうすることもできないわ。

 彼は一般人なんだから。」

「...」

「ちょっと!そんな言い方ないじゃん!」

「事実でしょ?事務所でどうにも出来ないなら、どうしようもないわ。」

「__なんの話をしてるのかな?」

「!!!」×5

 

 おっさんが部屋に入ってきた。

 

「(こいつが話に聞いたやつか。)」

「それで、前の話だが。

 ...今日、私のもとに来るのは誰だい?」

「(は?)」

「私としてはイヴちゃんがいいな~」

「ひぃ!」

「やめてください!」

 

 おっさんがイヴにセクハラをして、

 それを千聖が止めた。

 

「それなら、君が来るのか?

 白鷺千聖?」

「っ!そ、それは...」

 

 おっさんは気色悪い顔でそんな事を言ってる。

 

「まぁ、いずれは全員私のものに__」

「なる未来は来ないぞ。」

「!な、何だ君は?!」

「気付いてなかったのか?

 ずっといたんだが。」

「まぁいい。それで、さっきの発言は何かな?」

「お前に望む未来は来ない。理由は一つ、お前は首になるからだ。」

「は?」

「次のこいつらのライブ、俺が担当するよ。」

「え?!」×5

「...そんな事が出来るわけ__」

「出来る。まぁ、本人たちが望むなら、だが。」

 

 俺は日菜たちの方を向いた。

 

「どうする?俺を雇うか?」

「それは...」

「うん、雇うよ!」

 

 日菜がそう言った。

 

「私も!」

「私も、レンさんを雇います!」

「ジブンも!」

「...皆が言うなら。」

「交渉成立だな。...おい。おっさん。」

 

 俺はおっさんの方に向き直った。

 

「荷造りでもしてな。いつ辞めさせられてもいいように。」

「...ふん。」

 

 そう言って、おっさんは去って行った。

 

「...ねぇ、あなた。」

「蓮だ。」

「蓮、あなた、あんなこと言って大丈夫なの?」

「さぁ?」

「え?」

 

 千聖は驚いた顔をしてる。

 

「俺はやれることをやるだけだし。」

「やれること...?」

「正直、やめさせる証拠はもうある。」

「え?!」

「ほら。」

 

 俺は携帯を出した。

 

「さっきの映像と音声。」

「いつの間にとったの?」

「え?普通に。」

「すごいです!まさしく忍者です!」

「気付かなかったっす!」

「だが、これだけじゃ不十分だ。」

「え?あいつをやめさせるなら十分なんじゃないの?」

「辞めさせたとして、次の担当がいいって保証はあるか?」

「あ。」

「そういう事だ。それを踏まえて、俺の作戦は

 俺が次の担当になるだ。」

「蓮君が?!」

「あぁ。つまり、成り上がるってことだ。

 そのためにも、お前らの力が必要なんだ。」

「私たちの?」

「あぁ。時期にわかる。

 とりあえず、次のライブはいつだ?」

「2週間後よ。」

「え?」

「二週間後...です...」

「やばいな。すぐに練習始めれるか?」

 

 こうして、俺たちの特訓が始まった。

________________________

 

「__彩、音程がずれてる。もう少しゆっくりでいい。」

「う、うん!」

「千聖もだ。」

「分かったわ!」

「イヴはもう少し落ち着け。」

「は、はい!」

「麻弥はその調子で良い。」

「はい!」

 

 俺たちが特訓を始めて三日目。

 事務所との交渉は終わった。

 後はパスパレのレベルアップだけだ。

 

「__いったん休憩にするぞ。」

「疲れたー!」

「結構、ハードね。」

「でも、教え方が簡単で分かりやすいよね!」

「はい!」

「実演もしてくれますし、何者なんでしょうか?」

「俺はただのつまらん一般人だ。

 ほら、飲み物。後、彩はこれも。」

「これは?」

「のど飴だ。ボーカルがのど壊したら意味がない。」

 

 俺は椅子に座った。

 

「(三日目でこれか。間に合うか?)」

 

 俺は考えた。その時

 

「__!!!」

「蓮君?どうしたの?」

「い、いや、なんでもない。」

「そう?」

「あぁ。驚かせて悪いな。

 (なんだ、今の頭痛は。)」

 

 ひどい頭痛が襲ってきた。

 俺には理由が分からなかった。

 

__それから、さらに三日経った。

 

「__ねぇ、神谷君?」

「ん?なんだ、彩?」

「少し、話を聞いて?」

「?分かった。」

 

 俺は彩の話を聞くことにした。

 

「それで、話ってなんだ?」

「...実は、あの担当が来たのは、私のせいなの...」

「何?」

「私、いっつも失敗ばっかりして、そのせいで前の担当さんがやめちゃって、それで...」

「...」

「全部、私が悪いの。私が__」

「彩。」

 

 俺は彩の発言を止めた。

 

「神谷君?」

「俺は彩が悪いとは思わない。

 失敗なんて誰だってする。」

「でも!」

「一番駄目なのは失敗から学ぼうとしない事だ。」

「!」

「彩の失敗は細かく見れば種類が違う。

 まぁ、一個出来たら一個出来なくなってるんだが。」

「うぅ...」

「だが、彩はそれでいい。」

「え?」

「パスパレのファンは誰も完璧な丸山彩なんて求めてない。」

「!?」

「求めるのは個性、彩には彩にしかないものがある。

 求めるのはそれだ。」

「個性...」

「そうだ。」

 

 俺は彩の頭を撫でた。

 

「神谷君?!///」

「彩の個性でステージを彩ってみろ!

 それだけで、ステージは何倍も輝かせてくれる!」

 

 俺は笑顔でそう言った。

 

「~!///」

「まぁ、そういう事だ。

 勇気出していこうぜ。」

「う、うん!

 (ありがとう、神谷君...。私がんばるよ。

  神谷君のために...///)」

 

 そして、ライブの日は近づいてくる。

 

「...さて、俺もとどめの用意でもするかな。」




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