”ガールズバンド”
弦巻邸の一室でガールズバンド30人とアリスが集まっていた
こころ「__準備が出来たわ。」
そんな中、心はそう口を開いた
その言葉に室内にいる全員が固唾を飲んだ
友希那「とうとう、来たわね。」
こころ「えぇ、もう明日にでもライブが出来るわ。」
美咲「皆さんの手元に資料があるので見てください。」
美咲がそう言うと、全員、資料を開いた
その中にはセトリなどが書いてある
美咲「ポピパ、アフターグロウ、パスパレ、ロゼリア、ハロハピはあの日と同じセトリです。RASはチュチュが出してくれたセトリです。後はアリスも歌うんだよね?」
アリス「はい。」
チュチュ「私達は最初ね。完璧なオープニングを飾って見せるわ。」
チュチュを始めたRASは頷いた
こころ「皆に言いたいことがあるの!」
こころがそう言うと全員が振り向いた
そして、こころは笑顔でこう言った
こころ「これは蓮の記憶を戻すためだけれど、もっと大切なことがあるわ!」
彩「え?それは何かな?」
こころ「それは笑顔よ!」
千聖「笑顔?」
こころ「えぇ!」
全員首を傾げた
一部はいつものこころか、そう思っている
蘭「どういう事?」
こころ「仮にだけど、蓮の記憶が戻らなくても、蓮が笑顔になれば意味のあるものになると思うの!」
紗夜「意味のあるもの、ですか。」
日菜「あたしはこころちゃんに同意!」
イヴ「私もです!」
はぐみ「はぐみも!こころんと同じかな!」
こんな風にこころの意識が全員に伝染していった
さっきまでの雰囲気から180度変わった
麻弥「ジブンも頑張ります!」
りみ「私も頑張ります......!」
あこ「あこの闇の力で最高の......えっと......」
燐子「宴、とか?」
あこ「宴にしてしんぜよう......!」
ますき「あたしらであいつを最高に楽しませてやろうぜ!!」
ガールズバンド「おー!!」
そうして、31人は結束を高めた
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”蓮”
今日は土曜日
俺は皆に呼ばれ、とある会場に来た
蓮「__ここか?」
こころ「来たわね!蓮!」
蓮「え?こころ!?」
上から声がして、上を見てみると
こころが、降ってきた
蓮「ちょ、まじ!?」
こころ「!」
俺は何とか反応して、こころを受け止められた
しっかり受け止めたのを確認すると
俺は少し気を付いた
蓮「ふぅ、危なかった。」
こころ「///」
今、俺はこころを抱きしめた状態
こころは俺の懐で顔を赤くしてる
蓮「危ないだろ、こころ?」
こころ「ご、ごめんなさい///」
蓮「まぁ、受け止められたし。いいよ。」
俺はそう言いながら
こころを放した
こころ「あっ......」
蓮「?」
こころ「な、なんでもないわ!行きましょう!蓮!」
蓮「あぁ。」
俺はこころの後ろについて
会場に入った
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会場に入ると
俺は席に座って待っていてと言われた
蓮(暗いなー。)
会場内は照明がなついてなくて、とても暗い
すごい静けさで、今からライブをするように思えない
そう思ってると、突然、照明がついた
蓮「!」
アリス『おはようございます、蓮さん。』
ステージの真ん中に綺麗なドレスに身を包んだアリスが立っている
その後ろには、ロゼリアの友希那を抜いた5人がいる
アリス『1番手に私が歌わせていただきます。』
アリスは静かにそう話し始めた
その目は俺を真っ直ぐ見据えている
アリス『これは、蓮さんのために作った曲。』
アリスは目を閉じた
そして、少し胸を押さえて
目を開くのと同時にこう言った
アリス『恩人への感謝と愛を込めました!』
蓮「!」
アリス『聴いてください、蓮さん!』
アリスがそう言うと曲が始まった
アリス(届いて、愛する人へ。)
包み込むような、優しい歌声
アリスの歌は多分、俺と出会った時からの事が元なんだと思う
暗くて先が見えなかった道を月のように照らしてくれた人
あの光は胸に抱いて、今、私は進める
そんな、気持ちが伝わってくる歌詞、そして、歌
今まで、アリスに言われた言葉が歌詞になってる
アリス「__蓮さん。」
歌を終えたアリスがマイクなしで声をかけて来た
アリス「私はずっと、待っていますよ!」
蓮「アリス......」
アリスはそう言って
ステージから下がって行った
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”舞台裏”
アリス「__き、緊張しました。」
アリスは舞台裏で胸をなでおろしていた
後に続いて、ロゼリアが来た
リサ「やるねー、アリスー!」
アリス「り、リサさん?」
紗夜「まるで、告白の様でしたね。」
あこ「うん!あこもドキドキしたよ!」
燐子「とても、よかったです......!」
チュチュ「__えぇ、そうね。」
5人「!」
声を掛け合ってると、RASの5人が歩いてきた
チュチュ「流石の噂に違わない歌声ね。」
アリス「あ、ありがとうございます。」
チュチュ「でも、私達も負けないわ。」
アリス「!」
チュチュ「見てなさい。完璧に繋いで見せるわ。」
そう言って、チュチュはアリスの横を歩いて行った
レイ「お疲れ、アリスちゃん。」
ますき「あとは、あたしらに任せとけ!」
六花「頑張ります!」
パレオ「蓮さんを震えさせましょう!」
そう言って、RASはステージに上がって行った
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”蓮”
アリスが下がってすぐにRASが出て来た
そして、ますきがドラムを叩いた
チュチュ『__Hello!蓮!』
チュチュはステージの真ん中でそう叫んだ
さっきまでの雰囲気とは全く違う
チュチュ『今日は残念ながら私達がメインのライブじゃないわ、でも、この時間だけは私達だけを見なさい!』
蓮「!」
レイ『今日は最高の歌を届けるよ。』
ますき『震えさせてやるよ!蓮!』
六花『全力で行きます!』
パレオ『パレオも見てくださいよー!』
RASは明るく各々、俺に声をかけてくる
その時、チュチュが手を挙げた
蓮「__!」
すると、全員話さなくなって
空気がピリッとした
そして、チュチュが声を発した
チュチュ『__震えなさい、神谷蓮。』
照明が青くなった
チュチュ『EXPOSE ‘Burn out!!!’ 』
チュチュがそう言うと
曲が始まった
最初から全力という感じで
激しくて、音楽の波に飲まれそうだ
皆、俺にぶつかってくるようだ
真っ直ぐに、強く、後ろに倒れてしまいそうだ
レイ(もっと、もっと......!)
ますき(あいつを震えさせる!!)
六花(わたしもまだ、出来る!)
パレオ(パレオ、もっと熱くなります!)
チュチュ(......Nice)
レイ『__偽善者たちよバイバイ』
RASの演奏が終わった
まるで、大きな山の頂上に来たような
達成感、充実感がある
聴いてるだけなのに、息も切れる
すごい、演奏だった
俺は気づけば拍手をしていた
チュチュ『あら?蓮、もうへばったのかしら?』
蓮「え?」
チュチュ『まだ、こんなものじゃないわよ。』
チュチュはそう言ってきた
その顔は笑みを浮かべている
チュチュ『ここから先はあなたに異常なくらいのpassionを持ったバンドたちよ!』
ますき『途中でぶっ倒れるんじゃねぇぞ!』
六花『また後で、会いましょう!』
パレオ『蓮さーん!また是非ともご感想を聞かせてくださいねー!』
RASはそう言いながら、ステージから降りて行った
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”舞台裏”
チュチュ「__ナイスな演奏だったわ。」
ますき「おう!最高だったぜ、お前ら!」
パレオ「パレオ、暑くて倒れちゃいそうでしたー!」
5人はそう声をかけながら歩いている
香澄「お疲れ様!」
六花「香澄先輩!」
少し歩くと、ポピパの5人が歩いてきた
チュチュ「ふん、私達を前座にするんだから最高の演奏をしないと許さないわよ!」
たえ「うん、分かってる。」
りみ「お疲れ様でした!」
沙綾「さー!ますきに負けないドラム、しないとね!」
有咲「え!?じ、じゃあ、私はパレオか!?」
ポピパはそう言いながらステージの方に歩いて行った
チュチュ「次は私達がメインのライブを蓮に見せるわよ!」
ますき「おう!」
レイ「その時には記憶が戻ってるといいね。」
六花「そうですね!」
パレオ「パレオはどんな蓮さんでも!」
RASはそう言いながら
ポピパの5人の背中を見送った