覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

58 / 170
苦労体質

 登校2日目

 

 学校では文化祭の準備が始まって

 

 校舎は騒がしい

 

 ちらほら花咲川の制服の生徒も目に付く

 

蓮(__いやー、盛り上がってるなー。)

 

 俺はクラスの準備をしながらそんな事を思っていた

 

 演劇の練習は台本が出来てかららしい

 

蓮(こんなに人数が来てるなら花咲川から誰か来てんじゃないか?)

香澄「__あ!蓮先輩!」

蓮「ほら、やっぱり。」

 

 俺は未来予知でも出来るんだろうか

 

 あ、出来たわ

 

蓮「お前らは荷物運びか?」

りみ「はい!花咲川から!」

蓮「うっわ、大変だな。」

有咲「ま、全くだよ......」

沙綾「有咲、体力無いねー!」

有咲「う、うるせえ......」

 

 有咲は息を切らしながらそう言った

 

 バテバテだから覇気は全くないが

 

蓮「仕方ないな。有咲、それどこまで運ぶんだ?」

有咲「せ、生徒会室。」

蓮「オッケー。」

有咲「わっ!」

 

 俺は有咲が持ってる荷物を奪い取った

 

 すると、有咲は目を丸くした

 

有咲「な、なにすんだ!?」

蓮「きつそうだし運んでやるよー。」

りみ「え?いいんですか?クラスの準備は......?」

蓮「いいんだよ。どうせ誰も文句言わねぇし。」

香澄「そうなんですか!流石、蓮先輩!」

蓮「だろー。じゃあ、生徒会室だったな行こうぜー。」

たえ「はーい。」

 

 そうして、俺達は生徒会室に向かって行った

__________________

 

 少し歩いて生徒会室に来た

 

蘭『これ以上、つぐみに負担かけないでくれます?』

 

 生徒会室前に来るとそんな声が聞こえて来た

 

 何やら言い合ってるみたいだ

 

 俺は構わず生徒会室に入った

 

蓮「__何の言い合いだー?」

日菜「あ、蓮君!」

蘭「れ、蓮!」

リサ「あれ?蓮じゃん!」

蓮「ん?」

 

 生徒会室には

 

 アフターグロウの5人

 

 彩、花音の花咲川の2人もいる

 

彩「やっほー!蓮君!」

蓮「よう、彩。」

花音「こんにちは、蓮君。」

蓮「う、うっす、花音さん。」

花音「え?」

 

 花音の暴走は怖すぎる

 

 ついつい敬語になっちまった

 

蓮「じゃなくて、なんの言い合いをしてたんだ?」

巴「あー、日菜先輩がつぐを文化祭合同バンドに入れるって言ってな、それで。」

蓮「あー、それで、元からつぐみは文化祭の仕事で忙しいから負担って事か。」

モカ「そー言う事だねー。」

 

 俺は頭を掻いた

 

 確かに、俺もつぐみが分身してるんじゃないかってくらい見た

 

 だから、蘭のいう事も分かる

 

蓮「ふーむ。」

蘭「蓮からも言ってよ。」

蓮「いや、別にやりたいならやればいいと思う。」

蘭「え!?」

 

 蘭は驚きの声を上げた

 

 他のメンバーも目を丸くしてる

 

蘭「で、でも、つぐみが......」

蓮「誰がつぐみに全部やらせるって言ったよ。」

蘭「?」

蓮「俺がつぐみの手伝いをする。」

つぐみ「えぇ!?」

蓮「それなら文句ないだろ?」

 

 俺はそう言って、椅子に座った

 

 そして、蘭を見た

 

蘭「で、でも、蓮は?」

蓮「大丈夫大丈夫。俺、ほぼやることないし。」

リサ「蓮は王様だから、クラスの仕事は蓮以外で回すんだよー。」

ひまり「さ、流石、蓮さん。」

蓮「そういう事だ。」

 

 日菜の方を見た

 

 日菜はニコニコしてこっちを見てる

 

蓮「日菜、つぐみの仕事は俺に回せよ。」

日菜「りょーかい!ありがと、蓮君!」

有咲(す、すげぇ、一瞬でこのメンバーまとめやがった。)

つぐみ「れ、蓮さん......」

蓮「ん?なんだ?」

つぐみ「あの、いいんですか?」

蓮「いいんだよ。若い女の子は思いで作らないとなー。」

 

 俺は緩い声でそう言った

 

 こうして、生徒会の手伝いが始まった

__________________

 

 まずは花咲川と段取り合わせだ

 

 俺は花咲川に来た

 

 そして、生徒会室に向かった

 

蓮「__失礼しまーす。羽丘から来ましたー。」

燐子「れ、蓮君?」

蓮「よう、燐子。」

紗夜「なぜ、蓮さんが?予定では羽沢さんが来るはずじゃ?」

 

 2人は目を丸くしてる

 

 まぁ、つぐみの代わりに来たんだからそりゃ驚くわな

 

蓮「つぐみの代理だ。臨時副会長ってな。」

 

 そう言って俺は付けてる腕章を見せた

 

 すると、紗夜はため息をついた

 

紗夜「日菜ですね......」

蓮「まぁ、そうだ。」

紗夜「全くあの子は。」

蓮「そう言うなって。俺も仕事が出来て暇じゃなくなって助かったんだ。」

 

 そう言って、俺は2人に書類を渡した

 

蓮「仕事しようぜ。」

燐子「そうですね。じゃあ、文化祭の段取りの説明をしますね......」

 

 それから会議が始まった

 

 2人ともしっかりしてるし

 

 かなり内容が細かい

 

紗夜「__こんな感じです。」

蓮「オッケー。大体わかった。」

燐子「内容は基本的に......手元の資料に書いてあります......」

蓮「了解了解。」

 

 俺はそう言って、椅子から立ち上がった

 

 そして、資料をファイルに入れた

 

蓮「じゃあ、俺は戻るなー。」

紗夜「はい。あ、日菜が迷惑を掛けたら言ってくださいね。」

蓮「大丈夫だぞ。しっかり仕事してるし。」

紗夜「え?」

 

 紗夜は目を丸くした

 

 燐子も驚いた様子だ

 

紗夜「れ、蓮さん?疲れてるんですか?」

燐子「げ、幻覚......」

蓮「お前らの日菜のイメージ酷いな。」

紗夜「だって、日菜ですよ......?」

蓮「んー、真面目に仕事してるんだけどなー。」

 

 俺はそう言いながら、扉の前まで歩いた

 

蓮「まぁ、帰るわ。じゃあなー。」

紗夜「はい。」

燐子「またね、蓮君。」

 

 そうして、俺は生徒会室を出た

__________________

 

 花咲川の校舎も準備でにぎわってる

 

 向こうもだけど、こっちでも羽丘の制服の生徒がいる

 

アリス「__あれ?蓮さん?」

蓮「お、アリス。」

 

 少し辺りを見て回ってると

 

 アリスが歩いてきた

 

アリス「どうして、蓮さんが花咲川に?」

蓮「臨時生徒会になってな。仕事だ。」

アリス「臨時、生徒会?」

蓮「あぁ。」

 

 アリスは不思議そうに首を傾げた

 

 俺はアリスを見た

 

 クラスの準備と思われる、段ボールを抱えてる

 

蓮「楽しんでるみたいだな。」

アリス「はい!とっても楽しいです!」

蓮「そうかそうか。」

 

 アリスが楽しいそうなのを見ると

 

 親心と言うか、何と言うか......

 

蓮(安心だな。)

アリス「蓮さん?」

蓮「なんでもない。」

アリス「!///」

 

 俺はアリスの頭を撫でた

 

蓮「楽しめよー。」

アリス「はい!」

蓮「じゃあなー。」

アリス「あ、蓮さん!」

蓮「ん?」

アリス「蓮さんは何をするんですか?」

蓮「演劇だぞー。」

アリス「!」

 

 俺がそう言うと、アリスの肩が跳ねた

 

 俺は首を傾げた

 

アリス「絶対に行きます!」

蓮「お、おう?」

アリス「じゃあ、私は行きますね!」

蓮「じゃあなー。」

 

 アリスは荷物を持って小走りでどこかに行った

 

 俺も羽丘に向かって歩きだした

__________________

 

蓮「__ただいまー。」

 

 羽丘に帰ってきた

 

 そして、生徒会室に入った

 

日菜「あ、蓮君!」

蓮「日菜、しっかり仕事したか?」

日菜「うん!全部やったよ!」

 

 日菜はそう言って書類を見せて来た

 

 その様子はまるで飼い犬のそれだ

 

蓮「おー、偉いぞー。」

日菜「///」

 

 俺はそう言いながら日菜の頭を撫でた

 

 何故か尻尾が見えて来た

 

日菜(るんっ♪てする!///)

蓮「すごいな、もうほとんど終わってる。」

日菜「これがあたしの本気だよー!」

蓮「ならいつも本気出してやれよ。」

 

 俺はそう言って、パソコンの前に座った

 

 そして、軽く肩を回した

 

蓮「さてと、後はデスクワークをさっさと__」

リサ「__れ、蓮!」

蓮「リサ?」

 

 デスクワークを始めようとすると

 

 リサが慌てた様子で生徒会室に入ってきた

 

蓮「どうした?」

リサ「じ、実はクラスが......」

 

 リサは早口でクラスの状況を説明してきた

 

 どうやら、

 

 舞台準備や衣装の準備をしてる途中

 

 一部の奴が盛りあがりがどうのこうの言って

 

 なんだかんだあって、引火して

 

 全部台無しになったらしい

 

蓮「うっそだろ。」

リサ「これ、マジなんだよ。消火は終わったんだけど......」

蓮「準備がパーになったから、このままじゃ間に合わないって事か。」

リサ「うん。リハーサルもしないとだし、背景のとか運ばないといけないから時間がないんだよ......」

蓮「そりゃまずいなー。」

 

 俺はそう言って頭を掻いた

 

 1クラスの準備が滞りすぎると周りにも迷惑になる

 

蓮(今回は別に使わなくていいと思ってたんだが。)

リサ「蓮?」

蓮「仕方ないな。」

リサ「どうする?」

蓮「無理やり終わらす。......咎。」

 

 俺は能力を発動させた

 

 そして、パソコンをいそいで打った

 

蓮「日菜、生徒会の仕事に期限は明後日だったな?」

日菜「え?うん?」

蓮「よし、じゃあ間に合うな。」

リサ「間に合うって?」

蓮「仕方ないから、俺がクラスも仕切る。」

 

 俺はにやけながらそう言った

 

蓮「さーて、クラスの馬鹿どもを無理やり動かすか......!」

リサ「れ、蓮が悪い顔してる。」

日菜「この顔もるんっ♪てくるね!」

リサ「すっごい分かる。」

 

 俺はどうやら、苦労に呪われてるらしい

 

 そう思うと俺は小さくため息をついた

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。