蓮「__さぁ、まずは火なんか使いやがったバカをあぶりだしたな。」
俺は教壇に立ちそう言った
横には委員長含めた5人が立ってる
蓮「さて、お前ら。何か言い残したいことはあるか?」
委員長「す、すみませんでした......」
委員長が初めに頭を下げ
続いて他の4人も頭を下げた
俺はそれを見て、話を切り出した
蓮「まぁ、謝った所でこの惨状なわけだが。」
俺は教室の中を見た
演劇用の道具はほぼ全滅
衣装もない
唯一残ったのは台本だけだ
蓮「はぁ......」
友希那「これは、どうするの?中止?」
蓮「それは出来ないな。もうタイムテーブルが出来てる。」
リサ「うわ、マジか。」
蓮「申請書を出した時点で、やることは変更できない。だから、まぁ、やばいな。」
俺はそう言いながら、チョークを持った
そして、黒板に文字を書きなぐった
リサ「蓮?」
蓮「......こんなもんか。」
バン!っと、俺は黒板を叩いた
クラス全員の視線が俺に集まった
女子「これは何?」
蓮「これはリハーサルの前日、道具を行動に運び込むまでのタイムテーブルだ。」
男子「お、おぉ!」
蓮「これの通り行けば、100%間に合う。お前らは全員で舞台の小道具とか終わらせろ。衣装担当はまた頼む。」
女子2「う、うん!でも、予算が......」
蓮「問題ない。そこの5人が出す。」
委員長「え?」
蓮「うん?何かおかしいこと言ったか?」
委員長「い、いえ!滅相もございません!」
俺がにらみつけると5人は一層腰が低くなった
これにはクラスの奴らも苦笑いだ
蓮「さぁ、取り掛かるぞ。その他の事は全部、俺が片付けてやる。」
クラスメイト「おー!」
そうして、演劇の準備が再開された
蓮「......さて、俺らも始めるか。」
リサ「うん、演技練習だよね?」
蓮「あぁ、そうだ。まぁ、リサと友希那は出来るだろ。」
友希那「当然よ。完璧な魔女を演じて見せるわ。」
蓮「え?友希那その役なのか?」
役決めを全く聞いてなかったから驚いた
てか、段々、笑いのツボに入ってきた
友希那「何故笑ってるの?」
蓮「いや、なんでもない。」
俺は一つ咳ばらいをして気を取り直した
そして、役担当の奴らに目を向けた
蓮「まず、お前ら、各自思うように演技をしてくれ。」
男子「え!?」
男子2「そ、それはきついんじゃ?」
蓮「何となくでいい。アバウトだ。」
リサ「う、うん。蓮が言ってるし、やってみるよ!」
成海「まぁ、そうだね。蓮が言ってる事だし。」
男子3「神谷は神かなんかなのか?」
男子4「魔王だよ。」
そうして、演劇(仮)が始まった
蓮「__ふむ。」
思ったよりも悪くない
友希那は豪語してただけあっていい感じに悪そうだし
成海も普通に上手い
シンプルな話だけあってセリフは全員覚えてるし
だが......
蓮「リサ、少し硬いな。」
リサ「うっ、ご、ごめん。」
蓮「別に謝らなくてもいいぞ。ある程度形があるかの確認だったからな。」
俺はそう言って、椅子から立ち上がった
リサ「蓮は大丈夫なの?さっきは混ざらなかったけど。」
蓮「俺は演者兼舞台監督だからな。出番も最後だけだし、いけるだろ。」
友希那「蓮だもの、大丈夫ね。」
蓮「そう思っててもいい。じゃあ、俺は仕事行ってくるなー。」
リサ「うん、行ってらっしゃい!」
俺は教室を出て、生徒会室に向かった
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日菜「__あ、いらっしゃい!蓮君!」
蓮「あぁ。」
俺は生徒会室に着くとすぐにデスクワークを始めた
咎を使えば学校行事程度、すぐに終わる
日菜「そう言えば、蓮君のクラスは大丈夫そう?」
蓮「まぁ、なんとかな。」
日菜「そっか!流石、蓮君。」
日菜はそう言って、パソコン画面に目を戻した
俺も作業に戻った
蓮(本番で合わせるって言っても、流石に丸腰ではいけないよな。)
俺は手を動かしながら考えた
スケジュール的に練習に混ざる時間はない
何か備えるのにいい方法はあるか
蓮「......」
日菜(蓮君、すっごく真剣......///)
蓮「......あ、そうだ!」
日菜「!?」
思いついた
てか、いたこの学校にスペシャリストってやつが
俺はそいつらに電話をかけた
蓮「__悪い、俺に演技を教えてくれ。」
俺は電話の相手にそう言った
そして、その後、作業を再開した
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夜の講堂
昼には準備でにぎわってたこの場所も今じゃ静かだ
そんな場所で俺はある人物たちを待っていた
麻弥「__お待たせしましたー!」
薫「待たせたね、蓮。」
蓮「悪いな、こんな時間に。」
俺が呼んだのはこの2人だ
この学校においての演劇のスペシャリスト達
この2人は間違いない
麻弥「遅れてすみません!」
蓮「いや、呼んだのは俺だ。」
薫「それにしても、隠れて練習なんて、蓮はつれないね。」
蓮「時間の関係上、クラスに行けなくてな。」
俺がそう言うと
2人は心配そうな顔をした
薫「災難だったね。準備が火事で台無しになるなんて。」
蓮「あぁ。流石に呪われてると思った。」
麻弥「後、生徒会の仕事もしてると聞きました。」
蓮「まぁ、成り行きでな。」
麻弥「全くもう......また無理して倒れないでくださいよ?」
蓮「多分、大丈夫だろ。」
俺はそう言いながら2人に手招きをした
蓮「さっそくだが、演技を教えてくれ。」
薫「そうだね。時間もない、早くしようか。」
薫はそう言って、舞台の前に立った
麻弥は首を傾げた
麻弥「あれ?上がらないんですか?」
薫「蓮のお姫様は私じゃない。」
蓮「?」
薫「麻弥、君が行きたまえ。」
麻弥「えぇ!?」
薫「私は、王子だからね。」
薫は俺に向かってウィンクしてきた
俺は理解した、そういう事だ
蓮「そうだな。」
薫「さぁ、行っておいで。」
麻弥「え、あ、はい?」
麻弥は困惑しながら舞台に上がった
そして、薫が手を叩いた
薫「さぁ、始めよう。2人とも。」
蓮「あぁ。」
麻弥「はい!」
こうして、俺の演劇練習が始まった
そして、文化祭は刻一刻と近づいてくる