覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

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文化祭2日目

 文化祭2日目

 

 俺はいつも通りに学校に来た

 

 周りの生徒は相変わらず

 

 文化祭の時だけは早く来てる

 

蓮(__うん。)

 

 体の調子は良い

 

 これなら、今日1日くらいは大丈夫そうだ

 

あこ「__れーん君!」

蓮「お、あこ。」

あこ「おはよう!」

 

 あこは遠くから俺に駆け寄ってきた

 

 そして、明るい笑顔で挨拶してきた

 

蓮「あぁ、おはよう。」

 

 俺も笑顔で挨拶を返した

 

 今日のあこはいつも以上にいい笑顔だ

 

 つい、つられて笑ってしまう

 

明日香「__ちょ、あこ、速すぎ......」

六花「や、やっと、追いついた......」

あこ「あ、ごめん!2人とも!」

蓮「よう、六花。」

六花「あ、神谷先輩!」

明日香「神谷先輩?あれ?どこかで聞いたことあるような......」

蓮「あれ?香澄の妹?」

明日香「え?なんで......って、お姉ちゃん。」

蓮「当たりだ、明日香。」

 

 俺がそう言うと、明日香はため息をついた

 

 気持ちは分かる

 

 俺もしつこく香澄に写真を見せられたからな

 

 いやでも顔くらい覚える

 

明日香「なんか、すみません。」

蓮「いや、謝らなくてもいい。明日香こそ、まぁ、頑張れ。」

明日香「......はい。」

 

 香澄の妹か......

 

 中々、ハードな人生になりそうだな

 

あこ「__って、なんかいい感じに挨拶してる!」

蓮「ん?」

 

 話してると、突然

 

 あこが叫びだした

 

蓮「どうした?」

あこ「なんか、蓮君がまた女の子と仲良くなる気がしたの!」

蓮「?」

六花「あー。」

蓮「どういう事だ?」

 

 2人の言ってる意味が分からない

 

 何の話だ?

 

明日香(そう言えば、この人かなりモテるんだっけ。)

あこ「蓮君はこれ以上、倍率上げちゃダメ!」

六花「そうです!先輩の倍率、人気の大学よりも何倍も高いんですよ!」

蓮「え?」

明日香「あー、あはは......」

 

 何故か明日香に憐れむような目で見られた

 

 なんでだ......

 

あこ「ともかく、今日の蓮君はあこの蓮君なんだからね!」

蓮「あ、あぁ、そうだな?」

あこ「じゃあ、自由時間になったら迎えに行くね!」

蓮「あぁ。」

あこ「じゃあ、後でねー!」

六花「さようなら!」

明日香「さようなら。」

 

 そう言って3人は校舎の方に歩いて行った

 

 俺も、校舎に歩いて行った

__________________

 

 それから、色々あって

 

 なんだかんだ、自由時間になった

 

あこ「__れーんーくーんー!」

蓮「来たか。」

 

 少し待ってると、あこが歩いてきた

 

 俺は軽く手を振りながら近づいた

 

あこ「お待たせ!」

蓮「そこまで、ていうか、全く待ってない。」

 

 ほんとに自由時間になった瞬間に来た

 

 あこはいつからスタートを切ってたんだ?

 

 まじで速かったんだが

 

あこ「早く行こ!」

蓮「あぁ、わかった。」

 

 俺はそう言って歩きだそうとした

 

 すると、服が掴まれる感覚があった

 

蓮「どうした?」

あこ「えっと、手を繋ぎたいなって......///」

蓮「手?」

 

 俺は首をかしげながら手を出した

 

蓮「別にそれくらい、いいぞ。ほれ。」

あこ「うん!///」

 

 あこは俺の手を握ってきた

 

 あこと手を繋ぐのは記憶をなくして

 

 病院を退院をした時以来だな

 

蓮「さて、どこ行きたい?」

あこ「えっとね、あこたちのクラス!」

蓮「あこの?」

あこ「うん!」

蓮「えっと、何してるんだっけ?」

あこ「来れば分かるよ!」

 

 俺はあこに手を引かれ

 

 1年A組に向かった

__________________

 

 1年A組に着くと

 

 中から聞きなじみのある楽器の音が聞こえた

 

蓮「__セッションカフェ?」

あこ「うん!いいでしょ!」

 

 確か、六花がクラスにいたし

 

 演奏できるメンツはいるな

 

あこ「入って入って!」

蓮「あぁ。」

 

 俺は教室に入った

 

明日香「いらっしゃいませー__って、えぇ、あこ!?」

あこ「やっほー!」

 

 教室に入ると、明日香が受付をしてた

 

 入ってきた俺たちを見て目を丸くしてた

 

蓮「2人だ。」

明日香「え、あ、はい。ごゆっくり。」

蓮「あぁ。」

 

 俺とあこは教室の奥の方に行った

 

明日香(あれ、六花やばいんじゃ......)

 

六花「せ、先輩!?」

蓮「よっ、六花。」

あこ「やっほー!」

 

 奥に行くと、六花が座ってギターを弾いてた

 

 流石に上手いな

 

六花「て、ててっ、手!!」

蓮「?」

あこ「六花も一緒にやろ!」

蓮「いや、俺、楽器ないんだけど。」

六花「ギターならここにありますよ!」

あこ「あこと一緒にドラムしよ!」

 

 2人の意見が衝突する音がした

 

 なんか、火花散ってる気がする

 

蓮「うーん、ドラムはセットに時間かかるし。ギターが無難だな。」

六花「やった!はい、どうぞ!」

あこ「あ、ドラム一個しかなかった......」

 

 そんなこんなで、俺はギター受け取った

 

 そして、演奏を開始した

 

蓮「あ、ギター弾くならこれだな。咎。」

 

 能力を発動させた

 

 やっぱり、演奏と言えばこれだな

 

あこ「あれ?色変わってない?」

蓮「あー、カラコン入れてるからな。」

六花(あれって、そんなのでどうにかなったんだ?)

 

 2人は驚きの表情を浮かべた

 

 まぁ、今の今まで裸眼で能力使ってたし

 

 そりゃ、驚くよな

 

蓮「まぁ、やってみようぜー。」

あこ「う、うん!」

六花「はい!」

 

 それから俺たちは演奏を始めた

 

 そう言えば、俺、ギター貰ってたんだよな

 

 普通に部屋にあるし

 

蓮(うーん、俺もギター、趣味でやってみようかな。)

六花(え!?う、上手すぎるやろ!?)

あこ(あー、この感じ、懐かしいなー!)

 

 それからしばらく、演奏を続けた

 

 ギターを弾くと、何か充実感があった

 

六花「__せ、先輩。上手過ぎないですか......?」

蓮「そうか?」

六花「もう、何年もギターをしてきた人、よりも上手でした。」

あこ「蓮君は一回でも見ればそれを何倍にもするからねー。」

六花「え?」

あこ「初めて見たのが紗夜さんの演奏だったから、それの何倍か、だね!」

六花(それなんてプロ?)

蓮「まー、俺自身の力かは微妙だけどな。」

 

 俺はそう言いながら、ギターを返した

 

 そして、軽く肩を回した

 

蓮「楽しかった!ありがとな!」

六花「こ、こちらこそ!」

あこ「じゃあねー!」

蓮「じゃあなー。」

 

 俺たちは軽く手を振りながら

 

 教室を出て行った

 

明日香「す、すごいなぁ。」

六花(先輩に負けんように頑張らんと!)

__________________

 

 教室を出てから

 

 俺とあこは校内を歩き回っていた

 

蓮「__そう言えば、もう少しでライブやるんじゃないか?」

あこ「あ、アフターグロウ!」

蓮「行くか?」

あこ「うん!」

 

 という会話の元

 

 俺たちは講堂に向かった

__________________

 

 行動に着くと、かなり客が集まっていた

 

 舞台にはアフターグロウが立ってる

 

蘭(__蓮!?)

ひまり(蓮さんキター!)

巴(あこもいる!)

つぐみ(蓮さんとあこちゃん!頑張らないと!)

モカ(テンション爆あがり~)

 

 そうして、アフターグロウの演奏が始まった

 

 5人に何が起こったのか

 

 すごく気合の入った演奏をしてた

 

 てか、すごすぎて周りの客、ついて来れてないぞ

 

蘭『__文化祭2日目も盛り上がって行こう!』

 

 そんな事を思ってるうちに

 

 アフターグロウの演奏が終わった

 

?「__あのー?」

蓮「はい?」

??「次って、合同バンドの番なんだよね?」

あこ「はい、そうですよ?」

 

 舞台の方を見てると

 

 外からの客と思われる2人に話しかけられた

 

??「って、あれ君。どっかで......」

?「あー!」

蓮、あこ「!?」

?「君、神谷蓮君でしょ!」

蓮「!」

 

 なんで俺の名前を知ってるんだ

 

 流石に背筋が凍ったぞ

 

奏「私、丸山奏!彩ちゃんの従姉妹!」

神月「今井神月だよ☆リサの従姉妹でここの卒業生!」

蓮「丸山、今井......2人の。」

神月「そうだよ!」

 

 納得した

 

 文化祭に呼ぶくらいだし

 

 親しい仲なんだろう

 

 だから、俺の事を知ってても不思議じゃない

 

奏「まさか、こんなところで会うなんてねー!」

神月「うん!驚いたよ!」

蓮「俺も驚きましたよ。急に名前呼ばれるんですから。」

奏「あはは!ごめんごめん!彩ちゃんの__」

神月「あー!ストップ奏!」

奏「むぐー!」

 

 奏さんが何か言おうとすると

 

 神月さんが口をふさいだ

 

 彩の、なんだ?

 

神月「あはは、奏は何を言おうとしたのかなー!」

奏「むぐー!むぐー!」

蓮(やばいな。)

あこ(また女の子!?)

蓮「?」

 

 急にあこが手を握ってきた

 

 俺は不思議に思って、あこの方を見た

 

あこ「蓮君......?」

蓮「なんだ?」

あこ「また、女の子。」

蓮「えー、いや、挨拶なんだけど?」

あこ「蓮君はそれでも危ないの!」

蓮「えぇ!?」

神月「ジェラシーだねぇ!」

奏「神月ちゃんもシッ!」

彩『__皆ー!こんにちはー!』

奏「あっ!彩ちゃんだ!」

 

 俺たちが話してると

 

 舞台に合同バンドの5人が出て来た

 

 俺たちは舞台に視線を移した

 

彩『高校最後の文化祭で最高の合同バンドを作ることができまっちた!』

蓮、あこ「あっ。(噛んだ)」

奏「あはは!流石彩ちゃん!」

 

 奏さんは笑いながらそう言った

 

 神月さんは苦笑いだ

 

奏「でも、彩ちゃん、がんばってるなぁ......」

蓮「まぁ、頑張ってますよ。アイド__」

奏「お笑い芸人!」

蓮「__え?」

 

 一瞬、時間が止まった

 

 あれか、これも超能力か?

 

 例もあるし

 

神月(あれ、あの子ってアイドルじゃ?)

蓮(アイドルですよ。)

神月(直接脳内に!?)

 

 こんなやり取りをしてるうちに5人の演奏が終わった

 

 もう、奏さんの勘違いはダメだ

 

 あの人にとって彩は一生、お笑い芸人なんだろうな

 

蓮(哀れなり、彩。)

あこ(すごく、集中してる......)

 

 横からあこの視線を感じる

 

 俺はあこに視線を移した

 

蓮「どうした?あこ?」

あこ「......来て。」

蓮「え、あこ、ちょっと待__」

 

 俺は言葉を言いきる前に

 

 あこに引っ張られていった

 

神月「青春だねー!」

奏「ジェラシってたねー。」

__________________

 

蓮「__お、おい!あこ!」

 

 しばらく、あこに引っ張られ続け

 

 誰も通らない、屋上に通じる階段に来た

 

 文化祭の盛り上がりが少し遠くに感じる

 

蓮「どうして、こんなところに?」

あこ「今日は、蓮君はあこの蓮君なんだよ。」

蓮「?」

 

 あこは急にそんな事を言ってきた

 

 少し、拗ねたような声だ

 

あこ「それなのに、蓮君。あこに全然かまってくれない......」

 

 あこは俺に抱き着いてきた

 

 すごい力が強い

 

 流石にドラマーだ

 

蓮「そ、そうか?」

あこ「うん。さっきだって、リサ姉たちばっかり見てたし、あの2人と話してたし......」

蓮「いや、それは......」

あこ「分かるよ。だって、あの2人、可愛かったもんね。」

蓮「?」

 

 あこはそう言うと

 

 抱き着いてくる力が弱まった

 

あこ「あこと違って大人だし、大きかったし......」

蓮「いやいやいや、何の話ししてる?」

あこ「蓮君、デレデレだったじゃん!」

蓮「いや、そうでもなくない!?」

 

 あこの言葉に突っ込んでしまった

 

 別にデレデレした記憶はない

 

 呆然とした記憶はある

 

あこ「そうだもん!鼻の下とか伸ばしてた!」

蓮「いや、それはないだろ!?」

あこ「......蓮君はあんな女の子が好きなの......?」

 

 あこは小さな声でそう言ってきた

 

 俺は少し困惑したが

 

 拗ねてるあこの頭に手を乗せた

 

蓮「いや、基本的に俺、好みとか無いぞ。(鼻の下も伸ばしてないと言いたい。)」

あこ「......じゃあ、あこも?」

蓮「え?」

あこ「あこも、蓮君の彼女さんになれる......?」

 

 あこは上目遣いでそう言ってきた

 

 俺は驚きで目を見開いた

 

あこ「あこ、胸も大きくないし、子供っぽいけど。彼女さんになれる?」

蓮「え、いや、その、あこも対象ではあるぞ?」

 

 困惑を隠せてないが

 

 これだけ言っておいた方がいいと思った

 

 もう、何を言ってるかよくわからないけど

 

蓮「あこは可愛いし、言っても2つ下なだけだろ?」

あこ「......そうなんだ。」

 

 あこはそう言って、俺から離れた

 

 そして、俺の目を見た

 

あこ「よかった!」

蓮「そ、そうか。」

あこ「うん!」

 

 あこが俺の腕に抱き着いてきた

 

あこ「あこ、蓮君が大好きだよ!ずっと!」

蓮「そうか。ありがとな、あこ。」

あこ「早く次行こ!」

 

 そう言ってあこは俺の腕を引っ張った

 

 俺はそれにつられて歩きだした

 

あこ「今日はもう、あこから目を離しちゃダメだからね!」

蓮「あぁ、出来るだけ、あこ見てるよ。」

 

 それから俺たちは2人で

 

 文化祭2日目を堪能した

 

 あこが機嫌を悪くすることはもうなかった




夜は別のを投稿します。
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