朝、俺はいつも通りの時間に登校した
一時期はあいつらが毎日来て大変だったが
最近は落ち着いてきて、来る回数は減った
リサ「__あ、おはよう!蓮!」
蓮「おはよ。」
リサ「あはは!蓮はいつも通り眠そうだね!」
友希那「もっと、シャキっとしなさい。」
蓮「それは出来ない。だって、俺だから。」
友希那「努力しなさいよ。」
俺はそんな会話をしながら鞄を置き、席に着いた
俺は基本的には面倒くさがりな普通の男の子だぞ
シャキッとなんて出来んな
リサ「あ、そう言えば、2人はあれ書いた?」
蓮「あれ?」
友希那「何のこと?」
リサ「進路調査だよ。」
蓮、友希那「......あっ。」
リサ「書いてないんだね......」
やばい、完全に忘れてた
そう言えば、先週位に配られてたような気がする
リサ「提出、今日だけど?」
蓮「え?まじ?」
友希那「そんな事聞いてないわ。」
リサ「いや、毎日言ってたよ!?」
蓮、友希那「聞いてなかった(わ)。」
そもそも、進路なんて言われてもな
したいこともないし
進学したいとも思ってないし
何を書けばいいんだか
蓮「リサはなんて書いたんだ?」
リサ「あたし?あたしは進学希望だから、この大学だよ~。」
蓮「おー、ちゃんと書いてる。ギャルなのに。」
リサ「いや、それ関係ある!?」
蓮「リサって真面目だよなー。」
友希那「そうね。」
リサ「2人が不真面目すぎるんだよ。」
蓮「失礼だな。」
友希那「そうよ。私は蓮みたいに寝てないわ。」
蓮「なっ!裏切りやがったな!」
だがまぁ、授業寝てるのは事実なわけで
マジで、起きて授業聞いた記憶なんて0に等しい
そんな俺が進路なんてなー
リサ「周りの子はもう進路決めてるよー?」
蓮「とはいってもな、友希那には歌があるし、そっちの道があるだろ。」
友希那「考えたことなかったわ。」
蓮「そうか。」
友希那「それよりも、蓮はどうするの?」
蓮「ふーむ......」
全く思いつかん
誰か、良い進路紹介してくれないかな
ハロワみたいな感じで
蓮「駄目だ、浮かばん。」
リサ「じゃあさ、一回、あたしの写す?」
蓮「え?」
リサ「蓮、あたしと同じくらいの成績だし!」
蓮「まぁ、別にそれでもいい。」
リサ「!」
蓮「じゃあ、リサの写すかー。別にここ行くのもいいし。」
俺はそう言いながらリサの進路希望を写した
ここに行けば、リサいるし
ボッチになるって言う最悪の事態は回避できるな
蓮「よし、書けた。」
友希那「私もリサの写そうかしら。」
リサ「いいけど、友希那は勉強大丈夫?」
友希那「頑張れば出来るわ。」
蓮「頑張れよー。」
朝はそんな会話をして時間を過ごした
そして、時間は過ぎていった
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放課後になった
俺は体を起こし、大きく伸びをした
やっぱり、寝るならベッドがいいな
蓮「__ふぁ~......ん?」
起きて、携帯を確認すると
日菜からメッセージが来てた
てか、これ授業中に送ってるし
どうやったんだ?
俺はそんな事を思いながら内容を確認した
そこには、授業が終わったら電話してと書いていた
俺は日菜に電話をかけることにした
日菜『もしもし!』
蓮「何の用だ?てか、よく授業中に送れたな。」
日菜『用はね、蓮君に花咲川に行ってほしいの!』
蓮「花咲川?」
日菜『じゃあ、お願いね!』
蓮「おい、日菜?って、切りやがった。」
俺はため息をつきながら携帯をポケットに入れた
別に何かしようってわけじゃないだろうし
俺は花咲川に行くことにした
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学校を出てからほどなくして
俺は花咲川に着いた
校内には部活動をしてる生徒が多い
蓮「__おー、頑張ってるなー。」
俺はなぜか入校が許可されていて
簡単に入る事が出来た
一体、誰が申請してるんだろうな
燐子「あれ?蓮君?」
紗夜「何をしてるのですか?」
蓮「あ、燐子と紗夜。」
暫く歩くと、2人と出くわした
ちょうど帰りなんだろう
蓮「俺も良く分からん。日菜に行けって言われた。」
紗夜「日菜が?」
蓮「あぁ。」
紗夜「全く、またあの子は......」
燐子「ですが、なぜ、わざわざ蓮君を花咲川に......?」
蓮「ふーむ。」
イヴ「__あ、レンさん!」
蓮「イヴ?」
俺達が話してると
イヴがどこからか走ってきた
剣道の道着を着てる
部活の途中だったのか?
蓮「どうしたんだ?」
イヴ「レンさんを探していたんです!」
蓮「え?なんで?」
イヴ「今日、レンさんを呼んだのは私なんです。」
蓮「あ、そうなのか。だったら連絡くれればいいのに。」
でも、なんでわざわざ俺を?
見た感じ部活の途中だし
蓮「まぁ、いいや。それで、用ってなんだ?」
イヴ「ここでは話せないので、ついて来てください!」
蓮「あぁ、わかった。じゃあな、2人ともー。」
紗夜「はい、また。」
燐子「さようなら。」
それから俺はイヴの後ろをついて行った
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俺が案内されたのは体育館だ
でも、誰もいない
蓮「__あれ?部活動はしてないのか?」
イヴ「はい、今日、剣道部はお休みなんです。」
蓮「え?じゃあ、なんで、イヴは道着を着てるんだ?」
イヴ「......」
俺がそう尋ねても
答えは返ってこなかった
俺は不思議に思いながらイヴを見た
すると、イヴの口が開いた
イヴ「レンさん、私と戦ってください。」
蓮「え?」
俺は目を丸くした
今、戦ってくれって言ったよな?
蓮「いや、なんでだ?」
イヴ「防具などはお貸しします。お願いします。」
蓮「......」
どうやら、話は聞いてくれないみたいだ
どんな意図なのか全く分からないが
イヴはどうしても俺と戦いたいらしい
蓮「......分かった。」
イヴ「!」
蓮「言っとくが、運動はからっきしだぞ。」
うわぁ、どや顔で何言ってんだろ
最高にかっこ悪い
そんな事を思いながら、俺は防具をつけ
イヴに竹刀を渡された
イヴ「__それでは、いざ、尋常に!」
蓮「っ!」
イヴはそんな声と共に攻撃を仕掛けて来た
キッチリとした剣道の動き
俺は後ろに思いっきり飛びのいた
蓮(マジか、これ本気じゃねぇか。)
竹刀からの風圧がすごい
あたったらマジでケガする
イヴは何考えてるんだ?
イヴ「本気でしてください、レンさん。」
蓮「いやいやいや、だから俺は__」
イヴ「私は本気のレンさんが見たいんです......!」
蓮「......マジかよ。」
イヴは大きな眼を鋭くしてる
これは本気な奴の目だ
蓮「......咎。」
イヴ「!」
俺は能力を発動させた
間違っても、体に当てたりできない
蓮「いくぞ。」
イヴ「っ!」
俺は一気に距離を詰めた
イヴは竹刀を振り上げ、
俺の脳天めがけて振り下ろして来た
イヴ「!?(き、消えた!?)」
蓮「はい、胴。」
近未来視で一手先を見た
イヴは驚いたような顔をした
イヴ「まだです!」
蓮「!」
ブンッ!とイヴは竹刀を振った
俺はギリギリで竹刀をよけた
イヴ「ふざけないでください。」
蓮「ふざけてないんだが。」
イヴ「私は、本気のレンさんと戦いたいんです......!」
蓮「だから、なんで俺と戦うんだよ。」
イヴ「......それは、言えません!」
蓮「っ!」
イヴはまた正面から突っ込んできた
でも、俺には未来が見えてる
それ故にイヴの竹刀はことごとく空を切る
だが、イヴは懸命に竹刀を振ってる
蓮(なんだって、こんな本気で。)
イヴ「なんで......」
蓮「?」
イヴ「なんで、何もしないんですか!」
イヴは涙声でそう叫んだ
俺は足を止めて、イヴの声に耳を傾けた
蓮「いや、だって、イヴにケガさせたくないし。」
イヴ「......そうやって、人が傷つくのは怖がるんですね......」
蓮「え?」
イヴはボソッとそう言った
俺は首を傾げた
イヴ「自分が傷つくのは怖がらないのに......」
蓮「いや、自分の事は自己責任だし。」
イヴ「違いますっ!!」
蓮「!?」
イヴ「レンさんが倒れたりするのは、いつも、私達のせいです!!」
イヴは大きい瞳に涙を浮かべている
なんで、こいつらは責任を負いたがるんだ
イヴ「レンさんは自分を犠牲にするヒーローです。」
蓮「!」
イヴ「私達はそんなレンさんに助けられてきました。ですが、私はそれが我慢なりません。」
蓮「我慢ならない?」
イヴ「私だって、レンさんを助けたかったんです!ずっと!でも、レンさんはそんな事も許してくれませんでした!」
蓮「イヴ......」
イヴは涙ながらそう訴えて来た
別に助けるなって言ったわけでもないけど
イヴはそう感じたって事か
でも、イヴは少し勘違いをしてる
蓮「俺はヒーローじゃないよ、イヴ。」
イヴ「......?」
蓮「俺はそんなかっこいいものじゃない。その逆、かっこ悪い人間だよ。」
心だけじゃヒーローにはなれない
完璧な結果が伴って、初めてヒーロー
その点、俺は皆を悲しませてる
だから、ヒーローなんかじゃない
蓮「お前らを悲しませてる、ひどい男だ。」
イヴ「そ、そんな事は......」
蓮「でもさ。」
イヴ「?」
蓮「苦しんでるやつを助けるために足掻ける人間でありたいとは思ってるよ。」
イヴ「!!」
蓮「そのためには、自分の命なんて惜しくない。」
俺は微笑みながらそう言った
そして、竹刀を構えた
蓮「来い、イヴ。」
イヴ「っ!!......行きます!」
イヴは勢いよく突っ込んできた
俺は未来を見た
そして、次の手を考えた
蓮(ここで、一歩引けば__)
イヴ「......(ここです!)」
蓮「っ!?(しまった!)」
イヴは前進してた勢いを俺の目の前で止めた
まさか、イヴの狙いは
そう思った頃には、イヴの竹刀は振られていた
蓮「__参った。」
イヴの狙いは、
面でも、小手でも、胴でも、突きでもない
俺の持ってる竹刀だった
竹刀は宙を舞い、体育館の床に落ちた
蓮「未来を超えたな、イヴ。」
イヴ「レンさん!」
蓮「うおっ!」
突然、イヴが抱き着いてきた
俺は少し体勢を崩したが
何とかイヴを受け止めた
イヴ「ごめんなさい、わがまま言って......!」
蓮「別にいいよ。イヴの気持ちも知れてよかった。」
イヴ「レンさん、レンさん......!」
イヴは頭を擦り付けてきてる
俺はそんなイヴを受け入れた
蓮「ほら、今日は帰ろうな。もう外、暗いし。」
イヴ「はい......///」
それから、
俺とイヴは体育館を出て家に帰った
その間、イヴに頼まれ、手を繋いでた
__________________
翌日
今日は土曜日だ
言わば、休日
そんな中、俺は......
蓮「__あー!!!いってー!!!」
絶賛、筋肉痛になってた
慣れない運動をしたからか、
俺の身体は悲鳴を上げてる
ついでに俺も悲鳴を上げてる
蓮(け、剣道やべぇ。イヴはあんなのしながらアイドルやってるのかよ。)
あの細い体のどこにそんな体力があるんだ
やっぱり、アイドルってやべぇ
そんな事を考えてると、ドアを叩く音がした
イヴ『レンさーん、いますかー?』
蓮「おー、いるぞー。」
イヴ「じゃあ、失礼します!」
イヴはそう言って部屋に入ってきた
てか、イヴくらいだな
ノックして部屋は行ってくるの
イヴ「あれ?どうしたのですか?」
蓮「筋肉痛になった。」
イヴ「そうなんですか!?」
蓮「俺の運動不足が祟ったな。」
俺は伏せた体制のままそう言った
イヴは俺の横にしゃがんで顔を覗き込んでる
イヴ「すみません、私のせいで......」
蓮「いや、そんな気にしなくてもいいぞ。どう考えても、俺の運動不足だし。」
と、俺は死ぬほどかっこが付かない体勢で言った
イヴは心配そうな顔をしてる
蓮「あと、イヴの気持ちも分かったし。まぁ、仕方ないってことで。」
イヴ「あ、その事なんですが......///」
蓮「ん?」
イヴ「その、昨日、言いたかったことがありまして......///」
イヴはモジモジして、顔を赤くしてる
俺は首が動かせないがそれは分かった
蓮「なんだ?」
イヴ「私はレンさんを愛してます!///」
蓮「え!?」
イヴ「そ、それだけです!///失礼しました!///」
イヴはそれだけ言って
部屋からドタドタと出て行った
蓮「え、ちょ、待ってイヴ__って、いったぁぁー!!!」
俺は慌てて体を動かそうとしたが
ベッドから落下し
筋肉痛の痛みに悶えた
仮に新しくシリーズ始めるとするなら、ヒロイン誰がいいですかね?
仮にです、まだ予定も何もありませんが。