朝、俺はいつも通りベッドの上で目を覚ました
筋肉痛はこころが持ってきた薬を飲んだら
まじで、あっという間に治った
俺は改めて、弦巻家やべぇと思った
蓮(__ん?)
そう言えば、
なんかいつもよりベッドが狭い気がする
いや、もうわかった
あいつらの内の誰かがいるな
こころかはぐみ、いや、あこかもしれない
蓮「__おい、何やってんだ。」
俺はそう言って横にいる奴に手を伸ばした
紗夜「ひゃ!///」
蓮「!?」
すると、横から甲高い声がした
いや、何で紗夜がいるんだ?
日菜「__朝からおねーちゃんを襲うなんて、るんっ♪てするね♪」
蓮「はい?」
日菜「あ、昨日は激しかったね♪」
蓮「う、うわぁー!!!」
土曜の朝、俺の部屋にて
誰の得にもなりはしない
男の悲鳴が上がった
__________________
少し時間が経ち
俺は落ち着きを取り戻し
とりあえず、紗夜と日菜を正座させた
蓮「__それで、何をしてた?」
日菜「えーと、るんっ♪てすること?」
蓮「よし、取り合えず日菜はゲンコツな。」
日菜「えー!?」
まぁ、冗談だ
俺は次に紗夜の方を見た
蓮「紗夜。日菜はともかくとして、お前はそんなキャラじゃないだろ。」
紗夜「......ごめんなさい」
蓮「いや、怒ってるわけじゃないんだぞ?死ぬほど驚いたけど。」
紗夜はうつ向いて黙りこくってる
なんか、俺が悪い事してるみたいに思えて来た
蓮「まぁ、もういいや。」
俺はそう言って椅子に座った
さて、ここからどうするか
蓮「それで、お前らは何しに来た?」
日菜「あ、そうそう!」
蓮「!?」
俺がそう尋ねると
日菜は突然大声を出した
日菜「もうすぐハロウィンだよ!」
蓮「そう言えば、そうだな。」
日菜「だからさ、蓮君に採寸してほしいの!」
蓮「は?」
日菜「採寸だよ!あ、メジャーは持ってきてるよ!」
蓮「いやいやいや、そうじゃねぇだろ。てか紗夜は?」
紗夜「あの、私も......///」
蓮「」
どうなってるんだ
日菜はともかく紗夜まで
これはあれか?
ス〇ンド攻撃かなんかか?
紗夜「お願い、出来ますか......?///」
蓮「あ、もう何でもしてやるよ(思考放棄)」
日菜「わー!やったー!」
分かった
これは考えるだけ無駄だ
もう、心を無にして頑張ろう
日菜「あ、興奮したら襲ってもいいよ!」
蓮「何言っとんねん。」
そんなこんなで
紗夜と日菜の採寸が始まった
蓮「さー、さっさと行くぞー。」
日菜「蓮君ノリノリだねー!」
紗夜「の、ノリノリ......///」
蓮「ねぇ、さっきから紗夜の反応が誤解を招きそうなんだけど?」
紗夜「す、すみません。」
蓮「まぁ、測るかー。」
やり方とかよくわからんし
まぁ、無難なとこから行くか
日菜「おー、ウェストから行くんだね!」
蓮「正しい順序とか知らないしな。」
日菜「いいよー!変態感出てるよー!」
蓮「やめろ。」
紗夜「へ、へんたっ......///」
蓮「紗夜はもっとやめて?」
俺は心を無にして測った
双子というだけあって
サイズはほとんど一緒だ
蓮(へぇ、これはすごいな。)
紗夜「~!///(すごく我慢してる。)」
日菜「さぁ、次行こ次!」
紗夜の分を測り終えると
とりあえず、紙にメモを取って
次の作業に移った
蓮「えーっと、次は......ヒップか。」
日菜「はいはーい!」
蓮「もう、日菜は慣れた。」
俺はそう言いながらメジャーを巻き付けた
この、俺っていつからこんなに肝座ったんだろ
いや、割と最初からこうだったな
紗夜(まぁ、蓮さんは触らないように気を付けてくれてますし、大丈夫ですね。)
蓮(この姉妹って体のサイズ全部一緒なんじゃないか?)
双子ってすごいんだなー
この体験は貴重なのかもな
普通こんな機会ないし
こんなことを考えてた
俺の思考は甘かった
日菜「じゃあ、次は......」
蓮「え?もう終わりじゃね?」
日菜「まだあるよ!バスト!」
蓮「」
そう、俺は気づいてた
だが、目をそらしてたんだ
この事実から
蓮「いやいやいや、ダメだろ。」
日菜「えー?大丈夫だよー?」
蓮「さ、紗夜からも何か言ってくれ。」
紗夜「私も、測っていただければ......///」
蓮「どうした風紀委員!?」
風紀の乱れだぞ!
取り締まれよ!?
いや、マジで頼む
日菜「ほらほらー!」
日菜はそう言って両腕を挙げた
これ、強制なの?
え?終わったじゃん
蓮「......じゃあ、行くぞ。」
日菜「ちゃんと、一番高いところから測るんだよー?」
蓮「イチバン タカイトコロ......?」
その時、宇宙が見えた
そして、それが何かを理解した
蓮「......フッ」
紗夜(わ、笑った?)
俺、神谷蓮は
今まで幾度も困難を退けて来た
そして、それはこれからもだ!
蓮「いいだろう、その挑戦、受けて立つぜ。」
日菜「え?あ、うん(?)」
俺はメジャーを構えた
そして、大きく呼吸した
蓮(食らえ!メジャー測定、奥義!)
※そんなものはありません
俺は心の中で叫びながら
目的の位置へメジャーをのばした
日菜「あ......っ///」
蓮「__!」
日菜の声の後
俺の身体はまるで
時が止まったかのように硬直した
日菜「い、意外と乱暴だね///」
蓮「はい、ごめんなさい(真顔)」
何が食らえだよ
食らわせちゃダメなんだよ
日菜(び、びっくりして変な声出しちゃった///)
蓮「もう悪いけど、それはお前らでやってくれ。俺には荷が重い。」
紗夜「そ、そうですね。」
日菜「あたしもそれがいいと思う。」
蓮「じゃあ、俺は外に出てる。」
俺はそう言って部屋から出た
__________________
部屋から出て
俺はリビングで水を飲んできた
それで心を落ち着けた
今、俺は部屋の前で2人を待ってる
日菜『__もう大丈夫だよー!』
蓮「おう。」
俺は日菜の合図で
部屋の扉を開けた
日菜「やっほー!蓮君!」
紗夜「......///」
蓮「」
バタン!と
俺は勢いよくドアを閉めた
なんでかって?それは......
蓮「なんでお前ら服着てないんだよ!?」
日菜『大丈夫だからー!』
蓮「何が大丈夫なんだよ!大問題だわ!」
紗夜『大丈夫ですから、あの......』
蓮「いやいやいやいや、おかしいだろ!?」
日菜『早く入らないと、あたし達から行っちゃうよ?』
蓮「!?」
それはそれでまずい
だって、他の奴ら来るかもしれねぇし
俺は諦めて、部屋に入った
日菜「れーん君!」
蓮「ちょ、おい!日菜!」
紗夜「蓮さん......///」
蓮「紗夜まで!?」
部屋に入るなり
2人は俺に抱き着いてきた
何がどうなってるんだろう
日菜「どうー?蓮君ー?」
蓮「ど、どうって?」
日菜「双子でも、ここは違うでしょ?」
蓮「っ!?」
言われてみれば
確かに違う
どう違うかは説明できんが
確かな違いはある
紗夜「......日菜の方が大きいんです。」
蓮「いや、別にそれがいいとは言ってないんだが。」
日菜「蓮君、気分はどう~?」
蓮「取り合えず、普通じゃない。」
何をどう間違えたら
下着姿の同級生2人に抱き着かれるんだよ
紗夜「あの、蓮さん......?///」
蓮「ん?」
紗夜「ドキドキ、しませんか......?///」
蓮「うん?」
紗夜「私じゃ、魅力不足でしょうか......」
蓮「いや、そういう訳じゃないんだが。」
紗夜の様子がおかしいぞ?
いや、今だけじゃなくて
今日はずっとおかしい
日菜「そろそろ、気付いて欲しいなー///」
蓮「え?何を__っ!!」
一つ、この行動に至る理由を見つけた
いや、でも、これは思い上りが過ぎる
蓮「俺の勘違いだったら、それでいいんだけど。」
紗夜、日菜「!」
蓮「2人って俺の事、好きだったりするのか?」
紗夜、日菜「......」
俺がそう言うと2人は黙ってしまった
待って、これ不正解?
それだったら最高にかっこ悪いじゃねぇか
紗夜、日菜「んっ......///」
蓮「!!」
突然、2人は顔を近づけて来た
それと同時に、両頬に
柔らかい感触を感じた
蓮「さ、紗夜?日菜?」
紗夜「大正解、です......///」
日菜「さっきのは正解の景品だよ///」
蓮「え?という事は?」
紗夜「私達は蓮さんの事が好きです///」
紗夜は小さな声でそう言った
すると、次は日菜が口を開いた
日菜「あたしは初めて蓮君に会った日から好きだよ///」
蓮「あ、あの時か。」
日菜「蓮君になら、おねーちゃんと一緒に貰ってくれてもいい///」
蓮「え?それってどういう......」
紗夜「つまり、私と日菜、両方を選んでいただいても構いません......///」
蓮「!?」
それってつまり
紗夜と日菜、両方と付き合うって事か?
蓮(ま、まじか。)
日菜「まー、今はまだ早いけど。」
紗夜「そうね。」
そう言うと、2人は俺から離れた
そして、服を着始めた
なんだろう、どっと疲れた気がする
日菜「あ、ちなみにね、蓮君。」
蓮「なんだ?」
紗夜「これ、水着です。」
蓮「え?」
日菜「水着だよー、これ!」
蓮「」
俺の今までの動揺は何だったんだろう
いや、水着でもそれはそれでだけどさ
だが、疲れに疲れた俺は
蓮「あ、そっか。」
そう答える事しか出来なかった
なんだか、濃い一日だった
新作をハーレム系にするとしたら
ヒロインは誰を選抜しますか?
大体7人くらい