ハロウィンの夜
豪華客船にて......
蓮「フハハハハ!やぁ、ガールズバンド諸君!」
俺は何をしているんだろうか
これは、今朝の話まで遡る
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朝、俺は優しい日に当たりながら目を覚まし
洗面を済ませて、朝食をとっていた
穏やかな時間だ
こころ「__れーん!」
蓮「こころ!?」
そう思ってるのも束の間
突然、こころがリビングに入ってきた
いや、これ自体珍しいことでもないが
こころ「ハッピーハロウィンよ!」
蓮「え?あ、もうそんな時期か。」
こころ「トリックオアトリート!お菓子をくれないとイタズラするわ!」
蓮「うわ、こころのイタズラは冗談じゃ済まないから勘弁。」
俺はそう言いながら
キッチンのほうに行った
てか、偶然にもあったわ
蓮「ほれ、お菓子。」
こころ「プリン!」
蓮「暇だったから昨日作った。やるよ。」
こころ「ありがとう!」
こころはそう言って
嬉しそうにプリンを食べ始めた
いやー、子供で助かった
こころ「美味しいわ!」
蓮「そうかそうか。」
それから俺は隙を見て朝食を済ませ
食器を片付けた
蓮「それで、今日はなんの用で来たんだ?」
こころ「あ、そうだったわ!今日、ガールズバンド皆で仮装パーティーをするの!」
蓮「パーティー?」
こころ「えぇ!それに蓮も招待しに来たの!」
蓮「うーん、俺はいいや。」
こころ「なんで!?」
蓮「いや、仮装とか面倒だし。それに、女ばっかりの空間に男一人いてもな(今更)」
ここ「そう......」
こころは少し残念そうな声を出した
その時、背後に何らかの気配を感じた
黒服「__動かないでください。」
蓮「!?」
黒服「神谷様、パーティーへの参加をお願いします。」
蓮「いや、だから__」
黒服「お願いします。」
蓮「」
お願い(強制)ですね、分かりました
流石に黒服の人じゃやばい
蓮「あ、はい。パーティー行きます。」
こころ「本当に!?」
蓮「あぁ、もういいよ(やけくそ)」
こころ「それじゃあ、集合は港ね!」
蓮「港!?」
こころはそれだけ言って
家を出ていった
港って、船でやるのか
蓮「それで、黒服の人はなんで残ってるんですか?」
黒服「今夜、神谷様に1つ、余興をお願いしたいのです。」
蓮「余興?」
黒服「このようなプランとなります。」
蓮「あ、はい。」
俺は渡された書類に目を通した
そして、俺の感想は
蓮「あんたら絶対にファントムシーフハマっただろ?」
黒服「はい。それでは、今夜。」
黒服の人はこころの警護に戻った
俺は一つため息を付いた
蓮「マジかよ。」
こうして、なんだかんだあって......
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蓮「__フハハハハ!やぁ、ガールズバンド諸君!」
こうなった
俺は怪盗の衣装みたいなのを着せられ
船の屋根の上からあいつらを見下ろしてる
自分、涙いいっすか?
蓮(あぁ、俺は何をしてるんだろう......)
リサ「あれ、蓮だよね?」
紗夜「な、何をしているのかしら?」
はぐみ「蓮君せんぱーい!そんな所登ったら危ないよー!」
蓮(100も承知だよ!てか、ここ風強いし落ちそうなんだよ!)
そんな事を考えてると
黒服の人から指示が出た
黒服『それでは、皆様の中から1人、かっさらってください。』
蓮(わー、言い方が物騒だー。)
そんな事を考えてると
突然、足元から煙が上がり
黒服の人に腕を引っ張られた
そして、屋根から下へ移動した
あこ「いつの間に!?」
沙綾「あれ?これ、どこかで見たことあるような?」
有咲「あるな、似たようなやつが。」
薫「今夜は蓮が怪盗か!儚い!」
蓮(かっ攫うって言われてもな、誰にしよ。)
出来れば
こういう状況を理解してくれる
悪ノリしない、そんな奴が.....
あ、いた
蓮「美咲だー!」
美咲「えぇ!?れ、蓮さん!?」
俺は美咲の手を掴んだ
それと同時にまた足元から煙が出て
黒服の人に引っ張られた
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これから、俺達は
船内のあいつらから少し離れた部屋に移動した
ここからしばらく、CGで誤魔化すらしい
弦巻家やべぇ
蓮「__いやー、悪かった。」
美咲「もうだいたい分かったよ。いつものだよね?」
蓮「大正解だ......」
俺は大きく肩を落としながらそう言った
美咲は色々察したのか苦笑いをしてる
蓮「ほんとにさ、俺はああいうキャラじゃねぇのに。」
美咲「あ、あははー。」
蓮「てか、俺らしばらくここにいるけど、美咲は暇じゃないか?」
美咲「いや、ちょうど良かったよ。皆はノリが若いし。」
蓮「そ、そうか。」
相変わらず、美咲は大人だな
別にあの中で最年長って訳でもないのに
蓮「美咲はもうちょっと若さを出していけばいいのに。」
美咲「無理だね。」
蓮「即答かい。」
美咲「これがあたしだからね。」
まぁ、これはこれでいいんだよな
こういう性格の美咲に助けられることは多いし
なんならあの3人止めてくれる神だし
蓮「いつもお疲れ、美咲。」
美咲「うん。」
蓮「あ、お菓子食う?さっき、黒服の人に貰った。」
美咲「あ、食べる食べる。」
蓮「ほら。」
俺は美咲に持ってるお菓子を渡した
美咲はそれを袋から取りだし
口に入れた
美咲「これ美味しいね。」
蓮「まぁ、黒服の人に貰ったからな。外れないだろ。」
それから、俺と美咲は色々な話をして時間を過ごした
ハロハピの事やら、次のライブの相談やら
まぁ、色々な話をした
美咲「__そう言えばさ。」
蓮「なんだ?」
美咲「この部屋って、ホテルみたいだよね?」
蓮「ん?あー、そうだな。この船、宿泊できるみたいだし。」
美咲はどうしたんだ?
急にそんなこと言い出して
美咲「蓮さん。」
蓮「!?(危な!)」
美咲は突然、
俺の首に手を回し、ベッドに倒れた
俺は美咲を押し倒したような体制になった
蓮「おい、何やってるんだ?」
美咲「トリックオアトリート?」
蓮「え?」
美咲はそう呟いた
俺はなんのことか分からずに
首を傾げた
美咲「あたしさ、お菓子持ってないんだ。」
蓮「あぁ、さっき食べてたな。」
美咲「だからさ、イタズラ、して......?///」
蓮「!?」
美咲は顔を赤らめながらそう言ってきた
俺はあまりの衝撃で体が硬直した
蓮「いや、何言ってるんだ?」
美咲「あたし、蓮さんが好き///」
蓮「え?」
美咲「だから、イタズラして欲しいな......?///」
美咲は両手を俺の方に差し出し
潤んだ瞳で見つめてくる
美咲「私の事、盗んで?///怪盗さん///」
蓮「っ!」
美咲「蓮さんの好きなようにして?///」
これは、どう考えてもやばい
日頃とのギャップで流石にやられる
純粋に可愛いって思った
でも......
蓮「......今はまだ、駄目だ。」
美咲「!」
蓮「待たせてる奴らがいる。だから、今はこんなこと出来ない。」
美咲「.......そっか。」
俺は美咲の上からどいた
美咲はベッドの上に座った
美咲「いやー、よかった。」
蓮「え?」
美咲「蓮さんがここであたしを襲うような人じゃなくて。」
美咲は笑顔でそう言った
俺は意味がわからず疑問符を浮かべている
美咲「蓮さんって、誠実だよねー。」
蓮「そうか?」
美咲「ほんとにさー、チャンスだったのにねー。」
蓮「じゃあさ、さっきの美咲は?」
美咲「!」
俺がそう聞くと
美咲の肩が跳ねた
そして、俺のほうに近づいてきた
美咲「半分は、本当。」
蓮「半分?」
美咲「蓮さんが好きなのは、本当だよ......///」
蓮「......そうか。」
こころ「__ここにいるのね!」
蓮、美咲「!?」
美咲が話し合えると同時に
こころが部屋に入ってきた
俺と美咲は一気に離れた
こころ「探したわよ!2人とも!」
蓮「悪い悪い。」
美咲「ごめん、こころ。」
こころ「いいのよ!さぁ!早く行きましょ!」
俺と美咲はそう言うこころについて行った
その時、また、美咲が耳打ちしてきた
美咲「__待ってるよ、蓮さん。」
蓮「!」
美咲「じゃ、行こ」
蓮「......あぁ。」
それから俺たちはみんなの元に戻り
ハロウィンの夜を楽しんだ