覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

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 目を覚まして時計を確認すると、

 

 デジタル時計は11時と表示していた

 

蓮「__やば、寝すぎた......」

 

 なんか、頭が痛い

 

 完全に寝すぎてるやつだこれ

 

 俺はそんな事を考えながら体を起こした

 

蓮「あれ......?」

 

 なんか、体が重い

 

 いつもとの感覚にズレがある

 

 視界も定まり切ってない

 

蓮(気のせい、だろ。)

 

 多分、しばらくしたら元気になる

 

 俺はそう考えて、

 

 朝昼兼用のご飯を食べに行くことにした

__________________

 

 長い廊下を歩き、ご飯を食べる部屋に来た

 

 席に着くとすぐにご飯が出せれ

 

 俺は食事を始めた

 

蓮(お、おかしい。)

 

 全く食欲がわかない

 

 食べ物がのどを通ってくれない

 

 こんな事、今までなかった

 

蓮「はぁ......はぁ......っ!!」

 

 呼吸も、コントロールできない

 

 これ、やばい、動けない......

 

蓮「うぐっ!!!」

 

 ガタッ!という音とともに、

 

 俺は椅子から落ちた

 

 体が言う事を聞かない

 

蓮(なんだ、これ......)

チュチュ「__蓮!なにをしてるの!?」

蓮「チュ......チュ......?」

チュチュ「ひどい顔をしてるわよ!?」

 

 チュチュは心配そうに俺の顔を覗き込んでる

 

 やばい、心配をかけるわけにはいかない

 

 俺は自分の体に鞭打って、無理やり動かした

 

蓮「だ、大丈夫。今世紀最大の転び方しただけだから......」

 

 俺はそう言って立ち上がった

 

 さっきよりも視界が揺れてる

 

チュチュ「転んだって、そんなわけないでしょ!?」

蓮「あ、あはは__あっ......」

チュチュ「蓮!!」

蓮(体が、動かない......)

 

 意識が遠ざかっていく

 

 チュチュが何を言ってるかもわからない

 

蓮(なんか......眠く......)

 

 そこで、俺の意識は完全に途切れた

__________________

 

 ”食堂”

 

チュチュ「誰か!誰か来て!蓮が!」

巴「__ど、どうした!?」

 

 チュチュが叫んでると、

 

 外から巴が部屋に入ってきた

 

 部屋に入ると巴はギョっとした

 

巴「お、おい!蓮さん!」

チュチュ「入ってきたら倒れてて、それで、一回立ち上がって、また倒れて......」

巴「倒れた?しかも、この顔色は......」

 

 巴は蓮の額に手を当てた

 

 その瞬間、大きく目を見開いた

 

巴「す、すげぇ熱だ!」

チュチュ「っ!!」

巴「ともかく、部屋に運ばねぇと!チュチュは何か飲み物を持ってきてくれ!」

チュチュ「お、OK!」

 

 それから、巴は蓮を部屋に運び

 

 チュチュは飲み物を取りに走った

__________________

 

 ”蓮”

 

 頭が痛い、気持ちが悪い

 

 暑いか寒いかはっきりとしない

 

 今、自分がどこにいるかもわからない

 

 世界が揺れ動き続けてる

 

 俺は今、どうなってるって言うんだ

 

蓮「__う、ぐ......」

有咲「れ、蓮先輩!?」

蓮「あり、さ......?」

 

 ぼんやりと有咲の姿が見える

 

 どんな表情をしてるかは潤んでハッキリしない

 

 でも、頭痛で意識が逆にハッキリしてきた

 

有咲「だ、大丈夫か......?」

蓮「ここは、どこだ......?」

有咲「ここは蓮先輩の部屋だ。倒れて巴さんが運んだんだよ。」

蓮「そ、そっか......それは、心配かけた......」

 

 俺はそう言いながら体を起こそうとした

 

 でも、10㎝ほど動かすと、

 

 重力に従って体が落ちて行った

 

有咲「む、無理すんなって。すごい熱があるんだから......」

蓮「熱......?」

有咲「そうだよ。42℃もあるし......」

 

 有咲は心配そうな声でそう言った

 

 マジか、そんなに熱あるのか

 

 そりゃ倒れるわ

 

有咲「辛くないか?苦しくないか?」

蓮「あ、はは、大丈夫だっての。」

 

 俺は無理やり笑顔を作り、そう言った

 

 でも、流石に辛い

 

 そんな事を思ってると、

 

 有咲は俺の方に顔を近づけて来た

 

有咲「嘘つくなって。そんなつらそうな顔してるくせに。」

蓮「お見通し、だな......」

有咲「当り前だろ。これでも、蓮先輩の......彼女、なんだからさ///」

蓮「そう、だな......」

 

 こんなにいい子が彼女で嬉しい

 

 朦朧とする意識の中、俺はそう思った

 

 頭がボーっとする

 

 正常な判断が出来ない

 

蓮「なぁ、有咲......?」

有咲「なんだ?」

蓮「ちょっと、甘えてもいいか......?」

有咲「え?///」

 

 俺がそう尋ねると、

 

 有咲は顔を真っ赤にした

 

有咲「な、なにするんだ?///」

蓮「添い寝、して欲しい......」

有咲「なっ......!///」

 

 有咲は動揺の表情を浮かべた

 

 そして、なにやら唸り始めた

 

有咲(れ、蓮先輩がこんなこと言うなんて、よっぽど辛いのか。私が添い寝したら、楽になったりするのかな......?///)

蓮(何、考えてんだろ......)

 

 数秒間、有咲は唸り続け

 

 そして、意を決したようにベッドに入ってきた

 

蓮「......!」

有咲「ほら、一緒に寝ようぜ。」

 

 有咲はそう言って俺を抱きしめた

 

 胸に抱きよせられてるけど、

 

 いつもほどテンパれない

 

有咲「いつもお疲れ様、蓮先輩。」

蓮「有咲......?」

有咲「頑張り過ぎなんだって。こんなに体調崩すほどなんだから。」

 

 有咲は優しく頭を撫でながらそう言った

 

 なんだろう、すごく、落ち着く......

 

有咲「最近、まともに寝てなかっただろ?受験も終わったんだし、ゆっくり寝たらいいのにさ......」

蓮「......」

有咲「今はさ、ゆっくり寝てもいいから、大人しく寝てな?」

蓮「......分かった。ありがとう、有咲......」

有咲「......おう。」

 

 俺は有咲に抱き着いた

 

 有咲は優しく頭を撫でて、

 

 優しく抱きしめてくれる

 

 そんな状況の中で、俺は、

 

 ゆっくりと眠りについて行った

__________________

 

 ”蓮の部屋”

 

蘭「__有咲、交代だよ......って。」

有咲「あ、あぁ、蘭ちゃん?」

 

 蓮の部屋に入った蘭は

 

 ベッドで一緒に寝てる蓮と有咲を見た

 

 そこには抱き合っている蓮と有咲の姿があった

 

有咲「こ、これは、蓮先輩に頼まれて......」

蘭「うん、分かるよ。」

有咲「え?」

蘭「蓮、人に抱き着いて寝る癖ないから。あたし、何回も忍び込んでるし。」

有咲「あ、そう......?」

 

 蘭の言葉に有咲は疑問を残したが

 

 理解があるようなので気にしないことにした

 

蘭「それで、出られる?」

有咲「いやー、蓮さんが放してくれないくて......」

 

 蘭が有咲に尋ねると

 

 有咲は苦笑いを浮かべながらそう答えた

 

 蘭はそれを見て小さく笑った

 

蓮「んん......ありさ......」

有咲「ん!?///」

蘭「寝言、みたいだよ。」

有咲(ちょまま、可愛すぎだっての!///反則だろこれ!///)

蘭「じゃあ、今日は有咲に任せるよ。皆にも言っとく。」

有咲「あ、あぁ、ごめんなー///」

蘭「いいよ。ごゆっくり。」

 

 蘭はそう言って部屋から出て行き

 

 有咲は蓮の方に向き直った

 

 蓮は穏やかな寝息を立てて眠っている

 

蓮「すぅ......すぅ......」

有咲「ほんとに、可愛いな......」

 

 有咲は蓮の頭を撫で

 

 そして、額にキスをした

 

 その時、蓮の表情が少しだけ柔らかくなった気がした

 

有咲「......好きだぞ、蓮先輩。」

蓮「お......れ、も......」

有咲「!///」

蓮「......すぅ......」

有咲(な......っ///)

 

 何かを言いかけた蓮だったが

 

 その先は聞けず、寝入ってしまった

 

有咲(なんだよそれー!///)

 

 有咲は心の中で叫んでから

 

 悶々とした状態が続き

 

 ベッドに入ってるにもかかわらず、

 

 眠ることは出来なかった

 

 

 

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