覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

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ハロハピ編ラストです!

これは、ヒロインを落とす時間がかかりますね...(遠い目)




 今日はライブ当日だ。

 

「__あー、腹痛い...」

「大丈夫?蓮さん?」

「大丈夫じゃない。」

「あら?どうしたの、蓮?」

「...緊張で腹が痛い。」

「だ、大丈夫...?」

「あぁ、多分。」

「大丈夫さ、蓮。」

「薫?」

「蓮のギターは素晴らしかった、

 自信を持つと良いよ。」

「...」

 

 俺はあることを考えていた。

 

「(最近、思う事がある。

 あの状態の俺は果たして俺なのか?

 なぜ、俺にこんなものがある?)」

「蓮さん?」

「...いや、考えてもわからないか。」

「?」

「あ、悪い。なんだ?」

「もうすぐだよ。」

「えっと、今から二時間もないな。」

 

 俺はボールペンを出した。

 

「___。よし。」

「それじゃあ!行きましょう、皆!」

 

 俺たちはステージに向かった。

________________________

 

『こんにちは!皆!』

 

 ステージに上がると、こころがMCを始めた。

 

『今日は皆に笑顔を届けるわ!

 一曲目!行くわよ!』

 

 俺は楽器を用意した。

 

 そして、演奏が始まった。

 

「(__おい!こころ動き過ぎだろ!

 って、客席行きやがった!)」

 

 こころは好き放題してる。

 

「(全く、こころは...)」

「(ふぇぇ...)」

「(子供たちの笑顔。なんて儚いんだ...!)」

 

___”観客席”

 

「__あ、あの子は...!」

「先生?」

「あぁ、久城君。あの子を覚えてないか?」

「どの子ですか?」

「ギターの男の子だ。」

「ギターの...って、あれは!」

「間違いない。成長してるが面影がある。

 蓮君だ。」

「でもなぜ!彼は...」

「あぁ、蓮君は...」

 

 「死んでるはずなんだ。」

________________________

 

 ライブが終わった。

 今は子供たちと交流中だ。

 

「__ボーカルのお姉ちゃん!

 すごかった!」

「ありがとう!」

「ベースのお姉ちゃんもかっこよかったよ!」

「いぇーい!」

「ギターのお姉さん?かっこいい!」

「君も、とても儚いよ...!」

「ドラムのお姉ちゃん、可愛い!」

「あ、ありがとうね!」

 

 ハロハピの皆は各々、遊んだり話したりしてる。

 

「人気だねーこころ達は。」

「さっきまでみさ...ミッシェルも走り回ってたじゃないか。」

「...うん、疲れた。」

「お疲れさまだな。」

「ありがと。」

 

 俺たちが話してると。

 

「ぎ、ギターのお兄ちゃん!」

「ん?」

 

 女の子が話しかけてきた。

 

「どうした?」

「あ、あのね!お兄ちゃんのギターすごくカッコよかったよ!」

「ありがとな。」

 

 俺は女の子を撫でた。

 

「だからね!大きくなったら、お兄ちゃんのお嫁さんになる!」

「?!」

「お嫁さん?」

「れ、蓮さん?」

「そうだなー。君が大きくなる頃には俺もおじさんだからなー。」

 

 俺は考えるそぶりを見せた。

 

「それでもいい!」

「うーむ。」

「ど、どうするの?」

「なんでみさ...ミッシェルが慌ててるんだ?」

「い、いや、それは...」

「まぁ、いいや。

 ここはうまく断るよ。」

 

 俺は女の子に向きなおった。

 

「...悪いが、俺は結婚できないんだ。」

「えー!なんでー!」

「俺はどこか遠くに帰らなくちゃいけなんだ。

 だから、君が大きくなる頃にはここにいないんだ。」

「そっか...」

「ごめんな。」

「ううん!いいよ!」

「お詫びと言っちゃなんだが、これ。」

「わー!お菓子だ!」

「みんなで食べな。」

「ありがとう!お兄ちゃん!」

 

 そう言って女の子は皆の方に走って行った。

 

「...ふぅ。」

「お疲れ様。」

「いやー、小さい子は難しいな。」

「そうだね。」

「__君。」

「ん?」

 

 今度はお爺さんが来た。

 

「俺ですか?」

「はい。」

「どうしました?」

「君は、神谷蓮君かい?」

「?はい、そうですが。」

「私と彼に見覚えはないか?」

「彼?」

「僕だ。」

「えっと、あんたは...」

「僕は久城成海。君と同い年だ。

 神谷蓮。」

「え?なんで俺の名前を?」

「「!?」」

「?」

「覚えて、ないのか?」

「ん?何をだ?」

「先生。」

「あぁ。」

 

 二人は見合ってる。

 

「あの、どこかで会ったことありますか?」

「...いや、人違いだった。」

「申し訳ないね。」

「いえ、大丈夫ですよ。」

 

 二人は子供たちの方に行った。

 

「蓮さん、知り合いなの?」

「いや、そんな事はないはずなんだが。」

 

 俺は記憶を辿った。

 

「(うーん、やっぱり分からないな。)」

「そう言えばさ。」

「?」

「蓮さんって昔は何してたの?」

「昔?昔は...昔?」

「蓮さん?」

「(お、おかしい。)」

 

 俺は昔の事を思い出せなかった。

 

「なんで、なんでだ!」

「ちょっと!?蓮さん!?」

「俺は____」

「蓮さん!!」

 

 俺の意識は途絶えた。

________________________

 

「__ん、ここは。」

 

 俺は場所を把握するために手を伸ばしてみた。

 すると、何か柔らかいものに触れた。

 

「ふぇぇ!!///」

「か、花音?...って事は...」

 

 俺は恐る恐る手を確認してみた。

 

 触れてたのは、胸だった。

 

「...か、神谷君...?///」

「わ、悪い!」

「あ!急に立ち上がったら!__きゃ!」

 

 俺は転んでしまった。

 

「__だ、大丈夫?神谷君?」

「す、すまん。」

 

 なんとか花音の頭を守れた。

 

「__蓮、大丈夫かしら?」

「花音、交代時間だよ。」

「かのちゃん先輩!来たよー!」

「お疲れ、花音さん。」

「あ。」

 

 今の状況を確認した。

 

 まとめると、やばいだ。

 

「...な、何してるの、二人とも...?」

「いや、その、これは事故というか、なんというか。」

「二人はとーっても仲良しなのね!」

「はぐみ達も混ぜてー!」

「儚いね、蓮...」

「ふぇ、ふぇぇぇぇ!」

 

 なんやかんやで、事態は終息した。

 

「__つまり、慌ててたら、足に力が入らなくてこけたと。」

「まぁ、そういう事だ。」

「でも、なんで慌ててたの?」

「...黙秘で。」

「///」

「花音さん?」

「な、何かな!美咲ちゃん!」

「いや、さっきから様子がおかしいから。」

「そ、そんなことないよ?」

「そうかな?」

「(さっきからおかしいよ...。)」

「?」

 

 花音は蓮を見た。

 

「(さっきから神谷君を見ると顔が...///)」

「?」

「(こ、これってもしかして...///)」

「どうした、花音?」

「ふぇぇ///」

「?(なんなんだ?)」

 

 こうして、ハロハピのライブは終わった。

________________________

 

 ”孤児院”

 

「__先生。」

「久城君か。」

「何を見てらっしゃるんですか?」

「これまで引き取り手が見つかった子たちのリストさ。」

「...やはり。」

「あぁ。蓮君が神谷家に引き取られたのは間違いない。」

「ですが、神谷家は10年前に...」

「あぁ、謎の事件で消えてる。」

「確か、莫大な資産と養子の子供が消えた。」

「そう、その子供が蓮君だ。」

「でも、現に僕はこの目で見ました。

 神谷蓮を。」

「私もだ。でも、なぜ今になって?」

「分かりません。」

 

 二人は考え込んでいた。

 

「一番おかしいのは、蓮君が何も覚えてない事だ。

 親友だった君の事まで。」

「...はい。」

「彼に何があったと言うんだ...?」

「...僕が探ってみます。」

「久城君?」

「蓮の親友だったんですから、

 僕が行きます。」

「...じゃあ、任せるよ。」

「はい。」

 




感想などお願いします!

明日、お昼から休みになるので。
三本ほど上げようと思ってます!
リクエストなどあれば是非!
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