覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

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趣味2

 歌う事を禁止され、

 

 俺の趣味はギターのみという事になった

 

 だが、暇なこんな時こそ新しい事をしたい

 

蓮「__と言っても、何をするか。」

 

 趣味、と言うと思いつくのは料理

 

 だが、1人暮らし時代があるから料理を趣味と見れない

 

 筋トレはあいつらに止められてる

 

 だとしたら、なにがある?

 

蓮「......あっ。」

 

 少し考え、俺の中に一つ案が浮かんだ

 

 多分、これなら誰にも怒られない

 

 いや、気にしろと言われてるし、喜ばれるかもしれない

 

蓮「よし、そうと決まれば。」

 

 俺は椅子から立ち上がり、

 

 クローゼットのドアを開けた

__________________

 

蓮「......分からん。」

 

 俺の思いついた趣味はファッションだ

 

 前から服装にはダメ出しされてるし

 

 これを期に学んで驚かせてやろう

 

 と、思ったまでは良いんだが

 

 正直、全く持って分からん

 

蓮(そもそも、服の種類すら分からん俺が出来る事じゃないな......取り合えず、調べるか。)

 

 俺は携帯でファッションについて検索した

 

 大量のページがヒットして、

 

 取り合えず、一番上をタップした

 

蓮「......なるほど。」

 

 なんか、色々な事が書いてるが

 

 取り合えず、色合いには気をつけろと

 

蓮「よし。」

 

 俺は開いてるページを消し、

 

 クローゼットの中を眺めた

 

蓮「リサ呼ぶか!(思考放棄)」

 

 俺はリサに電話をかけた

 

 リサにはすぐに行くと言われ、

 

 大人しく待っていることにした

__________________

 

 2分ほど経ち

 

 俺の部屋の扉が勢いよく開いた

 

リサ「__れ、蓮!どうしたの!?」

蓮「あ、来た来た。」

リサ「な、何か困ったこと!?急に来いなんて!」

蓮「いや、困ってるが、リサが思ってるようなことじゃない。」

リサ「え?」

 

 リサはポカンと口を開いている

 

 俺はそんなリサを見ながら、

 

 要件を言う事にした

 

蓮「ファッションって奴を教えてくれ。」

リサ「......え?なんて?」

蓮「ファッションを教えてくれ。」

リサ「???」

 

 リサは自分の耳を気にしだした

 

 その次にほっぺを引っ張り始めた

 

リサ「あれ?あたし、頭打ったっけ?」

蓮「多分打ってないぞ。」

リサ「......」

 

 リサは目を見開いたまま固まってる

 

 これは何かの芸か?

 

リサ「__えぇぇぇぇ!!??」

蓮「うわっ!びっくりした!」

リサ「なんでなんで!?今まで気にすらしなかったのに!」

蓮「いや、暇だから改善しようかなって。」

リサ「こ、これは、あたしだけじゃ勿体ない!色んな子の意見、聞かないと!」

蓮「?」

 

 リサは携帯を取り出し、電話をかけた

 

 なんか、すごい息が荒かったが、

 

 大丈夫なんだろうか

__________________

 

 バンッ!と俺の部屋のドアが開いた

 

 壊れはしないが、気を付けて欲しい

 

 とか思ってるうちに、何人かが部屋に入ってきた

 

透子「__ちょ、蓮さんがファッションってマジっすか!?」

燐子「あ、あの、蓮君が......!?」

千聖「いつもクソダサい服を選ぶ蓮が!?」

蓮「いや、失礼だな。」

 

 俺は千聖にそう抗議した

 

 別に変な服装はしてないと思う

 

 いや、知らんが

 

パレオ「やーっと、この時が来ました!溜まりに溜まったフラストレーションが火を噴きますよ!」

ましろ「その、詳しくないけど、来ちゃいました......」

沙綾「大丈夫!私は撮影係だし!」

蓮(なんで撮影係?)

 

 俺は心底疑問に思ったが、

 

 もう面倒だしスルーした

 

 そして、本題に移った

 

蓮「これで全員集まったのか?」

リサ「うん!今、暇な子はそろったよ!」

 

 意外と暇な奴いるんだな

 

 わざわざ、こんなことで集まるなんて

 

リサ「じゃあ、始めよっか!」

メイド「服はありとあらゆるものを用意いたしました。」

蓮「いつの間に!?」

千聖「取り合えず、各々が好きな服を着せて行きましょう。」

透子「それいいっすね!」

蓮(て、展開が早い。)

 

 俺が驚いてるうちに話が進んで行く

 

 気づいた頃には服を選びに行ってる

 

 俺はボーっとその様子を眺めた

 

蓮(あれ、なんで俺これ始めたんだっけ?もう忘れたしいいや。)

リサ「蓮!これ着て!」

蓮「ん?おう。」

 

 俺はリサに出された服を受け取った

 

 そして、隣の部屋に入って服を着替えた

 

 ”リサの案”

 

 俺はリサが持ってきた服に着替えた

 

 ニットにチェスターコート、デニム

 

 靴は白いスニーカーだ

 

 冬用の服装だな

 

蓮「ふむ。」

リサ「お、おぉ。」

蓮「なんだ?」

リサ「い、いやー、普通に似合う。」

蓮「そうか。」

 

 リサは驚いた子をしてる

 

 それにしても、センスがいいと言うのか

 

 なんか、噛みあってる気がする(?)

 

リサ「次のデートの時とかこれ着てよ。」

蓮「別にいいが、それなら気温が低いうちな。温かいときにこれじゃヤバい。」

リサ「じゃあ、再来週がいい!」

蓮「あぁ、いいぞ。暇だし。」

透子「蓮さん!次これ着てみて!」

蓮「おう。じゃあ、着替えてくる。」

リサ「うん!」

 

 俺は透子の持ってきた服に着替えに行った

 

 ”透子の案”

 

 透子の服装は意外にシンプルで、

 

 白いTシャツになんかのズボン

 

 後は銀のネックレスだった

 

 着替えにはさほど時間がかからなかった

 

透子「あー!似合う!流石あたし!」

蓮「このズボン、なんて言うんだ?」

透子「チノパンだよ!知らなかったんだ!」

リサ「アタシのとは毛色が違うけど、似合うねー!」

透子「夏くらいにはこれ流行りますよ!」

蓮「へぇ。」

 

 透子って話題先取りするらしいし、

 

 すごい説得力があるな

 

透子「蓮さんスタイルいいし、なんでも着れそう!」

蓮「そうなのか?まぁ、これはまた着る事にしよう。」

透子「あざっす!」

沙綾「蓮先輩!こっち向いて!」

蓮「ん?なんだ?」

沙綾「はい、チーズ!」

 

 沙綾はそう言ってシャッターを切った

 

 とるのが急すぎてビックリした

 

沙綾「いいね~!」

透子「わっ!良く撮れてますねー!うちのモデルにほしい!」

蓮「それは嫌だ。」

リサ「あはは~、だよね~。」

千聖「蓮、来なさい。」

蓮「あ、お呼びだ。行ってくる。」

 

 俺はそう言って、千聖の方に行った

 

 そして、渡された服に着替えた

 

 ”千聖の案”

 

 千聖に渡された服を着て浮かんだ感想

 

 それは、なんか、芸能人が来てそうだ

 

 いや、実際は分からないんだが

 

 何となくそう思った

 

千聖「私の見立て通りね。」

透子「あれ?蓮さんって芸能界の人でしたっけ?」

蓮「違うっての。」

リサ「全く蓮を知らなくて芸能人ですって言われたら信じそう。」

沙綾「いいですよ~!そのまま~!」

蓮(沙綾、キャラが......)

 

 リサと透子は驚いた顔をしてる

 

 千聖は頷きながらこっちを見て、

 

 沙綾は写真を撮りまくってる

 

千聖「蓮、今からでも芸能界に来ないかしら?」

蓮「嫌だ。」

 

 俺は迷う事なくそう答えた

 

 千聖は大きなため息をついた

 

千聖「......即答ね。」

蓮「だって、嫌だし。」

透子「なんで?蓮さんなら普通に成功しそうだけど?」

蓮「人間関係とか面倒そう。テレビ出たくない、目立ちたくない、」

リサ(何もしなくても目立つ蓮がそれ言うのか......)

 

 千聖の服は良いと思うけど、

 

 なんか経験的に危なそうに思う(正解)

 

 そんな事を考えてると、向こうから声がした

 

パレオ「蓮さーん!決まりましたよー!」

蓮「おーう。今行くー、ってことで行ってくる。」

 

 俺はパレオの方に歩き、

 

 そして、服を受け取った

 

 ”パレオ”

 

蓮「__いや、なんのコスプレだよ。」

 

 パレオの服を着て俺はそう言った

 

 当のパレオは頬に手を当てて、

 

 体をくねくねさせてる

 

パレオ「魔王です!」

リサ「うわ、めっちゃいそう。」

千聖「日常で着るような服じゃないけれど、無駄に似合うわね。」

透子「なにこれ!バズりそう!」

沙綾「蓮先輩!悪そうに笑って!」

蓮「こ、こうか?」

沙綾「うん!オッケー!完璧だよ!」

 

 まさか、カラコンまで入れると思わなかった

 

 なんか、イヤリングも付けたし

 

 見るからに魔王みたいな格好になった

 

リサ「あことか喜びそうだね。」

蓮「厨二ってことかよ。」

 

 そう言えば、パレオ中二だった

 

 いや、関係はないけど

 

蓮「取り合えず分かる。これはなんか違う。」

パレオ「えー!」

透子「あはは!そりゃそうでしょ!」

燐子「れ、蓮君......!」

蓮「あ、決まったか?」

燐子「これ......!」

 

 燐子は服を渡して来た

 

 俺はそれを受け取った

 

蓮「じゃあ、着替えてくるー。」

リサ「いってらー。」

 

 ”燐子の案”

 

 燐子の服装は結構リサのと似てる

 

 違いは色が黒よりになったことと

 

 なんか、アクセサリーが凄いついてることだ

 

 イヤリングとか指輪とか、色々ある

 

千聖「何と言うか......」

透子「似合ってるけど。」

リサ「すっごい悪そうだね。」

パレオ「ナンパなどをしてそうですね!」

燐子「か、かっこいい......///」

蓮「リサとパレオの言い草酷いな。」

 

 燐子ってこういう趣味なのか

 

 悪そうっていうんだろうか

 

 俺は割と嫌いじゃない

 

沙綾「写真撮りますねー。」

蓮「撮影係が板につきすぎだろ。」

燐子「一緒に......写りたいです......!」

蓮「え?(珍しいな。)」

沙綾「はい!そうぞ!」

 

 俺と燐子は横並びになり、

 

 沙綾の方を向いた

 

沙綾「はい!チーズ!」

 

 パシャという音がした後

 

 沙綾は手で丸を作った

 

 燐子は嬉しそうな顔をしてる

 

燐子「いつか......蓮君がピアス穴を開ければ......」

蓮「いや、しないよ?怖いし。」

 

 俺は激しく首を横に振った

 

リサ「いや、自分の手をカッターで切る蓮がそれ言う?」

蓮「いや、だって、ピアス穴開けて紐が出てきて引っ張ったら失明するって。」

透子「あはは!それ、嘘だよ?てか、信じてる人いたんだ、ウケる!」

蓮「え!?あれ嘘なのか!?」

 

 俺、10年はそれを信じてたのに

 

 まさか、デマだったなんて

 

 俺の10年って一体......?

 

蓮「......ま、まぁ、それはいいんだ。もう、これで全員か?」

透子「あとは、シロだけ?」

ましろ「__お、おまたせしました!」

リサ「あ、来た来た!」

パレオ「何を持ってきたんでしょうか?」

ましろ「私は、純粋に見たいので、これを......」

蓮「??」

 

 ましろが持ってきたの真っ白な裾が長い服

 

 所謂、白衣と呼ばれるもの

 

 それと、黒色のYシャツに眼鏡だ

 

蓮「......え?」

透子「あっはは!シロ、マニアックすぎ!」

千聖「取り合えず着てあげなさい。」

蓮「あ、うん(?)」

 

 俺は意味が分からないまま更衣室に行き

 

 ましろが持ってきた服に着替えた

 

 ”ましろの案?”

 

 ましろが持ってきた服に着替えた

 

 うん、まごう事なき白衣だ

 

 でも、医者って感じでもない

 

リサ「ましろは、なんであれを選んだの?」

ましろ「えっと、その......憧れのかっこいい先生をイメージしました......///」

透子「マジでマニアックだね。」

パレオ「でも、確かにかっこいいです!」

千聖「そうね。ただ、まともな授業をしなさそうね。」

蓮「ひどい言われようだな。」

 

 だが、否定はしない

 

 面倒だから全授業自習とかしそう

 

沙綾「......なんだか、インスピレーションが浮かんできた。」

蓮「へ?」

沙綾「ましろちゃん、壁にもたれて!」

ましろ「え?」

沙綾「早く早く!」

 

 ましろは沙綾の気迫に押され、

 

 大人しく壁にもたれかかった

 

 一体、何が始まるんだ?

 

沙綾「蓮先輩は壁ドン!」

蓮「......え?」

ましろ「!?///」

沙綾「さぁ、早く!どうせ彼女なんだし!」

蓮「え、いや、そう言う問題じゃ__」

千聖「あら、いいじゃない。面白そうだわ。」

蓮「千聖、お前、悪ノリしやがったな!」

 

 全員の視線が俺に集まってる

 

 拒否権はないらしい

 

 俺は諦めてましろの前に立った

 

蓮「じゃあ、行くぞ。」

ましろ「ひゃ、ひゃい......///」

 

 俺はましろの顔の後ろの壁に手をついた

 

 そうすると、沙綾から指示が出た

 

沙綾「蓮先輩は悪戯っぽく笑いながら、口の元で人差し指立てて!」

蓮「あ、うん、わかった......」

ましろ「っ!///」

透子(うわ、犯罪的だ。)

 

 これ、外から見たらどうなってるんだろ

 

 てか、なんでこうなったんだ

 

千聖(イケメン教師と気弱な女子の禁断の関係。)

パレオ(放課後の人通りが少ない廊下で壁に追い込んで、『静かに。バレちゃうぞ?』とか言ってそうです!)

燐子(満更でもない表情の女の子。これから起こることと誰か来ないかとドキドキしながら、目の前の愛しい人に熱っぽい視線を向ける......)

リサ(なんて言うか、漫画っぽい。)

沙綾「あ~!いいよいいよ~!」

蓮(沙綾、キャラをどこにやったんだ......)

 

 俺は心の中でそんな事を考えた

 

 いつもの落ち着いたお姉さんではないな

 

ましろ(はわわわわわ!///)

沙綾「もういいよ!満足!」

蓮「あ、うん。」

 

 俺はましろの前から離れ

 

 少しため息をついた

 

 俺、何をしようとしてたんだっけ

 

リサ「いやー!結構楽しかったねー!」

千聖「そうね。なかなかいい絵も取れたし♪」

透子「今日撮った写真ください!今後の参考にするんで!」

沙綾「いいよー!」

パレオ「パレオもー!お部屋に飾ります!」

 

 もう、写真の取引が始まってる

 

 どうせ、すぐ皆の手に渡るんだろうな

 

 別にいいんだけどさ

 

ましろ「あ、あの、沙綾さん......?」

沙綾「うん?どうしたの?」

ましろ「その、さっきの写真、私も欲しいです......///」

沙綾「ふふ、分かってるよ。折角だから、校舎風に加工して渡すよ!」

ましろ「あ、ありがとうございます......///」

 

 俺は分かった、いや、学んだ

 

 今日の出来事の大前提を否定するが

 

 もう、こう考えるしかない

 

蓮(俺、趣味とか作るの向いてないな。)

リサ(あ、何かを諦めた顔してる。)

 

 もう、趣味は諦めよう

 

 俺はただただ、そう思った

 

 

 

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