覚醒救世主と夢を目指す少女達   作:火の車

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不運な邂逅

 入学式の翌日

 

 最初の授業を受けにキャンパスに来た

 

 まるで何か有名人の来日かように

 

 俺はリサと女子たちの真ん中を歩いてる

 

「キャー!神谷くーん!!///」

「こっち向いてー!///」

「素敵ー!///」

蓮「......」

 

 来たばかりだが、もう帰りたい

 

 高校の時以上に女子の声が聞こえる

 

 俺はなんでこうなるんだろう

 

 最善は尽くした、弦巻家の力もフル活用した

 

 なのに......

 

リサ「れ、蓮ー?大丈夫?」

蓮「......大丈夫に見えるか?」

リサ「ごめん、全く見えない。」

蓮「......だろ?」

 

 俺はため息交じりにそう言った

 

 1分も経たず俺のメンタルは崩壊寸前だ

 

 もう帰って癒されたい

 

蓮「抱きしめて良いか?」

リサ「えぇ!?///な、何言ってんの!?///」

蓮「あ、家帰ったら。」

リサ「い、いいけど......///」

蓮(可愛い。)

 

 俺は内心そんな事を思いながら

 

 授業を受ける教室に向かった

__________________

 

 教室に来ると

 

 俺はとりあえず端の席に座り

 

 そして、リサは俺の横に座った

 

 ここなら安心だ(慢心)

 

蓮「大学は良いな。」

リサ「蓮?」

蓮「高校の時よりリサと席が近い。」

リサ「!///」

 

 リサと席が近いといい事が多い

 

 良い匂いするし、何しても大丈夫だし 

 

蓮「後は任せたぞ、リサ。」

リサ「やーっぱり寝るんじゃん!(期待して損した!)」

蓮「授業終るか、女子が近づいてきたら起こしてくれ。」

リサ「あ、うん、分かった。(すごい嫌がり方。)」

 

 俺はそう言って目を瞑り

 

 リサの気配を感じつつ眠りについた

__________________

 

 ”リサ”

 

 蓮が眠ってから授業が始まり

 

 あたしは蓮に内容を伝えるために真面目に授業を聞いてた

 

 蓮は本当に一切起きる気配もなくて

 

 どうやってこんなに熟睡するんだろとか

 

 そういう事を考えながら

 

 あたしは凝り固まった肩を回した

 

一誠「__おぉ、ほんとにイケメンだね~。」

リサ「!?(だ、誰!?)」

一誠「あ、どうも、堂本一誠で~す!君、かわいいね!」

リサ「あ、ど、どうも(?)」

 

 堂本一誠、だっけ?

 

 昨日あの女子が芸能界からスカウトが来てるって言ってたし、確かに顔は良い

 

 でも、横で寝てるうちの魔王様の方がかっこいい

 

 もう、流石蓮としか言えない

 

一誠「よかったら、俺とちょっとお茶でも__」

蓮「......おい。」

一誠「っ!」

リサ「れ、蓮!?」

 

 所謂、ナンパと言う奴だったんだろう

 

 あたしに少し堂本一誠が違づいてくると

 

 横から少しだけ低い、ゾッとする声が聞こえた

 

 ”蓮”

 

蓮「あんまり人の彼女に構うもんじゃないぞ、チャラ男。」

一誠「お、起きてたんだ~。」

蓮「あぁ、クソウザい声が聞こえて起きちまったよ。」

 

 俺は手に力を入れる

 

 さて、こいつをどうしてくれよう

 

 黒服の人直伝の必殺パンチをかますか

 

 それともあの綺麗な顔を叩き潰してやろうか

 

 俺は奴を睨みつけながらそんな事を考えている

 

一誠「あの、放してくれない......?」

蓮「あ?甘ったれんなよ、この__」

昴「__ちょ、ちょっと待ったってー!」

蓮「......?」

 

 俺が腕を捻り上げようとすると

 

 横から騒がしいやつが走ってきた

 

 こいつもあのイケメンズの1人か

 

昴「ご、ごめんなー。いっちゃん、可愛い子見ると声かけずにはいられへんねん。きつく言っとくから、今回は勘弁してくれへん?」

蓮「......ふんっ。」

 

 俺は奴の腕を放し、リサの方を見た

 

 まだ何もされてないみたいだし

 

 止められてよかったかもしれない

 

リサ「もうっ、怒り過ぎだよ!」

蓮「わ、悪い、つい。」

昴「あはは、しゃーないしゃーない!今回は完全にいっちゃんが悪いし!」

一誠「ちょっとは味方して欲しいな~......」

昴「擁護できる点がないから無理や!」

 

 この元関西人、高尾昴だったか

 

 こいつは比較的まともみたいだ

 

 いや、チャラ男が異常なだけか?

 

雄馬「__おい、一誠、昴。なにしてる。」

昴「あ、雄!いやな?いっちゃんが絞られとったから謝っとってんよ!」

雄馬「あ?また人の彼女ナンパしたのか?じゃあ自業自得だな。」

一誠「2人とも僕の扱い酷いよ!?」

 

 チャラ男がそう嘆いてる横を通り

 

 イケメンズの1人が近づいて来た

 

 結構背が高い、俺と同じくらいか

 

雄馬「太田雄馬だ。よろしく。」

蓮「神谷蓮。こちらこそよろしく。」

 

 俺と太田は握手を交わした

 

 これが人気モデルか

 

 確かに纏ってるオーラが違う

 

雄馬「お前の事はここに来る前から知ってた。」

蓮「え?」

雄馬「うちのスカウトがお前の話をしててな、それを聞いた。」

蓮「......」

雄馬「なんで、あんな眼鏡かけてたんだ?」

蓮「......しょ、諸事情があってな。」

 

 こいつと関わっちゃダメな気がする

 

 芸能界の話なんか聞き飽きたよ

 

 ......死んでも行きたくない

 

昴「って、そろそろ戻らないと勇ちゃんまたしてまう!」

一誠「あ、忘れてた!」

勇人「__お前ら、揃いも揃って失礼だな。」

蓮(こいつが親玉か。)

 

 近くに来るとよくわかる

 

 こいつ、生粋のリーダーだ

 

 弦巻父と似たカリスマ性を持ってやがる

 

勇人「初めまして、神谷蓮。噂はかねがね聞いているよ。」

蓮「有名人に名前を知ってもらえて光栄だな。」

勇人「羽丘の魔王と聞けば、誰だって興味が沸く。そして、君の詳しい事情もね。」

蓮「っ!」

 

 木崎はリサの方をちらっと見た

 

 こいつ、知ってやがるのか

 

 どこから情報を仕入れやがった

 

リサ(まさか、あたし達とのことも知ってるの!?何者......?)

 

 こいつ、ただモノじゃない

 

 しかも、俺の黒歴史を掘り返すな!

 

 その呼び方はマジで勘弁してくれ......

 

勇人「これから時間を共にする仲間だ。俺の事もよろしく頼むよ。」

蓮「あ、あぁ。」

 

 俺はとりあえず頷いたが

 

 正直、あまり関わりたくない

 

 こいつらといると女子と関わる確率が上がる

 

 出来れば波風立てず、良い感じに避けたい

 

リサ(うわぁ、関わりたくないって顔してる。)

勇人「もう2人とも授業はないだろ?折角だ、キャンパスを出るまで話そう。」

蓮「......あぁ、いいぞ。(嫌だ。)」

 

 そうして、俺はイケメンズと教室を出た

 

 もうこの時点で視線がヤバかった

__________________

 

 教室を出ると想像通りと言うか

 

 もう周りからの視線が半端ない

 

 この4人が目立ちすぎなんだよ(人のせい)

 

昴「不機嫌そうやなー!もっと笑ってや!」

蓮「あぁ。」

 

 笑おうとすると顔が引きつる

 

 もう思いっきり走ってリサ連れて逃げたい

 

 さっきから女子の話声耳に入ってくる

 

 話しかけられたら終わりだ

 

一誠「それにしても、蓮ちゃんは可愛い彼女がいて羨ましいな~!」

蓮「あ、あぁ、そうか。」

一誠「俺もこんな彼女が欲しい~!」

雄馬「だったら探せばいいだろ。」

一誠「そうじゃないんだよねー。」

 

 こいつらの話が入ってこない

 

 取り合えず、チャラ男が首をかしげてる

 

 でも、そんな事どうでもいい

 

 さっさと家に帰りたい

 

一誠「こう運命的な出会いっていうかさー、そう言うのを求めてるんだよね~。」

昴「嘘やな。」

一誠「えぇ!?」

雄馬「胡散臭い。」

勇人「嘘にまみれてるな。」

リサ(扱いが酷い。)

 

 出口まであと13mほど

 

 周りにいる女子は多くてわからん

 

 でも、もうすぐ終わる

 

一誠「__じゃあ、ここまでだね~。」

蓮「あぁ。(やった、やっと帰れる。)」

 

 やっと落ち着いてきた

 

 もう後は帰るだけだ

 

 そして、こいつらと二度と話すことはない

 

 4年間、逃げ切ってやる

 

昴「いやー、神谷君は全然喋らんな~!」

雄馬「喋るのが苦手なんだろ。」

勇人「まぁ、これからさ。」

蓮「......ん?」

 

 俺は木崎の言葉を聞いて首を傾げた

 

 いやあの、これからは勘弁してくれ

 

 女子を呼ぶ奴らといるのはきついんだよ

 

一誠「また明日ね!蓮ちゃん!」

蓮「いや、あの__」

昴「また、次はゆっくり話そな!」

雄馬「じゃあな。」

勇人「これからも、よろしく頼むよ。」

蓮「......」

リサ(あ、蓮の目が死んだ。)

 

 イケメンズが歩いて行く

 

 拒否の意思を示したいけど出来ない

 

 俺は遠ざかっていくやつらを見ながら

 

 イヤな汗が流れるのを感じた

 

蓮「リサ......」

リサ「え、いや、その......ガンバレ!」

蓮「......」

 

 俺はリサにそう言われ

 

 静かに家の方に向かって歩きだした

 

 大学が始まって早々ツイてない

 

 俺の不運は折り紙付きらしい......

 

 

 

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