精霊術師の異世界旅 更新休止   作:孤独なバカ

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夜中の会談

夜中。深夜を周り、俺とハジメは先生の部屋で話していた

オスカーから聞いた〝解放者〟と狂った神の遊戯の物語を話し終えたところだった。

 

「うん。俺の行った大迷宮にもナイズ・グリューエンという解放者の名前が書いてあったからほぼ確定だと思う。」

「そうか。それでお前が行った大迷宮って。」

「【グリューエン大火山】だな。あそこは空間魔法が取れるって聞いたから二週間くらい前に攻略したんだよ。」

「空間魔法ですか?」

「地球に帰れる可能性はあるかなって思ったんだけど答えはお察しの通りだ。座標が分からない以上空間を繋げることもできないし。」

「座標か。」

「俺の知り合い曰く概念を変える魔法が昔にあったらしい。多分帰れるようになるにはその概念を変える魔法が必要だと思う。」

「……思ったより有益な情報だな。」

「生憎これくらいしかないんだけどな。後は……まぁハナのことか。」

「そういえばハナちゃんは?」

「今はお前のところのうさ耳娘のところに転移してモフモフしながら一緒に寝てると思うぞ。」

「……そういや、気になっていたんだが。」

 

ハナが空間魔法を使える点だろうな

 

「ハナも迷宮攻略者だぞ。っていうかあいつ実体になったのがつい最近のだけで生まれたのは849年くらい前だぞ。」

「「……は?」」

 

すると二人が意味が分からないって感じに首を傾げる

 

「……精霊族。俺がお世話になっていた種族の名前だよ。」

「何!」

 

ハジメは驚いたように俺を見る

 

「精霊族って?」

「いわゆる妖精だな。」

「妖精……」

「まぁ俺も今や賢者から精霊術師にジョブ転職しているし、ハナは命の中位精霊。俺の相棒なんだよ。まぁ中位以降は人間の体に変化できるからな。誰にでも見えるし。」

「……つまりハナちゃんは。」

「俺の魔力を使って中位精霊になった。つまり実体を持った精霊なんだよ。だから俺はあいつの生みの元と言えるし。娘なんだよ。」

 

だから娘ってことは否定できない。

 

「……まぁ、お前ちゃんとパパやっているしなぁ。別に文句はないけど。」

「17になって父親になるって。まぁ最近は慣れたけど。」

「…でもよかったです。本当に二人が生きててくれて。」

 

少し涙目になっている愛子先生が胸をなでおろしたようにしている

 

「……そういえば、八重樫と谷口は大丈夫か?」

「……」

 

俺が聞くと愛子先生は少し曇ったような顔をする

 

「大丈夫かって。」

「いや。あの二人は特に繊細だからな。白崎は。強いからハジメのことを探すとか言って頑張ってそうだけど。特に八重樫はかなり。」

「……八重樫さんも谷口さんも表面上はいつも通りだと思います。」

 

つまりは分からないってことか

 

「……はぁ。俺は依頼が終わったらオルクス大迷宮攻略しようか。多分10日あれば大丈夫だろうし。ついでに八重樫と谷口にあっておこうかな。」

「……お前大迷宮攻略できるのか?」

「一人でも余裕。さすがにライセンはきついけど。それにハナも他の精霊たちもいるしな。」

「……はぁ。そういえば他の精霊達は?」

「下位精霊でさっきから飛んでいるんだけど。さすがに見えないか。適性がなければ見えないんだよ。」

「あの。それってさっきからホタルみたいに光っているものですか。」

 

愛子先生には適正があるのか

 

「あぁ。愛子先生には見えるっぽいな。」

「つまり先生は。」

「適正があるだろうな。まぁ俺でさえ精霊術は1ヶ月習得にかかったんだから愛子先生は半年くらいはかかると思うけど。」

 

魔法属性に最大の適正がある俺で一ヶ月かかるのだ。適正があるだけじゃかなり時間がかかるだろう。

 

「……まぁ、これで俺の話は終わりだな。」

「……そういえば気になっていたんだけどお前って何で落下したんだ?」

 

ハジメはそんなことを聞く

あぁ、そういえば知らないのか

 

「実は。」

 

といい俺は本当のことを言い出す。もちろん自分が元々死ぬ気だったことは伏せてだが。

 

「……お前それ。とばっちりすぎるだろ。」

「まぁ、あの時は本当怒りと恐怖逆に冷静になれたな。マジで怖かったし。」

「…そうだったんですか。」

 

さすがになんとも居た堪れなくなる俺たち

 

「まぁハジメよりはマシだろ?なんたって殺されかけたんだし。」

「……えっ?それはどういう……」

「先生、今日の玉井達の態度から大体の事情は察した。俺が奈落に落ちた原因はベヒモスとの戦闘、または事故って事にでもなっているんじゃないか?」

「そ、それは……はい。一部の魔法が制御を離れて誤爆したと……南雲君はやはり皆を恨んで……」

「そんなことはどうでもいい。肝心なのはそこだ。誤爆? 違うぞ。あれは明確に俺を狙って誘導された魔弾だった」

「え? 誘導? 狙って?」

「ハジメはクラスメイトに殺されかけたんだろ?」

「あぁ。」

 

 顔面を蒼白して硬直する愛子先生

 

「原因は白崎との関係くらいしか思いつかないからな、嫉妬で人一人殺すようなヤツだ。まだ無事なら白崎に後ろから襲われないよう忠告しとくといい。」

 

するとハジメは言いたいことは終わったのか部屋から出て行く。

 

「……先生俺も出ますね。」

 

さすがに俺も出て行こうかと思った時

 

「……すいません。もう少し一緒にいてくれませんか。」

「……」

 

愛子先生の言葉に俺は一瞬迷う。が見捨てる方が酷だと思い座り込む

その後もお互いに何も黙り込んでしまう。

居た堪れない空気の中俺は朝日が昇るまで先生の部屋でずっと居座っていた。

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