「パパ〜早く早く。」
「はいはい。」
と俺は頭を下げつづけた翌日俺たちは観光区に来ていた
「……ふんふん。」
「……」
鼻歌交じりに歩いているハナと俺は逸れないように手を繋ぐ俺に周囲の人たちは微笑ましそうに俺を見る
元々獣人は宗教的に否定されているが、そんなの些細な問題なんだろう
「それでどこにいく?」
「お花畑。」
「……了解。」
一応ハジメから念話石を渡され何か問題があったらこれで連絡するようになっている
俺たちはお花畑の方に向かうと数百種類の花が色鮮やかに咲いている
「うぉ。結構想像以上に綺麗だな。」
「綺麗。」
目を輝かせながら走っていくハナ。
元々花のように色鮮やかな世界も見て欲しいってことでハナって名前をつけたのだが、目の前にあるお花畑は精霊の里に劣らぬ絶景だった
精霊というのは人工物にあまり興味はない。
自然そのままの花や生物、そして魔物と色々研究をしているらしいのだがハナはただ、この景色に見とれているのだろう。歓声をあげながら俺の見える範囲であるがはしゃいでいる
それもそのはずだろう。初めて見る世界は新鮮らしく、昨日の夜も夜遅くまで街並みを興奮したように話していた。
「……いるんだろ?紫。」
誰もいるようには見えない虚空に話してみるとすると空間魔法で紫が出てくる
「あら。気づいていたのかしら。」
「生憎気づかない方が難しいだろ。後始末についても聞いておきたいし。先生たちについてもな。」
「……それもそうね。隣いいかしら。」
「大丈夫。多分昼少しすぎたあたりでハジメに呼ばれると思うからそれまではな。」
すると俺と紫はハナに一言入れてそして近くのベンチに座り込む
「先生が気付いたわ。」
すぐに本題に入り紫の話が始まる
どうやら水妖精の宿のオーナーにより俺の行為に気付いたらしい
俺は少ししか話してないが人当たりの良さそうな、そして顧客第一の人なので先生に忠告したのであろう
そして勇者の動きについては現在88層を攻略しているらしい。
どうやら勇者の動きは攻略した後に戦争にするらしいが人殺しの経験は未だにないらしい。
なので紫曰く全く役に立たないと言われるほどにだ
そして最後に本題に入る
「教会と魔人族の動きは?」
「……教会は分からないけど、魔人族は大迷宮の攻略に向かうみたい。」
「大迷宮か、早かったな。」
「えぇ。今はオルクスが魔人族が入っているけど。」
「あそこは200階近くあるだろ?俺落下してそこ転移したけど150層近くはあると思ったんだけど。」
「えぇ。人数は一人だから魔物をいくら連れていようと攻略は多分できないわ。あなたたちみたいな化け物がいない限りは。」
「つまり。勇者の勧誘および暗殺か。」
紫が頷く。
「えぇ。多分だけどね。」
なるほど。なるべく早めに行った方が良さそうだな
「んでそっちはどうするんだ?」
「それがね。私もついていこうと思うの。」
「……はい?」
俺はキョトンとしてしまう
「私精霊王をやめてあなたについていこうと思うの。」
その言葉に息を呑む
「お前よりも強い奴が現れ……ってそれはないか。」
「えぇ。ただ私も外の様子を見ておきたいのよ。これから世界は大きく変わる。それがどうなるのか。どう移り変わるのか知っておきたいのよ。次期精霊王は決めてあるし。要請も通ったわ。」
「……いや、お前多分もうした後だろ?というよりもお前行動力はずば抜けてあるからな。空間魔法については?」
「空間魔法は覚えてないわよ。力も中位くらいだわ。」
「……シヴァか。」
俺の言葉に頷く。上位にも中位にも人望がある奴なので俺も少し話したことがあった
「えぇ。十分だと思うけど。」
「だろうな。」
「パパ。」
すると花飾りを持った手を振っているハナ。時間をみるとここにきてから既に1時間を回っている
「もうそろそろ飯にするか。」
「うん。」
「紫も飯にするか。何が食べたい?」
「私あんまり肉っていうものを食べたことないから肉がいいわね。」
と言いながら俺たちは飯屋に向かうことになった