俺が水が流れる音が聞こえると俺は風魔法を使い魔力を最大にして上昇気流を吹かせる
重量加速度によって落下する速度はかなりのものだったのだが魔力を最大にしてさらに仰向けで服に上昇気流が吹いているおかげで減速することに成功したらしく、かなりゆっくりと落下していく
そして地面に足をつけた瞬間景色が変わると俺は光に包まれる
また転移かよ
っと思って
声がでなかった
大きな大樹が一本だけ生えその辺りに小さな白い明かりが浮き上がり幻想的な光景を映し出している
周辺は滝とその一本の大樹を囲い水の中には魚が数多く泳いでいる
俺はその雄大な景色に見とれてしまう
何より一番驚くべきなのはその大樹だ
木の幹の直径は5mほどになる大樹で下から見てもてっぺんが全くわからないほどに大きい何秒いや何十分をその情景を眺めてしまう
するとあることに気づく
水の音が聞こえないのだ。
四方を滝壺に囲まれている俺にとって水の音が聞こえないなんてありえないし
よく考えれば上空からは光どころか木の幹一本も見えなかった。
「声は出せるよな。」
確認のために声を出したり大樹に触ってみる。しかし幻影ってことはなくてちゃんと実態らしい。
つまり俺が転移したかこの空間がなんらかの魔法で隠されているってことだろう
……しかし、ここ何回層だろう。メルド団長100層程度って言っていたけどこれその倍は確実にあるだろうな。
……多分セーフティエリアだろうし。しばらくはここを拠点にしようか。
俺はそう決めると俺は少し疲れたので寝転ぶと大きなあくびをする
そういや最近寝てなかったしなんか疲れがどっと出てくる
……少し寝てから考えるか
俺はそう思うと目をつぶり暗闇に身を任せた
「……ふぁ〜。」
何時間寝ただろうか。俺は目を覚ます
寝ぼけなまこを擦りそして体を伸ばす
なんか久しぶりにゆっくり寝れたな。
体が軽くなり今まで寝れなかったほどの恐怖がほとんどなくなっていた
すると目が覚め始めると飛んでいた光が俺を囲んでいるのが分かる
ただ浮遊し続けているようにしているのだが
見られているのか知らないけど俺を中心に渦を巻いていることには変わりない。
………なんか分からないけど多分この光に俺は見られていたのだろう
視線を感じていたのはわかっていたしな
しかしこの正体はなんだろうか
それを考えても俺はこっちにきて知識は浅いしなぁ
……でも敵意はなさそうだしな。
というよりも反対に好意的だな
すると光が俺の周りに来るものを俺は軽く触ってみる
暖かくそして消えることもない
そういえばこの光って
「回復魔法の光か。」
「えぇ。そうよ。」
すると声がどこからか聞こえてくる
俺は見渡すとすると一人の女性がいつの間にか俺の目の前に立っていた
「えっ?」
俺の前には誰も居なかったはずだ
それなのにの目の前には金髪でどこぞかの女神と呼ばれてもおかしくはないだろう
「ここは精霊族隠れの里よ。人間族がくるなんて数982年前じゃないかしら。」
「精霊族?」
「知らないのも仕方ないわ。私たちは幻の存在と言われているのだから。」
俺は首をかしげる
「まずは精霊族の説明からするわね。」
「ちょ、ちょっと待ってどういうことだ?というよりも俺この世界の住人じゃないから分からないんだよ?」
「……どういうことかしら。」
俺はとりあえずこれまでくるまでに至った経緯を伝える。
すると精霊は俺を見て苦笑する
「勇者召喚ね。今までになかったことはないけどまさかまた起こるとは。」
「マジか?」
「えぇ。私が知っている限りでは一度。龍人族を滅ぼした時ね。次は魔人族ってあの神は何をしようとしているのかしら。」
「やっぱり神が関係してたか。」
俺が呟くと精霊も話し出す
俺はすると精霊の話を聞いていく
ここは隠れ里で10の山を越えないと街にはでられないこと
精霊族は魔力さえあれば不死であること
しかし世界樹(さっきの大樹)の実は魔力を高めることができ、とある1国が侵略にやってきたこと
その戦争は神の琴線にふれ神の遊びにより避難を余儀されなかったらしい。
その他にも話を聞いていたのだがただの愚痴としか思えないことばかりだったので俺は黙って聞き手に回ってただじっと聴き続けた
「……つまりこの木を守るためにここに里を作ったのか。」
「えぇ。私たちはこの木を守るためにここにいるのだもの。」
「ふ〜ん。てか世界樹の実ってその当時はどうしていたんだ?」
「王様に渡していたわよ。もちろん問題にならない程度にだけど。でもその王がなくなってその子供が新しい王様になったんだけど独占欲が高くて。」
「それで戦争か。」
俺はさすがに人間が悪いと判断する
「でもあんまり人間を恨んでいないんだな。」
「今更恨んでも仕方ないでしょ?それにあなたは関係ないのだし。それに人間じゃないのよ。」
「……あぁそういうことか。」
俺は納得してしまう
「それであなたはどうするの?」
俺は少し考え
「とりあえずはしばらくは修行かなぁ。俺は今弱いからなぁ。ここら辺モンスターでるんですよね?それならちょうどいいから修行に当てようと思って。」
「あら?クラスメイトとやらの元には向かわないの?」
「教会に死亡認定された方がやりやすいので。」
「……戻る気はないのね。」
「生憎会いたい奴もいるんですけど俺が今行ったら混乱するだろうし。今じゃこの山抜けるの無理ですしね。できれば戦争に参加したくないっていうのもありますけど。」
事実なんで参加しないといけないんだって感じだったし。俺がいうと呆れている精霊は苦笑し
「まぁいいわよ。食事については魚やこの里にあるものはなんでも使っていいわよ。できれば精霊たちと遊んでもらえたらうれしいのだけど。」
「別にいいぞ。てか精霊ってどんな種族なのかもっと聞きたいからな。」
俺は少しワクワクしながらこれから始まる暮らしを楽しみにするのだった