何か夢を見ていたソレは目をこすり、体を伸ばして起こす。
ヒトの形をしたソレは、ニンゲンではない。
ケツイと塵によって創られた
「――――――――――」
そうして、人ならざる者は声を上げる。言葉として意味をなさないソレの言葉は、しかし確実に響いている。
そのときふと一筋の光が差し込んだ。この場所は他ならぬソレ自身がかつて創り上げた秘密基地だ。本来ならば絶対に人は来ないはずだ。
ソレは、少ししてから光の方へ顔を向ける。元の体から大きくかけ離れたその体も、これまでの無駄に長い時間で慣れ切ってしまっている。けれどこのところは体を動かさずにずっと眠っていたせいで体はなまりきってしまっていた。
「――――――――――――――」
もう一度、声を上げる。けれど光の先にいる何かにとってその声は意味をなさないただの音だ。
だからこそ、音の聞こえた方へ向かう。向かってしまう。
光の先から現れたのはニンゲンだった。縞模様の服を着た子供だ。
しかしソレにはもうまともな視力は残っていなかった。見えるのは白と黒で塗り分けられただけの世界をソレは見ていた。
「―――」
ソレは確かに歓喜した。
―――かつての理由だ。
―――存在する理由だ。
けれどソレに未だに名前はない。けれど意味は思い出すことができた。守ることだ。目の前にいる子供の幸せを。
「――C―Δ―――r――――――∀―――」
遠い昔に知って、未だに忘れていない名前をろくに動かせない喉で発声する。静かに這いずり、光を受けて銀色の瞳が確かに輝く。
銀色の瞳にまたケツイが灯る。姿が改めて映し出される。ヒトの形をして、頭には三角形の耳があり、ニンゲンでの尾てい骨に当たる位置からちょろちょろと動く尻尾が生えていた。
―――――――さて、シリアスだって? そんなの お断りだ!
有り体に言おう。ソレとはBellである。そしてBellにはネコミミとネコのしっぽが生え、まさに獣人ともいえる姿になっていた。
「うー! うー!」
Bellはニンゲンに甘えるように飛びつき、すりすりと頬をこすり合わせる。そうされているニンゲンは困ったように笑って、ゆらりゆらりと上機嫌に揺れるしっぽを思い切り掴む。
「フニュッ!?!?」
ピンと体を硬直させてBellは離れる。耳は倒れ、しっぽも心なしか元気が無いように見える。
それを確かめたニンゲンは薄く笑みを浮かべて頭を撫でる。Bellはゴロゴロと喉をならして上機嫌になっていく。
ニンゲンは確かに笑っている。
けれど、その体は逆光になっていて陰でしか判別できない。Bellもまた、モノクロの世界にいるせいでそのニンゲンを判別することはできない。
確かにそこにいるのはニンゲンだ。ただしBellの求めるその存在ではない可能性もある。すべては確かな観測をするまでわからない事実であり、確かめる術のない話だ。
ニンゲンはBellが微睡に囚われたことを確認してから外に出て、また扉を閉める。こうしてBellは再び眠りにつく。次に目覚めるのは果たしていつになるのだろうか。
シリアスとは何ぞや(哲学)
普通に終わらせるつもりだけど別のルート書いた方がいい?率直なご意見をお聞かせください
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幸せな優しい世界を書きなさい
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うん、(みんな)殺しちゃおう
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AU的な世界にBellを入れるとしよう
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全て書かなければ生き残れない!
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駄文重ねようとしてんじゃねぇ、ドカスが