Who was SAVE?【完結】   作:波津木 澄

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よかったね。

This is beginning of the ■■■


第3話 They are moving(みんなで引っ越し)

 私があの戦争碑を見てからそれとなく行動を始めた。勉学に興味を示したフリをしてW.D.Gaster…あのBellやパ…Asgore王と話しているアイツに付きまとい、純粋に疑問に思ったようにしてこの地下世界にあるバリアの強度を知りたいなどと聞いた。

 そしてそれを壊せるだけのエネルギーはあるのかとも。結論として、W.D.Gasterはそれなりに乗り気になって調べ始めた。乗り気になるのが早かったから聞いてみたらBellも似たような質問をしてきたらしい。

 詳しく聞いてみたら大体『今のニンゲンは魔法を使えないのになんでバリアが張れたのか』だそうだ。それでW.D.Gasterはバリアを構成するエネルギーについて調べ始めていたらしい。私とは少し毛色が違うが、似たような質問だったから片手間でなくちゃんと調べてみようとのことだ。

 

 けれど、考えてみれば確かにBellの質問も気になる。魔法の力で結界を張ったのならばなぜ今のニンゲンに魔法が使えないのだろうか。マ…Torielのようにコンロを使わず魔法の火で料理をして明かりをともし…そういうことが誰でもできるのならば当たり前のように今でも魔法が使われているはずだ。

 それだというのに今のニンゲンは魔法を使えない……。使えるニンゲンと使えないニンゲンがいて力が薄くなったのか? いや、だとしても戦力を落とすようなことは普通しないだろう。結界を張ったのはニンゲンじゃない? いや、それこそあり得ないか。

 この辺りは長く生きているらしいパ…Asgore王にでもそれとなく聞いておけば解決するだろうか。あの性格だから強情に聞こうとしたら答えてくれるとは思うのだが。

 Asは聞いていたり…しないだろうな。していたら多分私に言いに来るだろう。

 

「それで、研究はどうなってる?」

 

「ああ、それなら大まかな結論は出たよ」

 

 今は勉強と称してW.D.Gasterの研究所で話を聞いていたのだが、もうすでに結論までたどり着いたらしい。私と入れ違いになったらしいBellの質問はまだらしいが。

 わかったことは二つ。一つはニンゲンのような強いエネルギーを秘めるソウルが7つもあればバリアを完全に破壊できること。ただしただ抜け出るだけならば一対一でいいらしい。

 しかし地下世界にいるモンスターは結構な数だ。それだけのソウルを集めるよりは誰かが外に出て7つ集めた方が楽だろう。

 

「Gaster博士はやってみる気は」

 

「ないね」

 

「……だよね」

 

 わかってはいたが、この男は本当に自分の興味があることにしかやる気を出さないらしい。いまではニンゲンのソウルに秘められたエネルギーが何かを研究しているらしいが。

 ……まさか、私やBellを使っての実験とか考えていないだろうな。もしもそうだったら私は有能な研究者のツテを一つ失うことになる。

 しかし、W.D.Gasterでダメとなれば私の友好関係からして大分選択肢は絞られるな。パパやママはだめだろう。Asはそもそも論外だしな。一体どうしようか。いや、まずもってニンゲンのソウルをどう渡すかだよな。まさか殺させるわけにはいかないから偶然を装わないといけない。

 偶然…病気とかだろうか。しかしこの地下世界で大分暮らしてきたが病気なんてしたことがないぞ。そもそもママが病気になるような生活を許さないだろう。病気…なにか菌でもあれば起こせるのだろうが何かないか…。

 

「…………金色の花」

 

 そうだ。あれがあった。あの花を食べたパパが大分弱ったんだ。モンスターよりも弱い私たちニンゲンだったら…それも子供ならすぐにでも死ぬことになるだろう。後はソウルを取り込んでくれる協力者だな。

 私にもBellのようなコミュニケーション能力があればすぐに候補が上がったのだろうが、そんなことを嘆いている間はない。できることならばすぐにでも彼らを外に出さなければ。

 一人外に出して外でソウルをいくつか見繕って手に入れ、そしてバリアを破壊する。そうすれば彼らは外で暮らすことができる。

 

「―――」

 

 誰かが話しかけているようだが、今はそんな余裕はない。思考を回せ。考えろ。どうすればいいのかを。

 

__________________________________

 

 

「――ra! Chara!」

 

 ふと、耳元で自分の名前を呼ばれていることに気づいて顔を上げる。それで見えたのはBellの銀色に輝く瞳だった。

 その近さに驚いて跳び退くが、跳んだ先でW.D.Gasterと話していたAsにぶつかる。そのままバランスを崩してAsを下敷きにして転んでしまう。踏んだり蹴ったりだ…なんて思いながら起き上がり、Asに手を伸ばす。

 Asに私の手を取らせてからグッと引っ張り上げる。どうやら思考に集中しすぎて二人が来たことにも気づかなったらしい。心なしか疲れが増している気もする。

 こんな時にはチョコレートを食べたいが……そういうわけにもいかないのだろうな。そうおもって吐いたため息をどうとらえたのか、Bellはポケットからアメを取り出して私に差し出してくれる。

 

「はいコレ。ボクが貰ったんだけど…ちょっと今日は食欲がなくてさ」

 

「……」

 

 なんとなく向けてくる笑顔が見れなくってそのアメを無言で受け取って口に放り込む。不思議な味だが、マズくはない。




え?

普通に終わらせるつもりだけど別のルート書いた方がいい?率直なご意見をお聞かせください

  • 幸せな優しい世界を書きなさい
  • うん、(みんな)殺しちゃおう
  • AU的な世界にBellを入れるとしよう
  • 全て書かなければ生き残れない!
  • 駄文重ねようとしてんじゃねぇ、ドカスが
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