What we said..
Bellの告白を聞いてから私は否応なしにBellのことを意識することになった。
私と一対一で話してから当たり前だがBellはさらに弱っているらしい。少なくともAsに弱みを見せることはないが、それでも事実を知っている身からしたらどうしてもわかってしまう。
ふとした時に倒れそうになっていることがあるし、最近では食べる量も減っているように思う。
「ぅ……」
なんとなしに気晴らしに外に出てみても目の前で壁に体を預けている姿を見ることになった。今もBellは目の前にいる私にも気づかないで荒い息を繰り返している。
「Bell……」
私から思わず零れた声を拾ったのか、Bellが私の方を見上げるがその目は前に見た時以上に揺れている。まるで、何を見ているのかわかっていないかのようだ。
「あぁ、Chara。どうしたの? こんなところで」
こんなところ、というのはここがWaterfallの滝に隠された小部屋だからだろうか。その体じゃあHotlandすら苦痛であるはずなのに、一人でここまで来たのだろう。
私はともかく、Asはこの場所まで中々来ない。そして今Bellがいるところには不自然に赤いなにかが床にへばりついている。
よくよく見てみればBellの口元も少し赤くなっている。口を切ったのか、はたまた血を吐いたのか。その二択の答えはわからないがすでに体は限界に近そうだ。
『ボクが死んだら、Gaster博士はボクのお願いのためにニンゲンのソウルを研究してくれる』
Bellの言葉が思い出されて思わず顔をしかめる。W.D.Gaster……あまり、信用できていない。研究をすることとバリアを潜り抜け、人間のソウルを集めることは別だ。きっとBellは藁にも縋る思いだったから気づかなかったんだろうが、私は気づいている。
言うべきだろうか。言ったところで、どうにかなるのか? 言ったらBellは死ななくなるのか? そんなはずはない。だからこそBellのソウルを使うことが最も合理的だと考えている自分がいる。
そして、そんなことを考える自分に反吐が出る。
「……………」
「安心、してよ。Gaster博士には、ちゃんと外に出て、ニンゲンの、ソウルを集めて、バリアを壊す、っていってた…だから」
もう長いこと話すこともできないのか、セリフは途切れ途切れだった。
私は、どうすればいい。そう考え始めるがどうすることもできないことを悟っている私には何もできない。
「大丈夫だよ、Chara」
私の心でも読んだみたいにBellが優しく話しかける。
「ボクは、ちゃんと、そこにいる」
そう言って遅々と持ち上げられた腕で指されたのは私の胸。そこに飾られた私とAs、Bell、ママ、パパで撮った写真が入っているハートのロケット。
Bellも、Asも同じものを身に着けている。言ってしまえば血のつながりのない私たちの絆の象徴。つながりを示すそれ。
「Bell……」
「フフ……ああ、ごめん。そろそろ帰ろうか」
Bellは柔らかく笑ってからどうにか立ち上がって壁に手を突きながら歩き始める。見ていられなくて肩を貸して、また歩き始める。
「ありがとう、Chara。やっぱり、君は優しいよ…」
言わなくてもいいことを話しながらBellは歩く。その歩幅は年下の私よりも小さなものだ。
それに合わせて歩くものだから普段よりも早く出たのに、普段帰るのと同じような時間になってしまった。途中何度か倒れかけていたのでBell一人だけならきっとこれよりも遅れていたのだろう。
「ねぇ、Bell……」
死なないで。多分、私はそう続けようとした。けれどその言葉は声にはならなかった。
「あ、Charaお帰り! ってBell、どこか怪我でもしたの…?」
「あぁ、さっきまで寝てたせいでまだ眠くって……」
さも本当にさっきまで寝てましたと言わんばかりにBellは自分の目をこする。声色だって普段となにも変わっていない。
変わっていないのだ。瞳以外、何も。変わっていないように見せられている。きっと話すまで私にもそうやって偽っていたのだろう。
Asも家族なのだから、パパやママだって悲しむから。そう言ったらBellは彼らに話してくれるだろうか。言ったところで彼らは反対して、Bellのソウルを誰にも渡さないように保管することになるだろう。
きっと、Bellの遺体もずっと近くに置こうとする。Asは毎日のように眠っているBellのところに通うのだろう。パパはあの金色の花を眠るBellの周りに咲かせるかもしれない。ママは…きっと、眠り続けるBellに話しかけて、バタースコッチシナモンパイをBellに渡す。
私は、どうするだろうか。
私は多分……Bellのソウルを――
「Chara? ボーっとしてどうしたの?」
「……何でもない。Bellを運ぶのに少し疲れただけ」
「じゃあBellは僕が支えるからCharaは休む?」
Asは、本当に優しい。Bellは私に対して優しいと言ったが、優しい奴は間違っても親友のソウルを使うなんて考えないだろう。
……やっぱり、私は優しくなんてない。むしろ最低な部類だ。地上にいるニンゲンと変わらない……。
「Chara。それは、違う」
「…………」
Bellはもうロクに見えてもいないだろう瞳で私を見ながら告げる。
けれどその言葉も私は信用できない。ほら、やっぱり私は最低な奴じゃないか。
ごめん、ね。
Heh,it's too late.
普通に終わらせるつもりだけど別のルート書いた方がいい?率直なご意見をお聞かせください
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幸せな優しい世界を書きなさい
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うん、(みんな)殺しちゃおう
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AU的な世界にBellを入れるとしよう
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全て書かなければ生き残れない!
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駄文重ねようとしてんじゃねぇ、ドカスが