綺麗なクロコダイル目指したらロビンとビビに好かれました   作:花蕾

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1話 砂の英雄 その名はクロコダイル

【砂の国 アラバスタ】

 

 

サー・クロコダイル

 

この世界では誰もが知る海賊。王下七武海にして、アラバスタの英雄。

若い時にはゴール・D・ロジャーのクルー、“鬼の跡目”ダグラス・バレットと戦い、引き分けに持ち込むという巨大な戦闘力の持ち主。

彼には誰にも知られてはいけない秘密があった。

 

それは彼が()()()であること。

 

彼は転生した際、主人公の敵キャラであることを自覚し、恐れた。そうならないため、努力した。その努力の結果、本来は秘密犯罪組織であったバロックワークスはただのホワイトな傭兵派遣会社になった。

 

「社長、アラバスタ国王コブラ様から警備のための派遣の依頼が!!」

 

「何人だ?」

 

「10人ほどだそうです!」

 

「あー、それならMr.3は…」

 

「Mr.3さんは現在、人員増強のため、東の海に出張中です!」

 

「あー、そうだったな。なら、Mr.5、ミス・バレンタインペアと、あとはビリオンズから適当に8人選んでおけ」

 

「オフィサーエージェントもですか!?」

 

「当たり前だろ。相手は上客だぞ。出し惜しみしてどうする」

 

「了解しました!」

 

伝令役の男は元気よく返事をし、社長室から出て行く。

オフィサーエージェントはバロックワークス社で上位5名、またその5人の補佐に送られる称号。その一人一人が実力者であり、その多くは能力者である。

 

「あら、今日も大繁盛ね」

 

「ミス・オールサンデー」

 

「あら、二人のときはロビンと呼んでくれるんじゃなかったかしら?」

 

「変わらんだろう。呼び方なんて」

 

「全然違うわよ。しっかりしてほしいわ」

 

「そうか、でロビン何をしにここに?」

 

「あら、Mr.0の秘書である私がここにいちゃダメなのかしら?」

 

「そうじゃないが、お前が見つかると色々と大変なんだが」

 

「わたしを勧誘したときのあの言葉は嘘だったのね」

 

ロビンは幼いときに7900万ベリーという高額の懸賞金をかけられ多くの人に裏切られてきた。そんな少女の心が濁らないわけがなく、他の人を信じられなくなっていた。そんな彼女をどうやって仲間にしたかというと口説き倒した。それはもう情熱的に。

 

「あー、俺の負けだ。悪かった」

 

「フフフ」

 

負けた、とクロコダイルが腕を広げるとロビンはおかしそうに笑う。

そこでデンデンムシが鳴る。

 

「こちらMr.3」

 

「どうした?」

 

「道化のバギーと金棒のアルビダのスカウトに成功しただガネ。ただ、首領クリークとその艦隊団は無理だった。どうやら、グランドラインにトラウマがあるそうだガネ」

 

「わかった。今回、スカウトに成功した人材連れてさっさと帰ってこい」

 

「了解」

 

どうやら、スカウトはうまくいったようだ。

 

「ん、デンデンムシを睨んでどうした?」

 

「いえ、なんでも…あの人は良い時に…帰ってきたらお仕置きね…

 

クロコダイルは怖っ、と肩を震わせる。ロビンが黒いオーラをだし恐ろしい笑みを浮かべている。

 

「あ、俺、コブラに呼ばれてるんだったな(大嘘)。すまんな」

 

こういうときは逃げるに限る。アラバスタ国王を理由に使い、ささっと社長室をでていく。

部屋に残されたロビンはさらに黒いオーラが増えたらしい。

 

◇◇◇

 

王宮まで逃げてきたクロコダイル。

本来、海賊は当然王宮に入れない。しかし、王下七武海であり、英雄であるクロコダイルは別だ。顔パスで王宮に入れる。

 

「あ、クロコダイルさん!?」

 

水色の髪色をした美しい女性、ネフェルタリ・ビビが嬉しそうな顔をして近づいてくる。

 

「珍しいですね、王宮に来るなんて。父に呼ばれたんですか?」

 

「いや、特に理由はない」

 

「なら、私とお喋りしましょう、私の部屋で!」

 

理由もなくきたと告げると、ビビは早口でそう言い、荒い息を吐きながらクロコダイルを引っ張る。流石に王女の部屋に入るのはまずいと思い、クロコダイルは逃げようとする。しかし、

 

(動けない…だと!?)

 

クロコダイルがピクリとも動けない。周りの大人はまたか、と微笑ましいように見る。一部はいつくっつくかで、賭けをしている。

 

「あ、コブラじゃないか!」

 

「え!!」

 

「さらばだ」

 

大声でビビの父の名前を呼び、力が緩んだ隙に逃げ出す。

自身の能力をふんだんに使い、王宮から飛び出していく。

 

「次は…絶対…」

 

そのとき、クロコダイルの背中がぞくっとしたそうな。

 

◇◇◇

 

おまけ

 

Mr.3のスカウト

 

【東の海】

 

「こんにちはだガネ。道化のバギー、金棒のアルビダ」

 

「誰だ、お前!!」

 

「申し遅れたガネ。私の名前はMr.3。君たちをスカウトにきた」

 

「Mr.3…まさか」

 

バギーはその名前に気づく。

 

「まさか、バロックワークスの!?」

 

「ご存知で何よりだ」

 

「なんだい、それは?」

 

よく知らないアルビダがバギーに問う。

 

「言わずと知れた王下七武海のクロコダイルが作った会社だぁ!そんなことも知らんのか、お前はぁ!それにMr.3といえば、オフィサー・エージェントの一人じゃねぇか!!」

 

「なら船長!ここであいつを殺れば名が…」

 

「やめとけぇ!クロコダイルはあの海賊王ゴール・D・ロジャーや白ひげと覇を競っていた海賊の一人だぞ!いくら、新世界から離脱して前半の海にいるとはいえあれは化け物だ!あれには手を出すなぁ!!?」

 

「よく社長のことを知っているだガネ。まるでその当時を知っているかのように」

 

「……まあな」

 

「…で、そんな化け物の元で働いているアンタが何のようだい?まさか襲撃かい!?」

 

アルビダの言葉で周りの雰囲気がガラリと変わる。

 

「違う。スカウトに来たと最初に言ったはずだ」

 

「スカウトォ!?まさかバロックワークス社にか!?」

 

「ああ、そう言ってるだガネ。報酬もきちんと出すし、やめるのも自由。ただし、堅気に手を出すだけがNGだ」

 

「どうします、船長!!」

 

「あたしは悪い話とは思わないよ」

 

(う〜む、どうしたものか。クロコダイルの庇護下に入れば海軍も下手に手を出せないはず。それにB・Wはとてもホワイトで入れたら毎日宴会できるくらい金払いがいいと聞く。あれ、これはやるしかないのでは???)

 

「勿論、その話、受けようじゃないか!」

 

「それは良い。なら早速、社長の元に行くだガネ」

 

「おい、ちょっと待てぇい。うちはグランドライン用のログ・ポースを持っていないぞ!!」

 

「安心するだガネ。お前たちがグランドライン専用のログ・ポースを持ってきてないことぐらい承知の上。だから、ここにアラバスタまでのエターナルポースがある」

 

「でかしたぁぁぁぁぁぁ!よーし、野郎ども、出航だぁぁぁぁぁ!!」

 

『はい、船長!』

 

こうして、B・W社に道化のバギー、金棒のアルビダが加入した。Mr.3はクロコダイルと連絡したあと、なぜか、足が震えたそうだ。




46歳で20代の女性に好かれてるってだいぶじゃねって思いながら書いた。クロコダイルの小説、増えろ

次回予告

「ゼハハハ、王下七武海の席空けてもらおうか!!」

英雄として輝かしい道を歩んでいたクロコダイルに現れたのは元白ひげ海賊団クルー、マーシャル・D・ティーチ。
さらにそこに黒ひげを追ってきた男も加わる。

第2話 黒ひげ

次回もお楽しみに

クロコダイルの左手の義手、どうするか?

  • 原作通り、フック
  • ハガレンみたいな感じにする
  • ロケットパンチだろjk
  • ビーム砲つけよう

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