ドラゴンクエストーダイの大冒険ー ~忍者に憧れた転生者~ 作:KANDAM
マァムが縛り上げられているのを見てオレは驚いた。
(マァムが捕まった?ダイ達はどうなった?)
オレは通気口沿いにマァムの行く先を追った。マァムは牢屋に入れられ、ボスらしき男は別のところへ行った。
オレはこの拠点のボスらしき男が去ったのを見てオレは通気口からマァムに声をかけた。
「マァム、マァム。オレだ。リョーマだ。」
「リョーマ!」
「再会の挨拶はあとだ、何があった?」
オレはマァムからオレと別れたあと何があったのかを聞いた。まとめるとこんな感じだ
・パプニカを攻めているのは不死騎団という軍団で団長がヒュンケルという人間であること
・ヒュンケルはアバンの弟子であったこと
・ヒュンケルは父バルトスをアバンに殺され、父の仇であるアバンを恨んでいること
・オレと別れた後、ダイ達はヒュンケルと交戦し、敗れたこと。
・ダイ達は無事らしく、マァムはダイ達をおびき寄せる人質であること
「少なくともアバンがそのヒュンケルという奴の父の仇であるっていうのは完全に誤解だ。うまくいけば、闘わなくて済むかもしれない。」
「どうして?」
「オレがこの城でレオナ姫がいないか探っていた時に偶然これを見つけた。」
と先ほど見つけた貝殻をマァムに見せて、内容を聞かせた。
「これは彼のお父さんの遺言?」
「ヒュンケルがどういう決断を下すか分からないけど、オレは奴にこれを渡してやりたい。勘違いで自分の父の仇の手下になって人間を滅ぼそうとしているなんてあまりにも悲惨すぎるからな。」
「そうね・・・。」
さて、ここからが問題だ・・・。オレの力量では飛雷針の術をオレ一人にしか使えない。マァムを逃がすにはどうやったって力技しかない・・・。
「マァム、オレが騒ぎを起こす。そのスキにここを脱出してくれないか。」
「そんな、あなたが危険よ!」
「大丈夫。オレには飛雷針の術がある。飛雷針の術を使えばダイ達と別れた地点に一瞬で戻る事が出来る。飛雷針の術はオレの力量だとオレ一人にしか使えないし・・・」
「分かったわ、必ず無事で戻ってね。」
「マァムもね、パプニカ城跡で落ち合おう。」
オレは起爆札をマァムに渡すと、ヒュンケルの向かった方へ向かった。
(とりあえず、オレはヒュンケルにこれを渡すか・・・)
オレはヒュンケルの部屋らしきところにたどり着くと見張りを倒し、部屋の中に入っていった。部屋の中には銀髪の男が一人座っていた。
「だれだ!」
「オレはダイ達の仲間リョーマだ。ヒュンケルというのはお前か!」
「そうだが、あの女でも取り返しに来たか。」
「マァムはもう既に返してもらった。」
「何!では何をしに来たというのだ?」
「この城を探らせてもらったときに偶然これを見つけた。これを見つけてしまった以上オレはお前にこれを渡さなければならない。」
オレは貝殻をヒュンケルに渡した。
ヒュンケルは貝殻を耳にあて、父バルトスの遺言を聞いた。
聞いている最中、ヒュンケルの顔がみるみる変わっていくのが分かる。
「今さら!今さら!そんな事が信じられるかーー!」
ヒュンケルは剣を構えた。
「くらえ!ブラッディースクライド!」
オレはかろうじてヒュンケルの技をかわした。後ろにあった壁が何層も貫通した。
ヒュンケルが精神的に動転している状態で撃ったのでなければかわせていたかどうか分からない程スゴイ技だった。
(なんて威力だ!・・・だが、騒ぎを起こすことには成功した。マァム、うまく逃げてくれよ・・・)
オレは飛雷針の術を使ってダイ達と別れたポイントに戻った。
別れるときにはなかった戦闘痕がある。
(どうやらここで闘ったんだな、とりあえずダイ達を探さないと・・・)
ダイ達を探していると後ろから鎧を着た老兵が現れた。
「お主何者じゃ?」
「オレはロモスから来た旅人です。はぐれてしまった仲間を探してるんです。」
「それはダイ君達の事かの?」
「知ってるんですか?ダイ達は今どこにいるんです?」
「こっちじゃ、ワシはパプニカの剣豪発明家のバダックじゃ」
「オレはダイ達の仲間のリョーマです。」
オレはバダックさんに案内されてダイ達のところへ向かった。
ダイ達は傷つき横になっていた。
「ダイ、ポップ、大丈夫か?」
「うん、でもマァムがさらわれちゃって・・・助けに行かなきゃ!」
「それは多分大丈夫。敵の拠点に忍び込んだ時に偶然マァムを見つけて逃がしてきた。うまく逃げていてくれるといいんだけど・・・」
「てめー、何でマァムも一緒に連れてこなかったんだよ!」
ポップがスゴイ剣幕でオレを責めた。
「ゴメン、オレの力量じゃ飛雷針の術はオレ一人が限度で・・・牢屋から出して騒ぎを起こして逃がすのがやっとだった・・・」
「くっ、この役立たずめ」
ポップは毒づいた。ポップの気持ちも分からんでもないが、オレもベストだと思って判断したことだ。そう言われてオレも内心カチンときた。とにかく今は情報を話し合う雰囲気じゃないみたいだ。
「マァムとはパプニカ城跡で落ち合うことになってるからこの後オレはしばらくそこにいるよ。」
「待って、リョーマ。レオナは?レオナはいたの?」
ダイもすごい心配そうな顔でオレに聞いてきた。
「オレが探した範囲ではいなかった。広すぎて全部はまだ探せてない。探してる最中にマァムが運び込まれてくるのを見えてそれでマァムの救出に切り替えた。ゴメン・・・」
「そっか・・・」
ダイは大きく落胆した。オレはダイ達の落胆を見て自分の非力さを呪った。医療忍術でダイ達の傷を治療し、マァムとの待ち合わせ場所に向かった。
2019/10/25
本編のストーリーに影響しませんが、読みにくいところ、台詞等を修正しました。